ヘドロ怪獣ザザーン。それは帰ってきたウルトラマン第一話「怪獣総進撃」に登場する凶悪な怪獣である。
※この記事は強い主観に基づいて構成されており、若干の誇張表現が散見されます。そのためザザーンに対する個々の認識に著しい相違が発生する危険性があります。
概要
東京湾に突如高々と上がった水柱が天を付く。舞い落ちる幾千もの水滴。その中に一匹の不気味な怪獣が恐ろしげに佇んでいた。それこそがザザーンである。
帰ってきたウルトラマンで最初に登場した怪獣で、ヘドロ怪獣の異名通り環境問題を強く意識して生まれてきた怪獣と推測される。オイル怪獣タッコングと後世まで語り継がれてもおかしくないかもしれない死闘を繰り広げた。帰ってきたウルトラマンに登場しながらウルトラマンジャックが倒せなかった数少ない怪獣である。
ザザーンの輝かしい経歴に関しては、ネットの辞書番長ことウィキペディアにも膨大な筆量を持って詳しい。この記事を訪れた者はウィキペディアも参照することでザザーンに対する深い教養を育んでほしい。
容姿
ザザーンの視覚的特徴を語るのに多くの言葉はいらない。今、あなたの目の前に山盛りのワカメがある。あなたはそのワカメを鷲掴みにして目の前まで持ち上げる。
それがザザーンである。
もう少々詳しく容姿を説明すると、全身をくまなく密集する無数の海藻(のようなもの)が垂れ下がっていて、顔の部分からは横に長い口が不気味に覗いている。色はやや黒ずんだ深緑。体が動くたびに海藻状の帯が晴天に翻る様はなんと躍動感にあふれたことか。それでも解り辛い人には、小汚いモリゾーとでもいえばご理解をいただけるだろう。
こうしたおどろおどろしい出で立ちは多くの視聴者に強烈な印象を残したことは想像に易しくない。身長は50メートルと見上げるほどに高く、体重は1万2000トンと大地が悲鳴をあげるほどに重い。
名称
これ以上にないほどの個性を放っているのがザザーンをザザーンたらしめるその固有名詞である。 「ザーン」という力強い速度を持った語句。その頭に冠詞のごとく燦然と輝く「ザ」の文字。これらを一つにして「ザザーン」と口に出したときに実に痛快な語感が発生する。その時、あなたの心の片隅で、あなたが今まで経験したことのないような悦楽が咆哮のような産声を上げたはずだ。
戦歴
前途の通り、ザザーンは東京湾に突如として出没した。その時偶然傍にいた運の悪い怪獣がオイル怪獣タッコングである。両者はまるでそれが運命づけられたものであるかのようにぶつかりあった。無謀にもザザーン相手に肉弾戦を挑むタッコング。海藻と汚染物質の化身ともいえるザザーンといかにも鈍重そうなタコの化け物タッコング。勝敗は戦う前から決していた。ザザーンは出会い頭の一撃でタッコングを地に伏せる。その後も嵐のような連撃を畳み掛けタッコングの体に深刻なダメージを刻んでいった。タッコングはなすすべもないザザーンを倒し、その後木端微塵に爆散した。
哀れタッコング。
技
ザザーンの主な攻撃は肉弾戦でこそ花開く。そもそも女々しい飛び道具などは持ち合わせていない。両腕から繰り出される強かな一撃こそがザザーンの全てである。
- 振り下ろし タッコングを伏臥させたザザーンの主力技である。海藻を装う腕に全体重を乗せて鉄槌のように叩き下ろす。タッコングにはあまり効いた様子はなかったが、これが人間であれば絶命は免れない恐ろしい攻撃である。
- 連撃 左右から高速の拳を風のように走らせ猛烈な連打へと昇華させた技ありの攻撃である。
- 連撃2 相手に密着した状態から繰り出される悶絶の鉄拳土石流。MATの放火を浴びながらもこれでタッコングを追い詰めた。
- パウンド 振り下ろしの応用技である。地を這わせたタッコングに繰り出した非情なる一撃。総合格闘技という概念すら浸透していなかった時代にグラウンドを支配する技術を持っていたことは戦慄に値する事実である。
以上がザザーンの主な攻撃である。この記事を訪れた器量人には一見ゴリ押にも見える攻撃の中に、鋭く差し込む技の光明を垣間見たに違いない。こうした無骨な技の数々にも人を惹きつける何かがあるのかもしれない。
弱点
海から現れたためか乾燥に弱いらしい。つまりタッコング戦はザザーンにとって圧倒的に不利な状況だったことになる。
評価
こうした偉大な功績にも関わらず、ザザーンの強さに関しては惨否両論なのが事実である。
中にはザザーンに「リーチで劣るタッコングに撲殺されたどうしようもないザコ怪獣」との評価を下し、カプセル怪獣やビルガモごときと同列(もしくはそれ以下)に扱う輩もいる。果たしてそうした評価が的を得ているのかどうか、ここを訪れた賢哲の人にはザザーンの戦う様を見ていただき慎重な意見を聞かせてほしい。
ちなみに知名度に関していうと、グーグルで検索をかければオイルドリンカーを一万件ほども上回る検索結果が出る。
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