――我々は神の道具ではない。 それでも人智の超えた運命を 極限に身を置いて尚、 私はそのような存在になりたいと願ったし、 アドル・クリスティン著 |
『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』とは、日本ファルコムより発売されているアクションRPGである。
日本ファルコムが送る二大シリーズの内の一つ「イース(Ys)」シリーズの最新作であり、PS4/PSVitaでの発売が決定。
2016年7月21日に先行してPSVita版が発売され、翌年2017年5月25日にPS4版が発売。またSteamにて、PCでは久々のフル日本語対応で9月13日に発売される(これまでのファルコム作品と違い、海外での販売は日本一ソフトウェアの子会社、NIS Americaが担当)。
イースシリーズとしてのナンバリングタイトルとしては前ナンバーである「Ys SEVEN」から約7年ぶりの新作となり、またPS4版はCSの据置作品では実に11年ぶりの作品となる。また、PS4版・Steam版の発売する2017年はイースシリーズ30周年でもある。
オリジンを除いたこれまでのイース作品と違い、イースIから名前だけは登場していたアドルの書いた6つの冒険記ではなく、今作のために新たに紡がれたアドルの冒険記「ゲーテ海案内記」を原案とした話という設定である。
ナンバリングこそ8番目ではあるが時系列が「III・IV」と同じく入れ替わっており、アフロカ大陸を舞台とした「V」と、カナン諸島を舞台とした「VI」の間に挟まれた冒険であり、グリーク南方にある多島海「ゲーテ海」に浮かぶ島の一つ「セイレン島」を舞台にしている。
グリーク地方の南にある多島海「ゲーテ海」に存在する無人島。
その島の近くを船が通ると謎の沈没を遂げており、”永遠に呪われた島”と呼ばれていた。
セイレン島を調査した者は誰一人として帰って来ず、依然としてその詳細は謎に包まれている。
主人公アドル・クリスティンの乗った旅客船が謎の生物に襲われた事により漂流、セイレン島で目覚める事になり今回の冒険の舞台となる。
サンドリアからグリークに渡るべくゲーテ海を通りたいアドルが水夫として乗せて貰う事になる船。
非常に巨大で豪華な旅客船であり、多数の大砲を装備し海賊相手でも万全だったのだが、航行中に謎の生物に襲われ沈没。
乗っていた客や船員の殆どが海に放り投げ出されセイレン島に流れ着くことになる。
全長50メライ、4本の大マスト、大砲を20門備えている。船長はバルバロス。
セイレン島に流されたロンバルディア号の漂流者達が、外から襲われにくい岩壁に包まれた空間に一から作った村。探索の拠点になり、人が集まる毎に徐々に村らしく発展を遂げる事になる。
この村に漂流した人々を集めるのがアドル達の目的で、各地に散らばった漂流者を探す為に探索隊が結成される。
最終目的は島からの脱出。船を作るのが最善とされるが、目途は中々立たない。
外から襲われにくい構造の地に作ったため、普段は殆ど外敵の脅威にさらされないが、たまに獣達が大挙して襲ってくる為、迎撃するために漂流者達が協力する必要がある。
遥か昔地上に存在していたと思われる大型の生物。
現代の動物とは比べ物にならない程巨大な体とそこから繰り出される戦闘能力を持っていたが、現代では絶滅しており地中から多数の化石として見つかっている。地上にもう存在しないはずの生物であったが……?
その表面は硬い皮膚や鱗で包まれており、通常の武器では全く歯が立たない程頑丈なのが特徴。
アドル・クリスティン(cv.梶裕貴)
シリーズお馴染み赤毛の冒険家。8作目にしてシリーズ通算3回目の漂流スタートとなる波乱万丈な冒険記を後に書いた主人公。
「イースV」後の時系列のため21歳となった彼だが、冒険への情熱は増え続ける一方で、冒険への期待感で歳不相応な甘い表情を見せる事もあるそうだ。
「イース7」の舞台であるアルタゴ公国へと何とか渡れないかと模索していた彼は、陸路を諦め一旦海を跨ぎ西を目指そうと船旅に出るものの、いつも通り災害に巻き込まれ漂流、セイレン島に流れ着く。
過去の経験から野営や山中の探索などに小慣れている印象があり、初期シリーズと比較して割と余裕がある反応を見せている。
シリーズファンからは天然スケコマシとして有名な彼だが、今作では登場人物にプレゼントを渡し好感度を上げるシステムが搭載されており、いつも以上に多数の女性から好意を持たれる展開も。
圧倒的な戦闘能力と持ち前の明るさ、飽くなき冒険心でセレイン島を探索する漂流村の代表的な存在となり、島を脱出する為の希望として活躍する。
とはいえ病的なまでの冒険家気質は相変わらずで、選択肢によってはかなりの冒険バカぶりを発揮してラクシャに突っ込まれることも。
攻撃属性は「斬」。
キャラクターとしてはオーソドックスな性能を持ち、動かしやすく使いやすい。足の速さも上位であり島の探検では大いに活躍してくれる。各技も攻撃スピードが速く敵に攻撃を当てながら避ける動きに長けている。
武器はいつも通り剣だが、事前にサンドリアで手に入れた最強の剣「イシオスブレード」を船上における謎の生物との戦闘の後、漂流中に失ってしまったためセイレン島での漂流先にて拾った錆びた剣で戦い抜く。そうやって冒険の経験値をリセットしてたんですね。
基本的には前作「セルセタ」と同じような感覚で動かせるが、「セルセタ」で猛威を振るったオーラフェンサーとスタンレイドを忘れてしまい、慣れた人ほど技構成はかなり変更されるので注意。
また、今回新しい服装で冒険に挑んでいるが、初回限定DLCを使用する事でイースIIIまで着用していた旧来のアーマー型のコスチュームで冒険する事も出来る。
ダーナ・イクルシア(cv.大西沙織)
島で眠るアドルの夢の中に登場する青髪の少女。今作の現地妻であるもう1人の主人公。
可憐な見た目とは裏腹に天真爛漫で大胆な行動を取る少女であり、その行動力と発想は常に周りの人々を驚かせている。
エレシア大陸では見られない高度な文明の国で暮らしているようで、アドルは夢の中で彼女の記憶を追体験することになり、また彼女も夢の中でアドルの冒険を追体験する。
攻撃属性はアドルと同じく「斬」。
PTキャラの中では隋一の足の速さと攻撃範囲を持ち、アドルとは違った運用法を可能としている。
武器は二つに分かれた曲刀で、まるで舞っているかのような動きで敵を切り裂いていく。通常攻撃で竜巻を発生させたり、技の中には水や氷を出現させる特殊技も。唯一自己強化技も所持している。
また彼女1人を操作するパートがストーリーの中に多く挟まれており、Lv.60という高さではあるものの、そこから上昇させる事は出来ない。
ラクシャ・フォン・ロズウェル(cv.高森奈津美)
漂流者の1人でありアドルが最初に島で出会ったガルマン貴族ロズウェル家のご令嬢。チョロそう。
島に居ても貴族として常に礼儀正しく振る舞おうとしているが、気意の高さや頑固な性格が災いして空回りしてしまう事も。アドルやサハド等の自分の貴族としての視点からズレている人物に振り回される事が多い。ツッコミ担当。
その身分に似合わず古代生物や動植物への知識が豊富でPTの中でもブレーンとして立ち回る事が多い。が、本人はこの知識に対してあまり良い感情を持っていない。
アドルにとある人物像を重ね嫌っており、「冒険家」という肩書きを馬鹿にすることが多い。決して初対面で意図しなかったとはいえ覗きをしてしまったことだけが原因ではない。チョロそう。
攻撃属性は「射」。
他キャラに比べると比較的おとなしめなステータスだがその反面技性能が高く、単発火力に長けており隙があまり無い技が多いのが特徴。
武器は実家から持ち出した剣術練習用のレイピア。刺すモーションに似合った突進技に優れている。
サハド・ノートラス(cv.木内秀信)
漂流者の1人である豪快闊達な漁師の大男。41歳。今作の現地ドギ。
喜怒哀楽が豊かなおっさんでとてもガサツだが面倒見が良く、人情派で何処か憎めない海の男。グリーク地方出身でありセイレン島の噂や海賊の情報に詳しい地元民。海に対する知識が豊富であり魚釣り等の知識で無人島暮らしの中活躍する。
彼には勿体ない(本人談)ご令嬢の綺麗な奥さんとその間に産まれた娘が1人おり、彼女達の元に帰る為に臆病ながらもアドルと共に探索隊メンバーとして戦い抜く。お化けが苦手。でも一番の怖いは奥さん。多大な恐怖(先のおばけ、古代種に襲われる、シャンダルムの崖に切り立った僅かな道幅のなか落石地帯をくぐり抜けるときなど)を感じる度にちびりそうという為、老後が心配になってくる。
攻撃属性は「打」。
見た目通りのPTキャラ中最遅の移動スピードとなるが、その反面圧倒的な火力と攻撃範囲を所持しており、攻撃面では非常に優れた性能を持つ。
漂流中に拾ったおんぼろの錨を武器として使い、豪快ながら圧倒的な火力で敵を粉砕する。当初はカトリーンいわくこの武器がかなりメチャクチャなため腰を痛めているとか。やはり老後が(ry
リコッタ・ベルダイン(cv.山本希望)
無人島であるはずのセイレン島で暮らしていた幼い褐色の少女。前作に引き続き鈍器ロリ。
天真爛漫で擦れた所がない純粋な性格であり、ずっと暮らしていた為セイレン島の生物の習性に詳しい。島に流れ着いた書物から人間の言語を習得しているが、その知識はかなり偏っており幼い外見からはズレた言葉遣いをする。とはいえお洒落に気を配ったり可愛いもの好きという普通の女の子であるため、ラクシャとは仲が良い。
幼い頃外敵から身を守ってくれた大きなメス鳥「ハシビロコウ」を”センパイ”と慕っており、また彼女に戦う術を教えた”ししょー”、彼女に人としての生き方や言語を身に付けさせた”父上”が存在する。
家族というものに憧れを持っており旅を続けていくにつれ、PTメンバーを兄や姉などといった呼称で呼ぶような仲となっていく。
攻撃属性は「打」。
同属性のサハドと比べると火力は少ないが、その分攻撃スピードと範囲に優れており、また敵の行動を封じる「スタン値」が高く使いやすい技が揃っている。またお手軽トラップのトラバサミや盗人タックルなどの搦め手も持つ。
武器は特注のウィップメイス。自在に伸びるムチの先に丸い鈍器を付けた大きなけん玉のような物を両手に装備している。
ヒュンメル・トラバルト(cv.KENN)
漂流者の1人でありながらもセイレン島を1人潜伏して行動している謎多き青年。まさかのネタキャラ。
”運び屋”と呼ばれる闇社会の請負人であり、依頼された物は死体だろうが危険なブツだろうが報酬を受け取ればなんでも運ぶ。自分の仕事に極端なまでの誇りを持っており、一度請け負った仕事は完璧にこなさなければ気が済まない性格である。また潔癖症であり自分の痕跡が依頼品に付いてないか極限にまで気を使っている。物語前に依頼を受けたまま漂流してしまったようだが、運び屋のプライドに賭けて仕事の内容は聞かれても一切語ろうとはしない。
一見孤独系クールに見えるが、その実仕事に実直すぎてそう見えるだけである。アジトに帰るまでが仕事だの、睡眠はしっかり取らないと美容に良くなく仕事に支障に影響がでるだの、リコッタとクイナのかくれんぼに興じたり、ネタと天然を兼ね備えていたりする。
攻撃属性は「射」。
火力も比較的高いが遠距離戦と近距離戦を的確に切り替えて戦うトリッキーな性能をしている。カウンター技を唯一持っており敵の攻撃を自身の技で無効化する事が可能。
砲を小型化したロムン帝国の新型兵器”銃”を所持しており、他キャラには無い遠距離からの圧倒的射撃力を所持している。銃の先には小型の剣も付いており接近戦もこなせる。
ただし中盤までは加入と離脱が何度かあるため、育成がやや面倒な面がある。
ドギ(cv.三宅健太)
赤毛の冒険家の相方としてお馴染みの風来坊。正妻。
サンドリアからアドルと共に船に乗るが騒動に巻き込まれ漂流する。セイレン島でアドル達と合流するものの彼ら探索隊のメンバーに入らず、漂流者を集めて作った村”漂流村”の代表者の1人として懸命に働く事になる。
”壁壊しのドギ”という異名を持つが、今作では壁を壊す事なく漂流村の様々な建築をこなす器用な一面を見せる。基本的に探索隊であるアドルと共に行動はしないが、迎撃戦にのみ、非PTキャラの中、専用のモーションでアドルの居る戦場に駆け付けて敵を攻撃してくれる。
バルバロス船長(cv.掛川裕彦)
旅客船ロンバルディア号の船長を務める赤髭の壮年。
大柄で豪快な見た目をしているが丁寧な物腰で乗客に対しても常に誠実な態度を取る。今回愛船ロンバルティア号が沈められたことに責任を感じ、必ず漂流者を救い皆を無事島から脱出させる事を近い、漂流村を作った第一人者。
アドルの冒険家という肩書、ひいては彼自身を気に入っており、手ごろな値段で渡航に悩んでいた彼を水夫として船に案内した。若い頃はいろんなことを経験しており船大工としての技術も取得している。アドル・ドギと共に漂流村の中心人物となる。
アリスン(cv.長久友紀)
清楚な見た目をした若い女性。
夫と共にロンバルディア号に乗っていたが漂流ではぐれ、単身アドル達に救出される。その為常に行方不明になった夫に身を案じている。
仕立屋として夫と共に店を開いていた経験を活かし、漂流村でも仕立屋を開き冒険に役立つ道具を製作してくれる。
環境に適応出来ていないのか、たまに具合が悪そうな顔色をしている。
カトリーン(cv.平尾明香)
凛とした鋭い眼光をした女鍛冶職人。
祖父がロムン帝国の名工として知られており彼女もまた鍛冶職人として道を歩み出した。アドル達に助けられた際にお粗末な武器の状態を一発で見抜き、彼らの為に漂流村に工房を開き、武器や防具を錬成してくれる。
アドルやサハドの拾った武器を上質な状態に鍛え上げる程の腕前を持つ。
キルゴール(cv.岸尾だいすけ)
知識と経験が豊富な、温和で礼儀正しい開業医。
不測の事態にも動じない冷静な判断力を持っており、セイレン島で怪我をした漂流者の手当てをしながら人里を求め彷徨っていた。
漂流村合流後には診断所を開設し、アドル達の為に回復薬等の役立つアイテムを調合してくれる頼もしい存在となってくれる。
ディナ(cv.大空直美)
漂流していた女商人。
大口の商談のためロンバルディア号に乗っていたが漂流した結果オジャンとなってしまい、その稼ぎを取り戻すべく漂流村の交換所を利用し交易商として無人島での商売を始める。アドル達の集めた資材を元にレアな資材と交換してくれ、またたまに掘り出し物を引っ張り出し非常に役立つアイテムを提供してくれる。また、プレゼントアイテムの考案者でもある。
エアラン(cv.竹本英史)
強面のロムン帝国軍憲兵団員。
とある凶悪事件の犯人の行方を追うべくロンバルディア号に相棒と共に乗船したが1人セイレン島に漂着してしまう。分かれてしまった相棒を探している所にアドル達と合流する。
見た目に似合わず手先が器用で、アドル達に役立つアクセサリーを製作してくれる。また、迎撃戦では漂流村の戦隊長として皆を引っ張っていく。
漂流生活が長期化するにつれ彼の手先が様々な面で生かされているため、仕事量にぼやきつつもこなしていく。ただどうみても工芸品などに見受けられるこだわりを突っ込むと何言ってんだとは否定するが、自覚していないと思われる。
・グリゼルダ(cv.大空直美)
前作「イース セルセタの樹海」にも登場したロムン帝国の女性。
かつてアドルにセルセタの樹海における地図の作成を依頼していた。その後もセルセタを治めていたハズだが、何の因果か彼女も漂流者の一員となる。
基本的な部分は「イース セルセタの樹海」をベースとしているが、それをさらに昇華・アレンジした部分が多数見受けられる。
発表当初は予定には無かったのだが、一年経過にあたって追加要素が増え、一部はVita版での無料配布が予定されている。
掲示板
352 ななしのよっしん
2024/06/06(木) 12:11:00 ID: 1GjLqeDF6r
アドルのフィギュアもう少しで予約開始だが中々良いやん
ダーナも塗装前を公開されたけどこちらも普通に期待出来そう
353 ななしのよっしん
2024/08/31(土) 13:34:52 ID: 0MBaLKToR4
ウーラがエタニア人に似てるのは擬態生物だからって説明がされたけど
じゃあ恐竜から進化したエタニア人が現生人類とそっくりなのは何故??
他の護り人の姿からしても、ダーナはトカゲ人間じゃないとおかしいと思う
今から描き直して!!
354 ななしのよっしん
2024/10/16(水) 10:50:52 ID: iKOpI/lQZB
8単体だと非常にいいゲームなんだけど
ダーナとラクリモッサの設定が大風呂敷過ぎて
8以降の時系列のシリーズはまるでSO3の後に4 5 6やる気分になる
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/27(金) 23:00
最終更新:2024/12/27(金) 23:00
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