ここではファイアーエムブレムに登場する、獣や鳥などに変身して戦うユニット、クラスを紹介する。
作品毎に設定や名称・性質が異なり、ゲーム内では種族名で呼称されるので、獣人という表現は公式ではないことに注意。
FEの世界には、通常の人の他に「人ならざる者」と言える種族が存在している。
元々は伝説の竜族であるマムクートのごく少数のみがその位置にあったが、蒼炎の軌跡および暁の女神で従来の人間にあたる「べオク」と獣や鳥、竜に変身する能力を持つ「ラグズ」の大きく分けて2種族が入り混じった世界観が描かれ、これ以降の作品である覚醒、ifにて少数ながら獣に変身するユニットが仲間になるようになった。
覚醒とifに登場する種族はマムクートやラグズとは違いストーリーの本館には関わらない。
また、獣人系の種族は作品毎に種族名や性質・設定が異なり、共通点は「獣に変身すること」のみで、覚醒ifだけでも獣石で変身するという点しか共通点はない。
作品毎に変身のシステムは異なるが、いずれにおいてもその作品のマムクートと共通のシステムが採用されている。
通常のユニットと比較すると全体的に高いステータスを持っており、三すくみの影響を受けないという安定性も武器となる。しかし、武器が使えないため特効や間接攻撃ができず、神器に相当するものがなく極まった最大火力では負けやすいなど全体的に見て不器用さが弱点となる。
同じ変身ユニットであるマムクートと比較すると、意図的に強く作られているが鈍重なマムクートに対して素早いユニットが多い傾向にある。
あまり敵として戦う機会はないだろうが、何かしらの特攻がある場合が多く対処はしやすい。
また、間接攻撃が苦手なため遠距離から攻撃するのが有効。
テリウス大陸の人間には「ベオク」と「ラグズ」の2種族があり、ラグズはヒトの姿から動物の姿へ「化身」する能力を備えており、獣牙族・鳥翼族・竜鱗族の3つに分類される。
FEシリーズにはマムクートと言う竜の種族が存在するが、ラグズはあくまで人間の一種であり、ヒトの姿が本来の状態である。(マムクートは竜の力を封印し、世界に適合した形をとるとヒトの姿になる)
ヒトの姿でも耳や尻尾、翼など種族の特徴が表れているが、戦闘能力は皆無である。化身した場合の身体能力はベオク(ヒト)を凌駕するが、化身には体力を消費するため極力戦闘以外での化身は避けている。
基本的に同族以外で子供は一切出来ないが、例外としてベオクとの間には稀に生まれる。しかし、その子供にはラグズの特徴(容姿・化身能力)が一切なく親側のラグズにも影響が出るため、この混血に関しては根深い問題が発生している。
化身している間は高い能力を誇るが、化身解除している間はステータスが低下し攻撃もできないため、ゲージの値には常に注意する必要がある。
例外的に終章で援軍に呼べるティバーン・ネサラ・ジフカは化身の腕輪を装備しており常時化身を維持できる。またアイクのラグネル同様アシュナードにダメージを与えられる。
| クラス | 化身 | クラス | 変身形式 |
|---|---|---|---|
| 獣牙族(猫) | ⇔ | 猫 | 化身ゲージ(ゲージMAXで強制化身) |
| 獣牙族(虎) | ⇔ | 虎 | 化身ゲージ(ゲージMAXで強制化身) |
| 獣牙族(獅子) | ⇔ | 獅子 | 化身ゲージ(ゲージMAXで強制化身) |
獣に化身する種族で獅子・虎・猫の民が存在し、多くはガリア王国に住む。ヒトの姿はその種族の耳と尻尾が生え、種族によっては独特な文様がある。
種族全体の傾向としては同胞意識が強くまた好戦的で、策よりも力任せの戦法を好む。
寿命はベオクの5〜6倍で、ラグズのなかでは一番寿命が短い。
序盤にガリア王国の戦士であるレテ(猫)とモゥディ(虎)が加入し、中盤でベグニオンの『ラグズ奴隷解放軍』の一員であるムワリム(虎)が加わる。序盤から登場していたライ(猫)はクリミア帰還時に参戦する。
ガリア王カイネギスは本作では参戦しないが、終章の選択で獅子王の影ジフカ(獅子)を援軍に呼ぶことができる。
| クラス | 化身 | クラス | 変身形式 |
|---|---|---|---|
| 鳥翼族(タカ) | ⇔ | タカ | 化身ゲージ(ゲージMAXで強制化身) |
| 鳥翼族(カラス) | ⇔ | カラス | 化身ゲージ(ゲージMAXで強制化身) |
鳥に化身する種族で、タカ・カラス・サギの民が存在する。ヒトの姿でも背中に翼を持ち、飛行能力がある。サギの民に関しては踊り子(ファイアーエムブレム)を参照。
かつては獣牙族と同様一つの国で共存していたが、現在タカの民はフェニキス王国、カラスの民はキルヴァス王国に住んでいる。
寿命はタカ・カラスがベオクの10倍、サギが1000年以上。
タカの民はセリノスの森でベオクと和解し、18章でウルキ・ヤナフが加入する。フェニキス王ティバーンは終章の援軍に呼べる他に2回友軍として参戦し圧倒的な強さを見せてくれる。
カラスの民は中盤に敵として多く登場する。キルヴァス王ネサラとは19章で敵対するがかなりの強敵なのでリュシオンと会話させて撤退させたい。終章では選択で援軍に呼べる。
竜に化身する種族で、赤竜・白竜・黒竜が存在する。基本的に他族と関わらない結果ベオク側では書物上の伝説の様な存在となっており、ヒトの姿はベオクとほとんど容姿が変わらない事(耳と肌色位)も合わさり、ほとんど区別がつかない。
他の種族より負の気に飲まれやすく、一度戦い始めると決着が付くまで止められない一面がある(他族と関わらない要因の一つ)。
滅多に子が生まれず個体数も少ない。また、時間感覚もベオクと大幅にズレている。ラグズのなかでも最も長寿で、2000年以上生きるものも存在する。
ラグズの戦闘力に目を付けたベオクによる人体実験の産物である。
劇薬により精神を破壊され、化身状態のまま「命令に忠実」かつ「強大な戦闘能力」を持つ戦い続ける奴隷となる。化身状態は先述したように体力を消耗し続けるため、「なりそこない」にされた者はその負担により、寿命が大幅に削らてゆく。
この状態から元に戻るには精神を回復させる特別な力が必要となり、その手段が判明するまで打つ手は無かった。ちなみに使用する劇薬は、ベオクにも同様に効果がある。
前作と同様化身ゲージがMAXになると化身できるが、ステージ開始時のゲージは全員一律0になった。オリウイ草や化身の石によってゲージ調整が可能になったものの運用はやや困難になったといえる。
そんな中ラグズ王達は専用スキル「王者」で常時化身可能、奥義などの強力スキルを初期習得、そもそもステータスが鍛え上げた平民ラグズを余裕で上回るなどの反則的な性能を誇る。
| クラス | 化身 | クラス | 変身形式 |
|---|---|---|---|
| ビーストトライブ/キャット 獣牙族/猫 |
⇔ |
キャット 猫 |
化身ゲージ(ゲージMAXで任意に化身) |
| ビーストトライブ/タイガー 獣牙族/虎 |
⇔ |
タイガー 虎 |
化身ゲージ(ゲージMAXで任意に化身) |
| ビーストトライブ/ウルフ 獣牙族/狼 |
⇔ |
ウルフ 狼 |
化身ゲージ(ゲージMAXで任意に化身) |
| ビーストトライブ/ライオン 獣牙族/獅子 |
⇔ |
ライオン 獅子 |
化身ゲージ(ゲージMAXで任意に化身) |
| クィーンウルフ 狼女王 |
⇔ |
ウルフ 狼 |
常時化身可能 |
| キングライオン 獅子王 |
⇔ |
ライオン 獅子 |
常時化身可能 |
今作では猫・虎・獅子に加え、過去の大洪水により滅びたと伝えられていた狼の民が登場する。
第一部中盤でオルグ(狼)が加入する。スキル「半化身」によりゲージの心配は不要だが能力値は控えめ。その後にムワリムが加わる。終盤では狼女王ニケが参戦し、ラグズ王の力をこれでもかと見せつけてくれる。
第二部でレテ・モゥディが加入し、第三部ではライ・キサ(虎)・リィレ(猫)が加入する。
第四部開始時にスクリミル(獅子)が加入する他、終章でジフカと共に獅子王カイネギスが参戦する。
| クラス | 化身 | クラス | 変身形式 |
|---|---|---|---|
| バードトライブ/ホーク 鳥翼族/鷹 |
⇔ |
ホーク 鷹 |
化身ゲージ(ゲージMAXで任意に化身) |
| バードトライブ/クロウ 鳥翼族/鴉 |
⇔ |
クロウ 鴉 |
化身ゲージ(ゲージMAXで任意に化身) |
| キングホーク 鷹王 |
⇔ |
ホーク 鷹 |
常時化身可能 |
| キングクロウ 鴉王 |
⇔ |
クロウ 鴉 |
常時化身可能 |
武器特効が2→3倍になったため、弓や風魔法には注意が必要。特に弩はティバーンやネサラですら落とされる可能性がある。
第一部中盤で『ラグズ奴隷解放軍』の一員のビーゼ(鴉)が加入する。
第二部開始時に前作でもイベントで登場していたニアルチ(鴉)がリアーネに付き添って加入する。
第三部中盤でヤナフとウルキがリュシオンを護衛するために参戦する。
第四部では鴉王ネサラ、鷹王ティバーンが参戦する。
| 特殊 | 変身形式 |
|---|---|
| タグエル | 獣石:補正付き武器扱い(補充可) |
タグエルは兎の姿に変身する戦士であり、「獣石」というアイテム(作中では武器扱い)を使用することで変身し戦う。変身前は人間に近いが所々毛深く、ウサギの耳を垂らしている。
本編時点で純粋なタグエルはベルベットを残し絶滅している。過去に何があったのかは本編でほとんど触れられず、支援会話などから断片的に知るしかない。
ゲームシステム上はクラスとして扱われるがあくまでも種族であるため、マイユニットや配信ユニットなどシステム上全職の資質を持つユニットであっても職業には含まれず、なれるものは限られる。
技・速さが高く傭兵などに近いステータスで、武器は射程1の専用装備「獣石」、上位の「超獣石」の2種類。どちらも店売り(竜石と共に宝石として売られている)。
他のクラスと大差ない上限値に獣石の大きな補正が乗るものの、攻撃力があまり高くない上にその点を錬成武器や勇者武器で補うことができないため打点が低く、また遠距離に対する対抗手段が無いという点もかなり辛い。
聖盾や○殺し、回避系スキルでの対策必須。スキルは偶数ターンに強くなる「バイオリズム・偶数」、タグエル時に騎馬に特効が付く「獣特効」を覚える。
上級職は存在せず、他のクラスにクラスチェンジはできるが常に獣属性が付く。
ベルベットはイーリス聖王国に受けた恩を返すためと、何の前触れもなく突然登場する。
シャンブレーは未来から来たベルベットの子で、ベルベットが支援Sになると登場する。人間とのハーフで、種族の絶滅を恐れている。
また、ベルベットがルフレと結婚する事で子供のマークにもタグエルの血が流れることになる。
| 下級 | CC | 上級 | 変身形式 |
|---|---|---|---|
| 妖狐 | ⇒ | 九尾の狐 | 獣石:補正付き武器扱い(無制限) |
| ガルー | ⇒ | マーナガルム | 獣石:補正付き武器扱い(無制限) |
白夜王国内には人を化かすという長寿の狐である「妖狐」、暗夜王国内には人を喰らうと伝えられる人狼の「ガルー」と、両国に1種づつ獣に変身できる種族がいる。習得スキルは発動条件が異なるだけで効果は同じだが、ステータスの成長傾向が異なる。
覚醒と同様、竜石や獣石は補正つきの武器扱いとなっているが、本作では全ての武器が使用回数無制限になったことで、結果的に初代暗黒竜のマムクートと同じシステムに回帰した。
また、分岐こそしないが通常のクラスチェンジに組み込まれ下級と上級に分けられた。
今回は素の能力が高い分、石の補正が減少し下がる能力もあるが、石によって補正が異なるため敵と状況によって能力を変化させて戦うことができる。
また、この兵種は種族なので遺伝はするが親友や配偶者に渡すことはできず、親友や配偶者にはそのキャラの持つもう一方の素質がいくようになっている。
妖狐は見たまんま狐であり、恩返し大好きなニシキ、その娘である遊び大好きなキヌが仲間になる。
簡単に言うと魔防が高い剣士系というべきキャラで、回避率は高いが物理防御がかなり低いので気をつけよう。スキルは自分がガルーか妖狐なら攻撃が獣特効になる「獣特効」、そして偶数ターンに相手に与えるダメージが増える「偶像の幻」の2つ。
上級職は九尾の狐で、強い霊力が備わり2つの狐火を携え、変身時の体毛が白くなる。スキルは偶数ターンにHPを回復する「偶然のまどろみ」、戦闘後相手のHPを2割削る「四牙」を習得する。
ニシキは妖狐の長なのだが、恩返しの旅をしており白夜王国側ではカムイ達に助けられた恩返しの為仲間になる。個人スキルもそのまま「恩返し」であり杖で回復してもらうと回復した分のHPを相手も回復するというものになっている。素早さが高いので回避盾としての運用となる。もう一つの資質は呪術師。クラス自体はニシキとあまり合わないが、「おみくじ」や「破天」など覚えておくと便利なスキルがある。
キヌは父親よりも技・素早さ・幸運・魔防が伸びやすいがHP・力・守備はやや低め。個人スキル「じゃれつき」は隣接する敵のHPを5下げる。
ガルーは人狼で、狼男とイエティを足したようなもふもふでマッシブな見た目をしている。子供っぽいが素直じゃないフランネル、その娘である父親大好きなベロアが仲間になる。
HP・力・速さ・守備がバランス良くまとまっており、獣石の補正によって素早くも重戦車にもなれるため、物理での殴り合いには滅法強い。スキルは妖狐と同じ「獣特効」、奇数ターンに敵に与えるダメージが大増える「奇襲の牙」の2つ。
上級職はマーナガルムで、変身時の体色が赤黒くなり、一角が生える。スキルは奇数ターン開始時にHPを回復する「奇妙な鳴き声」、九尾の狐と同じ「四牙」を習得できる。
フランネルはガルーの群れのリーダーなのだが、暗夜王国側だと迷子になってた所を拾われて仲間になる。
HP・力・守備と物理面で高いステータスに加え、スキルで獣特効や回復がつくため物理での殴り合いなら圧倒的に強く、魔法と獣特効に気をつければ活躍できる。個人スキルは7ターン目まで幸運%で食材や鉱石を3つ拾う「拾いもの」で、戦闘には直接は関係ないが育成面(武器強化)では必須のキャラである。もう一つの資質はアクスファイター。つまり狼男なのに自力で「太陽」を覚え、「月光」は覚えないわけである。
ベロアはバランスの良い成長をする。個人スキルはターン開始時に幸運%でHPが10回復する「ひろい食い」。
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掲示板
21 ななしのよっしん
2019/03/28(木) 09:23:39 ID: 9aP/mHGwCn
まあ爪や牙を格闘家とするならとか
竜は爪や牙で攻撃しないなとかあるけど
たぶんそんな感じの差別化だよね
武器無限回が嬉しい
強すぎると思ったのは蒼炎じゃゲージ管理しんどすぎたけど
22 ななしのよっしん
2019/06/10(月) 08:47:39 ID: 6axAnMnLp4
でもドラクエみたいに必殺の一撃を連発したり、FFみたいに攻撃回数が多い訳ではないからイマイチパッとしない。
FEの世界観的に格闘家はミスマッチだからか?
23 ななしのよっしん
2022/04/26(火) 20:28:56 ID: rFc2s38pUJ
基本的に局地戦の戦闘能力のみが重視されるFEではどうあがいても割を食ってしまう丙種
着の身着のままで戦えるから補給物資が衣食住で済む・機動力が高いという戦略的観点での利点を活かすことができない
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 18:00
最終更新:2025/12/06(土) 18:00
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