Path of Exile (PoE)とは、ニュージーランドのGrinding Gear Gamesが開発した基本無料のDiabloライクのハック&スラッシュゲームである。2013年1月23日にオープンβ開始、2013年10月正式サービスが開始した。PC版以外にPS4・Xbox One版(海外版のみ)がある。この記事の更新時点でVer3.7.4c。
Diabloの流れを汲むダークファンタジーなハクスラ。広大なパッシブツリーや数々の独自のシステムが特徴的で、ビルドも多岐にわたる。ストーリーは全10Actからなる。最大6人までオンラインで協力プレイできる。更新が盛んでバランス調整や新要素の追加が次々と行われている。
日本語には対応しておらず、英語の壁はあるが、装備効果などの簡単な英語がわかれば基本的なストーリーの進行には困らないだろう。2022年12月、日本語に正式対応。音声は依然として非対応だがストーリー全編及びNPCとの会話、アイテム・スキル名等完全日本語化された。公式サイトも日本語化され、トレードも可能だが海外プレイヤーとの会話をする場合は自動翻訳機能は無いため英語推奨。
基本無料だが、課金要素は倉庫拡張と装飾アイテムのみで、装備品やキャラクターの強さには影響しない。無課金の範囲でも遜色なく遊べるが、やりこむ場合は倉庫にいくらか課金すると快適になる。
推奨スペックは、ミドルクラスのグラフィックボード(GeForce GTX1050Ti)、メモリ8GBとそれなり。オンボードやノートPCだと厳しいかも。基本無料なので快適に動くかどうかは実際に試してみるとよい。
クラスによってパッシブスキルツリーの開始位置が異なる。各クラスに向いた戦い方はあるが、どのクラスでもどんな育成方法も可能。マローダーはSTR系クラスだが、防御を固めて大剣を振り回す正統派ビルドはもちろん、スペルや弓を使うビルドも組める。
ストーリー中盤からアセンダンシーと呼ばれるサブクラスを選べるようになる。クラスごとに3種類のうちからひとつ選べる。追加のスキルツリーが解禁され、専用のポイントを最大8ポイントふって強力なパッシブ効果を得られる。
アセンダンシー用のポイントはラビリンスと呼ばれる特殊なダンジョンをクリアすることで得られる。ラビリンスの入り口はAct3の町にあるが、はじめは封印されている。道中にあるTrials of Ascendancyと呼ばれる試練を6つクリアすることでラビリンスに入ることができる。
ラビリンスは難易度が4つあり、最初の難易度以後はまた別のTrials of Ascendancyをクリアして解放することになる。ラビリンスを1つクリアするごとにアセンダンシーの祭壇(Alter of Ascendancy)でポイントが2ポイントもらえ、アセンダンシーのツリーに割り振ることができる。
ゲーム開始時にリーグ選ぶようになっているが、大きく常設リーグとチャレンジリーグに分かれており、それぞれソフトコアとハードコアに分かれる。各リーグごとに倉庫やキャラクターが分かれる。友達と一緒に遊ぶ場合は同じリーグにキャラクターを作ろう。
チャレンジリーグは3ヶ月程度の期間限定のリーグで、皆が資産0からスタートすることになる。また、常設リーグにはない新要素が導入され、新しい体験ができる。期間が終了するとデータはすべて常設リーグに統合される。各リーグのハードコアでは死ぬと常設リーグのソフトコアに移行される。
このゲームでまず目を引くのは広大なパッシブスキルツリーだろう。全クラス同じツリーで育てるが、クラスによってスタート地点が違う。ツリーは場所によって伸ばしやすい能力の傾向がある。
ツリーの中にも「キーストーン」と呼ばれるひときわ大きなアイコンが存在する。マナの代わりにライフ消費で魔法が使えるようになるとか、クリティカルが発生しなくなるが武器攻撃が必ず命中する、など特徴的な効果を持ち、これらをどう取り入れるかでビルドの方向性が大きく変わる。
ツリーの中にはJewelソケットというものも存在し、そこにはJewelというアイテムをはめることができる。はめるJewelによって得られるパッシブスキルを自由に選択できる。ソケットを中心とした一定範囲内のパッシブスキルを強化・変化させるJewelも存在する。
スキルの振り直しポイントは、クエストをクリアすることで最大20ポイント貰える。それ以上の振り直しをしたい場合は消費アイテムを使って振り直しポイントを入手することになる。
このゲームのアクティブスキルはスキルジェムというアイテムの形で存在する。これを装備品のソケットにはめることでそのスキルが使用可能になる。スキルジェムには赤・青・緑の色があり、対応した色のソケットにはめることができる。付け外しは自由にできる。
ジェムはクラスによる制約がないため、どのクラスでもステータスさえ足りればどのスキルでも使える。
また、ソケットがリンクしている(棒で繋がっている)場合、サポートジェムの恩恵が受けられる。サポートジェムにはリンクしたジェムを強化したり、一定条件下でリンクしたジェムを自動発動させることができるものがある。
スキルジェムにはそれ自体のレベルがあり、装備した状態で経験値を得ると上げられるようになる。レベルが上がると効果も増えるが、マナコストや要求ステータスも上がるので注意。
スキルジェムにはさまざまなキーワードが設定されており、そのキーワードに応じた種類の効果を受ける。
|
スキルはAttackとSpellに大きく分かれる。Attackは武器ダメージを参照する。また、Spellは必中なのに対し、Attackには命中率と回避率の計算が入る。 |
その他キーワード |
装備品にはレアリティがあり、レアリティによってははランダムな Modifier(修正効果)を持っている。マジック以上の装備品は未鑑定状態でドロップするため、Scroll of Wisdom(鑑定スクロール)で鑑定する必要がある。
このレアリティとModifierは、装備品以外にも、フラスコ、モンスター、Strongbox、マップアイテムなど、さまざまなものについている。
他のハクスラのような消耗品のポーションが存在せず、代わりにフラスコという非消耗品の装備品が存在する。5つ装備でき、使用すると一旦空になるが、敵を倒すごとに徐々に補充される仕組みとなっている。
ライフ・マナの回復フラスコの他、一定時間移動速度が上昇するQuickSilverフラスコや、耐性が上昇するフラスコなどが存在する。回復系フラスコは基本的に即時回復はせず、徐々に回復する。そのため回復量だけでなく回復にかかる時間も重要。
フラスコもマジック化することでModifierを付けることができ、回復量増加・即時回復化・特定の継続ダメージ無効化などの追加効果を得られる。
このゲームにはGoldなどの通貨がなく、取引はすべて物々交換で行う。鑑定スクロールやクラフト用素材が実質通貨として使われており、カレンシー(通貨アイテム)と呼ばれる。Chaos OrbやExalted Orbなど、トレードに使われる貴重なオーブ類も最初からドロップするが、価値がわからないうちはとっておこう。
NPCにアイテムを売ると対応する通貨アイテムをもらえる。この時に渡すアイテムと貰えるアイテムの組み合わせは決まっており、ベンダーレシピと呼ばれる。売るアイテムによっては貴重な通貨アイテムがもらえるが、序盤は大損もしないので覚えるのはある程度慣れてからでもよい。
基本ステータスはSTR・DEX・INTの3種類。基本ステータスはパッシブツリーや装備で上げられる。それぞれ2次ステータスに影響するが、大事なことは武器・防具・スキルジェムが各ステータスを一定値要求する点。要求値を満たさないと装備やスキルは使うことができない。INT型でもスペルを強化するにはDEXが必要なこともあるので、ツリーの伸ばし方に悩むことになる。
防御の手段としては、大きくArmour(装甲)・Evasion(回避)・Energy Shield(エナジーシールド)の3種類がある。それぞれ、物理攻撃のダメージ軽減・Attack系ダメージ回避・自動回復する追加のライフ。それぞれSTR系・DEX系・INT系の防具に付いているほか、パッシブツリーで伸ばすことができる。
また、各エレメンタル属性とカオス属性には属性耐性が存在し、それぞれの最大値は75%。Act5クリア時に全属性耐性-30%され、Act10のクリア時にはさらに全属性耐性-30%される。
Act2でHelenaを解放するとHideout(隠れ家)を作成可能。背景や設置物のレイアウトはプレイヤーが変更可能。ハイドアウトの装飾はファイルとしてエクスポート・インポート可能。ハイドアウトにはフレンド・パーティメンバー・ギルドメンバーを招くことができる。
隠れ家にはクラフティングベンチがあり、アイテムを確定クラフトすることができる。クラフトレシピは道中・ラビリンス・預言・Delve・Temple・マップなどの特定の場所で発見することで追加されていく。
また、フィールド上には時折、マスターが出現する。マスターの出すミッションをクリアすることで友好度(Favour)を上げることができる。友好度と交換でハイドアウトの装飾品を購入できる。Favour Levelを上げると装飾品の種類が増える。マスターはハイドアウトに招くことができる。
クラフト用アイテム(カレンシーでもある)を使うことで、装備品のレアリティを変化させて狙ったModifireを付けたり、ソケットを変化させることができる。
| アイテム名 | 説明 | ドロップ・購入以外での入手方法 |
| Orb of Transfusion | ノーマル品をマジック品に変換する | 未鑑定マジック・レア品の売却 |
| Orb of Augmentation | マジック品にModifierを1つランダムで付加する | |
| Orb of Alteration | マジック品のModifierをランダムに変更する | 鑑定済みマジック品の売却 |
| Jeweller's Orb | ソケットの数をランダムに変更する | 6ソケットのアイテムの売却 |
| Chromatic Orb | ソケットの色をランダムに変更する | リンクした3色ソケットのアイテムの売却 |
| Orb of Fusing | ソケットのリンクをランダムに変更する |
武器や防具以外にもフラスコ、Strongbox、マップアイテムなど、さまざまなもののレアリティを変更することができ、Modifierをつけることができる。
ハイドアウトのクラフトベンチでは、確定クラフトができるようになる。クラフト用アイテムを支払うことで、ランダムで付く効果を固定でつけることができる。特にソケットの確定クラフトはとても強力。
Act6以降に現れる神々を倒し、Sinに話しかけるとパンテオンが解放される。複数あるうち、大神と小神をひとつづつ選んで能力を得ることができる。能力はマップの特定のボスを倒すことでアップグレードできる。
ドロップしたアイテムを強調表示したり非表示にするアイテムフィルターを設定できる。このゲームではユーザーがアイテムフィルターを作成することができる。特定フォルダに配置することでオプションから選択できる。作成されたアイテムフィルターはフォーラム等で配布されている。
チャレンジリーグで試験的に追加される新要素は、評判が悪くなければ調整されてゲームシステムの一部として組み込まれる。そのため、リーグ更新のたびに要素が増えている。
道中に現れるモノリスに触れると凍結した兵士の軍団が現れる。この凍結した状態の敵を倒していく。一定時間たつと凍結していたときに倒した兵士たちが動き出す。兵士はSplinter(欠片)を落とす。Splinterを集めてEmblemを作り、マップデバイスにセットすると専用の空間に行くことができる。
兵士を倒すと専用のユニークJewelや、Incubatorというアイテムが手に入る。Incubatorは装備品に付加して使う。付加した状態で一定レベル以上の敵を特定の数倒すことでアイテムが手に入る。
装備品のトレハンが楽しいこのゲーム。しかし終盤までくると、ソロでよい装備を揃えるのには限界がある。ここで出てくるのがトレード。倉庫のカレンシーは何のために眠っていたか。そう、このためだ。(PoEにおいてトレードをしないのはある種の縛りとさえいえる)
PoEのトレードは対面式で英語で取引するためハードルが高く感じるが、いくつかの手順さえ知っていれば、楽にトレードできるようになる。
ストーリークリア後にOriathの町にいるZanaに話しかけることでマップデバイスにアクセスできるようになる。マップデバイスにマップをはめることで、マップエリアに行くことができる。以降はZanaのクエストを進めていくことになる。
マップはAtlasという地図上に配置され、他のマップと接続されている。四隅から始まるが、マップエリアの敵からは隣接したマップもしくはクリア済みのマップがアイテムとしてドロップする。これをどんどん辿っていき中心を目指すことになる。
それぞれのマップはTierごとに定められたレアリティに変化させてクリアすることで上位Tierのマップの入手率を上げるボーナスを得ることができる。レアリティの変化によって付くModifierによって敵が強化されたりエリア効果が発動するが、アイテムドロップ数や質が上がる。
レースイベントは、1時間から3時間程度の短時間でどこまでレベルを上げられるかを競うイベント。通常のリーグとは全く異なる環境もあり、違った楽しみがある。一回のレースが短時間で終わり、賞品はポイント制なので、誰でも賞品を狙っていける。
レースは毎回新規のリーグで行われるので、全てのプレイヤーが同じ条件でスタートする。レースリーグはハードコアなので、レース中に死亡すると強制リタイヤとなる。その場合でも一部ポイントは貰えるので、レース終了までキャラは残しておこう。
一月から数ヶ月で百回以上のレースが開催される。特に上手いプレイヤーでなくても、1レースで4ポイントは取れるので、100ポイント前後の賞品は誰でも簡単に狙える。
ビルドの研究・開発こそがハクスラの醍醐味でもある。強さにこだわったビルド以外にも、特定のスキルに特化したビルド、資産がなくても作れるビルド、誰も試していない新しいビルドなど、自身で色々研究してみよう。
クラスによってクエスト報酬で選択肢に現れるスキルジェムが決まっているため、基本的にそれに沿って使うスキルジェムを選び、強化するパッシブをとっていけばよいが、ある程育成の方向性を考えておくと進行がスムーズになる。炎系スペルで進めようとか二刀流で進めようとか。
行き詰まったら装備を更新したり、レベルを上げたり、スキルを見直そう。どうしても進めない場合は2キャラ目に移るのも手。前キャラでの知識とアイテムが流用できるので、進行がスムーズになるはずだ。中盤以降から耐久力が求められる場面が多くなるので、コツコツとライフを伸ばすと安定する。
行き詰まるのが嫌な人や、パッシブツリーを見て頭がパンクした人は、フォーラムのビルドを参考にするとよい。レアな装備が要求されないBeginner Friendly・Newbie Friendly・No Budget・League Starterなどと書かれているものを探すとよいだろう。
プレイ時間よりもビルドを考えている時間が長い人も多い。有名プレイヤーのKripparianはプレイを始める前に一週間悩んだとか。
--- 英語Wiki。最も情報が豊富。疑問を感じたらここで調べよう
--- ビルド情報やQ&A
--- 日本語Wikiその1
--- 日本語Wikiその2 (情報が古くなりつつあるので注意)
--- 日本人用Discordコミュニティ。わからないことがあったら質問してみよう
--- 有名プレイヤーが数多く放送している
--- Reddit PoEフォーラム
/ PoEDB: SkillTree
--- パッシブツリーシミュレーター
--- NeverSink氏作成のアイテムフィルター
--- トレード検索サイト
--- トレード相場検索サイト。流行りのビルド傾向を調べるページもある
--- 公認のショップツール
--- ストーリーあらすじ日本語訳。下のほうに掲載|
同世代のハクスラ |
掲示板
130 ななしのよっしん
2022/06/02(木) 10:17:32 ID: r23rRh0w5q
過去verに戻して完全ローカル鯖オフラインプレイが出来るMODが出れば神ゲー
131 ななしのよっしん
2022/06/04(土) 07:37:38 ID: QJkc3af413
>>129
気がつくのが遅すぎた・・・
同じような苦しみを解決したくてここに来る人がいるかもしれないのでアドバイスを書くと
・カオス以外の3種レジストは必ず75%以上
これは絶対に守るべし
↑を達成した上で
・ライフ目安は白Tier4500 黄Tier5500 赤Tier6500
とりあえずこれくらいライフがあれば他の防御機構皆無でも死にまくるってのはあまりないと思う
・Energy Shield(ES)型やlifeとESのハイブリッド型は一回忘れて良い。ゲームに慣れてから。
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
132 ななしのよっしん
2023/05/14(日) 10:46:36 ID: bhWZEHifpV
日本人のDiscordコミュニティあるのになにいってんだ
多少ググれば出てくるだろ
Twitterでもリンク公開されてるし
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/24(水) 22:00
最終更新:2025/12/24(水) 22:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。