走れユウマ!
ウルトラマンアークとは、2024年7月より放送予定の特撮ドラマ作品、および本編に登場するウルトラ戦士の名前である。
概要
テレビ東京系列に移行後のTVシリーズ第12作目として、2024年4月に情報解禁された。円谷プロダクション創立60周年、ウルトラマンゼロ15周年となる本年度は"想像の力"をテーマにしており、未来に繋がる快活で勇壮なヒーロー像や、人間や宇宙人などとの交流を描く。また『ウルトラQ』から始まるウルトラシリーズのTVシリーズとしては、本作で30作目の節目となる。
主人公・飛世ユウマ役に抜擢されたのは24歳の戸塚有輝。年長者の主人公の活躍を描いた前作『ウルトラマンブレーザー』から一転、若き新米調査員の成長物語となっている。
メイン監督には辻本貴則[1]が登板。2015年の『ウルトラマンX』からシリーズに参加し続けている常連が、本作にて初のメイン監督を務めることとなった。メイン脚本を担当するのは、そんな辻本の声がけで『ウルトラマンZ』よりシリーズに関わっている継田淳。
ウルトラマンアーク(ルティオン)の声には、声優としても実績があり、昭和ウルトラマンの大ファンを公言する人気俳優・萩原聖人がキャスティングされた。なお萩原はユウマの父親としても出演しており、アークと父親の関係性にも注目である。
ここ数年活発になっている海外展開も更に強化されており、YouTube円谷公式チャンネルでは日本語、英語は勿論の事マレー語やベトナム語など11言語での字幕に対応。更に国内放送と同時期にアジア諸国での現地語吹き替え放送・配信が行われる。
あらすじ
市内の獅子尾山には、異彩を放つ巨大な物体がそびえ立っている。「モノホーン」と名付けられたそれは、実は、16年前の事件当時から突き刺さったままの「怪獣の角」だった。
世界各地で怪獣が同時に出現した「K-DAY」と呼ばれるその事件以降、怪獣災害が日常化し、日本では地球防衛隊が武力で怪獣への対処を行う一方、怪獣防災科学調査所・通称「SKIP(スキップ/Scientific Kaiju Investigation and Prevention center)」は、怪獣災害の発生・甚大化を防ぐため、地域に密着して科学調査や避難誘導を行っている。この「SKIP」が今も調査を続けている「モノホーン」は、「K-DAY」で出現した宇宙獣・モノゲロスの角。
獅子尾山で両親とキャンプ中にモノゲロスの襲来に出くわした当時7歳だった「ユウマ」は、奇跡的に無傷で生還したのを機に怪獣生物学研究の道に進む。辛い過去を持ちながら夢見る「想像の力」をなくさずに成長を遂げたユウマは新人調査員として「SKIP」への入所が決まり、星元市分所へと配属された。
だがそんな矢先、星元市に大規模な怪獣災害が発生。目の前にいる絶体絶命の人たちを「守りたい!」 その強くまっすぐな想いが心の底から湧き出した瞬間、「ユウマ」の脳裏に幼い頃に見た光の使者「ルティオン」が語りかける。
「私は君であり、君は私だ…想像力を解き放て!」
手の中に現れた神秘の光がユウマの身体を包み込むと、解き放たれた想像の力が光と人とをひとつに結び合わせ、未来を守る光の巨人「ウルトラマンアーク」へと変身! 大切な仲間とともに、ユウマが、そしてウルトラマンアークが、絶やさぬ夢を追いかけていま走り始める!
ウルトラ戦士
- ウルトラマンアーク(CV:萩原聖人)
飛世ユウマがアークアライザーとアークキューブを用いて想像の力を解き放ち、光の使者「ルティオン」と一体化することで変身する光の巨人。飛び立つ際、空に美しい円弧(アーク)が残ることから、シュウによって命名された。身長48m、体重3万2000t。
赤と銀の王道的ウルトラマンカラーに独特の形状の頭部が組み合わさったその姿は、ユウマが幼少期にスケッチした「さいきょうのヒーロー」に似ている。- アークファイナライズ
腕を十字にクロスして放つ、アークの必殺光線。 - アークトリッキーテクニック
アークに変身したユウマが危機を乗り越えようとする際に取るモーション。頭を右側に傾け、状況に応じた起死回生のアイディアを思いつくと向き直り、額のアークストーンが発光する。 - アークアイソード
アークの目元と同じ輪郭を湛えた剣。
刀身を虹色に輝かせながら振り向きざまに相手を斬り抜く必殺技「アークソードフィニッシュ」のほか、アークキューブを嵌め込みアークの目元とソードの輪郭を合わせることで「アークアイビーム」を発射可能。 - アークアーマー
アークがエネルギーを消耗し、カラータイマーが点滅してから身に纏う鎧。- ソリスアーマー
「ソリスアーマーキューブ」の力をアークアライザーで解放することで纏う赤き炎の如きアーマー。接近戦を得意とするパワータイプの鎧で、胸の「ソリスコア」が輝くと打撃力と防御力が大幅にアップする一方、スピードが犠牲になり光線技や飛行能力が封じられてしまうという弱点がある。 - ルーナアーマー
「ルーナアーマーキューブ」の力をアークアライザーで解放することで纏う青き月光の如きアーマー。空中戦で性能を発揮するスピードタイプの鎧。左腕には遠距離攻撃技を投げ放つディスク状の武器「ルーナソーサー」を備えている。 - ギャラクシーアーマー
「ギャラクシーアーマーキューブ」の力をアークアライザーで解放することで纏う銀河の光の如きアーマー。テレポート能力等の超能力攻撃に特化した鎧。回転しながら浮遊する4つの「アークフェザー」には空間を歪める力があり、これを遠隔誘導してワームホールを開き、敵の死角や弱点を突く高機動攻撃が持ち味となる。
更に、4つのフェザーが合体した短刀型の武器「アークギャラクサー」を使用することも可能。
- ソリスアーマー
- アークファイナライズ
登場人物
- 飛世ユウマ(ひぜ ゆうま)(演:戸塚有輝)
本作の主人公。23歳。怪獣防災科学調査所「SKIP」の星元市分所に入所して3ヶ月の新人調査員。優しく真っ直ぐだが、人のためと思えば後先考えず行動してしまう性格。
16年前に宇宙獣モノゲロスが引き起こした怪獣災害で辛い体験をしたことから怪獣生物学を志し、同じ苦しみを持つ人々の役に立つためにSKIPに入所した。豊富な怪獣知識と専用の怪獣探知機を駆使して調査に当たる。
入所初日に出現した宇宙獣ディゲロスの襲撃の最中、16年前の怪獣災害で目撃した光の使者ルティオンと再会し、想像力を解き放つことでウルトラマンアークへと変身する力を得た。
父親から授かった言葉「走れ!ユウマ!」が座右の銘。
- ルティオン(CV:萩原聖人)
ユウマに力を授ける光の使者。16年前、モノゲロスと戦いユウマを救った光の巨人の正体。ユウマが解き放った想像力をその身に受けることで彼がかつて思い描いた「さいきょうのヒーロー」の姿となり、ウルトラマンアークとして顕現する。
ユウマのことを常に見守っており、彼が行き詰まるとアークの姿を取って反射物越しに姿を見せ、道を指し示す。
- ユピー(CV:広瀬裕也)
SKIP星元市分所で調査員たちと共に活動する自立AI搭載型サポートロボット。身長2m、体重220kg。正式名称は「ユピーザロボット」。
「ユピーにおまかせ」が口癖で、調査に役立つ様々な便利機能が全身に搭載されている。頭と胴体は分離が可能で、頭の「ユー」はドローンとして陸海空で、胴体の「ピー」は主に地上で仲間をサポートする。分離状態では人格も分かれる為、一括りで呼ばれたりお互いの名前を間違えられると怒る。
SKIPでは同型のロボットが量産され各地に配属されており、フジヤマ市分所には同じ外見の「チャッピー」、ミヤコ市分所には「まいこッピー」が勤務していることが確認されている。
- 石堂シュウ(いしどう しゅう)(演:金田昇)
「地球防衛隊・宇宙科学局」よりSKIPに派遣された特別調査員。25歳。常に3ピースのスーツを身に纏っている冷静で理性的なエリート。しかしコーヒーがないと辛抱できず、乱心してしまうという一面を持つ。その拘りは並大抵のものではなく、星元市分所初出勤の際に自前のコーヒーメーカーを持参するほど。
普段は宇宙人や宇宙怪獣の調査・研究が専門だが、防衛隊員である為SKIPのメンバーの中でただひとり対怪獣用の銃「エレマガン」の使用が許可されている。
純粋で想像力豊かなユウマと触れ合うことで次第に共感し、互いに良き理解者となっていく。
- 夏目リン(なつめ りん)(演:水谷果穂)
SKIPのメカニック担当調査員。25歳。天才的なプログラミングと機械工学の技術を持ち、所内ではシステムや機器開発を担当する。
ユピーの開発も立ち上げの段階から担当しており、彼とは姉弟のような信頼関係で結ばれている…のだが、命名の際に昔の愛犬の名前をそのまま使ったことは秘密にしている。
性格は明るくサッパリしておりプロ意識が高く、新人のユウマにとっても頼れる先輩である。
- 伴ヒロシ(ばん ひろし)(演:西興一朗)
SKIP星元市分所の所長を務める元気莫大な43歳。幼いころ爆竜恐竜に夢中になり、好きが高じて化石発掘と研究調査に勤しんだのち地質学を専攻。その知識を人の為に活かすべく調査員となった。
専門の話になると夢中になりすぎてしまうが、親しみやすさと頼もしさを併せ持つリーダー。時には驚くほど大胆な判断を下すことも。
休日には家族に手料理を振る舞う良き父親という一面もあるが、多感な年頃の娘の扱いには苦労している。
用語
- SKIP
地球防衛隊GDFとは別管轄で動く国立研究開発法人。正式名称は"Scientific Kaiju Investigation and Prevention center"。怪獣出現地点の予測、調査を専門としており、地域と密着した注意喚起や避難誘導も行なう。
本部は東京に置かれているが、怪獣災害の多発地域や被災地には必要に応じて分所が設置されており、ユウマたちが所属するのが星元市の雑居ビル「ニュー星元ビル」の3階にある星元市分所である。各分所には近隣住民からの通報の窓口である怪獣ホットラインが設けられているが、活動の趣旨を理解していない市民から怪獣退治を要請されることも。
GDFとは協力体制を取っているがあくまで別組織であり、情報共有などの点では厚い組織間の壁がある。
- K-DAY(Kaiju-DAY)
物語開始の16年前、世界各地に怪獣が同時出現した現象。星元市はその中でも唯一の宇宙怪獣であったモノゲロスの襲撃を受け、幼少期のユウマも両親を喪った。現場の獅子尾山には現在もモノゲロスの遺した角「モノホーン」が突き刺さっており、SKIPにより調査が続けられている。
モノゲロスの死因は「酸素濃度の急激な変化による自滅」と結論付けられているが、現場に居合わせたユウマはそこでモノゲロスと戦う光の巨人の姿を目撃している。
- アークアライザー
ユウマがウルトラマンアークへの変身に用いるアイテム。ユウマがアークキューブのボタンを押すと体内から出現し、キューブを装填して操作することで変身する。
アークが戦闘中にアーマーを纏う際にもカラータイマーからアークの前に出現し、額から現れる各アーマーのキューブの力を解放するのに用いられる。
- アークキューブ
ユウマが常に懐に忍ばせている神秘のアイテム。アークアライザーに装填することでウルトラマンアークの力が解放される。
アークアライザー共々、その外見はユウマが幼少期にスケッチブックに描いた「へんしんどうぐ」に酷似している。
関連動画
スタッフ
楽曲
放送局・配信一覧
放送局 | 初回放送日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
テレビ東京系列地上波6局 | 2024年7月6日 | 土 | 09:00 | |
広島ホームテレビ | 2024年7月14日 | 日 | 05:35 | |
石川テレビ | 2024年8月4日 | 日 | 06:30 | |
静岡第一テレビ | 2024年8月11日 | 日 | 05:30 | |
琉球放送 | 2024年8月25日 | 日 | 06:15 | 発表当初の8月18日より変更 |
テレビ和歌山 | 2024年9月3日 | 火 | 17:00 | |
宮崎放送 | 2024年9月29日 | 日 | 05:15 |
配信サイト | 初回配信日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
YouTube円谷公式チャンネル TSUBURAYA IMAGINATION ネットもテレ東 |
2024年7月6日 | 土曜 | YouTubeでは11言語字幕対応 |
関連チャンネル
放映リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 放送日 |
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第1話 | 継田淳 | 辻本貴則 | 2024年 7月6日 |
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第2話 | 伝説は森の中に | |||
第3話 | 想像力を解き放て! | |||
第4話 | ただいま怪獣追跡チュウ | 足木淳一郎 | 武居正能 | |
第5話 | 峠の海 | 根元歳三 | 8月3日 | |
第6話 | あけぼの荘へようこそ | 継田淳 | 8月10日 | |
特別総集編 | SKIPフジヤマ市分所にて | - | - | 8月17日 |
第7話 | 満月の応え | 勝冶京子 | 越知靖 | 8月24日 |
第8話 | インターネット・カネゴン | 吉上亮 | 8月31日 | |
第9話 | さよなら、リン | 根元歳三 | 9月7日 | |
第10話 | 遠くの君へ | 足木淳一郎 | 9月14日 | |
第11話 | メッセージ | 本田雅也 | 武居正能 | 9月21日 |
第12話 | お前はギヴァス | 9月28日 | ||
第13話 | シュウのレポート | 足木淳一郎 | 鈴木農史 | 10月5日 |
第14話 | 過去の瞬き | 継田淳 | 辻本貴則 | 10月12日 |
第15話 | さまよえる未来 | 10月19日 | ||
特別総集編 | SKIPミヤコ市分所にて | - | - | 10月26日 |
第16話 | 恐れの光 | 根元歳三 | 越知靖 | 11月2日 |
第17話 | 斬鬼流星剣 | 11月9日 | ||
関連リンク
関連項目
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脚注
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