タイプ統一パとは、ポケモンのPT構成について全てのポケモンのタイプを統一したPTである。
概要
タイプ統一パは、PTに含まれるポケモン6体に全て同じタイプを含ませたPTである。
さらに複合なしの単色タイプ統一パもある。
制限で困ること
タイプ統一パでは通常のパーティとは違い、特殊な立ち回りが求められる
弱点が共通
同じタイプを揃えるため、そのままでは簡単に一貫性を持たれてしまう。何も対策しないと為す術もなく3タテということになりかねない。弱点が同じということは交代の恩恵が少なからず失われてしまい、ダメージレースに不利である。浮遊、避雷針、貯水等の特性や、風船、半減実などの道具、電磁浮遊やはねやすめなどの技、ゴースト・ひこう・でんき・じめんタイプの無効相性といったものに普段より重点を置く必要がある。
一致技が共通
弱点が共通であるということよりも火力、範囲が問題になるケースもある。例えばくさタイプは半減されることが多いし、エスパータイプはとにかく技の威力が足りない。サブウェポンは本職に威力で劣るどころか、サブウェポンが皆無のポケモンも存在する(ブイズとかブイズとかブイz)。純粋なアタッカーとして運用するならば、ステータスがタイプを補って余りあるか、複合タイプで一致技を獲得するかが必要。タイプによっては全くと言っていいほど覚えられない技もあるため、めざパにも気を使わなくてはならない(基本的にほのおタイプはこおり技を覚えないし、こおりタイプはほのお技を覚えない。ドラゴンや虫鋼複合に遭遇するとキツイ)。
ポケモンの選び方
上記から、アタッカーは範囲や威力に限界があるため、よっぽど万能なor尖ったポケモン(前者はスターミー、後者はウルガモス等)でない限り向かない。範囲をできるだけ増やすために普段絶対に採用されないような技を組み込むことも多い。また、守備型にしても、相手が選定の際に確実に狙ってくるため、対策を取られてしまうことが多い。育成の際は、普段物理受けのポケモンを特殊受けに育てなおすなど、常識にとらわれずパーティに馴染むようにする。そして、もっとも活躍するのが搦め手。かなしばりで封殺したり相性差をひっくり返すほど積んだり鬼火で機能停止させたりとありとあらゆる手段で敵の攻撃をしのぐ。相性が悪くともみちづれやだいばくはつ、ミラーコート等で1:1交換をすれば対等な位置まで持っていくことができる。例えば岩に弱いパーティだからといって、相手のポケモンが全員岩技を持っているわけでは無いので、有効打を仕掛けてくるポケモンを先に落とせば後はそれほど気にせずに戦える。相手は高確率で有効打を持つポケモンを先手に持ってくるため、選出も読みやすい。
どのポケモンにも言えるが、弱点を消したいから…と安易に複合タイプポケモンを探すのではなくいかにして敵を潰すかという勝ち筋を考えること。弱点が少なくなったからといって、それだけでは相手を倒すことはできない。こういう相手を倒すにはこのポケモンが必要だ!と、一匹一匹丹念に調べることが勝利につながる。
各タイプの傾向
ノーマルタイプ
ノーマルとは名ばかりの、アブノーマル集団。ハピナス、ドーブル、エテボース、ポリゴン系、カクレオン、ネ申等一筋縄ではいかないポケモンがこれでもかというほど集まっている。格闘弱点を克服する複合タイプは飛行もしくはエスパー。飛行の場合サブウェポンの岩に注意が必要で悩ましい。
ほのおタイプ
御三家タイプその一。弱点タイプがみず・じめん・いわの3つで全てメジャーであるため脆い。雨パ、砂パに当たると非常にやりにくいので対策必須。二種類のメガシンカが可能なリザードン、スカーフバクフーンorヒヒダルマ、加速バシャーモ、ひでりキュウコン、サブウェポン種族値ともに優秀なウインディ、両刀可能なゴウカザルなどラインナップは優秀。総じてアタッカーとしての能力に優れ、文字通り「火」力の高さが魅力。
みずタイプ
御三家タイプその二。とにかく種類豊富な上弱点も少なく、あめふらしを習得したニョロトノのおかげで雨パも組みやすくなったため、パーティ編成で頭を悩ませる必要はさほどないだろう。多くのポケモンが冷凍ビームを持つためドラゴン対策もできる。苦手な草は氷やルンパッパ、そうしょくマリルリで凌ぐことができ、電気もちくでんランターン、トリトドンで難なく流すことができる。
くさタイプ
御三家タイプその三。弱点まみれかつ一致攻撃の範囲が狭く、晴れパも諸刃の剣という困ったタイプ。補助技と複合タイプでどれだけ粘れるかというハード仕様。ユキノオーがドラゴン対策として必須。
でんきタイプ
弱点一つという恵まれた耐性。しかし耐久種族値が低い場合が多いため過信は禁物。ラインナップに難があり、選択肢が少ない。複合タイプのロトムや地面受けの電気飛行複合のボルトロス、サンダー、エモンガが鍵。物理アタッカーに乏しく、また炎の物理型、鋼タイプも相手にし辛い。ドラゴン対策に氷技も必要になるため、いかに技を組むかが重要。
いわタイプ
硬そうで脆い困ったタイプ。弱点が多いため、頑丈からの高威力技で仕留めるか、砂パにして耐久力を上げるか、積み技で一気に速度を上げて攻撃するかという選択肢がある。ただしステロをまかれたり霰パに当たると頑丈が消えてしまう。苦手な水タイプを安定して受けられるポケモンがユレイドルぐらいしかないため、特に雨パには特別に対策を考えなければならない。
じめんタイプ
電磁波と無縁なため動きやすい。特殊アタッカーに欠けるが攻撃範囲が広く不安はない。メジャーなみず・こおりが怖いが、しかし水地面複合に優秀なポケモンが多く水は簡単に受けられる。また砂をまけるカバルドン、すなかきで驚異的な素早さを得られるドリュウズ、高い物理耐久と優秀な耐性を持つグライオン、そして最強の切り札であるガブリアスがいるためさほど苦労を強いられることはないだろう。
こおりタイプ
ほぼ霞パ。故にユキノオーはほぼ必須。弱点が多すぎるので必中ふぶきや雪隠れなどをいかに活かすか。苦手なほのおタイプやはがねタイプには水複合のポケモンか厚い脂肪のマンムーやイノムーが鍵を握る。単タイプだけだと耐性がないので非常に厳しい。第六世代から天候が5ターンに制限されたため、限られたターンの中での効果的な立ち回りも必要になってきた。
どくタイプ
地面弱点が痛いものの浮遊持ち2匹+クロバットがいるのでうまくやれば無償降臨ができる。エスパーに弱いとはいえ、補助技のほうが多いこともありそんなに気にしなくても良い。
鋼には無効化されるため攻撃面ではつらい部分があるが、耐久性が非常に優秀なので粘り勝ちに持っていくことが肝心。特に格闘耐性を岩弱点なしで手に入れられるため、とける等を積めばサブウェポンごと封殺できる。同じ耐久相手に対しては、どくどく無効かつクリアスモッグ・アシッドボムなどで積みを崩せるため優位に立つことができる。ゲンガー・クロバット・ドククラゲ等のハイスピード組とベトベトンなどの鈍足組を上手く使い分けたい。第六世代から草だけでなくフェアリーにも抜群が取れるようになったため、活躍するチャンスが増えた。
エスパータイプ
かつての最強も対策まみれで苦境に。火力で押すか耐久で粘るか役割を決める必要があるが、一致技の威力が総じて低いため火力面では他の統一と比べて劣り気味。マジガ珠持ちランクルスやメタグロス、各種補助技を駆使するサーナイトなど。物理が欲しいならチャーレムも可。
かくとうタイプ
今乗りに乗ってるタイプ。メインサブ共に高威力で隙がない。とはいえ特殊方面に穴があるので特殊方面をバッサリ切って突破するか、耐久を振って積むかをする必要がある。また両刀型にしやすいポケモンもいるため普段は選択しないような技で穴を補う手もある。総じて物理受けを出されるとキツイので選出に注意。
ひこうタイプ
いわ・こおりの弱点が辛い。ただし単色タイプが殆どおらず、複合属性が豊富なので実質タイプの縛りがないともとれる。三鳥やコピペロスをはじめ準伝説のポケモンも多いのでドラゴンタイプに次ぐ種族値のごり押しができる、かもしれない。
むしタイプ
格闘耐性と地面耐性がおいしいがそれ以上にいわ弱点が痛い。とくにひこう複合炎複合は岩4倍であっけなく死ぬ。そもそもかくとうタイプはひこういわじめんをサブウェポンにしていることが多く、せっかくの格闘耐性が泣いている。
ただしはがね複合はお互いの弱点を消し合って炎を以外を封殺できるので対格闘・雨パ・ドラゴンに有効。ほのお格闘?知らんな。イワパレス、ウルガモス、アイアントと攻撃に偏ったメンツが第5世代で大量追加されたので活用したいところ。
ゴーストタイプ
猛威を振るう格闘やちらほらいる浮遊持ちにより地面を抑えることができる。しかし攻撃技の範囲は狭く天敵は弱点を突けない水タイプ。「みちづれ」「おにび」「あやしいひかり」と言った変化技は豊富なのでそれを使いこなすのも手。イメージを逆手にとってロトムやヨノワールなどで攻撃的に攻めるのもありか。
ドラゴンタイプ
半減されるタイプが少なく種族値でのゴリ押しが可能。天敵のタイプを抑えるために神速カイリューなどを出せば安定する。しかしはがねタイプには半減され、第六世代から登場したフェアリータイプにはドラゴン技が無効になるため、サブウェポンを揃えないと止められやすい。鋼や炎の技を覚えるポケモンが多いため、それを上手く活用しよう。エスパータイプもサブウェポンとしてフェアリー技を持っているポケモンがちらほらとおり、安定して出せる相手は以前より減ったが、それでも受けられるポケモンは少ない。
はがねタイプ
耐性は優秀なものの、サブウェポンに乏しい鋼は統一パでは苦しい。なんとかやりくりするか、補助技メインで行くのもよい。特殊方面耐久も低く相性で勝ってもそり負けるという事もありうる。鋼唯一の高速アタッカーアイアントや、技バラエティ豊富なクチートなどをおりまぜて鋼らしくない立ち回りをさせるのも一考。
あくタイプ
弱点耐性ともに少なく真のノーマルタイプといえる。ただし一部を除きいずれも耐久力が低めなので油断は禁物。いかに格闘を抑えられるかが鍵。第六世代からはエスパータイプもフェアリー技を覚えるようになったため、更に上手な立ち回りが求められるようになった。
フェアリータイプ
全体的に耐久力は高く耐性も比較的優秀だが、素早さの高いポケモンが少ない。思わぬところから毒技や鋼技が飛んでくる可能性もあるため注意しよう。
関連動画
関連項目
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