万代行・蛇川葱人(仮)とは、MMD紙芝居のシリーズ物である。
概要
MMDユーザーモデルを使用した紙芝居形式の動画シリーズで、万代行業を営む蛇川葱人、ラトミク・アザトーイ、ミクパジン・キイシーキのレギュラー陣を中心に、基本は一話完結のショートストーリーが展開される。
デフォルトは1分36秒だが投稿者のモチベーション次第で再生時間が大きく変わり、最短が6秒で最長は6分55秒と再生時間の幅は広い。
2012年3月3日に第1話が投稿され、2014年5月18日に第100話を投稿、足掛け2年以上続くMikuMikuDanceタグのつくMMD関連動画では比較的息の長いシリーズである。
もっともシモネタ系を嫌うMMD界隈では当初から再生数やマイリスト数が低迷しており(一番の理由は大変くだらない内容の所為だが)、『蛇川50』を越えた辺りから最後の砦だったコメント数も下降気味となり、右肩下がりの状況が顕著になりはじめる。
シリーズ強化策のテコ入れなど現状の打開も試みられたが功を奏さず、それに伴い96秒がデフォルトの再生時間も投稿者のモチベーション低下で20~30秒へと短縮されることが多くなった。
だが、それによってさらなる視聴者離れが起こり、平均再生数は200~300台、コメント数とマイリスト数は共に一桁が「通常運転」の悪循環が形成される。
そしてついに『蛇川96』においてマイリスト数が投稿開始から「1」で固定の、シリーズ初となるワースト記録を樹立した(このマイリスト数もマイリストに加えるための投稿者のもので実質上は「0」であり、不人気シリーズの末路を露呈する結果となってしまった)。
ここまで読まれた方はすでにお気づきのことと思うが、このシリーズは人気があるから続いたわけでなく、単に投稿者の事情で続けていたら結果的に2年経過して100話を達成していただけの話でしかないのである。
実際にシリーズのタグを製作して100話までタグロックしていたにも関わらずニコニコ大百科に記事が作成されることはなく、結局こうして投稿者本人が100回記念として記事作成をしている辺り、MMD界隈での不人気ぶり、いらない子ぶりが如実に表れているといっても過言ではないだろう。
ただし投稿者本人は当シリーズを代表作と位置づけており、人気に関係なく打ち切りにする予定はないらしい。
特徴
三部構成
2014年5月18日現在、シリーズは『えと式モデル編』『イア・プラネテス編』『混沌(カオス)編』の三部に分けられる。
- 『えと式モデル編』
第1話~第5話。
えと式咲音メイコ、えと式弱音ハク、えと式巡音ルカ、えと式初音ミク&えと式鏡音リン、えと式亞北ネルが各話にゲスト出演をしている。 - 『イア・プラネテス編』
第6話~第10話。
蛇川の過去に関係するイア・プラネテスを中心に物語が展開される。
蛇川の性嗜好やイアの特殊体質が露呈しただけでなく物語は斜め上どころか明後日の方向に・・・。 - 『混沌(カオス)編』
第11話から現在まで。
ゲストもVOCALOIDやUTAUだけでなく、アニメからゲーム、はては特撮キャラにまで多岐にわたる。
ただし『THE iDOLM@STER』と『東方project』のキャラクターに関しては、それぞれのジャンルのキャラが主演を努める『万代行・春閣下(THE iDOLM@STER)』『万代行・霧雨魔理沙(東方project)』といった派生シリーズが存在するため、本シリーズには登場していない。
誕生祭やMMD界隈のイベント参加、映画の宣伝など
ニコニコ動画内で行われるボカロキャラやUTAUキャラの誕生祭、MMD界隈で催されるイベント、または一般のアニメ映画や特撮映画の公開初日にあわせて投稿されることが多い。
特に映画関連ではその作品に関係するMMDユーザーモデルが直接出演してガチ宣伝を行ったりもする(しかしながら上述しているように、MMD界隈で当シリーズはほとんど相手にされていないため宣伝効果は皆無であり、ぶっちゃけ、宣伝対象となる作品のファンであるうP主が勝手に宣伝して自己満足に浸っているだけである・・・orz )。
きわどいネタ
シリーズ第1話の依頼がいきなりパンツカラーの確認などシモネタ比率は非常に高い。
内容のつまらなさもさることながら、この傾向がシリーズの凋落に及ぼした影響も多大であると思われる。
備考
- 10回の節目ごとに作品内で特別ゲストを呼ぶのが恒例となっている。
- 50回記念の時に一人からだけお祝いコメントをもらえたがシリーズ1周年&2周年はガチスルー。
- 100回記念動画はシリーズにおけるイメージを著しく損なう懸念があると危惧したラトミク本人の希望により非公開扱いとされている。
作中用語解説
- 蛇川葱人万代行有限会社
蛇川葱人の経営する個人会社。ただし作中では正式名称は出てこない。
社長兼社員が一人、アルバイトが一人、マスコットが一人の計三人で運営されている。
依頼があればどのような仕事でも引き受けるが、ラトミクいわく「洒落にならない内容」は引き受けていない(ただしπタッチ依頼は除外対象)。 - NO NAME
蛇川が過去に所属していた傭兵部隊。『NN』『ダブルN』等の略称で呼ばれる。
現在判明しているメンバーは結月ゆかり(KUMA式結月ゆかり)、NBU・ソウローウ(そろう式唄音ウタ)、ナターシャ・ログホライズン(ナターシャ)の三人。
それまでは傭兵達の間で都市伝説的に語られていたが、神聖MMDキュンキュン王国を襲った『魔人復活争乱』を終息させたことで実在が確認され、最強の傭兵部隊としてその名を轟かせることになる。 - 神聖MMDキュンキュン王国
第一王位継承者のプリンセス・レアが統治する王政国家。
御付の従者は『レアの団』団長のうさうさと、お世話役のマリエルさん。 - 百合ルカ団
『蛇川9』&『蛇川10』に登場。世界を百合化しようと企む悪の秘密結社。
首領はクィーン・メグリーネ。配下には百合ルカ四天王がいる。 - プラネット☆いあ
『蛇川8』~『蛇川10』に登場。幼女化したイア・プラネテスが変身した魔法少女。別名『魔法ネコミ巫女』。
ネコミミ+巫女+ロリ+魔法少女+武装化といった萌えのごった煮ともいうべきあざとい姿をしている。
決めセリフは『みんなに幸せ招くにゃん!』。 - クズ主
ラトミクによる本シリーズ投稿者への蔑称。うP主→ダメ人間→アレ→クズ主へと落ち着いた。 - 魔人復活争乱
神聖MMDキュンキュン王国・王国歴390年に起こった闇の勢力による軍事侵攻。
初代女王によって王国領内にある『破魔の地』に封印されたはずの魔人が復活、多数の魔獣を率いて王国を破壊と混乱のるつぼに叩き込んだ。
王国軍である『レアの団』やうさうさ、結月ゆかり等の傭兵達が善戦するも魔人勢の侵攻を止めることはできず、発生から一週間で首都陥落の窮地に追いつめられた。
しかし、プリンセス・レアの救援要請に応えて到着した傭兵部隊『NO NAME』によって劣勢だった戦局は一変、魔人勢は壊滅し、魔人も『破魔の地』に追い込まれ、プリンセス・レアによって再度封印される。
しかし覚醒していないレアでは完全封印する事ができず、逃走した一体の分身が王国内に潜伏、『NO NAME』が現在も魔人の分身の行方を追っている。 - まぐねっと♪
タダミク・フツクーシとタダルカ・フツクーシの漫才コンビ名。
タダルカがボケでタダミクがツッコミ。ブリッジのフレーズに某ボカロオリジナル曲を使用している。
登場人物(ネタバレ有り)
レギュラー
蛇川葱人(ネイキッド・スネーク)
『蛇川葱人有限会社』代表でシリーズの一応の主人公。
傭兵部隊『NO NAME』の一員だったが、ある事情から部隊を脱退、数年ほどの「掃除屋」稼業を経て、現在の万代行業を開業する。
自称の蛇川葱人は偽名で本名は不明。もちろん『メタルギアソリッド』シリーズとはなんら関係のない同姓同名の別人である(ただしパラレルワールドのこちらでは、CIAの特殊部隊FOX所属後すぐに脱退して『NO NAME』に入隊したため、『スネークイーター作戦(メタルギアソリッド3 スネークイーター)』が起こらなかったという裏設定がある)。
年齢は三十代で「~だネ」「~だヨ」等のカタカナ語尾で喋ることが多い。
女性には「ミス・~」とミス付けで呼称する(結月ゆかりのみ呼称は「ゆかりん」)。友人や知人からは「スネェイク」「スネーク」「ネイキッド」と呼ばれているが、ダヨー一族からだけは共通して「ヒゲ」と呼称される。
唯一、結月ゆかりのみ愛称の「スネちゃま」。
FSS(フトモモスリスリ)&TS(性転換)キャラのフェチ。
特に後者を目の前にすると理性を失ってエヴァ初号機よろしく暴走し、ゆかりいわく対象者の全身をあますことなくペロペロするとの事(ちなみに暴走後の対処法は、該当キャラのパンチラを見せるか、頭に一撃与えて失神させるショック療法のみ)。
行動や言動が残念すぎるためにラトミクからは役立たず扱いされるダメ人間だが、『NO NAME』時代の神聖MMDキュンキュン王国を震撼させた『魔人復活争乱』において魔人を封印する大活躍をしたらしい(マリエルさん談)。
ラトミク・アザトーイ(Lat式ミク)
『蛇川万代行有限会社』のアルバイトでシリーズの実質上の主人公かつヒロイン。年齢は16歳。
初音ミクの眷属でアザトーイ一族の少女。左手をキュンキュンメガネに添えて右手は腰にあてるのがデフォポーズ(これはアザトーイ一族の基本立ちスタイル)。
冷静沈着な性格で何事に対しても淡々としたツッコミを見せる。
補足するとアザトーイ一族の「あざとさ」は仕事上のキャラ付けでしかなく、素ではキュンキュンメガネを装着してポーカーフェイスをしている者が多い。
蛇川に対しては「無能」「役立たず」、うP主に対しては「クズ主」と切り捨てるかなりの毒舌家。
しかもビームライフルを蛇川への恫喝手段として使用するなど武闘派の一面も併せ持つ。
反面、迷子で泣いていたプチダヨーちゃんを保護して笑顔で優しく接しチビダヨーちゃんと再会させるなど、子供には非常に優しい一面を垣間見せることも。
恋愛には興味がないようでシリーズでは一度として彼女に関する恋愛ネタがテーマになったことがない。
しかし俗に云われる「リア充」を非常に嫌ってもいるらしく、「(非リア充の)人々を笑顔にするため」という名目でクリスマス・イヴに「爆音ミク」に変身、マスコットのミクパジンさんと共にカップルに爆弾をプレゼントしてリア充を爆発させる破壊慈善活動を行っている。
あくまで仕事として万代行のアルバイトをやっており、マリエルさんに蛇川との関係を尋ねられた際には「金の切れ目が縁の切れ目」と断言した(もっともこれはマリエルさんへの配慮だったようで本当に金銭面だけで繋がっているかどうかは不明。とはいえ蛇川には異性を感じないとも明言している)。
ミクパジン・キイシーキ(Ki式ナルパジン風ミク)
『蛇川11』より登場した『蛇川万代行有限会社』のマスコットキャラクター。年齢は不明。
初音ミクの眷属でキイシーキ一族の女性。
ラトミクからは「ミクパジンさん」、蛇川からは「ミス・ミクパジン」と呼ばれている。
冷静沈着で何事にも動じない性格(一度だけ全身にモザイクのかかった神威がくぽを見て驚愕した事がある)。
基本はポーカーフェイスだが時おり半目になったり口を開閉させて(ちなみに開閉音は「くぱぁ」)感情を表現する。
また心の綺麗な者にしか声が聞こえないために会話が成立しにくく無口と誤解されやすいが、シリーズではラトミクと会話していると思われるシーンも散見される。
声の聞けるラトミクいわく美声とのこと。
当初は蛇川を頬張ってオチないオチをおとしていた。
また構成や進行も得意らしく、シリーズにゲストとして登場したプリキュア達に演出を指導してフォローした。
他者の面倒をよく見る人徳者で毎年の誕生日には多数の人々から祝福されている。
また無類の子供好きのようで、チビダヨーちゃんが迎えに来るまで迷子のプチダヨーちゃんを笑顔であやしたこともあった。
パジンの系譜には「キイシーキ一族」と「ルイルーイ一族」の二大勢力が存在している。
戦闘能力はボカロの眷属でもトップクラスに位置するダヨー一族に匹敵するとも云われ、互角の勝負になるのはダヨー一族、そして泥酔して理性のリミッターを完全に取り払ったMEIKOの眷族だけとも云われる。
現在登場したキイシーキ一族の仲間は「ネルパジン」「テトパジン」「ザツネパジン」「レンパジン」の四人。
準レギュラー
イア・プラネテス(IAXs)
プラネテス・コンツェルンの令嬢な一人娘。
契約を終えて行き先も告げずに消えた蛇川を追いかけてやってきた。
蛇川が同意して彼女の元に戻ればすぐにでも結婚式が挙げられる準備がしてあるらしい。
知り合ったのはボディガードとして彼女の両親に雇われた掃除屋時代で、恋人関係でもあったようで、特殊性嗜好方面で攻め役をしていたことがイア本人の口から明かされている。
テーマソングは『私だけの十字架(「特捜最前線」のエンディングテーマ曲)』。
自身の意思で幼女化可能の上、その状態で『魔法ネコミ巫女 プラネット☆いあ』に変身、悪の秘密結社『百合ルカ団』と日夜激戦を繰り広げていた。
結月ゆかり(KUMA式結月ゆかり)
神聖MMDキュンキュン王国出身のネコ系亜人類(獣人族)。
蛇川の公私にわたる元パートナーで、やはり黙って姿を消した彼をあらゆる情報網を駆使して追い続けていた。
故郷を襲った『魔人復活争乱』からプリンセス・レアを護るために帰郷して戦っていた時に彼と出会い、そのままなし崩し的に『NO NAME』に所属。以降は蛇川と行動を共にするようになる。
彼女の実年齢を探ろうとした者はことごとく姿を消しているらしく、真実を知っている蛇川もきつく口止めされているため他言しようとはしない。
武器は大型切断機の『ヴァイロ・ブレイド』でキレると鈍器代わりにして蛇川に襲い掛かるのはお約束。
また、気を抜いたり興奮したりくしゃみをすると、普段は隠しているネコ耳が飛び出してしまう。
テーマソングは『サイバーサンダーサイダー』。
マリエルさん
プリンセス・レアの御付でお世話係のハムスター系亜人類(獣人族)。
『魔人復活争乱』時、魔獣に襲われていたところを間一髪で蛇川に救われて以来、彼に恋心を抱くようになる。
芯のあるしっかり者で蛇川の長短所を理解した上で想いをよせていることをラトミクに告げた。
うさうさ
プリンセス・レアの御付で『レアの団』団長でもあるウサギ系亜人類(獣人族)。
常にサングラスを着用してクールな雰囲気を醸し出している。口癖は「~ウサ」。
『魔人復活争乱』にて蛇川に助けられた事を恥辱と感じており、再会する度に専用武器「バルディッシュザンバー」で襲いかかっている。
ただしそれは救われたことへの感謝の照れ隠しであり、マリエルさんには「感情表現の歪曲した極度の天邪鬼」と評されている。また蛇川を無二の戦友とも口走ってしまい、ラトミクには「バトルツンデレ」と断定された。
タダミク・フツクーシ(Tda式Appendミク)
初音ミクの眷属でフツクーシ一族の少女。年齢は16歳。
揉み手をしながら語尾に「ゲソ」をつけて話す。
美麗キャラの自分に鼻パスタの仕事を押し付ける一部MMDerの始末を蛇川に依頼しようとするが、逆にラトミクによってシモネタの帝王でもある某有名P預かりにすると脅されて遁走する。
後日再登場した時には同属のタダルカ・フツクーシと結成した漫才コンビ『まぐねっと♪』のショート漫才を披露した(あまりのネタのダメさ加減に呆れてか、ミクパジンさんは途中で姿をくらませた)。
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