スモモモモモモモモ 単語


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スモモモモモモモモ

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The filly, the myth, the legend Sumomomomomomomomo.

――南関東競馬 英語実況担当 Bob Werleyexit

スモモモモモモモモ(Sumomomomomomomomo)とは、日本競走馬である。

いわゆる珍名馬だが、を越え世界中にその名をかせたという意味で一線を画する。

な勝ち:2番手ってはないんだ賞 (C3)、

概要

2018年4月9日生まれの
名に「モ」が多くて読みづらいが、由来がなので、そのように区切って読むとよい。

皐月賞アンライバルドフロントタックは未勝利であるが、G1を2勝した米国Macho Uno。その産駒に名としても珍名馬としても大御所ムーチョマッチョマンを有する。

デビューから11連敗

2020年12月25日の2歳新馬戦デビュー。これを8着で終え、翌2021年1月18日の3歳選抜では3着に食い込んだ。

その後は掲示板がやっとの成績で、同年10月までで11連敗。
ここまでの成績だけ見れば、まだ3歳だし様子見、でももうそろそろ勝ってくれといったところである。

珍名馬戦国時代

珍名馬の宿命として、彼女の名は出走のたびにSNS話題となった。

しかし、名前が変というだけではパドック映像が流れた間だけ話題になるに過ぎない。2020年代ともなれば珍名馬はさほどしくなくなっており、結果が伴わなければひっそりと引退して、まとめサイト珍名馬話題になると名前が挙がる、程度の知名度で終わる運命にある。

ところが、で「スモモ」ではじまり、その名にぴったりなピンクメンコをかぶり、なおかつ「モ」が8つも連続するので実況がいつも言いづらそうにしている、などいろいろな面可愛い要素が重なり、大井競馬場ではいつの間にやら隠れたアイドルホースになっていたらしい。

また、地方競馬のいち未勝利に過ぎないにもかかわらず、の向こうでもその名は話題となっていた。

Sumomomomomomomomo of the World

2021年2月世界競馬レース紹介するSNSチャンネルWorld Horse Racing」が、前述の3歳選抜映像紹介した。

この映像世界競馬ファンの間で話題になり、英語実況Sumomomomomomomomoの名をよどみなく発音している様が日本競馬ファンからも驚きをもって迎えられた。

この実況は、NAR北米向け放送の契約をしているSky Racing World配信しているもので、2020年4月に開始された同配信において、ある意味玉となった。

実況アナウンサーBob Werleyで、大井をはじめ南関東競馬英語実況を担当している。すなわち、このあと初勝利を挙げる「プリンニシテヤルノ」の名前もよどみなく発音し、なおも競馬ファンを驚かせることになる。

海外ではよく「Su 8-Mo's」や「Sumo 7-Mo's」などと略されている。後者は、名前きから「相撲」を連想するためらしい。

通常、珍名馬というのはその言語を知っていないと「変だ」と気づかないものである。例えば、「ビックリシタナモー」が変な名前だということを日本語ネイティヴでない人に伝えるのは難しい。
しかし、スモモモモモモモモは世界共通で変だと分かる名ということで一世をした。

しただけならまだしも大井競馬場が思いっきり便乗した

スモモモモモモモモグッズ発売!

2021年10月31日、第12回TCKより、大井競馬場は有観客での開催を再開。

それはつまりショップも再開されるということである。
ChampionsTCKより、それに伴う玉商品が発表された。

スモモモモモモモモグッズ発売。
開催に先駆けてイトーヨーカドー大井町での先行販売も行うという気合いの入れようである。

ぬいぐるみの他に、ペンケーススモモモチ(奄美大島産)も発売されており、大井競馬場公式マスコット「うまたせ」「ウマタセーヌ」よりも大々的に宣伝されている。

このこの時点で11戦0勝である。決して強くはないが、ハルウララのように100連敗以上しているわけでもない。ヒシアケボノメロディーレーンのように並外れて大きかったり小さかったりしない(体重410kg前後)。ブチコソダシのようにしい毛色でもない(芦毛)。ヨシオのように人智をえたローテを組まされたりもしていない。シルバーブロンズコレクションしていない。

ただ名前スモモモモモモモモなだけである。

中央競馬では、ヨシオカレンブーケドールキセキらがぬいぐるみ化を賭けて熾オーディションを繰り広げていた中で、スモモモモモモモモは大井競馬でただ1頭、ぬいぐるみ化の企画が進行し、発売されたというわけである。

商品POPには「ユニーク名前海外でも話題(下線は原文では傍点)」とあり、上記SNSに便乗した企画なのは明らかである。密かに人気はあったとはいえ、名前以外の話題性が皆無をいきなりグッズ化というのは余りにも冒険しすぎである。あとはそれにふさわしい結果を今後残せるかどうかであるが…。

なお、グッズ名前にふさわしくピンク色をしているが、スモモモモモモモモは芦毛である。
メンコバンデージがピンク色で、素の顔がっぽく、胴体は若いのでまだっぽい。

これらのスモモモモモモモモグッズは、本浦和競馬に移籍した後も在庫があれば大井競馬場で買うことができる。一方、浦和競馬場には入荷しておらず、2025年2月現在、まだ買うことができない。
また、なぜか中央競馬のターフィーショップに付せんだけ売っている。

期待に応えた初勝利

グッズ発売という、すさまじすぎる期待を背負って迎えた翌11月1日3R

英語実況担当は例によってBob Werley。「The filly, the myth, the legend(神話伝説)」と誇大広告どころではない称えようで本番に臨んだ。レースなどのまたである11戦0勝の地方を、冗談抜きで世界中が見守っていた。

レースでは第4コーナーまで中団に控え、直線に入ったと見るや外に出て先行するスターオブブーケとスマートエルサを追撃。同じく猛追するショコラノワールを振り切り1馬身差のゴール。12戦にして念願の初勝利は、ショコラノワールとのスイーツ馬連という形で決着した。

「スモモモモモモモモ初勝利」の報はSNSを通じて世界中に知れ渡り、地方の1勝とは思えないほど世界中の人々に称えられた。いやほんとだって!exit

また、大外からゴボウ抜きしているスモモモモモモモモを、他を気にしながら噛まずに実況する、という状況を見事に捌いたアナウンサーの手腕も高く評価されている。圧勝じゃないとか最後「モ」がひとつ多かったとか細かいところはいろいろあるけど…

名実ともに大井アイドルホースとなったスモモモモモモモモだが、まだ1勝。この後どれほど勝ちを挙げ、何度世界競馬ファンを沸かせるかに注が集まった。

苦闘と浦和移籍

ところが、その後2年もの間さっぱり勝てず、2桁着順も量産したためか、2024年2月頃に浦和競馬小林治厩舎に移籍。上を秋元耕成に代えて再スタートを図る。

初戦こそ敗れたものの2戦勝利。その後も安定して掲示板内に残っており、移籍の成果が見て取れる。額に「スモモ」と大書されたメンコを新調し、浦和競馬ファンにも受け入れられ、C級レースを走り続ける毎日が続いた。

逃げ切り! 逃げ切れ! 2番手って恋はないんだ賞

2025年2月24日天皇誕生日の振替休日となった月曜日
南関東で最も小さい浦和競馬場に、JpnIもかくやと言わんばかり大勢の観客が押し寄せた。

この日は『ウマ娘 プリティーダービー』とのコラボレーションデーであり、同作のファンから詰めかけていたのである。スモモモモモモモモはその日の第2Rに出走することになっていたのだが、自身はウマ娘になっていないし、『ウマ娘』との関係といえばネオユニヴァースウマ娘になっているという程度。レース名が冠協賛のため変な名前になってしまったこと以外は、いつものC3レースに出走したその他大勢の一頭でしかなかった。まあ、『ウマ娘』から競馬ファンになった人なら、「スモモモモモモモモ」という名前がいることぐらいは小に挟んでいて、レーシングプログラムを見て「ああこのか」ぐらいは思っていたかもしれない。

さて、その『ウマ娘コラボ、フィーチャーされていたのはスマートファルコンを筆頭に初期『ウマ娘』をった逃げたちで構成される「逃げ切りシスターズ」。そしてレース名は「2番手ってはないんだ賞」。逃げ切りシスターズが歌う楽曲の歌詞から取られたレース名だった。今考えればこれがサイン馬券だったのかもしれない。

上に「ミスターピンク」・内田利雄を据え、2番人気に支持されたスモモモモモモモモは、快調なスタートを切りそのまま逃げの体勢に入る。2番手に1馬身ほどの差をつけて向こう正面を走っていたが、これが4コーナーでは3馬身ほどに。浦和競馬場を埋め尽くしていたファンは、「もしかしたら勝てるんじゃないか?」と、この立つ名前に歓を上げ始めた。
そのまま猛追するマッシュブライト牙にも掛けず4馬身差をつけて圧勝。レース名の通り「2番手ってはないんだ」と言わんばかりの姿を見せつけた。

新人騎手との弔い合戦

かくしてベテラン騎手に「珍名馬での勝利」をプレゼントしたスモモモモモモモモだが、内田が翌3月末で引退するため、4月以降はひるがえって17歳の新人・中山人を背に迎え、彼のデビュー戦の相手となったのだ。これを2着にまとめると、5月場で先行策からの勝利を収める。中山にとってはこれが嬉しい初勝利。スモモモモモモモモは、「中山人の初出走/初勝利」としてその名を刻むことになったのだった。また、3週間ほど前に亡くなったアンライバルド勝利にもなった。

その後引き続き中山を背にさいたまシリーズ開幕賞に出走。に続いて10日前に半であるスモモノイモウト(後述)も亡くなっていたこともあり、スモモモモモモモモにとっては2戦連続の弔い合戦となった。
レースでは今回も果敢に逃げりこみを図り、最後は番手につけていた2頭に差し切られそうになるも根性を見せて差し返し、自身初の連勝。直線のもう一伸びはスモモノイモウトが背中を押してくれたようだったと話題になった。

他の珍名馬との関係

当初所属していた大井競馬場ナナナナナイロママママカロニがいる。こちらはPerfumeの曲名から取られている。

また、甘いもの仲間であるイチゴショートとはよくセットで語られており、こちらもスモモモモモモモモから半年ほど遅れて浦和競馬に移籍。クラスが同じであることもあり、一緒に走ることも多い。

2021年9月17日には、中央から移籍した珍名馬プリンニシテヤルノの初戦が1Rで行われ、キャリア勝利を挙げる。スモモモモモモモモは同日3Rに出走し、イチゴショートとの対決となったが、12着に沈む惨敗を記録してしまった。

また、彼女より先に話題となった珍名馬にはサバノミッソーニもいる。

上記のうちナナナナナイロイチゴショートプリンニシテヤルノサバノミッソーニ同期であり、大井2021年クラシック世代は中央とはまた違った意味で多士済々の様相を呈している。

4歳年下の(コパノリッキー)には「スモモノイモウト」と名付けられ、のかつて戦った大井競馬場で走り続けていたが、2025年6月に疝痛で出走を取り消しそのままわずか3歳の生涯を終えた。5月以降はと同じく中山人を戦に迎えていたのだが、古としての活躍を見ることはできなくなってしまった。

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