島田荘司(しまだ そうじ)とは、日本を代表する小説家の一人。人呼んで「ゴッド・オブ・ミステリー」。愛称は「島荘」。
占星術師の御手洗潔(みたらい・きよし。オテアライではない)と助手の石岡君が活躍する御手洗潔シリーズ、刑事の吉敷竹史が奔走する吉敷シリーズが両輪(吉敷シリーズは99年の『涙流れるままに』で一旦完結していたが、2019年に新作長編が出た)。基本的に御手洗シリーズが純粋な本格ミステリで(そうでない作品も結構ある)、吉敷シリーズが社会派やトラベルものと本格を融合させた作品になっている。
不可解極まりないいくつもの謎を提示し、時にバカバカしいまでに大がかりなトリックでそれを一掃するというというパターンを最も得意とする。幻想的な謎が論理的に解決されることによる「段差の美」に酔うものこそが本格ミステリーである、という独自の理論を持っている(通称「島荘理論」)。その実践例として書かれたのが『奇想、天を動かす』であり、以降の作品も基本的にその論理に基づいたものが多い。
『眩暈』あたりからは脳科学に傾倒し、21世紀に入ると最新鋭の科学知識をどんどん使ってミステリの幅を広げよう、という趣旨の「21世紀本格」なるものを提唱したりしている。
代表作は、御手洗シリーズでは『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』、
吉敷シリーズでは『北の夕鶴2/3の殺人』『奇想、天を動かす』、
ノンシリーズでは『死者が飲む水』『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』『切り裂きジャック・百年の孤独』など。
御手洗潔は当初はただの怪しげな占星術師だったが、長編が続くに従って能力設定が増えていき現在では超人の域に達している。最近では助手の石岡君が一人で解決に乗り出すことも。
★は御手洗潔シリーズ、◇は吉敷竹史シリーズ。共著・全集・再編集本・アンソロジー・傑作選などは除く。
赤太字は2020年3月現在新品かつ単品で入手可能なもの。なお『夜は千の鈴を鳴らす』までは南雲堂から不定期刊行されている《島田荘司全集》(既刊7冊)で読める。
▶もっと見る
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/06(月) 06:00
最終更新:2024/05/06(月) 06:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。