ふたりはプリキュアとは、東映アニメーション制作の女児向けオリジナルTVアニメ。
女玩売り上げに苦しんでいたバンダイの久々のヒット作である。
お知らせ
概要
現在も続いているプリキュアシリーズの始まりであり、「無印」とも呼ばれる。また、このシリーズを指すこともある。
従来の魔法中心よりは、肉弾戦的な格闘シーンなど少女アニメでは見られなかった派手な戦闘シーンが特徴。その斬新な試みから、女児にとどまらず幅広い層に人気を集め、大ヒット作となった。玩具においても100億円以上の収入を記録し、玩具業界の常識を覆した。
後に第2期となる「ふたりはプリキュア Max Heart」へと続き、主人公を変えて「ふたりはプリキュア Splash☆Star」、「Yes!プリキュア5」、「Yes!プリキュア5GoGo!」、「フレッシュプリキュア!」「ハートキャッチプリキュア!」「スイートプリキュア♪」「スマイルプリキュア!」「ドキドキ!プリキュア」「ハピネスチャージプリキュア!」「Go!プリンセスプリキュア」「魔法つかいプリキュア!」「キラキラ☆プリキュアアラモード」が放映され、現在15作目(13代目の主人公)となる「HUGっと!プリキュア」が放送されている。
プリキュア5からは戦隊物の要素も組み込まれ、一時期のセーラームーンを思わせるような展開である。
登場キャラクター
メインキャラクター
本作の主人公、詳しくは個人記事参照。「ありえなぁーい!」
本作のもう一人の主人公。詳しくは個人記事参照。「もう、なぎさったらぁ」
なぎさのパートナー。光の園の選ばれし勇者だが、その正体はリア充。いつもミップルとラブラブしているKYな奴で、ワガママだが意外と大人だったりする。なぎさとは喧嘩ばかりだけど実は強い絆で結ばれているんだメポ。
ほのかのパートナー。光の園の選ばれし姫君だが、その正体(ry)。メップルと比較すると常識的でおしとやかだが、ある意味控えめ過ぎたせいで一切登場しない回があったりするミポ。かわいそうな子……。
レインボーブレスを召喚する、後の作品でもお馴染みとなった追加妖精。当時あまりのウザキャラっぷりにみんなから嫌われていたが、続編からはちょっと成長を見せマシになったのでそれも終息した。実は「未来へ導く光の王子」だポポ。
実は変身アイテムのカードの絵柄になっている、その名の通り偉い人。続編でもっと重要度が増した。普段は王座にずっと座っているが、ジャアクキングが攻めてきた時は本気を出した。
っていうかっていうかっていうか!なぎさの親友でラクロス部の一員。このテンションは後年の追加戦士となるお世話役になっても変わらないどころか一層ひどくなっている。
なぎさの親友でラクロス部の一員。背が高くちょっと冴えないが、おっとなぁ!
ラクロス部の先輩。たこ焼き屋を経営している。外見相応にかなりの姉御肌。プリキュア達のいわゆるアドバイス役の元祖と言える人。
本作品最強の人。初代キュアホワイト!ではない。何を知っていて何に気づいていないのか分からない。恐ろしい人……。
ドツクゾーン
なぎさとほのかが敵対する悪の組織。詳細は「ドツクゾーン」の記事を参照。
本当の名前はカブキマン。いや、ウソです。ドツクゾーン最初の刺客。彼の死に際に放った一連の台詞は幼女アニメとしてはあまりにも過激で物議を醸し出したとかそうでもないとか。
ドツクゾーンにおける初代アホの子。典型的な脳筋野郎、あとパワーアップするとキモイ。せっかくパワーアップするんだからオールスターズDX2に出てもいいじゃないかと思ったゲキドラーゴファンは多いのではないか。ウガッ!
ドツクゾーンの姉さん。何にでも変身できるすごい人で、隠し芸も多くもっている。旅館エピソードでは萌えキャラっぷりを発揮。、またの名をポイ子さん。18話とポイ姉さんの最終バトルは伝説的なクオリティを持つ。ヤバヤバじゃーん?
キリヤくん。ほのかの正式な旦那とされる人。一番貧弱そうなというか普通の男の子みたいな格好をしているくせにかなり強い。裏切りキャラの元祖で、彼の苦悩に満ちた人生は感動エピソードとして有名。
ダークファイブ最強の男。だけど初登場回の作画と動画が微妙。プリズムストーンを手に入れてパワーアップしたりいろいろと忙しかったが、ジャアクキング様に処刑されてしまった。
窓から飛び降りて覚醒したことで有名な人。翔子のでかい声が苦手なのか、一々オーバーに驚いてしまう。風の力を使う。
人間形態の時は極端な引っ込み思案だが、変身するとぶっちゃけありえない感じになる人。かつて金星の戦士だったとは思えない。
何気に一番人間界で成功してるっぽい病院長のおじいさん。自分達の運命に反発して裏切りを画策するという敵キャラとしては珍しい立ち位置。後年はジュナを率いて全世界の統治者としてパラレルワールドの侵略を狙うように。(中の人的な意味で)
シリーズ通して登場する最大のボス。とにかくしぶとい。あとアゴがすごい。
ストーリー
美墨なぎさは、ラクロス部のエース。雪城ほのかは、学年トップの成績優秀少女。
お互いまともに話したことも無かった様な正反対の二人が、光の園からやってきたメップルとミップルに出会い、プリキュアに変身するうちに段々と距離を縮めていき、ドツクゾーンからプリズムストーンを守る為に力を合わせて戦う。
主題歌
ふたりはプリキュアで是非見ておきたい回
第1話 | 記念すべきプリキュアシリーズの第1話。全プリキュアファンは必見。 |
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第2話 | 幻の(第14話もある)プリキュアバリア初登場回。第15話以降で存在が消えた理由は不明。 |
第6話 | 幻のプリキュア・レインボー・セラピー初登場回。 子熊の声を演じていたのは、のちに花咲薫子を演じることになる坂本千夏。 |
第7話 | 教頭先生(元祖デザトリアン)VSプリキュア。一般人が敵になる無印特有の回。 |
第8話 | 歴史に残る喧嘩&プリキュア解散?回。喧嘩ネタを語るときには欠かせない超有名エピソード。『伝説の8話』『神の8話』とも呼ばれる。 |
第11話 | 普段仲の悪い美墨妹弟の隠れた絆の見られる回。それ以上にブラックのキック乱打はすごい。 |
第12話 | ポイズニー登場。生身で敵を投げ飛ばし、挙げ句の果てに一喝して黙らせてしまうほのかのおばあちゃま (声・悟空野沢雅子)。 |
第13話 | キリヤ登場。犬の姿に目立つ普段着の姉・ポイズニー。思いもかけず藤P先輩と二人っきりになぎさは・・・。 |
第14話 | 偽プリキュア(たんなるごっこ)登場。偽ブラックの夏子役はのちのキュアメロディの小清水亜美、偽ホワイトの京子役はのちのキュアマジカルの姉リズの名塚佳織。 |
第16話 | 黒板消しダンスの回。友華先輩の影が量産されて、二人が圧殺されかけた際に……「出してぇ、出してぇ」 |
第17話 | ほのかの尻のアップがある回。「ヒーロー参上!」「ヒロインでしょ」 |
第18話 | バトルアクションの面でファンの間では有名な回。ブラックのラッシュ攻撃と回転投げは必見。 |
第20話 | ポイズニー最後の戦い&キリヤがプリキュアと戦うことを決断する回。 |
第21話 | キリヤが自身の宿命と決意をほのかに告白。衝撃の事実に動揺するほのか。意を決したキリヤの運命を変えられる事はできるか・・・?! |
第22話 | 忠太郎大活躍の回。そして色々と起こった事を憂い、キリヤの事を思うほのか。 |
第28話 | 普段のほのかからは信じられないような、なぎさに依存していたことを語るひとこと。 |
第37話 | なぎさ=ロミオ、ほのか=ジュリエットな文化祭。 |
第40話 | ほのかの家にお泊り回。無印なぎほのの真骨頂。「~ほのかのそばにいるから…」 |
第42話 | またも二人の絆が試される回。格闘シーンに力を入れており、その内容はもはや伝説の域である。 |
第45話 | 合唱コンクール回。ちなみにこの回の主役・矢部千秋役は中川亜紀子(のちのキュアパイン役)。 |
第46話 | なぎほのが手を握りあいながら「私たちどんなことがあっても一緒だよね」。そして最終決戦へ。 |
第47話 | プリキュアの大ピンチ。そして行方不明となっていたキリヤとの再会。 |
第49話 | 無印最終回。戦いを見届けたキリヤは消え、そしてなぎほのはキリヤ似の男の子を見かける…。 |
他作品の客演について
シリーズ開始から14年もの間、オールスターズ等のクロスオーバー映画での新旧共演はあったものの、他のプリキュアのテレビシリーズ本編への客演はハピネスチャージでの10周年記念挨拶、同作以降の最終回での主人公同士のバトンタッチメッセージ、魔法つかい以降の最終回での次作の主人公との共演のみに留まっていた。しかし、15作目の「HUGっと!プリキュア」の第21話のラストでまさかのブラックとホワイトの登場に、子供と一緒に見てたリアル世代の視聴者の親御さま(と大きなお友達)の目が「!!??」となった。過去作のプリキュアがテレビ本編に登場するのはこれがシリーズ初である。
当初この出会いは既に告知があった秋公開の映画の時だろうと思っていただけに、このインパクトは絶大で放送時の6月30日のTwitter上ではトレンド一位になる程だった。
勿論翌週の初客演登場の第22話も高い注目の中はじまり、ぶっちゃけHUG勢要らないんじゃね?と思うほど、変わらない激しいバトルシーンに圧倒的な存在感をだした。
それだけでもお腹いっぱいなのに、EDまで「DANZEN!ふたりはプリキュア〜唯一無二の光たち〜」という新作映画で使われる初代OPのアレンジ版+今まで登場したプリキュアまで出るという・・・もうお腹いっぱいです。
勿論この日のTwitter上では本名陽子氏をはじめ多数のツイートで盛り上がった。
小ネタ・話題
注:本記述は続編『MaxHeart』を含んだ初代シリーズとしての記述となっています。
- 雪城さなえ役の野沢雅子がブラック役の本名陽子に言った「まず10年プリキュア続けましょう」という一言は有名で、2014年2月にプリキュア10周年を迎えた。
- 生みの親の鷲尾天(キン肉マンⅡ世など)も、初代シリーズ監督の西尾大介(ドラゴンボールなど)も女児アニメにはかなり疎い人選であった。二人ともここまで当たるとは思いもしなかった。ちなみに西尾に頼み込んだのは鷲尾である。
- 初期稿のなぎさの名前は「クニ」。デザインは二人とも別物だった。
- MaxHeartの由来=もう(気持ちが)いっぱいいっぱい。
- 実はMaxHeart版コスのブラックが作画ミスでヘソ出しモードになっているカットがある(ルミナス登場回)。
- 上記のように仲間同士のプリキュア対プリキュアが敬遠されるようになったのは、件のブラック対ホワイトのシーンで多くの幼女が号泣したから。(演じ手の視点で見ても、これは辛かろうと気づいたとか)
- 2011年から2012年にかけて、無印・MaxHeart共にDVD-BOXが発売された。
- 2015年9月16日に初となる小説版が発行され、ほのかの祖母・さなえの秘密の出来事が明かされている。
- 15周年記念企画の一環として2018年10月14日から『グランブルーファンタジー』とコラボし、ブラック&ホワイトのプレイアブル実装と「蒼空のおもいで」と銘打ったイベントを行ったのだが、シナリオ内容やなぎさ・ほのか・ミップル・メップル・ポルンのフルボイスによる登場はもちろんのこと、ザケンナーやオクト―ピーサードまで登場するだけでなく、イベント紹介が本作の次回予告の内容を踏襲したなぎほのの会話になっており、BGMもオリジナルのまま使用、サブタイトルのフォントもアニメ同様ミンカール(今では業者に発注して写植機からデータに落とし込まない限りそのままでは使えない写研フォント)をわざわざ使うなど、グラブル運営が本気で初代を完全にリスペクトしてきた内容でファンを感激させている。それとともに某メキシコパズルゲームの運営と比較する声も。
- 2019年公開の映画『天気の子』。この中でコミケとおぼしきイベントにおいてキュアブラックとキュアホワイトのコスプレ(しかも無印版コス)をしたコスプレイヤー&データカードダスとおぼしきカードが登場している。で、あちらさんは東宝製作・配給、こちらは東映系作品。普通だったらこの両社が交わることがないのだが、新海誠監督が語ったところによれば「プリキュアは好きだからどうしても出したくて」とわざわざ東映側に交渉、コスプレをしたという体で登場することで許可を得た事で実現したという(参照)。
しかしキュアブラックのコスプレをした子(CV:作中メインはカナちゃん役、プリキュア的にパンプルル姫の花澤香菜)が「この日のためにブラックバイトに耐えて」というのはどういうジョークか。
公開時にも話題になったのだが、2021年1月3日にプリキュアと同じテレビ朝日系で地上波初放送されてた際にも、このシーンが出た途端Twitterでは「初代プリキュア」がトレンド入り。さらにこのトレンド入りを見たほのか役のゆかなも反応を返している。
関連生放送
2017年3月に『映画 プリキュアドリームスターズ!』が公開されるのを記念して、同年3月4日から6日の3日間に渡り全49話の一挙生放送を行った。
関連チャンネル
シリーズ15周年&『オールスターズメモリーズ』公開記念で開設された公式チャンネル。2018年10月13日より4週にわたり全49話を無料配信することになっている。
関連項目
- アニメ作品一覧
- プリキュア
- ふたりはプリキュアMaxHeart(次回作)
- プリキュアオールスターズ
- HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
- プリキュアの一覧
- 東映アニメーション
- バンダイナムコ
- トキメキファンタジー ラテール(コラボが決定したMMORPG)
- グランブルーファンタジー(こちらもコラボが決定したスマートフォンRPG)
プリキュアシリーズ
関連リンク
親記事
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- Yes!プリキュア5
- ふたりはプリキュアSplashStar
- フレッシュプリキュア!
- ハートキャッチプリキュア!
- スイートプリキュア♪
- スマイルプリキュア!
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- 映画プリキュア
- ハピネスチャージプリキュア!
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- わんだふるぷりきゅあ!
- 『Dancing☆Starプリキュア』The Stage
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