『映画 キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』とは、2025年9月12日公開のアニメーション映画である。
概要
『キミとアイドルプリキュア♪』の単独映画作品であり、あわせて前年の『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』に続いて歴代3作品クロスオーバーとなり、今回は『わんだふるぷりきゅあ!』『ひろがるスカイ!プリキュア』との、『映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』以来の直近3作品共演となった。果たして戦わないプリキュアのわんぷりはどういうふうになる。悟君と大福ニキもいますが。
今回の話はパッと見トロピカった感じがする海に囲まれた不思議な島アイアイ島が舞台。マネージャーの田中さんに持ち込まれたアイドルプリキュアへの仕事依頼は、この島のサンゴの妖精・トットが実行委員長を務める10年に一度開催の宇宙一のアイドルフェス「スーパーミラクルアイドルフェスティバル」への出演依頼だった。ロボットや動物など様々なアイドルが集まる中、突如として謎の怪物が出現し島を襲撃、島どころかはなみちタウンにあるどこかで見たような撮影所で映画撮影中のカイトを含め、世界が危機的な状況に陥ることになる。そればかりかうたたちは過去のアイアイ島へとタイムスリップ。そこでアイドル嫌いの少女テラと出会うことになるのだが、彼女には島を救うための鍵があり……というもの。
今回の監督は『オールスターズNewStage2&3』『ひろプリ』の小川孝治が担当。キャラクターデザイン・総作画監督は今回はズキューンキッスの変身バンクを担当しているバンク職人板岡錦が『オールスターズF』以来3度目の起用。脚本の吉野弘幸は『トロピカル〜ジュ!プリキュア』各話脚本を手掛けているが、それ以上に『マクロスF』でシリーズ構成を務めていることから、アイドル物としての手腕に期待が持てる。
また、メインキャストがそうであるように、メインのゲストキャラの声優も歌唱力のある声優を起用。テラ役にはひろプリで敵首領カイゼリン・アンダーグの少女時代を演じた内田真礼、アイアイ島を厄災から守る伝説の女神アマス役は意外にもこれがシリーズ初出演の佐倉綾音が演じることになった。
一方でトット役には今回の芸人枠としてダイアンの津田篤宏を起用。津田は他局では名探偵津田がらみで幾度となくドッキリを受けていることもあってか、今回の出演に際してはマネージャーに「これドッキリちゃうんか!?」と何度も聞いたとか。
さらにアイドル物とあって劇中のアイドルフェスに登場するゾンビランドサガゾンビアイドル役にNMB48出身の渋谷凪咲、アニマルアイドルユニット「サファリア」のメンバー役にはアイドルグループ≠MEから蟹沢萌子・櫻井もも・谷崎早耶の3人が起用されている。
そして、今回の主題歌はアイドル物ゆえに、テレビシリーズED同様にプリキュア役の声優5人の歌唱による物。メインテーマの「♪HiBiKi Au Uta♪」は5人バージョンのほか、うたのソロバージョンも用意。またテレビシリーズOP「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」の5人によるカバーバージョンも用いられることになっている。
この他お馴染みの浄化ライブのステージ曲、さらにはなんとウインクキュンキュンカバーのひろプリOP、ズキューンキッスカバーのわんぷりOPも使われる。
今回もミラクルライトの復活はなし。でもキラキライト売店で売りそうだよね。→それどころか映画公開にあわせて赤いキラキライトがキュアアイドルのスーパープリキュア化アイテム「プリキュアアイドルハートリボン」とセットで発売されます。ちなみに今回は映画とテレビでスーパー化が異なり「ゴッドアイドルスタイル」になるそうな。
で、今回の中学生以下向け来場者プレゼントはプリルン・メロロンいずれかがデザインされたブレスレット型のミラクルアイアイブレスになった。
スタッフ
キャスト(ゲストキャラクターのみ)
主題歌
- 「♪HiBiKi Au Uta♪」
- 「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up! ReMix for You and Idol Precure♪」
- 「ひろがるスカイ!プリキュア 〜Hero Girls〜 ReMix for Cure Wink&Cure Kyun-Kyun」
- 「わんだふるぷりきゅあ!evolution!! ReMix for Cure Zukyoon&Cure Kiss」
こぼれ話
|
この項目は、映画のネタバレ成分を含みます。 ここから下は自己責任で読み進めてください。 |
- 今回の舞台となったアイアイ島。小川の構想ではクラブ文化発祥の地として知られるスペインのイビサ島をモデルにする予定だったのが、吉野がシナリオ執筆当時花粉症から逃げて沖縄にいたため、結果的に南洋の島になったという。
- 吉野としては「戦闘と決め技の歌が切り離されている」キミプリのフォーマットは残念に思っており、マクロスでの経験もあり「歌いながら戦う」フォーマット(時期的に競合作品とその前身とかのパターン)を考えるも作画リソース的に無理(板岡「作画が死んでしまいます」)。結果今回巨大化したアマスとの戦闘ではメンバーの誰かが歌いながら他のメンバーが戦うという形となった。
- で、この形式で用いられるひろプリわんぷりOPカバーバージョン。吉野が「せっかく歌うプリキュアなんだから、別の人が歌ったのを使うのはおかしい」としてこれを提案。ただ「ウインクキュンキュンがひろプリ歌うの、逆じゃね?」とスタッフも歌った髙橋・高森も思ったとか。これについてはABCアニメーションのえらい人の鶴の一声できまったそうな。
- もっとも当初は東映アニメーションの皆川Pは予算やスケジュールの都合もあり渋っていたとか。
- じゃあなんでキミプリメンバーがこの両曲を知っているのか、というと実は冒頭の回想シーンに伏線が。ななとこころが曲を聴いている場面、よくよく聞いてみるとひろプリOPのイントロが流れている。さらにプリメロがプリトイカメラでわんぷりOPの動画を見ているという設定まであったりする。
- また、ウインクとキュンキュンが歌っているときに、「最上よりも高く」の所で二人が腕をピッと前に出して、ゆっくり上にあげる動作をするが、これはオリジナルの石井あみのライブでの振り付けをそのまま使っている(石井本人と吉武千颯は見てすぐ気づいたという)。
- 昭和時代に活躍しながらふとしたことでアイアイ島に流れ着き、そのまま活動してアマスが推すようになった伝説のアイドル。女神や珊瑚の妖精と異なり寿命が短い人間ゆえ悲しむ姿を見たくなく、誰にも告げず小島に渡ってそのまま世を去った(だがこれがアマスが引きこもり闇堕ちに繋がる)。うたたちが訪れると衣装とともに一冊の手帳が。その中には終盤アマスに向かってキュアアイドルが発するセリフがそのまま書かれている。それとともにローマ字で「Utako」と小川がそっと持ち主の名前を書き入れていた。1フレーム程度、一瞬しか見えないため、板岡も気づかなかったとか。ただXにはこれを見つけた人が1人いるらしい。どういう動体視力だ……
- エンドロールで描かれているエピローグにあわせて、作品には使われなかったものの、小川は色々とその後の様子の構想を絵コンテに描いていた。その中の一つとして、フェスのヘッドライナーを『ドキドキ!プリキュア』の剣崎真琴が務めるというものだった。確かにドキプリでは世界的人気アイドルでドームライブもチケット即完のまこぴーなら大トリはふさわしいかも。ただドキプリチームいると戦闘バランス的にオーバーキルになったかも。
- 声優に関しても話題がちらほらと。
- 伝説のアイドルはうた役の松岡美里が兼ね役で担当。
- 一部で人気のあるサファリアのカリスマリーダー・ゴリラのお姉様。こちらは何とましろ役の加隈亜衣の兼ね役。『オールスターズF』でのましろとラビリン以来の2役になった。
- 珊瑚の妖精の少女役にはキミプリ本編でもゲストキャラやモブ役で出演している松田利冴。妹の松田颯水もユキ役で出演しているため、双子姉妹がようやくプリキュアで共演を果たした。
- 有能マネージャーのタナカーンを演じている諏訪部順一。本作品の公開から1ヶ月経った10月10日には『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ !-』が公開され、こちらでも赤井めが兄ぃ役で出演。ということで「CV諏訪部順一のメガネのキャラクターがアイドルのサポートをする、現在映画館で上映中のアニメ映画」が2本揃う結果となった。
関連リンク
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 1
- 0pt



