- 任天堂が開発・発売するゲーム『ゼルダの伝説シリーズ』の通称。 → ゼルダの伝説
- 上記シリーズのヒロインの名前。本項で記述
- アメリカ女優「ゼルダ・ウィリアムズ」。由来は実親(ロビン・ウィリアムズと当時の妻)がゲームの大ファンだったため。『時オカ3D』の海外CMでは父娘で共演している
- アメリカの小説家「ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルド」。2の名前の由来となった人物
- 小説「龍と魔法使い」に登場するお姫様。容姿(主に髪)のせいで性格が捻くれている。物語の途中で死亡する
- 1980年代から1990年代にかけて活躍した日本の女性ロックバンド「ZELDA」
- トルコの郷土料理
概要
『ゼルダの伝説』シリーズに登場する女性キャラクター。細かな設定は作品ごとに異なる。
ゲームタイトルに名を冠するだけあって、大半の作品で作中の鍵を握る重要人物。一方で全く出番のない作品もある。作品に詳しくない人が「タイトルがゼルダだから」と主人公のリンクの名をゼルダと勘違いするのはよくある話である。実際にはゼルダ自身を操作できる作品はごく一部(それも本人の体ではなかったりする)である。
直接の続編を除き、作品毎のゼルダは同一人物ではないが、同一の子孫を持つ一つの家系の出身者とされる。ほとんどの作品でハイラル王国の姫という立場であり、「知恵のトライフォース」を身に宿している。顔や衣装も毎回異なるが、ほぼ全作品でとがった耳や金髪といったハイリア人的な外見的特徴を有する。『風のタクト』以降のネコ目リンク作品ではゼルダもネコ目で、性格も少々お転婆気味な傾向がある。
初期作ではさらわれるだけの立場だったが、『時のオカリナ』以降は光の弓矢を得物に戦う機会が増えている。
リンク同様、『時のオカリナ』以降は(『ふしぎの木の実』を除き)声優による短いゲーム中ボイスがついている。
名前の由来は小説家ゼルダ・セイヤー。『ゼルダの伝説』の生みの親である宮本茂が語感で選んだらしい。
各作品毎の簡単な解説
シリーズ作品
- ゼルダの伝説(初代) (ゼルダの伝説1)
- ハイラル地方の小王国の姫。ガノンに捕らわれるが、知恵のトライフォースを8つに分け各地へ隠す。この国では姫はみなゼルダと名づける。
以上は設定上の話で、姿を見せるのは終盤のみである。 - リンクの冒険
- ハイラルを統治していた王より勇気のトライフォースを継承する立場にあった。同じ立場にあった兄と対立し、兄の側近である魔術師によって半永久的に眠らされてしまう。これにより、トライフォースが行方不明になる。
- 神々のトライフォース
- かつてガノンを封印した七賢者の内の1人であり、他の6人の賢者の子孫と共に突然ハイラルにやってきた謎の司祭アグニムに捕らえられ、牢獄に入れられる。
序盤では、ハイラル城の牢獄の中からリンクに助けを求めテレパシーを送った。その後、リンクがマスターソードを森で入手し急いで救出に向かうも間一髪で間に合わず、闇の世界に送り込まれてしまう。 - 夢をみる島 (DX)
- 名前のみの登場だが、会話に出てくるゼルダ姫は「神々のトライフォース」のものを指している。
同作のヒロインであるマリンは、そのゼルダ姫に非常によく似ていると言う。 - 時のオカリナ (時のオカリナGC、3D)
- 夢のお告げにより、リンクが城に来ることと、ガノンドロフがハイラルを滅しようとしていることを知る。リンクとの出会いを果たし、残り2つの精霊石をリンクが探し出し、時のオカリナをゼルダが守ることを約束する。が、その後リンクが精霊石を集めハイラル城に着くも間一髪のところで間に合わず、ガノンドロフの侵略を受け、乳母インパと共に城を脱出する。7年後の世界では身を隠しているが、その後成長した姿で再登場する。
- ムジュラの仮面 (3D)
- 『時のオカリナ』の回想シーンのみ。ハイラルから旅出つ彼を見送り、別れ際に時の歌を教える。
- ふしぎの木の実 (大地の章、時空の章)
- 「知恵のトライフォース」を身に宿し、巫女を守るためにインパを派遣する。
- 風のタクト (HD)
- 海賊の女頭テトラとして登場。『時のオカリナ』のゼルダの子孫で、知恵のトライフォースを受け継いでいる。
しかし本人は今までその事実を知らず、覚醒するまでゼルダ姫(の血筋)という自覚もなかった。
そのため勝気で男勝りな性格で海賊団をまとめあげるなど、歴代ゼルダと比べるとかなり異質。
また従来ゼルダといえば色白ないし黄色肌だったが珍しく褐色肌(海賊という設定からおそらく日焼け)。
ゼルダ姫として覚醒した直後は動揺し一時的に物静かとなったが、終盤再びテトラ本来の性格に戻った。
シリーズ史上初めて(ゲームとして実際に)戦闘でリンクと共闘したゼルダ姫。 - ゼルダコレクション
- 個別作品ではないため、設定は各収録作参照。
- 神々のトライフォース&4つの剣
- 『神々のトライフォース』部分は原作と同じ。『4つの剣』では、ある日フォーソードの神殿の異変に気が付き、リンクと一緒に様子を見に行ったところをグフーにさらわれてしまう。
- 4つの剣+
- ハイラルアドベンチャーでは『4つの剣』の続編として再度グフーにさらわれる。ナビトラッカーズでは2画面プレイという性質上、テトラがフルボイスでナビゲートしてくれる。ゼルダシリーズのフルボイスは極めて稀。
- ふしぎのぼうし
- リンクとは幼馴染で、冒頭では彼を祭りに誘うなど、親密な仲。
グフーの呪いによって石にされてしまい、リンクは彼女を元に戻すために奔走することになる。 - トワイライトプリンセス (HD)
- 『時のオカリナ』のゼルダの百年以上先の子孫。ミドナは彼女を「黄昏の姫さん」と呼ぶが…。
ハイラル王女として影の世界の僭王ザント襲撃に抗戦するも降伏を選択。城に監禁されている。
登場時は王女の衣装ではなく、犠牲となった民への哀悼の意から喪服のような黒い服を纏っている。
襲撃時に自ら剣をとって指揮する他、終盤「ガノン憑依ゼルダ」としてガノンドロフの声でリンクと対峙する。
ハード性能向上もあり端正な顔で、歴代ゼルダと比較すると正統派美女といった感じ。
だがミドナという濃く強烈な存在に対し、控えめな性格や出番の少なさからやや影が薄い。 - 夢幻の砂時計
- 『風のタクト』からリンクと共に海を旅していたが、幽霊船の襲撃でOP早々行方不明となってしまう。
『風のタクト』の直接の続編で同一人物だが、本作では行方不明になって以降クリアまで殆ど出番はない。
以前と違いさすがにゼルダ姫という自覚はあるものの、手下のニコにゼルダ姫と呼ばれ「ゼルダって呼ぶな!」「いままで通りテトラかアネキって呼びな」と怒るシーンが見られる。外見も終始テトラ本来の海賊姿。 - 大地の汽笛
- テトラの玄孫にあたり、彼女が見つけ出した新大陸に繁栄するハイラル王国の王女。
ディーゴの襲撃で魂だけの姿になってしまい、リンクなどの一部の人間以外には姿が見えなくなってしまう。
シリーズ史上初めて、終始リンクと共に冒険する。普段は魂の姿、ダンジョンではファントムに乗り移った姿で、リンクと共に自分のから…線路を元に戻すため奔走する。ゼルダ本人(?)を操作できる数少ない作品。
清楚で礼儀正しい性格は従来通りだが、テトラの血なのか、自分の体の危機にパニックを起こし、据わった目でリンクに協力を迫り、挙句自ら動くのを嫌がるなど、従来とかけ離れた高飛車で俗っぽい面もある。
「いぃぃぃぃやぁぁぁぁあぁぁぁっ!!」 「あぁ! なんて おぞましい!!」
「わたしは ここで あなたを待っています」 「昔から 姫は そういうものなのです」
「ご先祖様たちも そうしていたそうです」 「ええ 大丈夫です だから あなたが勇気を出して…」
「さあ 先を急ぎましょう リンク! 一刻も早く わたしの から… いえ 石版を手にいれるのです!!」 - スカイウォードソード
- 空に浮かぶ島スカイロフトで暮らす騎士学校長の娘で、リンクとは幼馴染の関係。前髪ぱっつん。
史上初めて終始「姫」ではなかったゼルダだが、実は単なる少女でもなく、重い運命を背負っている。
リンクに対して明確に恋愛感情を持っていたり、冒険の目的が終始一貫して「ゼルダを救い出す」ことだったりと、今までで最もヒロインらしいゼルダかもしれない。 - 神々のトライフォース2
- 『神々のトライフォース』から数百年後のゼルダであり当時のゼルダの子孫と思われるが、何故か七賢者の子孫ではなくなっている。対となる存在にロウラル王国の王女ヒルダがいる。
伝説に残る勇者と姫の物語(『神トラ1』のエピソード)に憧れており、ある日目の前に現れたリンクに勇者の面影を感じて王家に伝わる紋章を託すが、直後にハイラル城ごと敵の手に落ちてしまう。
『大地の汽笛』『スカイウォードソード』と続けてやたら目立っていた反動か、本作では比較的出番が少ない。 - トライフォース3銃士
- オンラインプレイをメインにした外伝色の強い作品であり、『夢をみる島』以来22年ぶりに影も形もない。その代わりなのか不明だが、何とリンクがゼルダ姫のコスプレで女装を披露する。
- ブレス オブ ザ ワイルド
- 時系列は現段階では不明。ハイラル王国の姫だが若くして先代王妃が亡くなり、さらにガノン復活の兆候が預言されているのにもかかわらず代々ゼルダ姫が持つとされる力が覚醒されず思い悩む。学者の資質を持っており、各地の遺物、及び野生生物の活用などに精力を捧ぐ。見た目も従来のドレス姿ではなく、フィールドワークに適した服装をしている。ただしそれは自身の使命からの逃避行動でもあり、才能の塊であるリンクにコンプレックスを持つ場面もある。しかし一緒に行動することでしだいに心を許し、リンクが絶体絶命の時に庇おうとして力を覚醒。リンクを回生の祠に移し、自身はガノンを100年間封印することに成功する。写し絵の記録によりゼルダの行動がかなり詳細に描かれ、従来の作品よりかなり人間くさいゼルダ姫となっている。
本作ではムービー等でボイスが挿入されるがゼルダと4人の英傑たちはフルボイスである。 - ティアーズ オブ ザ キングダム
- 『ブレス オブ ザ ワイルド』での厄災ガノン討伐から数年後が舞台となる本作では、古代ハイラルの歴史調査のため、護衛騎士となったリンクと共にハイラル城地下を探索するところから物語が始まる。
- 持ち前の学者気質と考古学への興味から今回の調査を行っているものと思われ、生き生きとしながら地下の遺跡を調査している姿は、前作の姿からは打って変わって非常に快活なものとなっている。しかし、瘴気が濃くなるにつれて深刻な気配を感じとっており、その慎重さも抜け目がない。
- 遺跡深部でついに発見した魔王ガノンの復活時の瘴気により、天変地異とも呼べる地殻変動が発生し、ゼルダは奈落に落ちていくものと思われたが、その瞬間に突如として謎の光に包まれて消失した。
- 「私を探して…」という言葉通り、ゼルダの残した足跡を追うことが、今作の謎を紐解くうえで重要な要素の一つとなるがリンクはプレイヤーによっておかまいなしに寄り道したり、兵器開発に明け暮れたり、挙句の果てに投獄されたりもする。早く探して…。
- 知恵のかりもの
- 史上初めて、リンクに代わる主人公=プレイアブルキャラクターに大抜擢された記念すべき作品。
- いつも通りのハイラルの姫君。物語冒頭で魔物に囚われていたところを謎の少年・リンクに救出されるが、魔物が消滅する間際に残した謎の裂け目にリンクが飲み込まれてしまう。更にハイラル各地にも次々と裂け目が出現し、ハイラル城に帰還した直後にも裂け目が出現、父であるハイラル王やその家臣たちも飲みこまれてしまう。ゼルダは裂け目を修復する力を持つ妖精・トリィとの出会いをきっかけに、ハイラルを危機から救う旅に出ることになる。
- ゲーム中では、フィールド上のあらゆるオブジェクトや倒した敵をコピーして自由に呼び出す「カリモノ」と、オブジェクトや敵と自分の動きを同期させる「シンク」の力を用いて戦う。結果「大量の魔物を呼び出して敵に集団リンチを加える」「魔物をシンクで水に引きずり込み溺死させる」「炎を放つカリモノで村を火の海にする」「カリモノの組み合わせで自由自在に空を飛ぶ」といったフリーダムかつえげつない所業を連発する姫様が続出し、「厄災ゼルダ」の称号をほしいままにした。また、リンクと異なり剣や弓矢を自由に操ることはできないが、特殊な力「エネル」を使用して、一定時間ではあるものの、剣などのリンクが持っていた力を使用できる。
- スタッフインタビューによると、開発当初はいつも通りリンクを主人公に据えていたが、上記のカリモノをメインの遊びにするにあたって「剣で戦う従来のアクションでは、カリモノを活用する意義が薄くなってしまう→剣を使わないキャラを主人公にしたい」という経緯からゼルダが抜擢されたとのこと。
シリーズ以外の出演作品
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- 『時のオカリナ』の大人ゼルダ姿で初参戦。ディンの炎で攻撃、フロルの風で瞬間移動、ネールの愛で反射を駆使して戦うほか、下必殺技でシークに変身すると動きや技が全く異なるものに変わる。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
- デザインが『トワイライトプリンセス』に変更。最後の切りふだ「光の弓矢」が追加。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
- 前作同様『トワイライトプリンセス』ベース。3DSの性能制約により変身システムが削除されシークが別ファイターとして独立。そのため下必殺技が「大地の汽笛」のファントムアタックに変更されている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
- 大方の予想を覆し『神々のトライフォース』のデザインで参戦。『神々のトライフォース2』のデザイン要素も含まれている。初報PVでリンクが『ブレス オブ ザ ワイルド』のデザインであったため、尚更ユーザーからは驚かれた。従来の『スマブラ』のゼルダよりも子供になったため元気があって可愛い仕上がりとなっている。
前作同様シークは別ファイター。デザイン変更されたことでシークとは完全に別時代の人間に。
ファントムアタックの攻撃方法が変化し、最後の切りふだも「知恵のトライフォース」による封印技に変更された。
なお『ブレス オブ ザ ワイルド』のデザインではない理由は「戦闘向きではない」から。
(ここにおける戦闘向きとはスマブラゼルダにおける魔法主体の戦い方という意味と思われる。) - ゼルダ無双 (ハイラルオールスターズ)
- ハイラル王国に訪れた危機に、自ら戦場に立って指揮するという設定でプレイアブルキャラとして登場。
その名の通りゼルダで無双できるゲームとなった。
原作通り光の弓矢を使うのはもちろん、剣を使ったりタクトで魔法を自在に操ったりすることができる。
3DS版にあたる『ハイラルオールスターズ』ではテトラが追加された。
担当声優
- 國府田マリ子
- 『古代の石盤』(サテラビュー)。作品の性質上かなり特殊ではあるが、一応史上初のゼルダの声担当者。
- 水沢潤
- 『時のオカリナ(GC、3D)』、『トワイライトプリンセス(HD)』、『スマブラシリーズ(DX~for)』。通常のゲームとして初の担当声優で、同一人物であるシークも兼任。
- 橘ひかり
- 『風のタクト(HD)』、『神々のトライフォース&4つの剣』、『4つの剣+』、『ふしぎのぼうし』、『夢幻の砂時計』、『ハイラルオールスターズ』といった、ネコ目作品のゼルダ(テトラ)のほとんどを担当。4剣+のナビトラッカーズでは(テトラ姿だが)シリーズで唯一フルボイスでしゃべるゼルダが見られる。
- 大前茜
- 『大地の汽笛』(ファントム憑依含む)。ネコ目では橘以外唯一の担当者。前述の叫び声シーンは必見。
- 嶋村侑
- 『スカイウォードソード』、『ブレスオブザワイルド』、『ティアーズオブザキングダム』。ハープを使って(作中言語で)歌うシーンもある。『BotW』『TowK』では前述のようにフルボイスなので印象に残りやすい。
- 藤村歩
- 『神々のトライフォース2』。『神トラ』デザインに変更された『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では水沢に代わりゼルダとシークを担当している。
- 世戸さおり
- 『ゼルダ無双』。水沢同様、同一人物であるシークも兼任。
- 三浦千幸
- 『知恵のかりもの』。
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