『フレームアームズ・ガール』とは、コトブキヤより展開されているプラモデルコンテンツ"フレームアームズ・ガール"を原典としたTVアニメ。2017年4月~6月に放送された。全12話。
また2019年6月29日にはTVアニメシリーズを再編集し新規カットを追加した劇場版「フレームアームズ・ガール~きゃっきゃうふふなワンダーランド」が公開された。
プラモデルについてはフレームアームズ・ガールの記事を参照。
概要
同社が展開しているオリジナルプラモデル”フレームアームズ” を美少女化したスピンオフ”フレームアームズ・ガール”を題材としたホビーアニメ。一話二部構成。フレームアームズ・ガールのプラモデルがFAやモデリングサポートグッズとの組み合わせを推奨していることもあり、それらも登場する。
既存キャラクターである轟雷やスティレットたちFAガールに振り回される主人公の少女:源内あおの生活が描かれる。
本作の舞台としてコトブキヤの本社及び本店がある東京都立川市がモデルになっており、立川市公認「なりそこねキャラクター」である「ウドラ」(立川市の名物ウドがモチーフ)が劇中に登場している(というか実質準レギュラー扱い)クレジットの制作協力やスペシャルサンクスにも立川市の施設や立川観光協会の名があり、同市とのタイアップも兼ねている。
あらすじ
4月18日の日曜日、源内あおへ小包が配達される。そこに入っていたのはフレームアームズ・ガール"轟雷" 。起動した轟雷は感情を学ぶためにあおの家で生活を始めるが、そこへまた小包が届いて―。
キャラクター
- 源内あお CV:日笠陽子
主人公の少女。高校一年生。ある日届けられた轟雷を起動したことから、初めてのプラモデルに挑戦する。当初は制作を面倒くさいと感じたり、バーゼラルドにはバリの処理の甘さを指摘されることもあった。反面、飛行能力を持つスティレットに苦戦する轟雷に「こちらも飛べばいい」と単純だが意外なアドバイスを送るなど枠に捕らわれない発想をする。また、轟雷が起動した4月18日を彼女の誕生日と称してケーキを買ってくるなど優しい面もある (残念ながらフレームアームズ・ガールは食事できないのだが)。
プラモデル製作は下手だが決して不器用というわけではなく、一人暮らしであるためある程度の自炊はできる。酢豚クラスは作れない。なんだかんだ言って武器は作っているようで、轟雷のピンチの際に渡している。武器が壊れた場合も再度作り直していた。
- 寿武希子 CV:井澤佳の実
あおの友人。ギャル口調とネットスラングを混ぜたような独特の話し方をする。販促要員の一人。
あおとは対照的にプラモデル製作に長けており、塗装まで施した武器をあおに貸し出すこともある。轟雷にはべた褒めされていた。小説では轟雷たちの衣装をフルスクラッチしていた。
フレームアームズ・ガール
ファクトリー・アドバンス社が提供する全長15cmの人型自立機械。ナノマシンによって極めて人体に近い肌を再現し、AS(アーティフィシャル・セルフ)と呼ばれる人工自我によって思考や感情をも再現している。
9話Bパートでは夢の中で人間となった状態(夢Ver.)で登場。FAガールは女子高生の夢を見るか。あおの友人や教師といった、本編とは異なる彼女たちが描かれた。また、身長や3サイズ(特に胸)にも個性が出ている。
- 轟雷/轟雷改
CV:佳穂成美
あおの元に届けられたフレームアームズ・ガール。販促要員の一人。ASを搭載しており、初回起動時の時点で一般常識と10歳の子供程度の知能とコトブキヤの商品情報を備えている。轟雷はあおをはじめとした多くのテストプレイヤーに配送されたが、起動したのはあおに届けられたこの1機のみという貴重な機体。なお、見えているのはパンツではなくボディースーツである。
他のFAガールとの闘いやあおとの日常の中で様々なことを学んでいく。
時にはあおや武希子の力を借り、時にはFAガール同士力を合わせながらスティレットやバーゼラルド、マテリア姉妹たちといった強敵を打ち破っていく。そんな折、突如現れたフレズヴェルクに敗北を喫してしまう。強くなるためには、そしてFAガールとは何なのかを見つめなおしたあおたちのもとに、FA社から膨大な荷物が送られてくる。送られてきた強化パーツを組み込み、轟雷は「轟雷・改」へと生まれ変わるのだった。
夢Ver.の轟雷はあおの友人として登場。弁当がレーションや軍用水筒だったが別にミリオタではないらしい。陸上部に所属。
- スティレット
CV:綾瀬有
唯一轟雷を起動させたあおの元へバーゼラルドと共に配送されてきた空戦特化のフレームアームズ・ガール。轟雷と異なり装甲も完成した状態で送られてきた。箱の中からカラスに威嚇射撃したり梱包を開ける前に自力で飛び出すなど自信家で好戦的。轟雷のデータ収集のためにバトルを挑むが―。
いわゆるツンデレで、FAガールの中ではまともな意見を言うツッコミ役。他のFAガールたちに振り回されたりマテリア姉妹にオモチャにされたり損な役回りが多い。その他、やけに女子の流行に詳しかったり、お化けが怖いと言った人間味にあふれる描写が多い。
夢Ver.ではやはりあおの友人として登場。テニス部所属。相変わらずツッコミに回っていた。弁当にはサンドイッチなどやはり女子力の高さを見せた。
- バーゼラルド
CV:長江里加
スティレットと共に配送されたフレームアームズ・ガール。スティレットとは異なり緩い性格で、箱の中で居眠りしていた。スティレット同様に飛行能力を有し、背部ユニットと4丁のセグメントライフルを用いた広範囲の攻撃を得意とする。
無邪気さゆえに悪戯を仕掛けたりトラブルを起こすこともしばしばだが、一方で冷静に戦況を見極めるなどどこか知的な面もある。
なお、アニメ化にあたってカラーリングと体型がかなりが変更され、特に体型はアニメ製作サイド側からの要望で「程良く小柄になりました」との事(「今後のフレームアームズ・ガールについて」より)、GoodJob!。その結果、BD同梱キットでさえ本編バーゼより大きいため、理想のバーゼを追い求めるには高い加工技術が必要になる。
夢Ver.では飛び級で大卒資格所得済みの留学生として登場。チア部に所属し、見事な開脚を見せた。昼食はお菓子と1.5ℓコーラというアメリカンなスタイル。
- マテリア姉妹
CV:山崎エリイ
双子(?)のフレームアームズ・ガール。性格も外見(配色以外)も瓜二つで、口調や会話、仕草まで同調している。あおからは髪が水色のマテリアがクロ、髪がピンクのマテリアがシロという名前で呼ばれる。全てのフレームアームズ・ガールの雛形であり、轟雷やスティレットと異なり装甲を纏っていない。固有武器を持っていないが、全ての武器を扱うことができ、M.S.Gへヴィウェポンのグラインドサークル・ビーストマスターソードを用いて戦う。口調は丁寧だが、性格はサディスティックで腹黒い。特にスティレットが餌食になっているほか、あおの口座から勝手に買い物をする畜生っぷりを見せる。
なお、アニメ化にあたってパンツボディースーツのデザインが変更され、露出度が減っている。店頭キャンペーンでアニメ版を再現するためのデカールが配布された。
夢Ver.では二人そろってあおの担任教師として登場。あきらかに盛っている。
- 迅雷
CV:樺山ミナミ
隻眼の忍者のようなフレームアームズ・ガール。伊達政宗を尊敬しており、侍・忍者を意識した言動が目立つ。部屋もさながら忍者屋敷で、スティレットに「女を捨てている」と言わしめた。
軽装甲故に素早い動きが得意で、分身しているように見えるほど。負けず嫌いで、バトルの後は相撲、挙句トントン相撲で決着をつけようとした。
ちなみに迅雷というフレームアームズ・ガールは2種類存在するが、アニメに登場するのはIndigo.verと呼ばれる黒い機体である。轟雷と外見がよく似ているのは、FA迅雷自体が島田フミカネ氏によるFA轟雷の改造例であるため。本来FAガール迅雷は赤い迅雷が先に発売され、Indigo.verはカラバリ扱いだったのだが、アニメにとうとう赤い迅雷は登場しなかった。挙句「赤迅雷」とまるでこちらがカラバリのような扱いになってしまったのはなんとも悲しい話。
マテリア姉妹同様、アニメ化にあたりスーツのデザインが変更されている。やはり店頭キャンペーンのデカールで再現可能。
夢Ver.ではあおの友人として登場。弓道部所属。ランチは巨大おむすびに緑茶と、和風なのは相変わらず。なお、私服には赤いマフラーを合わせているが、これは赤迅雷をイメージしたものだという。
- アーキテクト
CV:山村響
バトルフィールドに突如として現れたフレームアームズ・ガールのプログラムデータ。表情の変化に乏しく、言動は無機質的。一戦ごとに再起動される仕組みになっているため、戦闘記録は残るが記憶はリセットされる。データであるため相手の武器や戦法を分析して自身の装備を変える他、分身して攻撃するという戦法も見せた。一方、書き込まれたプログラムルーチンに従って行動するため想定外の事態に弱く、轟雷と迅雷とのバトルではその弱点を突かれて敗れる。始めての敗北だったためにエラーを引き起こすも、轟雷の「ショック療法」により再起動。それから間もなくして実機に移植された状態であおの家に送られ、轟雷たちと共に暮らすことになる。
データを元に他のFAガールを再現でき、シミュレーションを行うことができる。
夢Ver.ではやはりあおの友人として登場。1学期の途中で転校してきた。夢の中では一番背が高い。おっぱいも大きい。食事は合成食とスポーツドリンクという無機質なもの。
- フレズヴェルク /フレズヴェルク=アーテル/フレズヴェルク=アーテル インバート
CV:阿部里果
自称:轟雷の負けデータを収集するためにあらわれたFAガール。スク水の上から被さるように大型ユニットを纏っている。攻守・スピードともに次元の違う性能を発揮し、轟雷に初の黒星をつけた。
性格は破天荒なボクッ娘。ドアを切り裂き登場し、帰る際には窓をブチ破って彼方へ飛んで行った。FAガールの武器は戦闘時以外では殺傷性のないおもちゃなんじゃなかったんですかね...。
11話では新たな販促姿・アーテルへとナニカサレパワーアップを遂げ、三度轟雷に勝負を挑むが...。
ASを戦闘に特化させすぎたため暴走し、カラーリングも赤く変化したフレズヴェルク=アーテル インバートへ変貌するも、仲間の力を受け取った轟雷改によって撃破。戦闘後は正気を取り戻し、あおの家に居候することになる。
- イノセンティア
最終話に登場。暗い研究施設の中、彼女が起動するというシーンで本編は幕を閉じる。
スタッフ
- 原作 : 壽屋
- FAガール ベースデザイン : 島田フミカネ、柳瀬敬之
- 監督 : 川口敬一郎
- シリーズ構成 : 赤尾でこ
- キャラクターデザイン原案 : 島田フミカネ
- メカニックデザイン : 柳瀬敬之
- キャラクターデザイン : 川村幸祐
- CGディレクター : 後藤優一
- 音楽 : 帆足圭吾(MONACA)、石濱翔(MONACA)
- 音響監督 : 飯田里樹
- 制作 : ハートビット
- アニメ―ション制作 : ZEXCS / studioA-CAT
- 製作 : 壽屋 / FAGirl Project
主題歌
- OPテーマ 「Tiny Tiny」
- 歌:村川梨衣 / 作詞:坂井竜二 / 作曲・編曲:神前暁
OPはアニメ本編同様、手書きの人物や風景にCGで描かれた轟雷たちFAガールを合わせたものだったが、8話よりFAガールも手書きで書き起こされ、非常に躍動感のあるOPとなった。 - EDテーマ 「FULLSCRACH LOVE」
- 歌:FAガールズ / 作詞:三重野瞳 / 作曲・編曲:広川恵一
- ED映像はデフォルメ化(キューポッシュサイズ?)されたFAガールが協力してプラモデル製作を行うという内容であり、毎回異なったM.S.Gや武装の他、物語の中心となったアイテムが完成するのが見所。なお、このM.S.Gや武装は本編にて意外な登場を果たすことになる。
- ちなみに、スクラッチビルドとは模型用語の一つで、プラ材やパテを使用して模型を加工することを指す。既存キット・パーツをベースに改造する場合セミスクラッチ、デザイン画を参考に図面を引くなど歌詞通り零から百までくみ上げる場合をフルスクラッチと呼ぶ。あおにそんな芸当ができる日が来るのだろうか...。
放送局
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
---|---|---|
TOKYO MX | 2017年4月3日 | 月曜 25:05 |
BS11 | 2017年4月4日 | 火曜 23:30 |
ニコニコ動画・生放送 | 2017年4月7日 | 金曜 22:00 |
AT-X | 金曜 22:30 |
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 動画 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 轟雷
スティレットとバーゼラルド |
赤尾でこ | 川口敬一郎 | 北川大輔 | ||
2 | 飛べないスティ子は スティ子でいいのかな? お掃除するぞ! |
山本天志 | 千葉孝幸 北川大輔 |
|||
3 | 学校に行こう
マテリア姉妹がやってきた |
柿村イサナ | 川口敬一朗 | 宮崎修治 | 高橋敦子 井上美香 |
|
4 | 迅雷参上!
お部屋づくりは楽しいな |
南々井梢 | 川畑えるきん | |||
5 | アーキテクト・起動
おつかいレース |
山本天志 | 島沢ノリコ | |||
6 | 感じて花火大会
学校に行こう2 |
赤尾でこ 柿村イサナ |
小田裕康 | 高田昌豊 小田裕康 |
小田裕康 | |
7 | VSフレズヴェルク
FAガールはじめて物語 |
藤井辰巳 | 島沢ノリコ 竹上貴雄 |
|||
8 | 決起集会
秋に呼ばれて… |
南々井梢 | 川口敬一郎 | ふじいたかふみ | 輿石暁 | |
9 | あお、風邪をひく
あしたもいっしょに |
柿村イサナ | 山本天志 | 新田靖成/北川大輔 竹上貴雄/中熊太一 高橋敦子 |
||
10 | 鍋のある日
バトル!バトル!!バトル!!! |
赤尾でこ | 川口敬一郎 | ふじいたかふみ | 飯泉俊臣 坪田慎太郎 |
|
11 | その気持ちの裏側に
銭湯!戦闘!? |
柿村イサナ 赤尾でこ |
長屋誠志朗 | 長屋誠志朗/高橋敦子 北川大輔/島沢ノリコ |
||
12 | ラストバトル
君に贈るもの |
赤尾でこ | 川口敬一郎 | 新田靖成/島沢ノリコ 北川大輔 |
メディアミックス
- コミック
- ドラマCD
- WEBラジオ
- 小説
フレームアームズ・ガール かわいいってどういうこと?
著者:手島史詞
カバーイラスト :島田フミカネ
原作:コトブキヤ
監修協力:赤尾でこ
口絵・挿絵イラスト:川村幸祐
関連動画
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スタッフ・キャスト出演
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関連項目
外部リンク
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