アストロノーカ 単語

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アストロノーカ

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アストロノーカは、1998年に発売されたプレイステーションシミュレーションゲーム制作ムームーシステムサコム、販売はエニックス(現スクウェア・エニックス)。続編としてネットゲームコスモぐらし」があったが僅か2年でサービスを終了している。

2008年ゲームアーカイブスで配信開始。600円と手ごろな価格であり、中古を探すよりお得である。
参考までに、2014年2月現在Amazon中古価格の最安値が1800円程度である。

ジャンル宇宙作物育成・害獣退治ゲーム。発売当時、ファミ通クロスレビューで34点ゴールド殿堂を獲得している。

2019年1月に本作発売から20周年を記念してリアルイベントが開催された。当時のキースタッフが映画館でばったり出会い、「これは何かやるしかない」と思い至った結果の開催(アイデア出しをするまで20周年だということに気付いていなかった)。イベントで当時の制作者たちが語ったところ、同様の作品をまた作りたいという考えはあるものの、諸事情で実行にはなかなか移せないらしい。

概要

舞台未来*の宇宙で、主人公農家を営む為にニッカボッカ系にやってくる。
標は「全宇宙野菜コンクール」に優勝して宇宙一の農家になることであり、農業ヘルパーロボットピートと共に毎日作業に追われることとなる。

基本的に仕事は、「よりよい野菜の種を作り、育てる」、「害獣バブー(以下バブー)からを守る」、「コンクールに出品し優勝す」の繰り返しである。
ちなみに、交配やバブーの進化のためにAIが搭載されている。AIの性PS1最高クラスと言われている。AIを使用するとメモリを消費してしまうため、どうしてもゲームデザインに組み込む必要がある。そのためデザイナーく「ゲームAIゲームデザインAI両方の知識がないと作れない」らしい。しかし当時あまりにも新な手法だったため業界内ではほとんど見向きもされなかった。むしろAI研究する学会の方が注しており、そちら向けの講演会の開催や文を執筆したほど。このような反があったゲームは異例である。20周年記念イベントでのトークショーで当時のスタッフが、「今(2019年1月時点)でも本作を上回るゲームAIは作られていないのではないか」と語るほど。

あまりメジャーゲームではいものの、神ゲーと呼ぶ人は多い。

*ゲーム本編スタート2701年、すなわち28世紀ということになる。ただし続編コスモぐらしの設定ではアストロノーカは26世紀の話ということになっている。

宇宙野菜

宇宙野菜(以下野菜)はA科、B科、C科の三つの科に分けられ、各科12種、合計36種の野菜が存在する。

地球上の野菜の名が付いている(cf.シマイモ、カブ)ものがほとんどを占めているが、地球産の野菜とは見た、味、食べる部分、そもそもの的などが大きく変わっている。すべての野菜に来歴など細かな設定があり、新種の種ができると解説ネットに掲載される(この監視されてないか…?)。
また、各野菜には重さ、大きさ、栄養などの属性が1つ以上あり、基本6種、特殊4種の計10種の属性が存在する。

「交配マシン」と呼ばれる機械を用いて野菜の種を掛け合わせ、新たな種類の野菜の種を生み出したり、属性の強化、ある種類の野菜が持っていない属性を他の種類の野菜から引き継ぐなど、野菜を強化(または劣化)させていく。強化すればそれだけ野菜としての価値は高くなり、劣化させれば価値は下がる。だが劣化も一定値を過ぎれば希少価値に転じ、強化した野菜よりも高価で売れるようになる。そのため本作をやり慣れたプレイヤーコンクール用に高レベル野菜を作ると同時に限界まで数値を落とした野菜も作り、金策に充てることが多い。劣化させ切った野菜生物兵器と言ってもいいようなレベルで、「に見えない程小さく原子レベルに軽く、ダイヤモンドより硬く口の中が燃え上がるほど激辛味は究極の不味さで置いておくとノイズを発し、悪夢のような悪臭を放ち食べれば地獄へ直行する野菜を作ることもできる(なおこの表現は宇宙農協により規定されているものだが、栄養以外は誇した表現、つまり食べたら本当に即死する)。ちなみにバブーはこんな生物兵器であっても好みであれば然と食し、何食わぬ顔で帰っていく。コンクールは手腕を競うもののため悪い属性が評価されることもある。その究極と言って良いものが、「最悪野菜コンクール」である。あまりの生物兵器の集まりっぷりにコンクール会者も闇落ちしてしまう程。
交配マシン自身も数回改良することができる。多くのプレイヤーは交配にプレイ時間のほとんどをかけているとも言えるだろう。実際にクリアにたどり着いたプレイヤーの大半は「プレイ時間の9割は交配」と口をそろえる。

に種を植えることによって生育が始まり、いものは3日、遅いものは2週間ほどで全成熟となり、完成した野菜とその野菜の種が3つ収穫できる(全成熟を待たずに成熟の状態であれば収穫することはできるが、その場合は種が収穫できないか、もしくは少なくなる)。
は初期は1つであるが、4つまで増やすことが可である。1つのあたり6個のブロックがあり、6つの野菜を育てることができる。
また、バブー(詳細下記)に食べられた野菜は「傷物」とされ、収穫こそできるものの(成育中に食べられると枯れることもある)、種が収穫できなくなり、野菜の売却価格も半額に落ちることとなるが、傷物である事が条件のコンクールもある。
ちなみに、全成熟してからしばらく放置しておくと枯れるので必ず収穫しよう。

基本的には、育てて収穫した野菜を売却すること、コンクールの賞金で資金を稼ぐこととなる。一度ゲームクリアしたデータがあるとメモリーカードで種の交換が可になる。正直種の交換にあまり意味はない。

バブー

宇宙に広く存在する野菜を食べる害獣。16種類ほど存在し、16種の中でもそれぞれ色や体、模様が違うバブーが存在する。

生態は多くがに包まれているが、ほぼ毎日、1匹3匹で荒らしにやって来る。
ちなみに日曜日祝日バブーもおやすみ。お前公務員か。

が荒らされないようにバブーを撃退するために、プレイヤートラップを設置しなければならない。トラップ設置区域を突破されるとに侵入され、野菜が食べられてしまうこととなる。
撃退方法には体力を消耗させる、やる気をなくさせる、に落として捕獲するといった一般的なものから、へ流す、へ飛ばすなど特殊な物まで色々ある。

表向きは分からないが凄まじいスピード進化をしており、引っ掛かったトラップが効かなくなる方向へ進化する。
例えば、体力が削られた場合は増え、腕を使った場合は腕力が強くなるなどである。体重など一部の進化はトレードオフになっており片方が進化すると片方が退化するものもある。(重くなれば回転トラップなんかを壊せるようになるが、ジャンプ力は落ち、落とし穴からは抜けにくくなるなど。)一方でたいした苦労野菜を食い荒らせた場合は進化する必要性がなくなるためか全力が退化する傾向になるらしい。
また、電気に耐性ができたり、羽が生えたり(恐らく羽生バブーは多くのプレイヤートラウマである)、進化の方向は様々である。ある程度使い続けていると、トラップ自体を回するようになることもある。

を複数持っていると侵入したバブーは番号の若いから物色していくため、1番の満足した場合は2番以降のを見ることもなく帰っていく。そのためいちいちトラップ配置に頭を悩ませられるくらいなら敢えてダミー野菜を植えたバブー用に用意し、他ので本命の野菜を育てた方がストレスがなかったりする。→ノーガード戦法(ノーガード農法)事実バブーはA、B、C科いずれかの野菜は必ず食べるため、基本野菜3種類を常に植えておけば基本的に1で防ぎきれる。に侵入されても野菜かじられる、芸術点による生育ボーナスが得られない以外にデメリットがないのもノーガードが広く推奨される要因。

おまけにこの方法はトラップ代も浮くしレアアイテムの「ゴールデン種」の入手も期待できる。一方でに撃退で手に入る「バブーの羽」の入手は困難となる。しかし羽はソンブレロに行けるようになると入手の代替手段があるため、後半程ノーガードが楽になっていく。この方法が通用しないのは年末の総合コンクールくらいである(理由は後述)。
逆に、トラップの配置しだいでは毎日配置を変えずとも撃退が成功してしまう「撃退ハメ」も可。ただしバブーの進化が強く出るため画一的な答えはなく、プレイ毎にハメのパターンが変わる場合が多い。

バブー撃退にも美学があるらしく、トラップ配置のうまさを計る標として「芸術点」がある。ピート君にはこの芸術点審がついている。芸術点が高い日が続くとピート君の仕事ぶりが良くなり、野菜の出来が「ふつう」から「良い」、「とても良い」、「すばらしい」とランクアップしていく。こうなると売却価格にボーナスが付き、コンクールでの評価もわずかに上昇する。最終盤のコンクールはこれも駆使しないと勝てない程条件が厳しい。

ちなみに、かごや落とし穴バブーをマイバブーとして捕獲することが可であり、メモリーカードを使って他人と交換できる。交換したバブーは敵としてロード直後の日にやって来て、そのまま集団に交じって進化していく。レアバブーも存在するのでバブマニアにはたまらない・・・らしい。

バブーの羽は高級羽毛布団の羽毛として最適であり、パンタロン町の布団屋ではレアトラップ野菜の種と交換することができる。特にとある野菜の種はここでしか入手できないため、序盤は羽を自力で集める必要がある。

このバブーの成長システムモデルとなったのはいわゆる「ハエ」である。いくら殺剤で駆除しようにも、どんどん耐性を増やしていき次々別の殺剤を使わないといけなくなるハエを見て「これはゲームだ」と思い製作したのだという(発売当時の月刊少年ガンガンゲーム取材漫画及び20周年記念イベントより)。

コンクール

毎週日曜日テンガロンパンタロン町、ソンブレロコンクールが行われている。一部祝日はソンブレロコンクールが開催される。最終標である全宇宙野菜コンクール1月1日に特設会場のアストロドームで行われる。
ただし、1はパンタロン町のコンクール会場が改装中のため行われず、また、1はテンガロのコンクー無い。一度勝つと同じコンクールには二度と出られない。また新人用のコンクールが一つあり、こちらも逃すと再挑戦できない。全てのコンクールを制覇すると宇宙農協から特殊な称号が送られる。

多くのコンクール野菜定され評価基準もその野菜属性にまつわる物が多いが、上級のコンクールでは特殊な条件、評価基準が設けられているものもある。
定された野菜以外を出品することも可であるが、評価は全く期待できる物ではない。だがアブドゥルガルシアすなら止めはしない。全ての属性値を最大まで上げたゴールデンゴボウ玉を作ってコンクール優勝を狙うのも良いだろうw。
あらゆる属性値を上げた各種ハイブリッド野菜をあらかじめ作っておけば、ほとんどのコンクール無双できるだろう。後半はそうもいかないが。

初期ではテンガロンしか行けないが、コンクールに勝ち続けることによってパンタロン町やソンブレロに行くことができるようになる。順調に進めればゲーム内時間2年でエンディングを迎えることも可で、2年での全コンクール全制覇も不可能ではないが、1年後半から計画を立てて野菜と種を作っておかないと非常に厳しい。これで手に入る称号スピードキング」は数ある称号の中でも最も難しいと言われている。スピードキング以外にも特定コンクール勝利すると称号が獲得できるが、確認できるのは全宇宙野菜コンクール優勝後の通知だけである。なお、全宇宙野菜コンクール戦後コンクール復活し、これに挑戦できるのは最短でも4年1月となる。

間違っても出品用の野菜は売ってはならず、倉庫などに保管しておくべきである。そして出品用の種を持っているだけでもダメ。出品用の野菜はきちんと植えて収穫しておくこと。
当日になって出品用の野菜いことに気づくと泣くに泣けない。ピート君に笑われちゃいますよ。

登場人物

主人公と農夫たち

農夫以外の人々

その他

季節など

ニッカボッカ系の季節は人工太陽ニッカボッカで調節されており、1年は6ヶである。
1月2月3月4月5月6月になっており、野菜の中には特定の季節でければ育たない物がある。

アストロネット

パソコンアストロネットというネットワークに接続されており、コンクール情報刊誌、トラップ情報フォーラム野菜と育成についてのフォーラム主人公への私書を見ることができる。本作の発売当時はまだ2ch(現5ch)などが整備されていなかったがフォーラム参加者のノリがそれを彷彿とさせるもので、ここでの他のないやりとりも本作人気の理由の一つ。ただ主人公パソコンは受信専用のためこちらからのメール送信やフォーラム投稿はできない。

(例)「強力ジャンプ台」というトラップについての解説スレッド
  >強力です。
  強力だよな。

…以上、この上なく分かりやすい単語である。

体験版

このゲームエニックスの「スターオーシャン セカンドストーリー」に体験版として付いてきた。
体験版で魅せられた人も多いと思われる。
体験版ということでプレイ期間は1月のみで、末にコンクールが組まれている。

なお本作には「いただきストリート ゴージャスキング」の体験版が付いていた。1人プレイ限定でマップCPUも固定であった。

コスモぐらし

コスモぐらしは、エニックス2003年に発売したWindowsシミュレーションゲーム
アストロノーカをベースにしたオンラインゲームである。

残念ながら2005年サービスを終了している。

関連動画


普通プレイ動画


im@s架空戦記シリーズとのコラボ


まさかのTASさんが参戦

20周年イベント:視聴期限未設定

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