巨人の星とは、原作:梶原一騎、作画:川崎のぼるによる日本の漫画作品及び、それを原作とし、よみうりテレビ系で1968年3月30日~1971年9月18日まで放送されたアニメ作品の事である。
なお、ここでは続編の『新巨人の星』についても説明する。
ストーリーや独特の台詞回し、魅力的な魔球の設定、そして強烈な登場人物等から、後の漫画作品(特にスポ根漫画やトンデモスポーツ漫画)に多大な影響を与えた作品。当時はそのブッ飛んだ内容から、各界から猛烈な批判もあった。
読売ジャイアンツの三塁手だった星一徹は、野球への未練から、息子・飛雄馬に英才教育を施す。父のスパルタ教育により、飛雄馬は正確無比のコントロールと豪速球を身につけた、最強のピッチャーとして成長した。二人の夢は、飛雄馬が巨人に入団し、その中でひときわ輝く「巨人の星」となる事だった・・・。
『巨人の星』最終回で、中日ドラゴンズ戦での完全試合と引き替えに左腕を壊した飛雄馬は、人里離れた山奥に住み、「代打屋」として有料で草野球チームの助っ人打者稼業をやっていた。
その後、「代打屋」の噂をかぎつけた父・一徹およびかつてのライバルで今は姉・明子と結婚して義兄となった花形、そして盟友・伴宙太と再会した飛雄馬は、ビッグ・ビル・サンダーのコーチの下、巨人復帰を目指すのだった。
星飛雄馬は非常に小柄な体格である為、球質が軽く、撃たれると長打になりやすい。それを克服する為に魔球・大リーグボールシリーズを編み出した・・・という設定。野球理論や科学的観点からすると、その理屈はおかしいものが多いが、兎に角この大リーグボールにより、魔球という概念は幅広く知られるようになった。
なお勘違いされやすいが、決して魔球の元祖ではなく、これ以前の野球漫画にも、魔球は描かれている。特に大リーグボール2号=消える魔球は、原作福本和也と作画ちばてつやコンビによる漫画「ちかいの魔球」における「第3の魔球」と共通点が多い(投手が脚を高く上げて投げると、ボールが打者の目前で消失する)。ただし「ちかいの魔球」においては基本的に魔球の原理に対する(一応の)科学的な説明はなく、恐らくは「ちかいの魔球」からインスパイアされた梶原一騎がそこに解説を付け足そうと志したものと思われる。
ちなみに大リーグボール2号だけでなく、『ちかいの魔球』と『巨人の星』は「左投手が巨人軍への入団する」「魔球とそれを打ち崩すライバルたちとの攻防」「ライバルのひとりはニヒルで前髪を長く伸ばしている」など共通点が多く、一種の「元ネタ」と言える。
この大リーグボールの為、飛雄馬の野球人生は短命に終わってしまった。
大リーグボール養成の為、星一徹自らが考案・開発し全身エキスパンダー。飛雄馬は一徹より装着を義務付けられ、高校卒業まで、外す事は許されなかった。
その装置の副作用で、身長がのびず、プロ野球選手としては致命的な小柄な体格に苦しむこととなる。(主に球質の軽さの面で)
『新・巨人の星』では、右投手としてカムバックした飛雄馬の殺人的ノーコンを矯正するために、一徹が新たに右投手用を開発。この右投手用は飛雄馬の下半身(足腰)を鍛えるのが目的で、飛雄馬はシーズンオフという短期間それを装着して足腰を鍛え、見事ノーコンを克服している。
また、『新・巨人の星II』では、花形満が一徹の制作したギプスを使用している。しかしその結果…
星一徹は太平洋戦争に従軍した際、肩を負傷し、三塁から一塁に速く球を投げる事が出来なくなった。そこで彼は、一塁に走るランナーの目の前をかすり、そこで急激にカーブし、一塁手のミットに送るという魔球『魔送球』を開発した。魔送球を投げられたランナーは驚いて立ち止まり、アウトになるという仕掛けである。
ただ、これを一塁で捕った川上哲治は一徹に危険を指摘して、一徹の引退へと繋がった。
飛雄馬もこれを習得しており、作中で披露している。後に大リーグボール2号の原型になった。
テレビで放送された新春ボウリング大会で、飛雄馬・花形・左門と共演。合コンのような形で、3人にアプローチをかけ、結局メンバーの橘ルミと飛雄馬が付き合う事になった。しかし飛雄馬はルミのワガママさに呆れ、すぐに二人の仲は嫌悪になった。マスコミにゴシップとして扱われるようになると、ルミは自ら汚れ役を買い、飛雄馬の元を去って行った。
因みに、アニメ劇中で彼女達が歌った『クールな恋』という楽曲(原曲はゴールデン・カップス)は、現在日本テレビ系列で放送中の『中井正広のブラックバラエティ』のテーマソングになっている。
作中には多くの実名選手が登場。基本的には飛雄馬や花形等の噛ませ犬として扱われている。
その他、補完推奨
非常に有名なエピソードである92話のクリスマスの話だが、なんと2012年12月24日23時、クリスマスイブにニコニコ生放送で放映されることになった。
当日は多くのユーザーが集まったが、放映直後になって機材の不具合が起こったため急遽放映を延期。
2時間後に改めて放映されたが、あまりにも告知・放送が急だったため見逃してしまった人も少なくなかった模様。
事前のトラブルのこともあって放映後のアンケートでは低い評価を付ける人も多く、最高評価は65%程度という今ひとつな結果に終わったのだった。
掲示板
200 ななしのよっしん
2024/06/02(日) 23:13:30 ID: ddx5muFWFU
「巨人の星」花形を中防の頃読んだけど原作を読む気にはなって無かったな 新約の方を読んで原作の方読んだ10代の人どんだけいるんだ
201 ななしのよっしん
2024/10/19(土) 09:08:15 ID: M3W/ZMjkgZ
花形はあのブラック体質の星親子をバケモノみたいな描写で敵側に置くのは面白い発想だと思ったけど、話自体が前時代のものなので根本的限界がな
202 名無しさん
2024/12/24(火) 22:40:17 ID: upAH3sNG9b
良くも悪くも当時だからこそ理解できるってのはあるな
クリスマス回の時の年俸交渉も新人10勝してるのに球団側は最大限譲歩して6割増とか今の感覚じゃ低すぎるにもほどがある
それこそ星の倍増提案でも低いくらい
周りのマスコミもライバルもお前は野球一筋で生きていって当たり前みたいな野球ロボット扱いしてて本人が一番傷ついてたし
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最終更新:2025/01/18(土) 05:00
最終更新:2025/01/18(土) 04:00
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