第3次スーパーロボット大戦Zとは、バンダイナムコゲームスから発売されているPS3・PSVita用ゲームソフトである。前作「第2次スーパーロボット大戦Z」と同じく2部構成となっており、前編となる「時獄篇」は2014年4月10日発売、後編となる「天獄篇」は2015年4月2日発売。ジャンルはSRPG、略称は「第3次スパロボZ」「第3次Z」などである。
2008年に発売されたスーパーロボット大戦Zシリーズのシリーズ最新作であり、同時にシリーズ最終章という位置づけの作品となる(前半である今作「時獄篇」と、今後発売される後半でストーリーが完結するようになっているが、今作だけでもストーリーに一区切りがつくのは、前作である第2次Zと同様である)。
時獄篇は2013年12月24日、公式生放送「聖夜のスパロボ生配信」で発表。
天獄篇は2014年12月12日、公式生放送「スパロボ新作発表会」で発表。
両作品とも、発表と同時に第1弾PVが公開となった。
PS3のHD画質で発売されるスパロボシリーズは今作で2作目となるが、第2次OGで採用された3DCGの背景+ドット絵のキャラクターという作りではなく、従来の作品同様に全部ドット絵での再現となる。またそのドット絵部分の作り込みも第2次OGより高繊細に作られているとのこと。
時獄篇では、前作である第2次Zの参戦作品が無印Zから登場作品がほぼ全て引き続き登場したのに対し、今作は無印Zで参戦した作品の多くが非参戦となり、第2次Zでメインとなった作品はほぼ全てが続投する。
スパロボシリーズ初参戦は「機動戦士ガンダムUC」「アクエリオンEVOL」「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」「装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル」の4作品。
Zシリーズ新規参戦は「トップをねらえ!」「フルメタル・パニック!シリーズ(初代・ふもっふ!・The Second Raid)」「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序・破」の8作品となる。
なお、フルメタル・パニックシリーズとヱヴァンゲリヲン新劇場版:序/破は、初の声付き参戦となる。
フルメタル・パニック!については、アニメ版だけでなく原作小説版の最後までの内容を含んだ参戦になる事が四季童子のツイートで示唆されていたが…(該当のツイートは削除済み)
天獄篇では、前作となる時獄篇の参戦作品が続投し、時獄篇で未参戦だった無印Zに登場した作品のいくつかが再び参戦となった。
スパロボシリーズ初参戦は「フルメタル・パニック!(原作小説版)」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」「装甲騎兵ボトムズ 幻影編」「装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」「トップをねらえ2!」「翠星のガルガンティア」の6作品。
第3次Zシリーズ初参戦(再世篇から復活参戦)は「機動新世紀ガンダムX」「∀ガンダム」「創聖のアクエリオン」「無敵鋼人ダイターン3」「無敵超人ザンボット3」の5作品となる。
フルメタル・パニック!(原作小説版)については、原作の後半主人公機となるレーバテインが参戦機体として登場する(アニメ版にも登場していないため、アニメーションで動くのは今作が初)事が発表された他、未映像化のキャラクターのデザインは、四季童子が描き下ろした事が本人のツイートで告知されている。
時獄篇のPS3版はパッケージ/DL販売、Vita版は当初DL専売となっていたが、後にパッケージ版の販売にも対応することが発表された。
天獄篇は発表時からPS3版とVita版が共にパッケージ/DL販売となる事が発表されており、初回版には時獄篇の外伝と天獄篇のプロローグとなるオリジナルストーリー「第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇」がダウンロードできるプロダクトコードが封入。
連獄篇は15話ほどの短編となっており、登場するキャラクターはスパロボZシリーズのオリジナルキャラとなっている(OGシリーズのキャラクターは出ない事がアナウンス済)。
本作ではスパロボシリーズで初めて戦闘中のBGMを自分の好きな曲に差し替えることが出来るカスタムサウンドトラックの機能が実装される。天獄篇ではさらに、武器毎にカスタムサウンドが設定できるようになった。
声優:村上龍
時獄篇・天獄篇の主人公。
東京と研究学園都市の陣代航行に転校してきた高校2年生。『フルメタル・パニック!』の登場人物と同じ世界の出身で、偶然遭遇したジェニオンに登場したのを機に、AGからの依頼により同期のテストパイロットとして時獄戦役と天獄戦争を戦い抜くこととなる。
不愛想な雰囲気の持ち主で、涼音曰く「ムッツリで自分が興味のあること以外は何も考えておらず、シャイで不器用で口下手で時々空気が読めていない」との事だが、根は意外にナイーブながら激情を秘めており、家族と死別したトラウマ故か命を弄ぶ輩には激情を露わにするタイプ。
詳細は「ヒビキ・カミシロ」の記事を参照。
声優:柚木涼香
ヒロイン。
陣代航行の教育実習生。世話好きかつ人当たりの良さから特に男子生徒からの人気が高い。
真面目で責任感が強く、学園都市で発生した戦闘に巻き込まれたのを機にヒビキと共にジェニオンに搭乗し、戦列に加わる事となった。戦闘においてはサブパイロットとしてTS-DEMONの制御を担当する。後にヒビキをはじめとするZ-BLUEの学生メンバーが参加するボランティア部の立ち上げに伴い顧問に就任している。
「アムブリエル」という別人格を抱えており、この人格が表出した時は普段の涼音からは想像もつかない冷徹かつ粗暴な態度をとる。その正体には、ZEUTHとの深い因縁があるあの人物が関与しているらしいが…。
声優:平川大輔(天獄篇のみ)
DEMコーポレーションのエージェントロボを自称し、ジェニオンのテストパイロットを依頼する。
人の感情を基に生成される「Zチップ」の収集を目的の一つとしており、Z-BLUEにおいてはこれを用いたDトレーダーにおけるパーツ売買を請け負っているほか、エースボーナスを獲得したパイロットへのお祝いも担当する。
ロボットのくせに表情豊かで妙に人間臭い。Dトレーダーの訪問者には「それでは今日も張り切って!」と振って「商売、商売!」と返してもらうのがお決まりだが、実はこのやり取りは天獄戦争終盤で重要な意味を持つことに…。
声優:諏訪部順一
連獄篇の主人公。
多元世界における根源的災厄と称される高次元生命体「御使い」の一人。御使いは人間の基礎感情である喜怒哀楽を具現化したような存在であり、アドヴェントはその名の通り「喜び」を司り、己のあらゆる行為を宇宙の救済と捉え、その実行に喜びを見出す。
現在はある理由から他の御使いとは絶縁状態にあり、素性を隠して「クロノ」と呼ばれる組織に参加。改革派の筆頭として独自にサイデリアルと戦っており、部下からの信頼も非常に厚い。ヒビキに対して協力的な姿勢をとるが、実はかつて彼の身に起きたある事件に深いかかわりを持つ。
声優:堀秀行
スフィア「立ち上がる射手」のリアクター。
前作のガイオウと同じく、次元将と呼ばれる御使いに対抗する為に生み出された戦士の1人。
現在は御使いの傘下組織である星間連合サイデリアルの首魁「皇帝アウストラリス」として、討伐対象であるはずの彼らの軍門に下っているが、心の中では打倒御使いの使命を忘れてはおらず裏で組織内の同志たちと共に彼等に対抗する為の準備を続けている。
声優:咲野俊介
サイデリアル所属の部隊「ジェミニス」の隊長。
惑星ジェミナイ出身の異星人で、同惑星における最強のパイロットと呼ばれた男である。
スフィア「いがみあう双子」のリアクターであり、人間の相反する感情をひっくり返す能力を行使できる。プライベートでは怠惰な飲んだくれだが、内心ではジェミナイを壊滅させたサイデリアルへの怒りとそのサイデリアルに太刀打ちできず軍門に下った己への諦観という複雑な二律背反が渦巻いており、この相反する感情の衝突がスフィアと共鳴するきっかけとなった。
特殊技能「3回行動」をスパロボで初めて習得したパイロットの為、ユーザーの間では「3回行動おじさん」なる俗称で呼ばれている。
本作の主役機。
DEMコーポレーションが開発した次元力を使用した機動兵器「ディメンション・エナジー・マシンナリィ」シリーズの試作3号機。偶然が重なってヒビキの乗機となり、なし崩し的にZ-BLUEの戦力として実戦投入されることとなった。
戦術システムである次世代型次元力制御機構「TS-DEMON(ティーエス・デーモン)」を搭載しており、Zチップの回収機能も有している、また、防御能力「D・フォルト」を発動可能だが、これは元々次元獣が所有する能力であり、どのような経緯で搭載されたのかは不明。
アドヴェントが駆る機動兵器。性能が高水準のバランスでまとまっており、あらゆる場面で十全のパフォーマンスを発揮する。次元力を動力として用いており、その出力や事象制御能力はスフィア搭載機に匹敵するほど。
実はアドヴェントが御使いに絶縁を言い渡された際に手切れ金同然として譲渡された機体であり、普段はリミッターをかけて運用している。
『破界篇』でいったん廃止されていた小隊制が『Z』以来の復活。
OGシリーズのツインバトルシステム同様メインユニットとサブユニットの2体小隊で、そこにZのトライバトルシステムの要素を複合したものとなる。
メインユニットがレベルアップするか、招待の撃墜数合計が2の倍数を超える事で蓄積されるタッグテンションが最大値になる事で使用可能なコマンド。
OGシリーズから継続のコンビネーション攻撃。
Zシリーズには特殊技能「統率」採用されていない為、発動条件がタッグコマンド同様タッグテンションの消費に変更されている。第2次OGとOGDPでは統率が先天技能だった為特定のパイロットがいないと発動できなかったが、こちらは条件さえ満たせば誰でも使用可能。
PP時に敵小隊を連続撃破する事でコンボゲージ上昇(上限5)し、それに応じ獲得リソース領に補正がかかる。行動時に敵小隊撃破が出来なかった場合、ゲージが減少する。
天獄篇では移動のみや修理・補給の場合は減少しないように緩和されている。
『Z』のバザー以来となる強化パーツ売買システム。『戦闘メカ ザブングル』のリストラに伴い、消費リソースがブルーストーンからZチップに変更されている。
また、売買のみならずZチップを消費する事で舞台全体が恩恵を得られるシステムが存在する。後続の作品にも「AOSアップデート」「STGメモリー開放」といったこれに該当するシステムが継続して登場している。
太字は天獄篇からの実装
| 名称 | 効果 |
|---|---|
| ハーフカット | 敵の攻撃による命中率が30%以下の場合、被ダメージを半減 |
| ポジショニング | プレースメント補正の効果を強化し、敵からのプレースメントを無効化 |
| シングルアタック | シングルユニットに対する与ダメージが1.1倍。 乗機が全体攻撃を所有しているパイロットのみが養成可能。 テキストでは全体攻撃のみが対象と記載されているが、実際は全ての技に適用される |
| 地形利用 | 地形効果が2倍になる。 |
| 戦術待機 | 行動しなかった場合、次のターン開始時に覚醒と加速がかかり、 全メインパイロットのSP+5 |
| 3回行動 | 敵専用技能。 1ターンに3回行動できる。 |
| プレッシャー | 自分より技量の低い相手に対し被ダメージを軽減・与ダメージ上昇。 レベル上限4。補正値はレベル×5% 本作では敵専用技能 |
天獄篇終盤で解禁。
気力上限及び最大SPが50、全ての技の威力が2000上昇する。
パイロットの使命人数が1オーダーごとに6人に増加。
掲示板
6575 ななしのよっしん
2024/01/30(火) 21:16:08 ID: dcdxvEt8D8
あ、荒野のザ・ヒートがDDで公開された幕間劇か。ごめん・・・
6576 ななしのよっしん
2024/01/31(水) 13:56:24 ID: giCzNsi/Pp
Vitaの方に規格を揃えたばかりにPS3で買った人はがっかりしただろうな…
6577 ななしのよっしん
2025/10/08(水) 10:02:04 ID: dcdxvEt8D8
SRXチームやサイバスター等が新作に客演しているのを見ていると
スフィア・リアクターの4人にも客演して欲しいと常々思う。
天獄篇完結後の時系列なら余裕で出せるだろうし、休眠状態のスフィアが再び目覚める的な展開にも・・・
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最終更新:2025/12/23(火) 23:00
最終更新:2025/12/23(火) 23:00
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