「さん」をつけろよデコ助野郎!!
80年代日本オタク史を代表する大友克洋の漫画『AKIRA』。その漫画を原作として、大友自らが監督・脚本を担当した1988年公開の同名映画に登場する、主人公・金田正太郎のセリフ。
原作漫画には存在しないセリフである(該当の場面は「なんか用か!?」)。
敬称を省いて呼び捨てにしてきた、かつての弟分・島鉄雄を一喝するセリフ。これが転じて、本来「さん」付けすべきとされるキャラが呼び捨てにされている場面でネタとして使われるようになった。
なお、本編未見の人には勘違いされるところだが、金田と鉄雄には上下関係はなく、普段からお互いに呼び捨てで呼び合っている。この台詞は鉄雄への怒り・煽りが多分に混ざった、意図的な罵倒である。
英語版だと“That's "Mr.KANEDA" to you, PUNK!”と訳している。直訳すると「お前にとっては金田さんだろ。チンピラ」という意味となり、ニュアンス的には「金田さんだろ。この野郎」となる。ちなみに英語版の日本語字幕では「"さん"をつけろよ デコ助野郎ォ」となっている。
言語的には「デコ助」とは東京弁(方言)であり一般に言うところの「でこっぱち」、ようするに額の広い人のこと。ハゲて無いわ!
金田の幼馴染で弟分だった鉄雄は、とある事件がきっかけで超能力に覚醒し、次第にその力に飲み込まれていった。やがて鉄雄は、度々自分の脳裏に響く「アキラ」という存在を探し、接触しようとする。アキラを封印している軍はそれを阻止しようとするが、鉄雄は圧倒的な力で警備隊を壊滅させた。
一連の戦闘が終わった頃、鉄雄が佇む瓦礫の山を登っていく男がいた。かつての仲間としてケジメをつける──鉄雄を殺す決意を固め、軍人の死体からレーザーガンを拝借してきた金田だった。
金田は周囲を見渡しながら、いつもの調子で喋り出す。鉄雄もいつもの調子で応える。
どうしたよ? 揉め事かァ?
あぁ。でも、もう済んだんだ。
もう少し早けりゃあ見れたのにな俺ァ また心配しちまったぜェ?
またベソかいて泣いてんじゃねェかと思ってよ
金田……オメーが目障りだったんだよ……!
ガキの頃から、何をするのもお前が指図しやがる
いつも子供扱いだ。どこにでも出てきて
ボス面しやがる!!おめェもボスになったんだろぉ?
この瓦礫の山でよぉ「さん」をつけろよデコ助野郎!
死ィねェ~~~!!!
力を爆発させる鉄雄。だが一瞬早く、金田が逆手で持っていたレーザーガンが火を噴き──
ちなみに「おめェもボスになったんだろぉ?」の金田をよく見ると、周囲を軽く見渡して鉄雄の視線を自分の頭に向けつつ、ぶら下げていたレーザーガンの銃口を鉄雄に向けている芸コマな動きが見て取れる。
漫画タイトル『AKIRA』の元ネタである映画監督・黒澤明は、新人のキャメラマンやスタッフをよく「でこすけ」と呼んでいたらしい。後年同じく監督としてデビューした弟子の木村大作曰く、ようやく名前で呼ばれるようになると、「ああ、黒澤監督から信頼されたんだ」と感激したとか(他のスタッフも同じようなことを言っている)。
このほか、完全主義者として知られる黒澤は、俳優がうまく演出通りに動かず怒り心頭となった場合「デコ助!」と罵倒したという。もうこの「デコ助」が出ると本当に収拾が付かなくなり、「とても怖くて迫力があった」と俳優陣を恐怖させていたという。
↓金田と鉄雄の声優(岩田光央、佐々木望)による再現というかセルフパロ。「デコ助野郎」のやり取りは1:09~。
うっかり「さん」を付けずに読んでしまったら「さんをつけろよデコ助野郎」と言われるおそれのある人物を紹介する。
あ行
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か行
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さ行 |
た行 |
な行 |
は行 |
ま行 |
や行 |
ら行 |
わ行 |
アルファベット |
その他 |
⇒様
2010年12月15日21時59分、「NHK広報局(NHKについてユルく案内)
」がツイートした「さかなクン!ヽ(*´∀`)ノ
」に、多くの人がリプライを返した。その言葉はもちろん、「さんをつけろよデコ助野郎」である。
余りもの大量のリプライに、NHK広報局は22時18分に慌てて追記、「先ほどのツイートで、さかなクンさんを、さかなクンとお呼びしてしまいました。たいへんな失礼をいたしました。申しわけありません。お詫びして訂正いたします。何卒ご容赦ください。
」と謝罪を述べた。
そしてその一時間後、「さんを付けろよデコ助野郎」の意味を知り、「「さんをつけろよ、デコ助野郎」って、そういうことだったのか・・・ううう・・・知らなかった・・・(>Д< ;) みんなひどい・・・
」となった。
この件により、さかなクンに「さん」をつけるかの問題が上がったが、それ以外に別の問題が上がっていた。
「さんをつけろよデコ助野郎」の意味を分からないままに、各種ブログなどで「大炎上」と捉えられ取り上げられるケースが続発、その中で一際目立ったのが、作家・ジャーナリストの城島明彦が自身のHPで『「さかなクン」に「さんをつけろ」という近頃の若者の日本語感覚の異常さと、それを認めたNHKのバカさ加減
』と題して批判して失笑を買うなど、元ネタを知らずに批判を重ねた人々がいた他、この件を報道したJ-CASTニュースにおいても、元ネタに関しては一切書かれず、本当にさかなクンの所属事務所「アナン・インターナショナル」に問い合わせた
為か、さらに誤解を生む結果となっていった。
公共の場(ツイッター上とはいえ)でのネタリツイートやそれに対する対応、またそれによって生じてしまった誤解報道等、「公共の場」と「ネット内のネタ」の線引き、誤った情報による記事作成などは注意すべき点ではないだろうか。
掲示板
792 ななしのよっしん
2026/01/07(水) 12:38:15 ID: fNu2/ZNT/G
793 ななしのよっしん
2026/04/19(日) 19:58:57 ID: ispnzk7UFF
タコさんウィンナー うん
ウサギリンゴ さんをつけろよデコ助野郎
794 ななしのよっしん
2026/05/27(水) 18:04:23 ID: 6rXrIHeqZv
今年の1月15日のラヴィット!にて
真悠ちゃん「千鳥"さん"ノブ!」
麒麟川島さん「千鳥ノブ"さん"ね、蒲焼さん太郎みたいになってる」
アグネス・チャンさんに「さん」を付けないとデコ助野郎と言われます。
ローラ・チャンさんも同様。
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最終更新:2026/06/18(木) 08:00
最終更新:2026/06/18(木) 08:00
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