やきうのお馬さんとは、デイリースポーツの1面が読める馬である。
概要
主に、『ウマ娘 プリティーダービー』と野球に関するネタに使われる。
メジロマックイーン
プロフィールによれば、メジロマックイーンの趣味はスポーツ観戦である。マックイーンの言動でも表向きには「スポーツ」で通しており、何のスポーツなのかはぼかすつもりでいるようだ。
しかし、『うまよん』やゲーム版では、プライベートな場で度々野球ネタで暴走しており、メジロ家を背負う身として真面目なお嬢様であろうとするマックイーンの新たな一面を見ることができる。
マックイーンが野球好きになったきっかけは、メジロドーベルと共にメジロライアンから誘われてのことである。しかし、ホーム画面での会話などを見るとマックイーンの方が熱が入り、ライアンがドン引きしていることもしばしば。何が彼女をそこまで駆り立てたのかは誰にもわからない。
マックイーンがひいきにしているチームは、『うまよん』では明言されていないがユニフォームに「TAKES」と描かれている。ゲーム版のストーリーでは、「ビクトリーズ」と本人が口ずさんでいる。いずれも、ひいきの選手は「ユタカ」である。
すなわち、公式の情報を見る限りは、現実の野球チームとは関係が無い。
しかしながら、『うまよん』でのユニフォームがどうにも猛虎魂を感じるものであったり、本馬が後述の通り「阪神」に縁があること、そして「ユタカ」は自らの主戦騎手武豊と共に、彼女の現役時代に選手だった和田豊を彷彿とさせるものであったことから、野球ネタと絡めた話題が見られるようになる。
アプリ版から1ヶ月経ち、各ウマ娘の人格が掘り下げられていった3月下旬、タキオン怪文書やシットリテイオーなど、トレーナーへの愛情があらぬ方向に進んだウマ娘の怪文書がネットに出回り始める。
そんな中、マックイーンはというと、アニメではほとんど語られていなかった野球ネタが『うまよん』未読プレイヤーに浸透していくようになる。
更に同じ頃、プロ野球の開幕でやきう民が活性化したことも相まって、どんな修羅場も途中から阪神ネタになるマックイーン怪文書が散見されるようになった。
その後は、口調が元阪神の金本知憲に似ているというネタが広まり、クイズメーカーが作られた。
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ゲーム版
マックイーンのストーリーでは、こっそりカラオケボックスに行こうとしているマックイーンをトレーナーが発見し、話しているうちに野球好きが判明。一緒にボックスに行き、ビクトリーズの応援歌を歌うことになる。育成モードではビクトリーズの試合を観戦するイベントが発生するが、この時は隣に遊園地が併設されているドーム球場を訪れている。
ホーム画面では、メジロライアンと野球の話題で盛り上がったり、トウカイテイオーから草野球に誘われるものの「審判をやって」と言われ憤慨するマックイーンなどが見られる。
育成シナリオでは、目標レースに史実では出走していない神戸新聞杯が設定されている。
史実で菊花賞の前哨戦に選んだ嵐山ステークスが現存していないので、現在定番の菊花賞トライアルに変更されたものと思われるが、神戸新聞社といえばトラキチのバイブルたるデイリースポーツの発行元。彼女の猛虎魂がこの聖杯を渇望したようにも見える。
さらに(デイリー杯)クイーンカップやデイリー杯ジュニアステークス(デイリー杯2歳ステークス)に出走することも可能。マイルなので素の状態では適性が合わないが、ハルウララやサクラバクシンオーの有馬記念チャレンジの逆として挑戦してみては如何だろうか。→出走(ウマ娘)
2023年11月9日に実装されたサポートカード『[かっとばせー!ですわ!?]メジロマックイーン』は、スキル名が某選手の応援歌のフレーズだったり『阪神レース場○』を持っているなど、野球ネタが満載でありながら育成やレースで使える優秀なサポートカードとなっている。
※なお、サポートカードなのでマックイーン育成時には使えない。そらそうよ。
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史実
自身が関西馬であり、阪神競馬場通算5戦4勝、阪神大賞典2連覇と、タイガースかどうかはともかく阪神が大好きなお馬さんであった。
主戦騎手の武豊は阪神ファンで知られる(大阪ABCテレビの中継にネット裏ゲストとして招かれたこともある)が、主戦騎手が武豊の関西馬は他にもいるため、マックイーンだけトラキチにされている理由としては薄いかもしれない。
メジロライアン
史実では当時活躍していたメジャーリーガー、ノーラン・ライアンから命名されており、ウマ娘でも野球ユニフォーム風の勝負服に反映されている。 マックイーンほど熱狂的な野球ファンというわけではないが、SSRサポートカードでピッチング姿が描かれたりマックイーンと野球談義をしたりと野球好きな面も伺える。 |
シュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロス
下記の通り、競馬界には野球選手経験者の馬主もいるのだが、その中でも特に有名な佐々木主浩の所有馬であるシュヴァルグランが『ウマ娘』に加わった。(*^○^*)トレセン学園にもこんなウマ娘がいるんだ! 後述の体重ネタの他、「必勝!!フォークの投げ方」なる本を読んでいるカットが入ったりフォーク(食器)を持ってたりしている。 野球つながりのマックイーンとの絡みは今後果たしてあるのかどうかが注目されるところである。 また、シュヴァルグランのきょうだいであるヴィルシーナとヴィブロスも佐々木の所有馬であり、アニメ3期に登場。5話にてシュヴァルグランの口からヴィブロスだけ名前が呼ばれた後(ヴィルシーナは「姉さん」と呼ばれていた)、7話にて遂に姉妹両方の名前が判明、キタサンブラックに勝利できず煩悶するシュヴァルグランを支えている。 |
ウイニングチケット
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ウマ(娘)と野球の関係
野球関係者である馬主
競走馬を所有するには莫大な資金が必要であるが、裏を返せば基本的には資金面しか制約がない。専門の施設と人員が必要だがそれは牧場に預託すればいいし、競馬会の審査も(人馬に危害を加えない、など最低限の倫理規定を除けば)大きな障壁は所得と資産ぐらいしかない。つまり、「すごいお金持ち」であれば誰でも馬主になり得るのだ[1]。
そのため、野球チーム経営者や(元)選手が馬主になることもたまに見られる。
大映株式会社社長の永田雅一は、大映オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)と共に競走馬・トキノミノルを有していた。この頃は映画・野球・競馬ともに主要な大人の娯楽であり、エンタメ界の超大物であればまとめて所有することはそれほど突飛なことではなかったと考えられる。
21世紀になってからは、元プロ野球投手の佐々木主浩が馬主となり、所有馬のヴィルシーナやシュヴァルグラン・ヴィブロスが相次いでGⅠを取ったことが記憶に新しい。
個人馬主には他に、リーゼントロックを有する横浜DeNAベイスターズ監督の三浦大輔がおり、娘の凪沙はサンケイスポーツ所属のトラックマンとして競馬に携わる立場となっている。(このことからBS11で放送中の「BSイレブン競馬中継」でたびたび(主に土曜)出演している。)
同じく千葉ロッテマリーンズ監督の吉井理人も競走馬を所有しており、メイショウサムソンの妹フォーシームなどを所有。目立った活躍馬こそまだいないが、自身のブログではチームの話より自身の馬の話の方が長くなることも…。
萩本欽一は、社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズのオーナー兼部長として知られるが、馬主(ただし現在は所属事務所の萩本企画名義)でもある。萩本企画名義での冠名は「ジョブック」。個人名義では1999年小倉記念を勝ったアンブラスモアがいる。
一口馬主であれば更に候補は増え、ラジコンドライバー兼元カブトムシブリーダー兼元中日ドラゴンズ投手の山本昌が、アルアインやシャフリヤールの一口馬主として知られる。
2023年7月には福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐が北海道セレクションセールで1歳馬を3頭購入したことが報じられた。
競馬関係者と野球の関係
戦前、東京セネタース(現存しないが埼玉西武ライオンズと北海道日本ハムファイターズが後継を名乗る)を所有していた有馬頼寧は、戦後JRA理事長に就任してから、野球のオールスターゲームにヒントを得たファン投票によるレース・中山グランプリを設立した。これが現在の有馬記念である。
同じく戦後には「巨人軍は常に紳士たれ」で有名な巨人軍創設者・正力松太郎が、前述の永田雅一らと共に株式会社川崎競馬倶楽部を設立。川崎競馬場、船橋競馬場を開設し戦後の復興に貢献した。この株式会社川崎競馬倶楽部はのちにオートレース・スキー場・遊園地と多角経営を展開。1968年に商号を「よみうりランド」に変更する。現在も川崎競馬場・船橋競馬場の施設の管理はよみうりランドが行っている。
西武ライオンズの戸川大輔は実家が競走馬の生産牧場であり、生産者の側として競馬に関わっている。
元西武ライオンズの柴田博之の親族は、ウイニングチケットで第60回日本ダービーを勝った柴田政人や相談役の愛称でお馴染み柴田善臣を始めとした競馬関係者がゴロゴロいる競馬一家である。柴田博之自身は騎手になるには成長しすぎてしまったので野球の道に進むことを決めたという。
現在騎手として活躍する松岡正海は少年時代はプロ野球選手を志していたが、中学生の頃の県大会で後に東京ヤクルトスワローズで活躍する高井雄平と対戦。当時速球派投手だった雄平相手に手も足も出ずに負けたことで騎手を志すようになった。松岡はベイスターズファンで、三浦大輔の所有馬の主戦騎手となっており、三浦の娘、勝浦正樹と野球観戦している様子がテレビカメラに抜かれたことがある。
「サトミ」の冠名でお馴染みの里見治が社長を務めるセガサミーホールディングスでは、会社買収時に社内活性化のため野球部を創部。育成の甲斐もあって毎年都市対抗に出場する強豪チームとなり、プロ野球選手も輩出するように。横浜DeNAベイスターズの宮﨑敏郎の出身チームとしても有名だろう。
地方競馬に範囲を広げれば、ばんえい競馬の金田利貴騎手(白樺学園高校)や浦和競馬の横山保調教師(大宮高校)のように元甲子園球児も存在する。
このように互いに関係性が深いためか、G1レースが近い時期などには球場に騎手が始球式として呼ばれることがある。その中では、柴田善臣がなぜか一回しか乗ったことのないユーセイトップランに、武豊がアイスバーグ(京都競馬や園田競馬の誘導馬)に騎乗し入場するパフォーマンスを見せたことも。後藤浩輝もポニーに乗り入場したことがある。
野球ファンの競馬関係者
野球関係者ではないが、馬主が野球ファンなのか、それにちなんだ馬名もある。また、贔屓の野球チームを露骨に反映している競馬関係者もいる。
船橋競馬の調教師・矢野義幸は所属馬のメンコや張田昂など所属騎手の勝負服に黄色と黒のタイガースカラーを織り込むなど、武以上に熱狂的なトラキチとして南関東競馬のファンを中心に有名である。
野球ゲームとウマ娘の関係
野球ゲームとウマ娘の関係では、本ゲームの育成システムが『実況パワフルプロ野球』シリーズのサクセスモードを元にしているであろうことが指摘されている。
ウマ娘に登場するスキル「ささやき」は、野球(およびパワプロ)の「ささやき戦術」が元になっていると思われる。野球では、キャッチャーがバッターに話しかけて集中力を削がせたり、作戦への自信をなくさせるもの。野村克也や達川光男が得意としていた。
このスキルを競馬に当てはめようとしても、現実の馬はもちろんささやかないし、騎手の暴言は失格や騎乗停止の対象となり得る禁止行為である。そもそも、競馬場はささやいたぐらいでは聞こえないぐらい周りがうるさく、聞こえる程度に近づいたら斜行や幅寄せでペナルティもあり得るし、振り回した鞭にぶつかる等の事故もあり得るため現実的ではない。よって元ネタは明らかに競馬では無く野球であり、人型の生物が自分の足で走るウマ娘のレースだから成立するスキルといえる。
シュヴァルグランがウマ娘として登場することが判明し、あわせて公開されたプロフィールには「体重:安定感◯」の記載がある。いかにもパワプロの特殊能力っぽい表記だが、シュヴァルグランの馬主である佐々木主浩のパワプロでの能力には「安定感」の特殊能力を持っているシリーズが存在する。(パワプロ6など)
なお『実況パワフルプロ野球』の開発・販売元であるコナミは2023年5月17日にCygamesをウマ娘の育成システムについて特許権侵害で訴訟提起をしており、現在係争中である。
ウマ娘と野球の関係
Cygamesは東京ドームのスコアボード両端に広告を出しており、その時点でピックアップされているウマ娘や、それとコンビになるウマ娘を見ることができる。
また、アニメ『ウマ娘プリティーダービー Road to the Top』で解説役として元プロ野球選手の山本昌(クレジットでは本名の山本昌広名義)が出演している。
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関連ウマ(娘)
- ウイングタイガー …馬主の猛虎魂が名前に乗り移った。ミキハウスHKのウマだが「シャチョウ」の冠名がつけられていない。
- タイガーヒル …フランスの猛虎魂を証明しに日本までやってきた。凱旋門賞・ジャパンカップでモンジューやエルコンドルパサーと戦った。『ウマ娘』にもそれとおぼしき虎縞の勝負服が少しだけ登場している。
- タノシンジョイ …馬主に猛虎魂があるかどうかよくわからんがウマにはたぶんある。
- タイトルホルダー(競走馬) …実況をして「阪神三冠[2]」と言わしめた猛虎魂の持ち主。
- ラッキーライラック …実況は気づいていないが、タイトルホルダーより先に阪神三冠[3]を達成した猛虎魂の先駆者。勝負服の袖にも猛虎魂を宿す。
- グランアレグリア …レースの重複を許せば、彼女も阪神三冠[4]の達成者。こちらも袖に猛虎魂を宿す。胸にバッテンがあるが気にしない。
- トラキチシャチョウ …シャチョウ軍団随一の猛虎魂を持つウマ。ウイングタイガーと(元)同馬主。
- ロッコウオロシ …ご存知猛虎魂あふれる国歌の名を冠すウマ。アメリカからの外国産輸入馬でありバースの再来度も高い。
- 矢野義幸厩舎管理馬 …上述の通り猛虎魂をメンコに込めて南関東を駆ける。JBCクラシック勝ち馬ミューチャリーも矢野厩舎の管理馬としてタイガースメンコで走った。
- 鈴木隆司所有馬 …「カレン」の冠名でおなじみの馬主。勝負服に猛虎魂を宿す。ウマ娘でもカレンチャンが登場している。
- イーヨー …プニキとホームランダービーを繰り広げるウマ目ウマ科ロバ息子。
「猛虎魂」の記事にあるとおり、その他森羅万象あらゆるものは猛虎魂を持つ。
- 星の煌めきを感じる
- 龍の叫びを耳にする
- ハムの匂いがする
- 猛牛魂を感じてヤバイわよ!
- マリンの風を感じる
- 玄界灘の潮風を感じる
- 映画館の匂い[5]がする
- 勇者の息吹を感じる
- 地平を駆ける獅子を見そうな気がする
関連動画
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関連静画
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関連リンク
関連項目
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脚注
- *例外は、暴力団関係者、およびJRA職員など競馬に関わる職に就く者など。
- *内訳は菊花賞(阪神)・天皇賞(春)(阪神)・宝塚記念。
- *内訳は阪神JF・大阪杯・エリザベス女王杯(阪神)。
- *内訳は桜花賞・マイルチャンピオンシップ(阪神)2連覇。
- *正確にはリンク先の片割れで転送先の前身球団。
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