ここでは、ディズニー映画「アナと雪の女王(2014年)」とその続編短編映画「エルサのサプライズ(2015年)」及び関連作品(小説など)に登場するキャラクターを一覧としてまとめているものである。
ここでは詳細に解説する。簡略版はニコニコ大百科:アナと雪の女王を参照。
キャラクター
年齢は戴冠式時点。役職は戴冠式後。なお姓名両方を持つ人物はフルネームで記載する。
※ネタバレを含みます。 また映画場面以外でのディズニー公式見解の情報を引用しています。
主要人物
- アナ(Anna:Princess Anna of Arendelle)- CV:Kristen Bell/神田沙也加
アレンデール王国の王女。18歳。誕生日は夏至(6月22日[1])。 おてんば恋娘。
髪は赤毛[2]であり、編み込みを半分ずつ両肩から垂らしている。虹彩はエメラルドグリーン。
5歳のときにエルサの魔法により前頭部を負傷し、生き岩の谷へ搬送される。瀕死の状態だったが、トロールの長・パビーの魔法で回復。完治したが髪の一部分が白色化している。(但しトロールにより”エルサの魔法に関する記憶”が消去され、アナは自分の白髪がエルサの魔法に起因することを知らない。)
頬の雀斑が特徴的。直感的に行動し、お転婆で元気一杯。時に勇敢さも発揮する性格の少女。
好物はサンドイッチ[3]。
魔法抑制能力や次期女王としての厳格な教育を受けるエルサを異なり、両親はアナを甘やかした。大人しいエルサと異なり、アナは何事にも反抗した[4]。その為か、18歳時点の行儀が従来のお姫様らしくない場面[5]も描かれている。なお多数の従来プリンセスのように、動物との意思疎通は可能であるようだ[6]。そして理由も分からず最愛の姉から遠ざけられ、門を閉じた城で対人交流も減少し、次第に「真実の愛」を所望していく。孤独な子供時代を過ごした彼女はそれほど、愛に飢えていた。
小説版及び未収録曲では、多才な姉と違うこと[7]やスペアであること[8]にを嘆く場面も見られる。
戴冠式の日、初対面の王子ハンスと出会う。そして当日中に婚約する。その旨をエルサに報告し、口論となる。その結果エルサを激昂させる。姉が王国を氷結させた責任を感じ、エルサ捜索と説得の旅に出る。
- エルサ(Elsa:Queen Elsa of Arendelle,Elsa the Snow Queen)- CV:Idina Menzel/松たか子
アレンデール王国の女王で、アナの姉。21歳。誕生日は冬至(12月22日[9])。
生まれつき「触れるものを凍らせる」「雪や氷を創出する」魔法[10]を持つ。
感情が昂ると魔法の自己制御が不可能となり暴走する。
なお彼女の感情により創出される氷雪の形状が変化する。
髪は白金髪(プラチナブロンド)であり、編み込みを一つにまとめ左肩から垂らしている。
顔は蒼白。虹彩はアイスブルー。
繊細な性格だが、教養を持ち気品高く心優しい性格。生真面目で勤勉家でもある[11]。
好物は、ニシンの酢漬け[12]。
学童期の姉妹は、エルサの魔法を使用し遊びを興じていた。しかし8歳のとき、誤ってアナの前頭部に魔法を直撃させて負傷させる。幸いにも一命を取り留め完治したが、アナの頭部を治療したトロールの長・パビーから「この魔法は美しいが危険でもある。抑制しなければ将来危険なものとなる」と警告される。
それ以降、エルサは最愛のアナを負傷させたことをトラウマに感じている。また愛する妹を傷つけないようにするために、戴冠式まで事実上の引きこもり生活を送る。また両親より、魔法抑制の訓練と次期女王の素質を身につけるための厳格な教育を受ける。両親から魔法を封印する手袋を与えられ、常に戒律(マントラ)を唱和するように、と教育される。しかしさほど効果は現れず、成長に従い魔力は日増しに強まっていく。
21歳で成人した彼女に戴冠式が執り行なわれ、アレンデール王国女王に任命される。自身の戴冠式後のパーティーの最中、アナの唐突無稽な婚約発表とハンスの兄12人との同居計画に憤慨。エルサは感情的になり魔法を暴発させてしまう。望まぬ形で周囲の目に魔法を晒す。取り乱したエルサは、城から逃走する。
なお逃走の最中、夏のアレンデールを永遠の冬へ変えてしまう。その後「もういいんだ(Let It Go)」と吹っ切れる。ノースマウンテンに氷の宮殿を建設し、本格的な隠遁生活を開始する。ひとり孤独だが、ここなら誰も傷つけずに済む。素の自分のまま魔法を抑制せずに「雪の女王」として自由に生きることを決意する。
制作当初、Let It Goの作曲前は悪役に設定されていた[13]。この初期エルサのモデルは、イギリス人シンガーソングライターのAmy Winehouseである。 ディズニー初の20代プリンセス[14]と表現される場合が多々あるが、戴冠式後の役職はQueenでありPrincessではない。
- クリストフ・ビョルクマン(Kristoff Bjorgman)- CV:Jonathan Groff/原慎一郎
氷の収穫人(アイス・ハーベスター)として、氷を売り生計を立てている青年。21歳。虹彩は茶色。
山上の湖から採取した氷を城下町へ輸送する仕事している山男。勤勉。孤独を愛しており、人間関係が苦手でシャイ。「氷は俺の人生だ」と豪語する[15]ほど氷への想いは強い。
少し体臭がくさい[16]。また普段はシャワーを浴びないらしい[17]。
乳児期に親に捨てられたが、運良くアイス・ハーベスター集団に発見され命を助かる。
オーケンの雑貨屋でアナと出会い、ノースマウンテンへの案内をすることになる。
北欧の少数民族・サーミ族がモデルとされる。
のちにアレンデール王国公認アイスハーベスターに任命される。
- オラフ(Olaf)- CV:Josh Gad/ピエール瀧
エルサの魔法で生み出された雪だるま。
常に笑顔を絶やさない明るく愉快な性格。暖かいハグが大好きであり、暑い夏を過ごすことを夢見る。
出っ歯。髪の毛・まつげ・腕は木の枝で、黒い石をボタンに見立てて付けている。
人参の鼻はアナによって取り付けられた。なお頭蓋骨を始めとする体内の骨はない。
繁盛に身体が分解する。
幼少期のエルサに「普通の雪だるま」として創作された。エルサがアナを負傷させたあと、崩れてしまう。
その後21歳の吹っ切れたエルサにより、オラフは再び生み出された。今度は「魂を持つ雪だるま」として、どの構造物よりも真っ先に制作された。
雪山道中、通りかかったアナ一行に加わる。
名称の由来は「Oh,Laugh!」から採用された。綴りが極似している歴代ノルウェー王に見られる”オーラヴ”(古ノルド語でÓlafr,ノルウェー語でOlav)との関係性は不明である。
- ハンス・ウィスターガード(Hans Westergård:Prince Hans Westergård of the Southern Isles)
- CV:Santino Fontana/津田英佑
サザン・アイルズ(南諸島) の王位継承権13位の王子(末っ子)。23歳。
好物はサンドイッチ(アナと同様)。もみあげが長い。虹彩は淡褐色(ヘーゼル)。
12人の兄のうち長男・次男・三男からは「いない者扱い」されていた。
氷結後のアレンデールを一時的に統治する。これはアナ王女の命による。
アナと婚約を行う。しかし真の目的は「自分の地位向上」。王位継承権13位の王子が、自国では出世見込みが乏しい。当初はアナと政略結婚を行う予定だった。アレンデール氷結後は、アナを見殺し、エルサを暗殺する方針に切り替えた。その後、自らアレンデール国王となり支配することを目論んでいた。
エルサが夏を取り戻した後、捕らえられる[18]。
続編エルサのサプライズでは、馬小屋で馬の排泄物を処理する仕事に従事させられている。またベイマックス劇中で顔写真が指名手配書に掲載されていたり、銅像が破壊される描写がみられる[19]。
15〜16世紀にかけてハンスという名前のデンマーク王が実在したが関連は不明[20]。
その他
- ウェーゼルトン公爵(Duke:Duke of the Weselton)- CV:Alan Tudyk/多田野曜平
戴冠式に招待されたウェーゼルトンの公爵。 かつらを被る。
「ウィールスタウン[21]」と英語読みされることを嫌がる。
アレンデール王国の財産を搾取することを企む。
王国が永遠の冬に包まれた後は、エルサの暗殺を画策し、部下に命令する。
- アグナル国王(Agdar:King Agdar)- CV:Maurice LaMarche/根本泰彦
- イデゥナ王妃(Idun:Queen Idun)- CV:Jennifer Lee/最所美咲
国王及び王妃。 アナとエルサの両親。
エルサの魔法を秘匿するために手袋を渡し、マントラを唱えさせた。またアナや召使い・国民などの目にも触れないよう、召使いを削減して城門・対人交流を閉ざすよう指示した。
エルサ18歳・アナ15歳のとき、船舶使用の外遊に赴く。2週間の旅程であったが、航海中に嵐に遭遇する。結果船が難破する。この際2人は死亡したと推測されている。[22]。
Agdar(Agðar)・Idun(Iðunn)は、共にノルウェーにおいてポピュラーな名前である。日本の苗字では、太郎・花子に該当する。
映画中のモニュメントに刻まれたルーン文字では、Adgarを「ᛅᚴᚦᚬᚱ」,Idunを「ᛁᚦᚢᚾ」と表記している。
- カイ(Kai)- CV:Stephen J. Anderson/飯島肇
- ゲルダ(Gerda)- CV:Edie McClurg/増岡裕子
アレンデール王国の召使い(侍従・侍女)の中年男性と女性。同名の男女が原作「雪の女王」に登場する。
- マシュマロウ(Marshmallow)- CV:Paul Briggs/藤原貴弘
エルサが氷の宮殿からアナ・クリストフ・オラフを追い出すために作り出した巨大な雪の生き物。
オラフからは弟と呼ばれている。
-
トロールたち(Trools)
石の精霊。人類誕生以前の遥か昔から存在していた生き岩。
首にかけた水晶を使用し、天上のオーロラからパワーを引き出す技を持つ。
普段は岩の形をしている。
人類よりも長く存在し深い叡智を持つため、クリストフからは「愛のエキスパート」と呼ばれる。
アグナル国王がアナ搬送前に閲覧した地図には「ᛏᚱᚢᛚ」と表記されている。
その他
- 司教(Bishop) - CV:Robert Pine/竹本和正
- ドイツの高官(German Dignitary)- CV:Jeffrey Marcus/桂一雅
- スペインの高官(Spanish Dignitary)- CV:Jesse Corti
- アイルランドの高官(Irish Dignitary)- CV:Tucker Gilmore/野川雅史
関連商品
関連項目
脚注
- *当映画の監督兼脚本担当者ジェニファー・リーのTwitterより。日本時間2014年9月2日17時7分投稿分

- *正確には"Strawberry Blonde"(赤み掛かった金髪)。Anatomy of a Disney Character’s Style: Frozen Edition
より。 - *日本語版の「とびら開けて」の歌詞より。原曲英語版では「サンドイッチ好き」とは断言していない。→解説サイト
Frozen Feverでは、バゲッドのサンドイッチらしき食べ物をエルサからプレゼントされているため、可能性は高い。 - *竹書房版小説37頁
- *例として、自転車のサドルに立ち城内を走り回る・起床時のボサボサな髪とよだれ(恐らくディズニープリンセス初)・甲冑の右腕を破壊・銅像をトールケーキに投げ込む・チョコレートのつまみ食い・外窓及び外壁清掃用のブランコに乗り、危険を顧みずに高所まで登る・クリストフのソリのボンネットに足を置く・エルサからプレゼントされたサンドウィッチをかじる(Frozen Fever)、など。
- *楽曲「生まれてはじめて」より
- *エルサと異なり、魔法が使えない・勉強ができない・上品でないこと。竹書房版小説未収録曲”More Than Just The Spare”より。
- *「次女として生まれたことは、次期王位継承予定者(エルサ)に大事が起きた際の”予備”の人間である」という意味。日本語竹書房版小説75頁など
- *脚注18と同じ。アナとは丁度2歳半上の姉である。
- *ただし自らが氷雪を製造しているのではなく、空気中の水分を収集・冷却して皮膚表面から放出しているらしい。竹書房版33頁
- *未収録曲「More than just the spare」や絵本「A Sister More Like Me」、ランダムハウスの続編小説などの描写。
- *続編児童向け小説版のみ言及。ラウンドハウス社版"Anna & Elsa #2: Memory and Magic
"と日本語訳角川つばさ文庫版「失われたアナの記憶
」より。それぞれRH社版6頁に"Pickled Herring",角川つばさ文庫版14頁に「ニシンの酢漬け」と表記。逆にアナはこの食べ物の匂いが苦手なため、幼少期より嫌いである。Matjessill、Soused herring(日本名はハーリング)とも。但しノベライズ"Anna & Elsa"シリーズがDisney公式見解であるかどうか不明。なおノルウェーの冠婚葬祭に於ける料理・スモーガスボード(Smorgasbord,ノルウェー語でコルトボール(Kodtbord=冷たい食事)の重要な惣菜であり、ポピュラーな食べ物とされている→引用サイト
。 - *『アナ雪』 女王は悪役だった?(ライブドアニュース・2014年5月18日7時配信)

- *『アナと雪の女王』のエルサはディズニープリンセス初の20代!(ギズモードジャパン・2014年5月4日配信)

- *本編の0:53:30付近
- *楽曲「愛さえあれば」より
- *続編短編「エルサのサプライズ」の描写
- *Wikipediaでは「逮捕」と表現。但し映画ではサザンアイルズ船籍と思われる船舶内の牢屋にぶち込まれるシーンのみ描写されており、小説版において"Arrest"や「逮捕」といった言葉は使用されていない。南諸島の役人による拘束or逮捕(仮に南諸島の治外法権が及ぶ場合)、或いはアレンデール王国による逮捕からの強制送還の何方かである。
- *ディズニー初!? ハンス王子は『アナと雪の女王』短編でも絶賛お仕置き中!(CinemaCafe.net・2015年5月27日)

- *Wikipedia:ハンス (デンマーク王)

- *映画版の名称。英語版青年向け小説28頁では、”Weaseltown”。日本語竹書房版小説64頁では「ウィーゼルタウン」と各表記されている。
- *小説版では「二度とアレンデールの地を踏まないと宣言」「亡骸のない墓が設置され葬儀が行われた」と表記。アレンデール王国は「国王夫妻は死亡した」とする見解を述べる(認定死亡)。ただし映画・小説版共に「外遊船が難破し沈没する」、小説版では「雷に打たれたらしい船の残骸を発見」としか描写されていない。遺体が発見されていないため、生存している可能性(行方不明)も考えられる。
- *本編でアナが入店した際に、購入を勧められた。
- *Frozen Feverでの描写
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