ベガ(海外版ではM・バイソン)は、カプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズなどに登場する架空の人物である。以下、ストリートファイターをストと略す。
概要
基本設定
CVは作品によって様々だが、ゲームではZERO、VSシリーズが西村知道、カプエス以降が若本規夫。
初出はストIIで、サガットに代わり同作品のラスボスとなった。シリーズに出てくる犯罪組織「シャドルー」の総帥でもあり、サイコパワー(超能力)を操る格闘家でもある。ガイルの戦友や春麗の父を亡き者にし、世界征服を目論む。スーパーストII以降は黒目部分がなくなって狂人さが増し、サンダー・ホークの住処を荒らしたり、キャミィをスパイとして要人暗殺へ送りこませるなど暴挙が拡大していく。スパIIⅩおよびストリートファイターEXでは条件を満たすことで隠しボス豪鬼の瞬獄殺に倒れ、CPUベガと戦えなくなる。
ベガ自身は自分のボディを交換することが可能で、それによって力が多少上下するらしい。その為、常に強力な力を手に入れることを考えており、殺意の波動とそれに目覚める可能性があるリュウのボディを乗っ取る為に、常につけ狙っている。
彼自身の国籍は不明。ストIVでは国旗表示がシャドルーとなっている。
多くの作品でラスボスとなっており、他のキャラクターとの関係も因縁深い。
他キャラクターとの関連
- ガイル
- 彼の親友ナッシュを殺害。
- 春麗
- 彼女の父親を殺害。
- キャミィ
- ベガ自身のDNAを使用して作られたクローン体。その後、サイコパワーにより洗脳。強化兵士の手駒の一つとして操る。彼女の記憶喪失後、敵対。
- サンダー・ホーク
- ホークの父親を殺害し、聖地を汚す。ZERO3では村人であるジュリアを拉致、洗脳されたユーリとしてベガ親衛隊に加えている。
- ローズ
- ZERO3ではかつてのベガの弟子。一度サイコパワーを彼女の肉体に預け、ストⅣで返す描写がされている。
- リュウ
- ZERO3でより強靭な肉体を求めていたベガが代替ボディとして乗換えを図る。お祭り作品「ナムコクロスカプコン」「プロジェクトクロスゾーン2」でもリュウを狙う。
- マイク・バイソン、バルログ、サガット
- ベガを含め”シャドルー四天王”ということになっているが、互いに尊重はしていない。バイソンは金、バルログは美、サガットはリュウへの復讐、各々自己中心的な理由で部下になっただけである。それゆえに利害関係が崩れればいつでも敵対する状況にあるが、シャドルーに求めるのは忠誠心ではなく力なのでベガとしては問題視していない様子である。
- F.A.N.G
- 脱退したサガットの後釜。他の四天王と違い、ベガを尊重し心酔している。
- ナッシュ
- ZERO2でシャドルーヘリがナッシュへ発砲、そのまま滝壺へ落下して消息不明となった。ストVでユリアンの組織によって蘇生する。
ベガ親衛隊
ZERO3では、少年少女を拉致し、マインドコントロールによる洗脳を施した上でベガ親衛隊を作り上げた。しかしユーリ、ユーニをはじめほとんどが少女なため、ファンの間ではベガを「変態」「ハーレム総帥」「すばらしい趣味」と形容。ナムコクロスカプコンでベガが用意した女ばかりの編成に、ゲーム中のファイター達はツッコミを入れている。
ストIIIでは、すでにシャドルーは壊滅させられており、ベガ自身登場しない。
ストIV(物語はストIIとストIIIの間)では、セスの叛乱に乗じて復活。ZERO時代にも演出で登場していたベガ親衛隊「Dolls」の一員、ディカープリも本作に参加している。
ストV(物語はストIVとストIIIの間)では、F.A.N.Gの発案したチェインズ計画により、本格的に世界征服に乗り出している。また、同作では軍服の上着の裾が長くなっている他、ボディにガタが来ているのか髪が白髪になっている。
余談
国内版と海外版の名称違い
余談だが、彼を含めサガット以外の四天王は海外では名前が入れ替えられている。理由は、ベガという名前は海外では女性的なイメージのある琴座の主星ベガ(織姫星)を連想させるからである。その為、海外では女性的な顔立ちのバルログが「ベガ」、日本のベガが「M.バイソン」、また名前と容姿からあのお方を連想させるM.バイソンも海外では「バルログ」と名前が変更されている。つまり、
日本 | 海外 | |
ベガ | → | M.バイソン |
バルログ | → | ベガ |
M.バイソン | → | バルログ |
となる。正直かなりややこしい。また、海外のM.バイソンのMは「マイク」じゃないどころか作品によって「マスター」「メジャー」「マイティ」と異なってくるからまた余計にややこしい。正直これなら、一から名前を考えた方が良かったような希ガス。
名前の入れ替えで済ませたのは開発期間と容量の都合で新たなネーム表記画像を用意できなかったとも、急な変更でナレーターによるキャラ名コールの録り直しができなかったとも言われている。
海外コミュニティでも他国(特に日本人)ユーザーの混乱を避けるためか上の表からそれぞれ「Dictator」「Claw」「Boxer」と併記される場合がある。
『力王』鷲崎『帝都物語』加藤似について
もう一つ余談として、ベガのデザイン上のモデルは鷹匠政彦原作、猿渡哲也作画の漫画『力王』に登場するキャラクター「鷲崎」であり、『ストII』開発中もその名前及び「イーグルヘッド」と呼ばれていた。Google検索で出てくる漫画の1カットも『ストIIターボ』までのベガの顔と驚くほどソックリである。
さらにその鷲崎も荒俣宏の小説『帝都物語』の魔人加藤こと加藤保憲、より正確に書くと映画版で嶋田久作が演じた加藤をモデルとしており、魔人の肩書きもベガと共通している。
いずれにせよ「加藤あっての鷲崎とベガ」であることは間違いない。
キャラ性能
ストIIシリーズ
初登場作品はストIIだが、プレイヤーキャラとして使用できるのは、ストII´から。他キャラとは異なる高軌道ジャンプやリーチの長い立ち強Kなどクセは強め。
代名詞ともいえる必殺技・サイコクラッシャーやダブルニープレスの突進系、デビルリバースといったトリッキーな技をもつ。ガイルと同じ溜めキャラである。
ストII´では「サイコ投げ」や「ダブルニーハメ」と呼ばれるハメ技が凶悪だったため最強キャラ(今風に言えば厨キャラ)と扱われていた。後に登場した『ハイパーストリートファイターII』でもダッシュベガの戦法は脅威である。
その影響でストIIターボではサイコクラッシャーに大きなメスが入り弱体化。
スパIIXでは通常技(近距離立ち弱キックやジャンプ弱キック)を絡めてダブルニーやサイコで締める3~5段コンボが主流。他キャラとは違う独自の立ち回りができ、やりがいのある性能となった。
関連動画
関連静画
関連項目
- ストリートファイターシリーズのキャラクター一覧
- ストリートファイターII
- ストリートファイターIV
- ストリートファイターV
- ナムコクロスカプコン
- プロジェクトクロスゾーン2
- カプコン(CAPCOM)
- サガット
- バルログ
- M.バイソン
- 四天王
- ベガ立ち
- バイト乙
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ガイル
- エル・フォルテ
- ザンギエフ
- リュウ(ストリートファイター)
- 春麗
- クリムゾン・ヴァイパー
- ユリアン(ストリートファイター)
- まこと(ストリートファイター)
- ブランカ
- ダルシム
- ケン・マスターズ
- アベル(ストリートファイター)
- エドモンド本田
- マイク・バイソン
- サガット
- ショーン・マツダ
- 豪鬼
- 春日野さくら
- 神月かりん
- いぶき(ストリートファイター)
- 火引弾
- アレックス(ストリートファイター)
- キャミィ
- フェイロン
- ヒューゴー
- ディージェイ
- アドン(ストリートファイター)
- ライユー
- ハカン
- ダッドリー
- バーディー
- ハン・ジュリ
- 元(ストリートファイター)
- サンダー・ホーク
- キャプテン・サワダ
- 火引強
- 激
- バルログ(ストリートファイター)
- 殺意の波動に目覚めたリュウ
- ルーファス
- 剛拳
- ユン(ストリートファイター)
- セス(ストリートファイター)
- トゥエルヴ
- ヤン(ストリートファイター)
- Q(ストリートファイター)
- 狂オシキ鬼
- エレナ(ストリートファイター)
- ユーニ(ストリートファイター)
- ユーリ(ストリートファイター)
- レインボー・ミカ
- レミー(ストリートファイター)
- ネクロ
- オロ
- F.A.N.G
- ネカリ
- スコット(ストリートファイター)
- マックス(ストリートファイター)
- ゴロバチョフ
- 洗脳されたケン
- ラシード
- G(ストリートファイター)
- ギル(ストリートファイター)
- ルーク・サリバン
- マリーザ
- マノン・ルグラン
- 烈(ストリートファイター)
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