バグスターとは、ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』に登場する怪人の総称である。
概要
本編開始の5年前、幻夢コーポレーションで開発されていた10個のゲームソフト=プロトガシャットに発生したバグから生まれたミクロ型コンピュータウイルスで、人間に代わって世界の支配者となることを目論んでいる。人間に感染して脳内に寄生しストレスを糧として増殖し、ゲーム病と呼ばれる症状を発症させる。先述したプロトガシャットからの発生と同時にテストプレイヤーたちに感染したことを機に人間の大量消失事件に発展しており、この一連の事件は「ゼロデイ」と称されている。当時の幻夢コーポレーション社長であった檀黎斗の父親・檀正宗はこの責任を取る形で逮捕されている。
「仮面ライダークロニクル」発売以後
人類殲滅ゲーム「仮面ライダークロニクル」においては、全バグスターが攻略対象として登場するが、それは表向きの話であり、実際はバグスターこそが「仮面ライダークロニクル」のプレイヤーであり、人類はバグスターに攻略される雑魚敵キャラクターである。詳細は単語記事を参照。
本編終了後
「仮面ライダークロニクル」収束後も、自然発生したバグスターは存在するため、ドクターの戦いに終わりはない。
しかし、映画『平成ジェネレーションズFINAL』では、平行世界を超えて新種バグスター「ネビュラバグスター」が登場し、新たなバグスターとの戦いが幕を開ける。
本編終了後は大きく研究が進んでおり、Vシネマ『アナザー・エンディング』ではバグスター患者に関係した研究が行われている。その鍵がゲーム「バグスターをつくるぜ!」の進捗にあるらしいのだが……。
形態
- バグスターユニオン
ゲーム病が進行した患者の身体を乗っ取ってデジタル3Dとして実体化した姿。無数に結合したバグスターウイルスで形成されており、結合パターンを組み替えて形状を自在に変化できる。患者から分離させるにはレベル1の仮面ライダーが発生させる分離パルスの力が必要。 - 怪人態
レベル1ライダーの攻撃により分離したバグスターウイルスが変化した姿。この形態になると患者はバグスターから存在しようとする力を奪われ続け徐々に肉体が透明化していく。そのまま放置すると最終的に患者は消滅してしまい、バグスターは宿主を必要としない完全な実体を持つ「完全体」となる。この際、宿主のデータを取り込むため、完全体のバグスターは宿主の記憶を引き継ぐ事になる。但し完全体になる事で得る人間態の容姿と、宿主の容姿には特に相関関係は無いらしく、外見の性別すら変わる場合もある。
患者を救うためには「バグスターに対応するゲームクリアの条件を満たす」必要がある。多くはバグスター自体を倒すことだが、バグスターによっては倒す以外のゲームクリア条件があり、逆に言えば条件さえ満たせばバグスターを倒さなくても患者を救うことができる。この場合患者とバグスターの関係性は解かれ、その後バグスターが消滅しても患者は無事に残る。
消滅した患者はデータとして感染していたウイルスに対応するプロトガシャットに保存されるため、新檀黎斗曰く、バグスターを倒しガシャットを入手すれば復活の望みがある。 - 元人間
GAME OVERになった人間が、何らかの方法で復活した状態。人間の時の記憶は保たれているが、一度実質死んでいる以上同一人物かの線引きは難しい。檀正宗以外は全てプロトガシャットから何らかの手段で復活している。なお、この状態でも過労死する。
戦いを経て、バグスターにも心があり、生きているという結論を出した永夢は、元人間の状態も含め、患者は「まだ死んではいない」と定義。患者を呼び戻すための仮面ライダークロニクルマスターガシャットは檀正宗によって失われたが、医療と技術の進歩により、彼らも必ず元の人間に戻すことを決意している。
また、ゲムデウスやネビュラバグスターによるパンデミックでは、触れられただけでバグスターに変貌させられてしまう下級バグスターも蔓延したが、それぞれ仮面ライダー達の活躍により鎮静化している。
バグスター一覧
- 仮野明日那/ポッピーピポパポ/仮面ライダーポッピー(演:松田るか)
詳細は個別記事を参照。 - パラド/仮面ライダーパラドクス(演:甲斐翔真)
バグスターの頭脳。詳細は個別記事を参照。 - 天ヶ崎恋/ラヴリカバグスター(演:小手伸也/声:諏訪部順一)
幻夢コーポレーションの新社長であり、人間社会に対する営業担当。詳細は個別記事を参照。 - グラファイト/グラファイトバグスター/ダークグラファイトバグスター/グレングラファイトバグスター(演/声:町井祥真)
身長:206cm
体重:107.5kg
特色/力:不明
感染対象:百瀬小姫
バグスターの隊長格。詳細は個別記事を参照。 -
ソルティバグスター(声:前田剛)
アクションゲーム「マイティアクションX」のボスキャラクター「ソルティ伯爵」が外見モチーフのバグスター。- ソルティバグスター レベル1
身長:219cm
体重:127kg
特色/力:格闘攻撃
感染対象:須山颯太
エグゼイドが倒した最初のバグスター。塩にちなんだ使った言い回しを好む。 - ソルティバグスター レベル3
身長:219cm
体重:128.5kg
特色/力:格闘攻撃
感染対象:山中周平
先に倒されたレベル1の残留したデータから再生し、強化体のレベル3として復活した。塩にちなんだ言い回しがより豊富になった。 - ソルティバグスター レベル10
感染対象:テンマ 他ライドプレイヤー多数
仮面ライダークロニクルのゲームキャラとして登場。ライドプレイヤーたちに攻略対象として狙われるも、レベルが上昇していたこともありアランブラとともに返り討ちにしていた。 - ソルティバグスター (33話)
感染対象:秋内収史
レベルは不明。檀正宗の持つマスターガシャットの能力により仮面ライダークロニクルの登場キャラから外される形で消滅する。
- ソルティバグスター レベル1
-
アランブラバグスター(声:松本大)
ロールプレイングゲーム「タドルクエスト」に登場する悪の大魔法使い「アランブラ」が外見モチーフのバグスター。- アランブラバグスター レベル1
身長:198cm
体重:103.4kg
特色/力:魔法攻撃
感染対象:名取蓮介
魔法の杖「アランブラスタッフ」による様々な魔法を駆使して戦う。 - アランブラバグスター レベル5
身長:198.5cm
体重:103.6kg
特色/力:魔法攻撃
感染対象:白河一樹
レベル5として復活したアランブラバグスター。白いフードをかぶり魔力と耐久力が強化された。 - アランブラバグスター (25話、26話)
感染対象:ライドプレイヤー多数 - レベル不明。ソルティとともに挑んでくるライドプレイヤーを返り討ちにした。
- アランブラバグスター (35話)
感染対象:都築隼人
レベル不明。護衛のために現れたレーザーターボとともにエグゼイドと交戦するも、2人の戦いの巻き添えを食らった挙句、最後はエグゼイドの攻撃からレーザーにガードベント身代わりにされる形で撃破される。
- アランブラバグスター レベル1
-
リボルバグスター(声:稲田徹)
シューティングゲーム「バンバンシューティング」の敵部隊長「リボル」が外見モチーフのバグスター。- リボルバグスター レベル1
身長:222cm
体重:166.1kg
特色/力:射撃攻撃、集団戦闘
感染対象:北見勇樹
全身を重火器で武装しており絶大な火力を有するだけでなく、ステルス機能により周囲に溶け込むことも可能。 - リボルバグスター レベル5
身長:222.0cm
体重:167.6kg
特色/力:射撃攻撃、集団戦闘
感染対象:西馬ニコ
レベル5として復活したリボルバグスター。頭部に戦術支援装置が追加された。
感染者の願いが「M(宝生永夢、仮面ライダーエグゼイド)をぶっ倒す」だったため、それを妨害しストレスを与えるべくエグゼイド護衛作戦を開始。
敵と味方が入り乱れ戦局が混乱する中、パラドがエグゼイドを倒そうとしたため、ゲームキャラとしての任務を全うすべくパラドを攻撃。
最終的にパラドに倒される。ちなみに高所恐怖症。 - リボルバグスター (27話)
感染対象:相田望
レベル不明。ライドプレイヤーに変身した西馬ニコの戦術に翻弄され撃破される。仮面ライダークロニクルでライドプレイヤーにより初めて倒されたバグスターとなった。
- リボルバグスター レベル1
-
モータスバグスター(声:大畑伸太郎)
レースゲーム「爆走バイク」のライバルキャラ「モータス」が外見モチーフのバグスター。- モータスバグスター レベル1
身長:202.0cm
体重:98.4kg
特色/力:高度なバイク操作技術、爆発物の投擲
感染対象:西脇嘉高
バグスターウイルスが変形したバイク「モータスヴァイパー」を乗りこなす荒くれ物。 - モータスバグスター レベル5
身長:227.5cm
体重:102.4kg
特色/力:高度なバイク操作技術、爆発物の投擲
感染対象:小星作
レベル5として復活したモータスバグスター。バイクの最高速度が上昇した。 - モータスバグスター レベル20
感染対象:岩本ソラ
レベル20として復活したモータスバグスター。エグゼイドからリプログラミング攻撃を受け、バイクを消去されてしまった。 - モータスバグスター (30話)
感染対象:カリタ
レベル不明。リプログラミングの影響によりバイクこそ消滅していたが、背部の加速装置により高速で走ることが可能。最終的にブレイブファンタジーゲーマーに敗れるが、ガシャットロフィーを飛彩が入手していたことから、トドメは付近にいたライドプレイヤーが決めたようである。
- モータスバグスター レベル1
-
ガットンバグスター(声:井口祐一)
SFロボットバトルゲーム「ゲキトツロボッツ」のラスボス「ガットン」が外見モチーフのバグスター。
誕生時点でレベル30に達している進化タイプで、ゲーム病患者の肉体を乗っ取り実体化するほか、全身をデータ化して任意の場所へ移動する能力も持つ。 -
カイデンバグスター(声:かわのをとや)
チャンバラゲーム「ギリギリチャンバラ」の登場キャラクターが外見モチーフのバグスター。
誕生時点でレベル30の進化タイプ。- カイデンバグスター レベル30
身長:207.1cm
体重:126.3kg
特色/力:巧みな二刀流剣術
感染対象:上杉平次
「カイデンスウォード・双」による二刀流剣術を得意とする。 - カイデンバグスター レベル40
感染対象:シシド
レベル40として復活したカイデンバグスター。 - カイデンバグスター レベル60
感染対象:百瀬和王
仮面ライダークロニクルのキャラクターとして登場した時のカイデンバグスター。
本人の口からレベル60であると断言された。
陣幕を張りライドプレイヤーを待ち受けていたが、高レベルなためか挑戦者が現れず、また周囲の人間を傷つけることもなかったため、付近の人々からはスマホで写真を撮られるなど観光スポットと化していた。
- カイデンバグスター レベル30
-
バーニアバグスター(声:松田健一郎)
フライトシューティングゲーム「ジェットコンバット」の登場キャラクターが外見モチーフのバグスター。
誕生時点でレベル30の進化タイプ。 -
チャーリーバグスター(声:穴井勇輝)
エクストリームスポーツゲーム「シャカリキスポーツ」の登場キャラクターが外見モチーフのバグスター。
誕生時点でレベル30の進化タイプ。 -
バガモンバグスター(声:小山剛志)
身長:220.0cm
体重:131.4kg
特色/力:食材型ウェポンの射出
感染対象:小星作
外見モチーフは小星作の作成していたガシャット「ジュージューバーガー」のマスコットキャラである「バガモン」。そのため作はバガモンを息子のように可愛がっており、バガモン自体も本来は温和な性格をしている。
自身のゲーム病に感染してしまった作のために、自ら人間の敵を演じ倒されることで作を救おうとするが、仮面ライダーエグゼイドの機転により「ジュージューバーガー」のゲームクリアを達成したことで、作中初めて消滅しないままゲームクリアを達成。しかし、その後現れた仮面ライダーゲンムにより破壊され消滅する。 - ハテナバグスター(声:中博史)
感染対象:清宮東吾
映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」ならびに番外編「仮面戦隊ゴライダー」にのみ登場。
天才プログラマー・清宮東吾の製作したゲーム『ハテサテパズル』から生まれたバグスターであり、幻夢コーポレーション以外のゲームから生まれたバグスターである。
異空間から『パズル爆弾』と呼ばれるものを投下して敵を攻撃し、この攻撃から生き残った者も問答無用でゲーム病に感染させる能力を持つ。新種のバグスターのようで、CRの設備ではハテナバグスター由来のウイルスは感知できなかった。
(以下映画ネタバレ注意→)「平成ジェネレーションズ」では、仮面ライダーゴースト=天空寺タケルに敗北し爆散した。ドクターが倒したわけではないが、集団感染の対象になっていた月村アカリも無事生存した。
「仮面戦隊ゴライダー」では、他のバグスターとともに何度でも復活する扱いとなっている。事態の収束に伴い消滅した。 -
ゲムデウス(声:菅原正志)
身長:232.9cm
体重:132.4kg
「仮面ライダークロニクル」のラスボスとして、存在の仄めかされていたバグスター。詳細は単語記事を参照。 - ゲムデウスX(ゲムデウスマキナ) /(ネタバレ注意→)超ゲムデウスマキナ / ジョニー・マキシマ(演:ブラザートム)
映画『トゥルー・エンディング』に登場する個体のゲムデウス。詳細は「ゲムデウス」の単語記事を参照。 -
コラボスバグスター
頭頂部にガシャットを刺す部分があり、刺したガシャットに応じた能力・アーマーを身に纏うことができるバグスター。
コラボスバグスター自体には特別な能力がないが、感染時には1人の患者から2体発生する。- コラボスバグスター(ゲキトツロボッツ)
身長:205.5cm
体重:141.5kg
特色/力:格闘攻撃、物理耐性
感染対象:堀内曜子
「ゲキトツロボッツ」のデータを取り込んで発生したバグスター。強化アーム「コラボスマッシャー」による格闘戦を主体とし、ロケットパンチによる攻撃も行う。 - コラボスバグスター(ドレミファビート)
身長:205.5cm
体重:120.5kg
特色/力:サウンドトラップ攻撃
感染対象:堀内曜子
音ゲー「ドレミファビート」のデータを取り込んでおり、DJのような動作を見せる。強化アーマー「コラボサウンダー」によるリズムゲーム風のサウンドトラップ攻撃を駆使する。 - コラボスバグスター(ギリギリチャンバラ)
身長:206.5cm
体重:126.5kg
特色/力:巧みな剣術
感染対象:岡田誉士夫
「ギリギリチャンバラ」のデータを取り込んでおり、「コラボスウォード」による高速の剣さばきが持ち味。 - コラボスバグスター(ジェットコンバット)
身長:205.5cm
体重:137kg
特色/力:高速攻撃、爆撃
感染対象:岡田誉士夫
「ジェットコンバット」のデータを取り込んでおり、戦闘機風の飛行ユニット「コラボストラジェット」からの銃撃やミサイル、ジェットエンジンによる竜巻が武器。
- コラボスバグスター(ゲキトツロボッツ)
- ロボルバグスター
身長:205.5cm
体重:141.5kg
特色/力:格闘攻撃、物理耐性
変身者:来瀬荘司
映画『平成ジェネレーションズ』に登場。財前美智彦の部下である来瀬荘司がプロトガシャットを用いてロボットアクション「ゲキトツロボット」のデータを取り込んで変身したバグスター怪人。
人間が直接変身したバグスターらしく変身元の人間の人格を持っており、中の人よろしくアームを用いたパワフルなファイトのみならず、アームを飛ばしての遠距離攻撃も駆使する。 - ドラルバグスター
身長:202.5cm
体重:116.7kg
特色/力:格闘攻撃、火炎攻撃
変身者:竜崎一成
映画『平成ジェネレーションズ』に登場。財前美智彦の部下である竜崎一成がプロトガシャットを用いてハンティングアクション「ドラゴナイトハンターZ」のデータを取り込んで変身した姿。
同作に登場した財前の部下が変身した怪人の中では唯一コラボス以外のバグスターのゲームのデータを使用しているのだが、 右腕のクローを用いた格闘や灼熱の火炎弾によるドラゴンの様な攻撃の数々は、同じく「ドラゴナイトハンターZ」のバグスターであるグラファイトを彷彿させる。 - ギリルバグスター
身長:206.5cm
体重:126.5kg
特色/力:巧みな剣術
変身者:武田上葉
映画『平成ジェネレーションズ』に登場。財前美智彦の部下である武田上葉がプロトガシャットを用いてチャンバラアクション「ギリギリチャンバラ」のデータを取り込んで変身した姿。
同じく「ギリギリチャンバラ」のデータを持つバグスター達とは異なり性別は女性なのだが、素早い動きから繰り出される剣さばきは「男勝り」の一言。 -
バグスターウイルス
バグスターユニオンが患者から分離させられた際に複数体発生する戦闘員。外見や武器はバグスター怪人によってバラバラ。 - ネビュラバグスター
映画『平成ジェネレーションズFINAL』にて登場したバグスター。触れるだけで一般人に感染し、同じネビュラバグスターに変貌させてしまうという極めて危険な性質を持つ上に、エグゼイド系ライダー或いはそれに関連する力を使わなければ倒すことができない。
平行世界であるビルドの世界にも登場する。 - (ネタバレ注意→)檀黎斗(自称:新檀黎斗→檀黎斗神)/仮面ライダーゲンム(演:岩永徹也)
ポッピーが「プロトマイティアクションXオリジン」を介してゲーム世界に向かった際、下級バグスターウイルスの中に混ざっていた挙動がおかしいバグスターの正体であり、元人間。詳細は個別記事を参照。 - (ネタバレ注意→)九条貴利矢/仮面ライダーレーザーターボ(演:小野塚勇人)
檀黎斗によりGAME OVERとなった後、檀正宗の手によりバグスターとして復活させられた貴利矢。CRに合流後、彼の口から彼がバグスターであることが判明した。詳細は個別記事を参照。 - (ネタバレ注意→)檀正宗 / ゲムデウスクロノス(演:貴水博之)
運営していた仮面ライダークロニクルが終了させられる直前、ゲムデウスのウイルスを生身の自らに注入し、その結果人間として死亡、バグスターに変容する。詳細は個別記事を参照。
関連項目
- 仮面ライダーエグゼイド
- 仮面ライダークロニクル - バグスターはこのゲームの真のプレイヤー(表向きはゲームキャラクター)。
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