地球防衛軍3の兵器
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ななしのよっしん
2011/03/21(月) 02:19:38 ID: SMsjB9Y8Mm
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ななしのよっしん
2011/03/21(月) 02:20:44 ID: SMsjB9Y8Mm
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火炎砲
日本列島戦線での巣穴の攻略は、偉業と言って良かった。
作戦の成功を伝えられた世界は大いに湧き上がり、団結を確固たるものとした。
事実、長年に渡る領土問題を抱えたイギリス、アイルランド間での共同作戦が開始し、グレートブリテン島とアイルランド島の地底攻略作戦を成功。他にもインドネシア、スリランカなどの国家でも地底への攻撃を画策していた。
しかし、アメリカやドイツなど先進国も日本に続き地底攻略作戦を敢行したが、結果は芳しいものとはならなかった。
というのも、あまりに地底が広すぎたからである。
日本やイギリスが地底の攻略を成し得たのも、『島国』という絶対的優位があったからだ。
水を嫌う性質を持つ巨大生物は、海底、即ち海水が流入しやすい場所には巣を造らず、内陸部を中心に造ることが確認されていた。
つまり島国のような内陸部が極端に狭い地域では、巨大生物の生息できる土地そのものが小さく、それが地底攻略の足がかりになっていたのである。
だがそれが『大陸』だとどうなるであろう。
地底には国境というものもなければ、巨大生物が造る国という物もない。大陸中の地底に巣が広がっているのである。
それを各大陸に有り余っているわけでもない先進国が先導して地底攻略にあたったところで、広すぎる地底の攻略は無理な話であり、地上の国境の問題もあり、もはや不可能とも言われていた。
しかしながら地底への攻撃を完全に中止するとなると、増えすぎた巨大生物が破局噴火のように溢れ出るのである。それで崩壊した国も少なくない。
国家の消滅という形で学んだ先進国のアメリカは、地底への断続的な攻撃を続けていた。
地底攻略を不可能な物と断定していたEDF戦略研は、少しでも人的損耗を避けるべく、地底攻撃の際の効果的な戦術を編み出そうと躍起になっていた。 -
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ななしのよっしん
2011/03/21(月) 02:21:46 ID: SMsjB9Y8Mm
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そこで目を付けたのが火炎放射器である。
既に火炎放射器は開発されており、燃費の良いそれは意外にも省資源であり、日本列島戦線では遊撃隊との連携により、地底攻略の際に有効に使用されていた。
どういう風に有効活用されていたのかと言えば、放つ火炎には殺傷力だけではなく、足止めにも有効だったことから、急接近してきた巨大生物を火炎放射により足止め、そこに遊撃隊が持つライフルやショットガンなどの高い攻撃力の武器で叩く、というものである。
万一、遊撃隊の武装に頼れない状況でも、放射し続ければその火力で巨大生物を倒すことも可能である。
射程を伸ばせば更に巨大生物を足止めできるのではないか……?
地底での火炎放射は実に有効であり、放射された火炎は壁に沿う。
つまりある程度グネグネした横穴でも、壁に沿うおかげで複数の巨大生物を巻き込むことが出来ていた。
そこに着目した。
そうして射程の増大に目星をつけ開発されたのが、火炎砲である。
強化した射程は使用する燃料の増加を促したが、効果的に巨大生物を攻撃できるようになっていた。
実戦テストもいい結果を叩き出し、量産が決定したはいいが、決定した時期が大戦の中期から末期にかけてのところだったため、既に多くの国家が滅亡してしまっていた事から、大規模な生産はされなかった。
しかしマグマ砲のような高すぎる火力を持つこともない火炎砲の、程よい火力と省資源性は大戦後に注目され、焼却用途に日本陸上自衛隊でこれまでの携帯放射器に変わって採用され、今では全て火炎砲へ交代されている。 -
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ななしのよっしん
2011/03/28(月) 22:04:52 ID: SMsjB9Y8Mm
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ZE-GUN
自動追尾歩哨銃、セントリーガン。
人類の作った最高傑作の兵器、ZEXR-GUNの祖先である。
大戦初期、フォーリナーは物量を生かした人海戦術を展開、人類の人的被害は著しく、各国の兵員の死傷率の高さは従来の戦争の比ではなかった。
そのような状況下、EDFでの兵器開発はいかにして人的損耗を緩和させるかを重点に起き、新兵器の開発を進めていた。
今までの兵装の強化はもちろんのこと、バトルマシン・ベガルタの急ピッチ生産や、アシッド・ショットの試作モデルの実戦テストのような有用な物のみならず、エアトータスミサイルの復活にスプレッド・グレネード(かんしゃく玉)のような珍兵器を生み出していた。
しかしどれも使用するときには前線に立ち、巨大生物に攻撃を仕掛けなければならず、巨大生物の数の前にはどのような兵器であっても、その物量から確実に接近戦に持ち込まれてしまい、どれも明確に損害を減らすことはできなかった。
一時はAIによって動く無人多脚戦闘ロボットの開発も検討されたが、AIの搭載によりコストの面でベガルタの数倍の運用資金が必要であり、かといってAIを排除し無線による遠隔操作を行うにも、巨大生物の放つ自然ジャミングの問題があり、プランは破棄される事となってしまった。
しかしプランこそ破棄されたものの、無人の兵器で敵を攻撃する、というシステムはなかなかに現実的であり、新たにプランを興したのである。
そのプランに則って開発されたのが、このZE-GUN。自動追尾歩哨銃、セントリーガンである。
全てのフォーリナーに共通する事項として、とにかく巨大なことが挙げられる。
フォーリナーとの戦争が始まる以前、セントリーガンのように自動で物体を攻撃する兵器は、技術的には不可能ではなかったが、あくまで『人』を標的にするので、敵味方の識別が困難だった。この問題の解決は難しく、搭載されたカメラ越しに人が操作するリモートガンこそ存在していたが、完全にオートで敵味方を判別するセントリーガンの類は実用的とは言いがたかった。 -
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ななしのよっしん
2011/03/28(月) 22:06:27 ID: SMsjB9Y8Mm
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しかしそれも敵が人であるがゆえの問題で、敵と味方がはっきりしているフォーリナーとの戦争当時の情勢においてはセントリーガンは実戦的となったのである。
ZE-GUNには、アーマースーツにも搭載されている対巨大生物用バイオセンサーなどのセンサーが組み込まれ、更に全方位に搭載しているカメラはフォーリナーの巨体に反応し、フォーリナーだけに確実に銃撃を叩き込むことが可能となった。
更に当時の最先端テクノロジーにより収納時は高度に小型化され、展開すれば腰の高さほどあろうセントリーガンを一人の屈強な兵士につき最大6機の運搬が可能である。
発射する弾丸も、当時開発に迷走していたアサルトライフルからではなく、独自に開発し単発火力を20を評価。戦車の装甲にも傷をつけるレベルの威力である。
などなど相当に優秀そうな兵器に見えるものの、所詮は大戦中の急造兵器であるため、連射速度と砲塔旋回が遅く、ガンシップに対してはとても対応できず、初期型のこのZE-GUNは上層部からは、いささか微妙との評価を下された。
そして最新技術製のセンサーと複数のカメラの搭載に、独自開発の弾丸はコストを跳ね上げ、ベガルタの製造とどちらが安いかというほどの問題にもなり、半ば使い捨ての兵器であるZE-GUN自体の製造は少数の生産の後、停止させられることとなる。
しかし巨大生物に踏みつけられたとしても、抜群の耐久性によりそのまま撃ち続けてくれる構造と、不安定な足場でも容易に展開できる利便性、さらにいくら遅い旋回性でも、一片の隙間もなく押し寄せる巨大生物にはどう撃っても当たってくれるもので、現場からはかなりの高評価を得ていた。
このことが後継セントリーガンの開発を決定付け、ZERA-GUNの開発を促した。
最終的にセントリーガンシリーズは世界中で敵を最も撃ち殺した兵器と言われ、大戦を生き残った人間にはその銃撃音がないと高枕で寝られない、と豪語するものもいる。 -
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ななしのよっしん
2011/03/28(月) 22:27:00 ID: SMsjB9Y8Mm
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517
ななしのよっしん
2011/03/30(水) 15:52:43 ID: OSjL5gNlS6
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2011/03/31(木) 01:13:53 ID: 9fi4UnOZzY
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ななしのよっしん
2011/04/01(金) 22:18:27 ID: SMsjB9Y8Mm
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489
2011/04/04(月) 22:28:05 ID: 9fi4UnOZzY
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了解しました。暇を見つけて順次項目を作成します。
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489
2011/04/05(火) 22:05:58 ID: 9fi4UnOZzY
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ななしのよっしん
2011/04/08(金) 14:42:21 ID: CvmaT72wBU
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>>517
面白い解説思いついたならどんどん投稿しちゃってもいいのよ
というか投稿する人が少なくて、時間を空けても連投になっちゃうのが悩みどころ
でもストリンガー投下
☆ストリンガー(無印)
狙撃銃と呼ばれる銃器は遠距離からの攻撃を目的としており、製造・改造の工程で注ぎ込まれる技術は全てそれを達成する為のものとなっている。
スコープが搭載されているのは遠く離れた目標に正確に狙いを定めるためであるし、銃身が長いのはより速く・真っ直ぐに弾を撃ち出すための設計だ。
弾の材質の選択や形状加工も、全ては遠くへ正確に飛ばす為のものだが、それによって生まれた副次的な性能が『貫通』であった。
重い弾は風の影響を受けにくく、硬い材質であれば発射時に受ける高圧の燃焼ガスや空気抵抗での変形は少なく、どちらも狙い通りの場所へ飛ばすのに都合が良い性質であり、
これはそのまま貫通力の増大にも直結する為、狙撃銃は貫通するもの、というある種の固定概念が付随するようになっていた。
しかし戦車装甲並みの表皮を持つ巨大生物に対して、従来のボディアーマー相手の貫通力など無いも同然であり、特に高い耐久力を有した『赤蟻』が盾として前面に配置されると、貫通力の無さはより重大な問題となった。
そして他の多くの部門が『赤蟻』さえも撃破可能な高火力を備えた兵器の開発に走る中で、『赤蟻』もろとも後方の『黒蟻』を撃破する為の、絶大な貫通力を有した狙撃銃の計画が打ち出された。
大戦初期の巨大生物の強靭性が解析された直後は、この『生きた戦車』を撃ち抜こうなどという意見は少なく、発想はあれど実現はまず不可能だと考えられていた。
それこそ希少金属をも使用した特製の徹甲弾を、レールガン等の高初速装置を用いて射出すれば可能だろうが、小型化や運用といった現実的な問題を考えれば不可能と断じざるを得なかった。
――光明は意外なところからもたらされた。
クレイモア地雷を独自改良したY10インパルスのベアリング弾が、複数匹の巨大生物を貫通したという報告が挙げられたのだ。 -
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ななしのよっしん
2011/04/08(金) 14:43:53 ID: CvmaT72wBU
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これを聞きつけた高火力を身上とする狙撃銃開発陣の一派(元はMMF班の一部だったが、後にストリンガー、そしてライサンダーのチームとして分離する)がY10インパルスの構造解析を行い、
発射装置の耐久性を完全に無視した爆発力の圧縮・収束機構を改良して、一丁の狙撃銃の内部機構として収納することに成功した。
加えてベアリング弾と同じ材質の徹甲弾も製作されて実射テストが行われたが、巨大生物の外皮二枚を撃ち抜き、三枚目には弾かれた――つまり一体は貫通できたが、二体目には刺さりすらしなかった。
失敗。しかし彼らは諦めなかった。
本来は列車砲などに使用される多段燃焼方式を先の発射機構に追加で組み込んだことで、より高い初速を得る事には成功したが、
先の試作品の試射を行った兵士が高品位のアーマースーツ(ストーム用。当時の最新鋭)を着用していたにも関わらず、発射の際に大きくよろめき、テストの後に肩の痛みを訴えた程の強過ぎる反動が、
『改良』によって更に強化されているのは明白で、いかにしてこの反動を処理するかが最後の課題となって立ち塞がった。
(台座に固定して行われた試射実験では、ベアリングを元に選択し直された高硬度材質の改良型徹甲弾の存在もあって、この時点で既に想定以上の貫通力――
並べられた巨大生物の外皮10枚全てを貫いた――を見せており、『戦車砲を手に持って撃て』と言っているに等しい大きな反動の処理だけが問題だった)
その少し後、兵站問題について各国やEDF各支部の間で通信会議が開かれ、その際の日本支部長の発言をヒントに開発されたバウンド素材と、それを応用した衝撃吸収材が実用化されたことで、
ようやく大きな反動を『手に持って撃てるレベル』にまで軽減する事ができ、実戦配備が可能となった。 -
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524
ななしのよっしん
2011/04/08(金) 14:45:37 ID: CvmaT72wBU
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純粋な威力こそ本物の戦車砲には劣るが、それでもサイズと反動に見合わぬ異常な破壊力は『携行可能な戦車砲』と呼んで差し支えなかった。
しかし爆発による範囲攻撃が可能な戦車砲と違って、炸裂性の無い『点』を撃つ『銃弾』だという点を巨大生物の速力と併せて考慮すると、
衝撃吸収剤と吸熱材の放熱、高温・高圧の燃焼ガスに曝される銃身の冷却を含めた5秒というリロード=射撃不能時間は致命的で、
後方の支援火力としてはある程度機能したが、狙撃兵でも接近戦を強いられる事が多くなった中期以降には限定状況下でのみ使用されるに留まった(ただし後期に使用されたのは次期作のJ2型であったが)。
『硬い』巨大生物の外皮には高い貫通力を示したが、『柔らかい』コンクリートや土に対しては弾道が不規則に変化する為に貫通後は飛翔姿勢が崩れて急速に失速し、
貫通力だけでなく攻撃力さえもが激減する、という奇妙な現象が確認されており、ストリンガーの援護射撃を受ける際には付近の『地形』に身を隠す事が推奨された。
これには、貫通力を売りとする武器としては……と違和感を覚える兵も多かったが、ストリンガーの射手には重要事項である為に広く通達され、ほぼ全てのEDF兵に知られている。
単体の武器としては、(当時としては)桁外れの破壊力を有するが汎用性に欠ける特化型・イロモノとしての評価を受けたが、
多段燃焼方式による高初速化やバウンド素材を利用した反動処理、特殊材質徹甲弾の製造といった技術は他の武装、特に威力特化型狙撃銃ライサンダーシリーズに流用され、本当に戦車砲を上回る破壊力を与える事に成功している。
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ストリンガーという名は、複数匹の魚の顎や鰓を貫通させて水中に吊るしておく同名の釣具があります。『複数匹を貫いて釣り上げる(仕留める)』ことから付けられているんじゃないかと -
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525
ななしのよっしん
2011/04/17(日) 01:04:40 ID: SMsjB9Y8Mm
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スティングレイM2
推進剤の革新によりロケットランチャーの射程増大は顕著であり、中でもスティングレイシリーズは対巨大生物戦において破天荒な戦果を叩き上げた。
中でも多く用いられたのが、高所を確保した遠距離での戦いである。
ビルや古城などの高台から視認できた巨大生物に目がけて、複数人でドコドコと撃ちまくるのである。この戦法は弾頭が低コストな為にできた戦術で、特に中国の万里の長城へ迫った万を越す巨大生物の群れへスティングレイ、ゴリアス、ボルケーノといった様々なロケットランチャーの他、グレネードランチャーのUM型やスタンピードを用いた大規模な防衛戦を見事成功せしめた。
その中でもスティングレイは連射できる弾頭により、断続的な砲撃を可能とし作戦成功の立役者と言われ、このことがスティングレイがロケットランチャーの中で最も開発に力を入れられた、大きな要因となった。
スティングレイM2は試験的に破砕範囲を強化したST型が中国での万里の長城防衛戦で多大な戦果をあげ、それに感動したEDF先技研の者が、ST型のコンセプトをスティングレイシリーズ全般のコンセプトととし、通常のM型とST型と統合した作品である。
そしてスティングレイは弾頭を小型化し連射可能な弾数を増加し、それでいて破砕範囲を向上させるという意欲的で野心を感じさせる作品へと仕上がっていった。それでもボルケーノのような構造に無理をきたすような無茶苦茶なものではなく、信頼性を重視した無難な出来栄えとなったのである。 -
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526
ななしのよっしん
2011/04/17(日) 01:10:03 ID: SMsjB9Y8Mm
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527
ななしのよっしん
2011/04/27(水) 19:27:54 ID: o0PpVnrRyH
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仕事が忙しくてなかなか掲示板に顔が出せません。
早く完成させないとEDF4が発売されちゃうw
スーパー・アシッドガン
黒蟻型巨大生物の酸をEDFが独自改良し、対フォーリナー戦に導入したアシッドショットシリーズの最終モデル。
アシッドショットシリーズは液状の特殊な酸を飛ばすという性質上、射出方法は水鉄砲のように垂れ流すか、空気圧でひと塊を撃ち出すかの方式に大別されていた。
そのため射程距離や飛び散った酸による『流れ弾』という問題を抱えており、
最前線が短期育成プログラム(深刻な人材不足を解消すべく入隊志願者を即席で兵士に仕立て上げる集中的な訓練・教育だが、
最前線の兵士曰く「間違って自分の足を撃つ…ならまだしも真後ろの俺たちに向けてスティングレイを発射しかねない」といったありさまで、北米戦線が崩壊した頃には
配属された小隊指揮官のレクチャーのみで戦場に放り込まれることが恒久化したが、新人の生還率はさして変わらなかったという)を受けた補充兵ばかりという状態では実戦配備は困難であり、開発の打ち切りも検討されていた。
しかし、資源の調達や精製が困難になったことによる弾薬不足が深刻化したため開発は続けられることになった。
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528
ななしのよっしん
2011/04/27(水) 19:29:07 ID: o0PpVnrRyH
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設計のコンセプトとしては『アサルトライフルの代用品になり数に劣る戦線の不利を打開しうるもの』という困難を通り越したものだった(指揮を引き継いだ欧州司令部の高官や上層部は欧州戦線崩壊後も戦死を免れた当時の士官曰く「お脳が焼き切れて」おり、
「エイリアンによる侵略などという暴挙を神がお見逃しになるはずがない!」「我々が危機に陥った時12人の騎士が現れ救ってくれる…!」「純粋無垢な子供たちに巡礼をさせれば神は我々の願いを聞き届け戦争は終わる…」
等と言った狂気じみた妄想が会議の場で囁かれるようになっていたという話である)。
かくして無理難題を押し付けられた兵器開発局では、戦局の悪化に伴い複数の開発計画やプロジェクトが頓挫したことにより手の空いていた研究員らが、生肉を前にした飢えた肉食獣のごとく開発に乗り出した。
一番の問題点はとにかく射程距離の短さにあり、その改善が最優先課題となった。
飛ばすのが液体である以上、一定の速度を超えると空気抵抗ではじけて飛散してしまうため、実弾兵器と違い初速に限界があるからである。
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529
ななしのよっしん
2011/04/27(水) 19:30:23 ID: o0PpVnrRyH
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そして、問題を解決したのは寄せ集まった研究員らの内の1人が開発に携わっていた粒子ビーム兵器『イクシオン』の理論だった。
『イクシオン』とは、プラズマランチャーの開発から派生した兵器で、地球産の技術のみでは困難だった粒子ビーム兵器をフォーリナーゆかりの技術で完成させようとしたプロジェクトである(なお、『イクシオン』の開発はイギリス支部直下の研究所で行われていたが、
イギリスでは残存する海軍艦隊を決戦に備え北米に回したがために防空網に穴があき、キャリアーの防衛線突破を許してしまい、艦載されていた小型ヘクトル部隊の強襲によりEDFイギリス司令本部が壊滅。
指揮系統に致命的な打撃を受け、組織的な抵抗が出来なくなったイギリス戦線は巨大生物の飽和により崩壊。イギリス支部及び研究所は研究データ諸共壊滅。
研究内容を正確に把握していたこの研究員もその後の戦闘で死亡したため、『イクシオン』は現在も概要のみで兵器としては完成していない)。
『イクシオン』の詳細は地球防衛軍の兵器の項目に譲るとして、簡単に説明すればイクシオンとは「エネルギーの塊を膜状の球に入れて飛ばす粒子砲」である。
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ななしのよっしん
2011/04/27(水) 19:31:55 ID: o0PpVnrRyH
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「その理論を応用し、高濃度の酸を球に入れて発射しよう」
要は黒蟻型巨大生物が噴射する『強酸液の水風船』の「水風船」をエネルギー兵器用の膜で代用したものである(過去にも黒蟻の酸の噴射システムをそのまま真似した『アシッド・ショット』が製作されていたが、連射速度とリロードの重さによって巨大生物の「数」に対抗できなかったため後継機は造られなかった)。
とにかく、手段さえ思い浮かべば後は速かった。
『イクシオン』で問題となっていたのは粒子ビームによる放射能シャワーであり、膜状の球(研究員らの間では「マラカス弾」と呼ばれていた。本項でもそのように呼称する)そのものの製作は難しいことではなかった。
そうして完成したのが、対巨大生物用の酸が詰まったマラカス弾を発射する『スーパー・アシッドガン』である。
マラカス弾の採用により、1秒間に60発もの酸の塊を100m先まで飛ばすことに成功。副次的な効果として、
目標に着弾したマラカス弾が炸裂することにより酸がより深部にまで浸透し、結果1発当たりの威力が単純に酸をぶっかけるよりおよそ1.5倍上昇していた
(これはバケツ1杯の水をそのまま浴びせるのと水を凍らせてぶつけるのとどちらが痛いかを考えればわかりやすいだろうか)。
そうして完成したスーパー・アシッドガンは、総指揮を執っていた欧州戦線の各部隊と、
継戦能力を維持していた南米司令部直下部隊及びシベリア方面軍、そして試作兵器のモルモッ……多様多種の兵器を配備・使用してきた実績により日本支部に配備(名目上は慣例的な理由でとされているが、
実際は激戦に次ぐ激戦でもはや壊滅と言っていいレベルの損害を出しながらも異様な士気の高さと一部の突出した力量の隊員らによって苛烈な抵抗を続けていた日本列島戦線へと
生産能力と輸送手段の関係で数に限りのある高性能な兵器を優先配備するためだったとされている)された。
実戦においては、アサルトライフルの代用品というコンセプトからはやや外れていたものの、数丁のガンによる無数のマラカス弾を雨あられと撒き散らす弾幕は、巨大生物の突撃を押しとどめたという。
しかしながら、AF100の完成により、主力装備はそちらにシフトしたためスーパー・アシッドガンの本格配備は中止され、製造ラインも完全に停止させられた。
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531
ななしのよっしん
2011/04/27(水) 19:33:10 ID: o0PpVnrRyH
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……というのが配備中止の公式な理由であるが、生産コストがAF100に比べると非常に安価で大量生産が容易であることや
そもそもアシッドガンが製作されることとなった背景を考えると、弾薬や整備・交換用の部品の製造も含めた生産ラインの完全停止は不可解であり、
スーパー・アシッドガンが使用中止となったのは真の理由があるという戦場伝説が今なお囁かれている。
星間戦争の経緯を見るに、人類がフォーリナーの技術を取り入れ発展していったように、フォーリナーもまた人類の兵器や戦術を真似していたふしがある。
そのため「黒蟻の酸弾」を「雨のように大量に撃ち出す」兵器をフォーリナーに模倣されてしまったら…。
その可能性を恐れた戦略研究室の圧力が掛かったという説だ。
確証は、無い。
だが、AK自動小銃に酷似したヘクトルのパルスビームマシンガンや、機動砲撃戦の対抗戦術という実例がある以上、
スコールの如く大量の酸を噴射する新種の巨大生物の出現という可能性は無視できない。
もし…もしも、そのような巨大生物が実現したら。それこそ、陸戦隊員たちからは恐怖を持ってこう呼ばれることだろう。
…巨大生物の最終進化形態、と。
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ななしのよっしん
2011/05/18(水) 21:42:08 ID: SMsjB9Y8Mm
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かんしゃく玉いちご
侵略者との戦いが始まって以後、今までにない人類以外との戦争という、未知の極みと言える極限状態においてEDFは従来の対人兵器から、対フォーリナーに特化した兵器の開発に着手していた。
中でもスプレッド・グレネード、通称かんしゃく玉は、後の多弾頭グレネードランチャーや、超小型連装ミサイルなどへ繋がる系譜の根源に値するもので、戦場での評価とは対照的に、頻繁な実戦テストや改良が加えられた。
かんしゃく玉の初号機は、あっさりと空軍が壊滅してしまい、航空支援が期待できなくなった戦場からの要請で
開発されたもので、コンセプトは「一兵士で運用できるクラスター爆弾」となった。
アーマーに搭載されている、人工筋とオートモーション機能を用いたとしても、複数発分の爆弾を正確な地点に投射することは不可能であることを応用した、いわゆる発送の転換とも言うべき、割り切った構想である。
しかしながら、その運用は困難を極めた。
当然、小型化した爆弾では、誤爆を予防する機械式感圧装置も十分な機能を持ったまま搭載することは不可能で、テストでは頻繁に自爆事故が発生。
小さいゆえに破砕力は大したことはなく、初期のアーマースーツでも十分に耐えられる程度であったが、それでもその分のアーマーの破損は完全な無駄であるし、テストの結果、さして巨大生物相手に損害を与えられなかったのだ。
ただの珍兵器として開発は中止することが予定されたのだが、ここでスタンピードM1がグレネード開発部門にて実用化される。 -
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ななしのよっしん
2011/05/18(水) 21:44:57 ID: SMsjB9Y8Mm
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スタンピードM1では、かんしゃく玉で用いられた弾頭小型化の技術がふんだんに用いられており、グレネード開発部門から、さらなるランチャー改良のため特殊兵器開発部門にも引き続き、スプレッド・グレネードの改良を続けて欲しいとの上層部への陳情に加え
、上層部の間で、片手で十個ほど持てる程度の大きさで、半径一メートル以上(爆破半径の基準は、EDF製アーマースーツの装着者への有効攻撃範囲で、それを装備しない一般市民などへの殺傷範囲は別途に記載されている)の爆発は画期的であるとして、かんしゃく玉を認める声が徐々にあがってきていた。
実戦を経験する兵士にとっては、使い勝手に困るいらない兵器であったが、技術の発展のため、スプレッド・グレネードは、更なる小型強力化に務められた。
ちなみに、これ以後の改良型のテストにおいても、自爆前提の仕様なため、大戦後に非人道的な人体実験であると市民団体から糾弾された。
EDFもこれに抵抗するため、かんしゃく玉に関してあまり情報開示をせず、未だに詳しい情報が分かっておらず、
EDF戦史2020年刊においても、「ピンポン玉程度の大きさの小型グレネード」と、曖昧な情報だけを公開するに至っている。 -
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ななしのよっしん
2011/11/16(水) 20:18:04 ID: aEMFJe7oiR
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ななしのよっしん
2012/04/22(日) 16:27:16 ID: zJwNHNJPZf
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ななしのよっしん
2012/05/27(日) 04:29:15 ID: iOnwjieeRD
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カスケード1
「ロケットランチャーを連射したらどうなる?」
とある開発チームの一人が何気なく言ったこの言葉が開発の決め手となった。
ド派手な爆発とこれまた派手な威力が魅力のロケットランチャーで連射と言うのは大きな成果を出すだろう、その考えの中開発は行われた。
しかし、開発は難航。
連射機構は中々再現できず、何とか完成した試作型もどれも実用には堪えない威力に落ちてしまい、何とか威力を保った試作型も精度が滅茶苦茶で試射室の壁が吹っ飛んでしまった事例もあった。
それでも開発チームは諦めずに研究に研究を重ねた。
そして、実践レベルの試作型の開発は成功はした。
だが、上記の試作型よりはマシとは言え威力はかなり落ち、爆発の範囲も「爆発しているのか?」と言うレベルに。
さらに同じく上記の試作型よりマシだが精度も落ち、狙った場所に当てにくいという事態も多発してしまう。
試射の為に編成されたカスケード隊は「仲間を誤射しないのだけは褒めれる所だった」と語った。
洞窟の攻略に活躍するという声もあったが、実際に活躍したという報告は寄せられていない。
連射機構というだけあって、秒速6発という見事な物であったが他の性能がこれでは…
後にさらに改良を重ねたカスケード2が開発されたが、開発はそこで終了となった。
この連射機構は後にボルケーノ3W-Burstへと受け継がれたので全くの無駄という訳では無かったようだ。
初めて書いたので変な部分も沢山あると思いますが、どうでしょうか。 -
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ななしのよっしん
2012/06/02(土) 21:02:33 ID: 1ZtbXNXYNc
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移転先のWikiが息をしていないらしいが
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ななしのよっしん
2012/09/14(金) 13:35:40 ID: NxABNawsFX
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ななしのよっしん
2013/07/23(火) 01:57:27 ID: 3OLxyPbhly
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ななしのよっしん
2013/07/23(火) 05:44:09 ID: EchlFFYe4O
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