銃とは、火薬の燃焼ガス、または空気などの圧縮ガスの圧力により弾丸を飛ばす武器である。
大体銃刀法で「拳銃、小銃、機関銃、砲、猟銃その他金属性弾丸を発射する機能を有する装薬銃砲及び空気銃(圧縮ガスを使用するものを含む」と定義されている「銃砲」のうち砲より小さいものをいう。
明の小銅銃がどうたら言う初めてものがたりは下記の銃の歴史を参照。実用的な銃の始祖は15世紀前半に登場したマッチロック式のマスケット、いわゆる火縄銃とされている。
そこからハッテンしライフリング(銃身に刻むらせん状のみぞ)や薬莢が発明され、手動の連発機構や反動や燃焼ガスを利用した機関銃が発明され現用型の突撃銃や拳銃に至る。
また、それに伴い銃を効果的に運用する為の照準器や保持器具、対抗する為のアーマーや塹壕、部隊として機能的に働かせる為の用兵術などが進化していった。銃撃戦記事を参照。
ここでは、銃の歴史を大まかにではあるが記述していく。
すごく長くなってしまったが、三行にまとめると
という流れだと覚えておけば問題ない。
一口に銃といってもその使用弾薬や構造、用途により大きく異なる。詳細は各項目の当該記事を参照。また、どんな物にでも言える事ではあるが、ここでの分類方法はあくまで目安とされたい。その銃の運用者や開発者が「この銃は○○という分類になるのだ」といえばその分類になるし、後付で分類が変更されることも多々ある。結果、例外も多数あるので注意。
意訳すると「ここは違うだろヴォケ」とかあまり突っ込まれると編集者がヘコみますよ、ということ。
それでもこだわってしまうのがオタクの性ではあるのだが・・・
銃とは究極的にはヒトを含めた対象を殺傷するための道具であり、発射する弾丸の設計も殺傷能力を主眼にしていることは確定的に明らかである。こうした殺傷能力は映画でよく見られるような「当たった対象を吹き飛ばす」ことではなく「対象の体組織をずたずたに引き裂く」ことによって発揮される。
たとえば、拳銃弾としては最も小型の「22口径ロングライフル」(弾丸のサイズは小指のつめほどにもならない)であっても、中枢神経や血管・内臓など重要な器官に命中すれば死は免れない(22口径はバージニア工科大のスクールシューティングでも使われた)し、即死しなかったとしても苦痛によるショックや神経や筋肉・骨格の損傷で後遺症を負う可能性も高い。
端的に言って銃の「威力」とは「効果的に体組織を破壊する能力」であり、弾丸の口径や運動エネルギーはその一部に過ぎない。逆に、45口径の大口径弾を頭部に複数受けても即死せずに反撃される、などという事例も存在しうる。
なので弾丸が身体に命中した後の振る舞い(いかにして傷口を広げるか)が弾丸の威力を決定する重要な要素となる。拳銃弾では弾丸の先端を柔らかくしたり(ソフトポイント)、先端に凹みをつけたり(ホローポイント)する方法が用いられる。こうすることによって、命中時に弾がつぶれて平べったくなり、より大きい傷口を作る。
高速のライフル弾では、弾の変形よりも弾のねじれ運動や弾の破砕によって威力を向上させる。そのために、内部に比重の異なる材質や中空部分を作ってわざと重心を崩す手法が用いられる。これには先端に傷をつけたり柔らかくしたりした弾は軍用に使えない(ハーグ条約におけるダムダム弾の禁止)という理由もある。拳銃でも軍用ホローポイント弾は通常認められていない。
弾丸の素材としてもろく砕けやすい材質を使うこともあるが、これは大抵航空機や船舶などの内部で人体を貫通した弾が機材にダメージを与えるのを防ぐために用いられる。
ボディアーマー(防弾チョッキ)はこうした銃弾の体内への侵入を防ぐために用いられる。ポリアミドやPBOなどの密で強度の高い繊維が命中の衝撃を分散させるが、衝撃そのものを完全に吸収は出来ない。なので銃弾の侵入による体組織の破壊は免れても、衝撃による打撲・骨折などでダメージを負う事があり、ひどいときには内臓破裂や内出血で死亡する。
また、高速のライフル弾はセラミックや金属の防弾プレート、もしくは専用の防弾繊維素材でもなければ防ぎきれない。上述の通り現用型ライフル弾は小口径でも最大のダメージを与えられるように設計されており、人体進入後砕けて散らばり、傷口を広げる(銃創は大抵入り口より出口が大きくなるものだが、射入部は小さな穴に過ぎないのに背面はぱっくりなくなっていた・・・等という事例もあるようだ)程度の能力を持つ。
ショットガンや50口径(12.7mm)クラスの銃弾だとも話はさらにややこしくなり、場合によっては手足に命中した弾が血液の全身循環を破壊し即死に至らしめるなどと言う話も聞く。
しかし国際法上明示的に禁止されているのは「ダムダム弾の使用」だけであり、こうした銃の軍事使用を明確に禁止する規定があるわけではない(脅威そのものは重機関銃や通常の砲爆弾のほうが高いしね)。
非難は受けるかもしれないが。
筆者を含めニコニコユーザーのほとんどは戦争もなく治安の比較的安定した日本に暮らしており、人に銃を向けたり向けられたりした経験もないことと思う。我々が普段目にするのはせいぜいコメに埋め尽くされた「弾幕」であろう。
目的を持って設計され、技術的な洗練を追及していった銃器や兵器に魅力を感じるのはけして不自然なことではないのだが、魅力を感じるからこそその目的が「人の殺傷」にあることを忘れてはならない。銃は今日もこの地球で多くの人の命を奪い、同時に「それ」に備える人々の手に握られている。
少々グロテスクだが、小火器を専門としたい軍オタであれば本書は必携書と言って差し支えない。
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最終更新:2024/05/24(金) 03:00
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