野原ひろし 昼メシの流儀とは、クレヨンしんちゃんのスピンオフ作品である。
概要
野原ひろし 昼メシの流儀 | |
漫画 | |
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作画 | 塚原洋一 |
出版社 | 双葉社 |
レーベル | アクションコミックス |
掲載 | まんがタウン → まんがクレヨンしんちゃん.com |
掲載期間 | 2015年12月 - |
巻数 | 既刊12巻(2024年5月時点) |
漫画テンプレート |
野原ひろしが主人公であるクレヨンしんちゃんのスピンオフ作品。キャラクター原作は臼井儀人、漫画は塚原洋一。2015年12月4日発売のまんがタウン2016年1月号から連載が始まった。
野原ひろしが営業の外回りの仕事等の後で昼食を食べる場所を選び、食事するのが主な流れ。ひろしの心理描写が多いのがこの漫画の特徴。原作やアニメ等におけるひろしの昼食は勤め先の双葉商事で弁当を食べる描写などがあるが、外回りの仕事の際の昼食はこの漫画のような店選びや食事風景があるのかもしれない。
登場人物
- 野原ひろし
- (CV: 藤原啓治)ご存じ、『クレヨンしんちゃん』の主人公、野原しんのすけの父でありこの漫画の主人公。35歳、双葉商事勤務で愛する妻と二人の子を持つサラリーマン。営業職であり外回りが多く、昼食は外食であることが多いようである(原作では愛妻弁当を食す一方、回転寿司店で古いネタを素早く見抜くほど外食慣れした姿も描かれており一定していない)。営業のプロであることと同時に昼飯のプロであることを自負しており、食についてスノッブな言動を取る傾向にあるがそれが原因で自滅する描写も多い。また、原作同様、女性には非常に弱く、長々と解説したこだわりも簡単に変節してしまう一面もある。ラーメンのスープなどを除き、基本的に出されたモノはたとえ満腹になっていても残さず食べる。から揚げ回では様々なトッピングを用いて完食した。ただし、回転寿司回では頼んだはずの大トロがなかなか運ばれず、ハンバーグなどの邪道ネタやデザートを食したあとで、しかも家族に見つかってしまったため口にした描写がなかった。部下同伴の場合はおごることが多いが、自分が頼んだモノよりも高価なモノを頼んだ場合はイラつきを隠さないなど器の小ささも垣間見える。高校時代に喫茶店の店員目当てに通い詰めたが失恋した経験があり、それ以来ドライカレーは食べていなかった。
- 川口
- ひろしの部下。原作・アニメでは破天荒な野原一家に振り回されつつひろしのよき理解者でもあったが、本作では女子しか行かないような店に平然と入店する、おごってもらうにも関わらずひろしの倍の値段もする商品を注文するなどやや抜けた感じのキャラクターである。しかし、お好み焼き回ではお好み焼きを片手で上手にひっくり返し、火や空気が十分に入る様に穴をあけ、食材に合わせて調味料を用意するなど侮れない技量と創意工夫を見せた。
- 遥
- 本作オリジナルキャラクター。自意識過剰でそれを治すために様々な飲食店でバイトをしている。ひろしとよく遭遇するが、ひろしの一挙手一投足に振り回され自滅(悶絶)する。当のひろしは初登場回を除いてほとんど意識していない。
- 喫茶店(サンフラワー)のマスター
- 本作のオリジナルキャラクター。老人。ボケが始まっているのか、注文を再確認したりお冷を震えながら配膳したりと不安な部分もあるが料理の腕は確か。いわゆる喫茶店の味でありマッシュルームを多用している。店内にはインベーダーゲームの筐体テーブルが現存するなど、郷愁を誘う内装でありひろしも料理を食べるたびに回想に浸っている。
- 野原みさえ
- ひろしの妻。本作ではセリフはあるが手足のみの描写で顔は出ない。初回では喧嘩をしたためひろしは朝飯が食べられなかった。その他にもひろしが回転寿司で一人大トロを頼んだこと恨んで夕食をカップ麺にしたり炭水化物抜きダイエットを始めたためひろしのおみやげをぞんざいに扱ったりと、オチ要員で碌なことにならないことが多い。
- 野原しんのすけ / 野原ひまわり
- ひろしの子供たち。本作ではセリフはあるが手足のみの描写で顔は出ない。
昼飯の一覧
1巻
- カツ丼(とミニざるのセット)
- 出前メインの蕎麦屋で食べたカツ丼とミニざるセット。半熟・グリーンピース付きのザ・カツ丼に大興奮。しかし、セットで頼んだミニざるはざるこそミニだったが…。
- カレー(マトンカレー・ベリーホットとアイスティーセット)
- 有名激辛店のマトンカレー。当初、セミホットを頼む予定であったが、周りのOLに流されてしまいベリーホットを無理に食べるハメに。
- 回転寿司(タイ、えんがわ、はまち、ハンバーグ、豚カルビ、エビフライ、コーン、唐揚げ、ラーメン、ティラミス)
- くら寿司くるりん寿司。家族ともよく行く店のカウンター。当初こそ寿司は伝統食として王道と称するネタを中心に組み立てていたが、奮発して頼んだ大トロが運ばれず、間がもたなかったため、邪道系のネタを連発し轟沈。
- ステーキ
- 立ち食いステーキ店のランチセット(300グラム)。肉に夢中になりすぎてライスが余ってしまった。そこでライスを鉄板に乗せステーキソースをかけてステーキライスをこしらえた。
- ハンバーガー
- アボカドフライバーガー。ナイフとフォークで食べるハンバーガー。女子店員の制服にひかれて入店したが、味にも量にも満足して店を出た。
- ドライカレー
- 年季の入った喫茶店のドライカレー。ナポリタンとピラフを懐かしむも、コンビニや冷凍食品ではメジャーではないドライカレーを注文。この手の店でしか味わえないマッシュルームが入っていた。
- パンケーキ
- パンケーキ専門店のイチゴパンケーキ。部下の川口と共に入店。女子しかいない店だったので女子になり切って完食した。
- 焼きそば
- 屋台の横手やきそば。雨が降ったので地下街の休憩施設で食べた。
- サバ味噌
- 小料理屋のサバ味噌。慌てて食べたため小骨がのどに刺さってしまい、それを取り除くためにご飯を浪費した。しかし、ご飯のおかわりは無料だったので救われることに。
2巻
- 惣菜パン(ソーセージドーナツ、カレーパン、メロンパン)
- やよいベーカリーの惣菜パン。みさえにお土産を用意したが、炭水化物抜きダイエットを始めていたため喜ばれなかった。
- 鶏つけ蕎麦
- 蕎麦屋のつけ蕎麦。正体が分からないまま注文。出て来た蕎麦は普通の日本蕎麦だったが、つけ汁はラー油仕立てのスープにメンマとから揚げが入った新感覚の料理だった。
- から揚げ
- 居酒屋のランチメニューのから揚げ定食。から揚げの個数は5個から10個まで選べて均一500円の優れもの。金欠だったひろしは思い切って10個を注文するが、6個が限界でありマヨネーズ、唐辛子、醤油、塩で完食した。
- マグロ丼
- 海鮮専門店のマグロ丼。川口と共に入店したが、自身が頼んだマグロ丼の倍の値段がする海鮮丼を頼まれてしまい、それを気にすると言う器の小ささを露呈。
- 鍋焼うどん
- 蕎麦屋の鍋焼うどん。コートを忘れて取引先に向かったが、取引先の暖房は故障していた。あまりの寒さ故に入店した蕎麦屋で鍋焼うどんを注文。卵は固まっていたが、鍋焼うどんはその方が好みであった。
- オムライス
- オムライス専門店のオムライス。やさしい味。
- サンマーラーメン
- 横浜の中華料理店のサンマーラーメン。もちろん、秋刀魚が入っているラーメンではなく、あんかけ入り野菜ラーメンのこと。
- ピザ
- ピザ屋のマルゲリータ。イタリアにいることを夢想したが、後半はタバスコをかけていた(日本流だい)。
- ナポリタン
- ドライカレー回と同じ喫茶店のナポリタン。太麺・マッシュルーム入り。マッシュルーム厨のひろしは大満足であった。
3巻
- ローストビーフ丼
- オ-プンしたばかりの店のローストビーフ丼。350円引きの割引券を持って長時間並んだ。味と量には大満足だったが途中で仕事の催促が入ったのでゆっくり味わえなかった。
- お好み焼き(豚玉、コーン玉+ラメーンスナック)
- 専門店のお好み焼き。ひろしは定番の豚玉を、川口はコーン玉にラーメンスナックのトッピングを頼んだ。初めは川口のチョイスを仕事ぶりと同じで素人だと侮っていたが、思いのほか川口に技術があることを目の当たりにして考えを改めた。
- うどんすき
- やや高級な日本料理店のうどんすき。新人との距離感に戸惑うひろしだったが旨いメシを食えば会話など要らないと悟り後輩と心が通じ合ったような気がした。
- ケバブサンド(中辛ソース)
- 移動販売車のチキンケバブサンド。食べてる最中に唐突に始まったケバブクイズに嫌な顔をしながら乗ってあげた。
- 駅弁(鶏めし弁当)
- 大阪へ向かう前に駅で買った鶏めし弁当。甘辛い鶏肉と鶏そぼろ、卵そぼろを堪能。しかし隣の席のエリート会社員の食べ方が一枚上手だった。
- 串かつ(うずら卵、レンコン、玉ねぎ、牛串、他3本)
- 串カツ専門店のランチメニュー。「テーマパークに来たみたいだぜ」の名言が出た回。サクサクでバラエティ豊かな串カツとノンアルコールビールの相性を楽しんだ。
- 冷やし中華(ごまだれ)
- 中華料理屋の冷やし中華。冷やし中華が終了する前に食べておこうと、去りゆく夏の季節を思いながら完食。しかし翌月も普通に提供していた。
- イカスミパスタ
- パスタ専門店の日替わりランチのイカスミパスタ。強烈な見た目に怖気づくも意外と旨く、タバスコをかけてもいけた。しかし顔がイカ墨でひどいことに。
- チャーハン
- チャーハン専門店の一番オーソドックスなチャーハン。一つ一つの具材の奏でるハーモニーに酔いしれるうちに「ゾーン」に突入。店主の集中力の極意を知った。
4巻
- ミックスフライ弁当
- 弁当チェーン店のミックスフライ弁当。エビフライ、コロッケ、白身魚、から揚げが入っている。色々と入っていてピクニックっぽい。
- インドカレー(とナン)
- インド人がやってる本格インドカレー店のキーマとほうれん草。ナンは食べ放題。ナンを最大限に味わうためにルーが多いと思われるこの二種を注文した。しかし、二枚目以降から異変が…。
- ハンバーグ
- ハンバーグ店のレギュラーハンバーグ。ソースは和風。トッピングに大根おろしとパイナップルをつけた。メシデミー賞全部門を総なめ。
- 和食バイキング
- 制限時間60分、2000円の和食バイキング。神戸牛ステーキを狙って並んだが、自分の番に来る前に取りつくされてしまった。最後は残り物を漁る有様になってしまい、プレートがプチトマトやらっきょなど単品系の標本になってしまった。
- 餃子定食
- 餃子専門店の餃子定食。川口と共にお酢だけ、ゆず油、胡椒、ラー油だけ、マヨネーズ、付け合わせの中華スープにつけるなど、様々な食べ方を実践した。
- たこ焼き
- 移動販売車のたこ焼き(関東風)、専門店のたこ焼き(関西風ネギポン酢)、たこ焼き居酒屋(たこせん、明石焼き)、冷凍食品のたこ焼きを連日食した。
- 蘭州ラーメン
- いわゆる中国のラーメン。出汁は牛骨、麺は太い平打ち、具は牛チャー・大根・ネギ・パクチー、スープは八角とラー油で調整されていた。
- 立ち食いそば
- 立ち食い店のコロッケそば。つゆは濃い目。コロッケはタイムサービスで無料。
- おでん(大根、玉子、ちくわぶ、こんにゃく、がんも)
- 大阪から来た新人・若井と一緒に食したおでん屋のおでん。話し上手の若井に対抗してトークバトルを挑んだが、ちくわぶを滑らせてお冷にぶち込むと言う失態をおかす。
関連静画
関連リンク
関連項目
- 20
- 0pt