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エリートビートエージェント

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Elite Beat Agents(エリート・ビート・エージェント　通称：EBA)とは、ニンテンドーDS用ゲームである。
開発はイニス、販売元は任天堂。

概要

『押忍!闘え!応援団』の海外版というコンセプトで開発されたリズムゲーム(音ゲー)。
前作の海外での好評を受け、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、韓国で発売された。
海外オンリー発売のソフトだが、開発は前作と同じく日本のイニスによって行われている。
日本での店頭販売はなされなかったが、通販や中古屋で簡単に入手できる。もちろん日本のDSで動作可能。
発売順は応援団１(2005年) → EBA(2006年) → 応援団2(2007年) 。

基本ゲームシステムやプレイヤーのスタンス(応援)、キャラの構成などの雛形は本家とそっくり同じまま、
キャラクター、舞台設定、収録曲などが海外らしいものに一新されている。
海外版なので文字は全て英語だが、絵を見れば理解できる範囲なので英語が読めなくても大丈夫。

舞台は日本からアメリカへと移り、応援団は「困っている人をダンスで応援するエージェント」へと変更されている。
ストーリー的にはカーン司令により「困っている人」が発見されるとエージェントの出撃命令が下り、
現場へ急行したエージェント達が踊りまくって応援する、という流れになっている。（チアリーダーもいるよ）
本家ではおなじみのしんみりシナリオステージや無駄にスケールのでかいラストシナリオはこちらにもあり、
最終ステージでは地球侵略に来た宇宙人たちと戦う。

収録曲も全て邦楽から洋楽になっているが、日本でも有名なヒット曲が多いので
洋楽をあまり聴かない人にもオススメ。

押忍!闘え!応援団シリーズと直接的な繋がりは無いが、
応援団シリーズに登場したキャラクターが脇役で出てたりはしている。

上記以外の押忍!闘え!応援団との違い

1作目のシステム面において不備のあった点がおおむね改善されている。具体的には
「イントロスキップ機能の追加」「リプレイデータの保存が可能に（配信もできる）」
「プレイをゴーストとして保存して対戦できる」「失敗した箇所の復習機能の追加」
「１カートリッジで2台のDSで対戦可能」　「振動機能に対応」など。
これらの改善箇所は続作『燃えろ!熱血リズム魂押忍!闘え!応援団2』に引き継がれている。
エージェント達は曲のサビで全ステージぶん個別に用意された専用のダンスを行う。
（応援団では汎用モーションを組み合わせた演舞しかなかった）
例えばY.M.C.Aの曲ではYMCAの人文字をちちゃんと作ってくれたりする。
実際の人間では難しいフリーダムなアクションを行う曲も多い。
マーカーをタッチしたときの音やマーカーの大きさが若干違う
応援団を呼ぶ時は「おうえんだーん！！」だったがEBAを呼ぶときの叫び声は「HEEEEEELP！！」
萎びてる人間に気合を入れたあとの演出が「背景に炎が宿る」から「左右に揺れてリズムを取る」になっている。
ステージの結果は道中の○がどれだけ取れたかで決まる。特に全部✕でバッドエンド(最終ステージのみ最後の結果は同じ)になるが、これは次作の「燃えろ！熱血リズム魂」で「応援今一歩」として追加された。

登場キャラクター

Elite Beat Agents
任務を行うエージェントたち。コスチュームは全身黒づくめのダークスーツ＋サングラスで統一されている。

ジェイ （J）
「Crui sin'」(ノーマルモード) で登場。リーダー的な立ち位置で、パッケージを飾っている主人公格。
ものすごくカールしているリーゼントがトレードマーク。常に口元に笑みを浮かべながらクールに踊るナイスガイ。
スピン（Spin)
「Breezin'」（イージーモード)で登場。新人エージェントで、いつもヘッドホンをつけている。
新入りだがエージェントの中で一番のお調子者。よく白い歯を見せながらはしゃいでいる。
チーフ（Chieftain）
「Sweatin'」(ハードモード)で登場。団長格のトップエージェント。テンガロンハットがトレードマーク。
全く感情を表に出さない大男だがダンスのキレはすさまじく、コメディチックなダンスでも無表情でこなす。
モリス（Morris）
イージー～ハードモードで登場。バックダンサーを務める。
向かって左で踊っている黒の中折れ帽がトレードマークの男。
デレク（Derek）
イージー～ハードモードで登場。同じくバックダンサーを務める。
向かって右で踊っている赤髪アフロの男。

Elite Beat Divas
EBA所属のチアリーディング部隊。「Hard ROCK!」（ベリーハードモード）で登場する。
カウガールテイストのチアコスチュームと薄いオレンジのゴーグルを着用している。

スター（Starr)
EBDリーダー。ブロンドの長髪が魅力的なホットガール。
フォクス（Foxx）
EBDサブメンバー。前髪ぱっつん銀髪ストレートのクールなルックスをしている。
ミッシィ（Missy)
EBDサブメンバー。赤髪の三つ編みとそばかすが特徴の元気娘。

その他

カーン司令（Commander Kahn）
元CIA エージェントのEBA司令官。EBAたちに出撃命令を下す役割を担っているが、隠し要素として使用する事も出来る。が、なぜかモーションはチアのものになる。対戦で使えば普通に渋くてかっこよく踊る司令の姿も見れる。

キャラクターデザインの元ネタ
開発ディレクター矢野氏のインタビューによると、応援団の海外ローカライズという課題を受け初期に考案したデザインはアメリカのロックバンド「モトリークルー」や本作にも収録されているアーティスト「ヴィレッジ・ピープル」のようなものだったと言う。その後「ブルースブラザーズ」「メン・イン・ブラック」等の映画から着想を得て黒スーツにグラサンというクールなキャラになり、そこに「オースティン・パワーズ」のグルーヴ感や「チャーリーズ・エンジェル」のキャラ構成を取り入れ現在のような形になったとの事。

ステージ/キャラクター/ストーリー

応援される人	楽曲 (すべてカバー)	ストーリー
ジェーン	Wakie Talkie Man (Sterio gr am/2004)	ベビーシッターのバイトをしてる少女。彼氏のダンと二人きりでいい雰囲気のところを駆け込みの世話を押し付けられてしまう。やんちゃ盛りの3兄弟をなだめつかせないと彼が帰ってしまう。
クリス・シルバースクリーン	Makes No Dif fe ren ce (Sum 41/2000)	映画監督。大作映画の撮影もトラブル続きで進捗が悪く、とうとうオーナーから「これ以上遅れたら降板！」と突きつけられてしまったなんとか撮影を無事完了させなくては…
ジャック	Sk8er Boi (Avril Lavigne/2002)	タクシードライバー。普段は気が弱いがハンドルを握った途端に荒々しい運転になってしまう本田早人みたいなドライバー。それ故に違反による減点を重ねてしまい、警察からも次に違反をすれば免停と宣告されてしまう。もうこれ以上無茶な運転はすまいと思っていたところに出産間近の妊婦が駆け込んできてしまい…
レオ	I Was Born to Love You (QUEEN/1985)	15世紀のイタリアの芸術家兼発明家。どっかで見覚えが女性からもモテモテだったが、どこか満たされない日々を過ごしていた中、街で見かけたとある女性に惚れ込んだ。何度かアプローチを試みるもけんもほろろに断られてしまう。なんとかして彼女の気を引きたいのだが… 前作のエピソードにも似たようなイベントが存在するが、今回はEBAがタイムスリップする描写は特にない。特にない。あと劇中はイタリアなのに英語での会話なのも気にしてはいけない。
アマンダ・ストロー	Believe (Cher/1999)	田舎から上京してきた少女。ブロードウェイの舞台を夢にレストランでバイトをしながらレッスン費を稼ぐ日々だが、バイトの失敗続きで収入は少なく、幼馴染のテックスからも「才能がないから諦めろ」とまで言われる始末。挙げ句家賃も滞納中でとうとうアパートからも追い出されそうになってしまい… 累計スコアが一定以上になると開放されるステージ。
トーマス・ペトリー	Rock This Town (The Brian Sezer Orchestra/1981)	マジシャン。興行先のカジノで全額スッてしまい、助手のアンジェリーナからも怒られてしまう。トーマスはお金は興行で戻す、と豪語するがそこにフルハウス強盗団が襲撃し興行どころではなくなってしまった。トーマスは強盗団を追い返すことができるのか…
サム	High way Star (Deep Purple/1972)	パグ。飼い主のテッドが遊んでいる間、干し草の上で寝ていたのだが、それはトラックに積まれたもので、テッドが気づかないうちにトラックは遠くまで運ばれてしまっていた。家まで400マイル。なんとかしてテッドのもとまで帰らなくては…
キャプテン・ブルーク	Y.M.C.A. (Village People/1979)	トレジャーハンター。海賊船の財宝を求めるも成果は上がらず、とうとう船のクルーたちに見放され海に放り出されてしまった。長い年月を共にしたオウムと共にこの危機的状況を切り抜けなければならない。
ソフィー・ハドソン	September (Earth, Wind & Fire/1979)	その的中率に定評のあるお天気キャスター。多忙な中、息子のデヴィッドと休日にピクニックの約束をするのだが、肝心の週末は降水確率 100%という状況。息子をがっかりさせたくないあまり、「私が全責任を持って晴れにしてみせます！！」と宣言してしまう。 …いやこれどうすんだよ
ケン・オズ	Canned Heat (Jamiroquai/1999)	自動車メーカー「スシ・モータース」の御曹司。極秘で開発していた新車の機密情報をライバル企業「ムームー・モータース」に盗まれ、先に発表されそうになっていることを知った父より忍者になって奪い返してこいと送りだされてしまった。ケンは無事盗まれた機密情報を取り戻せるのか
ノーマ・キャリントンイザベラ・キャリントン	Material Girl (Madonna/1985)	セレブな双子姉妹。何不自由なく生きていた彼女らだったが、豪華客船のパーティーのさなかに海難事故に会い、無人島に流されてしまった。
ホワイト看護師長	La La (Ash lee Sim pson/2005)	陸上選手ビル・ミッシェルの体内にいる白血球の擬人化。競技大会を目前に体調を崩してしまい、ホワイトが病原菌・Mr.ウィルスに対抗するが、敵は思いの外手強く…
マックス	ABC (The Jackson 5/1970)	飼い猫。飼い主から1才児の息子アルデンの留守中の子守を頼まれるが、アルデンはベランダから工事現場に迷い込んでしまった。なんとかして連れ戻さなくては…ネコに子守をさせるなボーナスエリアで、累計スコアが一定以上に到達しないと開放されない。
ルーシー・スティーブンス	You're the Inspiration (Chicago/1985)	7歳の少女。単身赴任の父と「クリスマスまでに帰る」と約束をしていたのだが半年後、赴任先での事故死によってそれが叶わなくなってしまった。それでも父との約束を信じ、祈るように父の帰宅を待つ。応援団恒例の涙腺崩壊シリーズ。例によって応援を呼ばないが、エージェントたちはそっと現れる。
コーネル・ボブ	Let's Dance (Dev id Bowie/1983)	石油王。油田によって贅を尽くしていたが、肝心の油田が枯渇し会社は倒産。妻からも愛想を尽かされ、「油田を掘ってこい」と家を追い出されてしまった。すべてを取り戻すべくコーネルは奮闘する。
ハルク・ブライマン	The Anthem (Good Charlotte/2003)	元メジャーリーガー。球団・ラビッツの主砲として名を馳せたが、スランプによる低迷によって解雇になり、遊園地の清掃員に身をやつしてしまっていた。たまたまブライマンに気づいた少年の声援も直視できないほどに弱気になっていたところにアトラクションのゴーレムが暴走、少年が捕まってしまった。ブライマンはかつての勇姿を取り戻せるか…
ジェイク・アイアンズ	Survivor (Destiny's Child/2000)	ピーナッツ食品製造業「ナッツ＆ナッツ」の営業兼ドライバー。強面で寡黙な男。ドライブインでの休憩中に配送先の街で人をソンビに変えてしまう病気が蔓延するというニュースを目の当たりにする。そしてゾンビはジェイクの手にも及び… どうやらゾンビたちは自社のマズいピーナッツを食わせることで元に戻せるようだが… ボーナスステージ。累計スコアで開放される。
地球の人々	Wit hout a Fight (hoobastank/2006)	2部構成。この展開は「燃えろ！熱血リズム魂」でも採用されている。宇宙からの侵略者、ランバラン軍が突如として襲来してきた。彼らは音楽を嫌い、世界中のありとあらゆる演奏者を次々に石へと変えて地球を制圧。民衆は強制収容所に集められ、苦渋の日々を過ごすが、民衆は諦めず、EBAへ応援を呼びかけた。
地球の人々	Jumpin' Jack Flash (The Rolling Stones/1968)	石化ビームから民衆をかばってEBAが犠牲になってしまった。もうだめだと絶望し、悲観にくれる民衆。しかしただ1人ルーシーは諦めずEBAを呼びかけた。ルーシーに呼応して次々とEBAを応援する人々。そしてその応援は奇跡をもたらし、石化したEBAたちが復活。地球人たちによる反撃が始まった。

評価

2006年の発売直後、世界最大のゲームサイトのひとつ「IGN」でRATING9.5をマーク。
同年度の"DS Game of the Year"を受賞した他、
"DS Best Developer"、"DS Best Music Game"など合計7つの部門で賞を獲得。
その他、北米では数々の賞を受賞するなど、評価は高い。ある意味、バカゲーかつ神ゲー。