
バンジョーとカズーイの大冒険(英題:Banjo-Kazooie)とは、1998年に任天堂から発売されたアクションゲームである。開発は『スーパードンキーコングシリーズ』で有名なレア社。主な略称は「バンカズ」。
ストーリー
「おまえの わ~~~かさと、かわい~~~さ いただくよ!」
クマのバンジョーとトリのカズーイが暮らすクルクルやまのふもと。彼らの家を見下ろすようにそびえ立つのは、おそろしい魔女グランチルダのとりでです。グランチルダは今日もオナベに向かって、世界で一番美しいのは誰かと問いかけます。もちろん自分と答えると思っていたグランチルダでしたが、オナベの答えはクマのチューティという若くて可愛い子の名前でした。
「な~~~んぢゃと! わしよりきれいなコなど おるわけな~~~い!ホウキよ、チェックにいくよ!」
その頃、チューティはねぼすけなバンジョーを起こしにクルクルやまへとやって来ていました。そう、チューティとはバンジョーの妹のことだったのです。モグラのボトルズとおしゃべりをしていると、空からブキミな影が飛んでくるのが見えました。
「ありゃゃゃ! わしより、ちょっっっとだけ きれいかも!」
チューティは、たちまちグランチルダに攫われてしまいました。このままでは、チューティの身が危険です。外の異変に気がついたカズーイは、この騒ぎでものんきにグースカ寝息をたてているバンジョーを起こしました。
「ようすが おかしいわ! すぐ おきて!」
チューティを助け出すため、魔女のとりでのてっぺんを目指します。バンジョーとカズーイの大冒険、はじまりはじまり!
概要
レア社がNINTENDO64向けに開発した3Dアクションゲーム及びそのシリーズ。
NINTENDO64向けに『1』『2』が開発され、GBA版も発売(日本未発売)されたが、レア社がマイクロソフト傘下となったことで、それ以降の続編である『ガレージ大作戦』はXbox 360での発売となった。
任天堂の3Dゲームの基本である『スーパーマリオ64』と比較すると、箱庭タイプのステージ内で重要アイテム(ジグソー)を集めて先へ進んでいくという基本スタイルは共通しているが、アクションRPGに近い要素も含んでいる。
バンジョーのリュックにカズーイが入っているという一心同体の形態から繰り出される豊富なアクションはどれもユニークで個性に溢れている。ゲーム開始直後は殆ど何もできないが、各ステージ内でアクションを習うことで探索範囲は徐々に広がっていく。『2』では『1』のアクションを始めから使用可能であり、その上で更に高度なアクションを覚えていくため最終的には相当な数のアクションが可能になる。
ステージ内に会話できる対象が多く、ステージ専用のイベントアイテムも多数存在する。アクションを駆使して目的地まで行くというよりも、ステージの謎を解いたり人助けをしたりといった要素が多く盛り込まれている。これらの特徴は『1』と『2』の間にレア社が開発した『ドンキーコング64』も踏襲しており、こちらもほぼ同じ基本システムで制作されている。
作品一覧
日本で発売されたタイトルのみ記載。
移植作品
*1「大冒険」、「大冒険2」「ガレージ大作戦」収録
*2Nintendo Switch Online + 追加パック(税込4900円/年)加入者対象
主な登場キャラクター
*【】内は出ているシリーズを示す。
バンジョーたちの仲間又はヒントをくれるキャラ
グランチルダの一味
※他にも1・2と出ているキャラがいる。詳しくはWikipediaの「バンジョーとカズーイの大冒険
」の記事を参考にすると良いだろう。
箱○より新しいキャラ
アイテム
*主なアイテムを紹介します。キャラ同様に…
*【】内は出ているシリーズを示す。
あつめるアイテム
- ミスター・ジギー(ジグソー・ピース)【All】
- 2・箱○ではジグソー・ピースという名だが、ジグソーの形をしたキャラ「マスター・ジギ・ウィギー」などもいる。1・2共に各ステージに10ヶずつある。ステージを開けるのに必要。1ではステージの絵が書かれたジグソーパズルに欠けた枚数だけはめ込んで使うため消費型だが、2は集めた数に応じてジグソーゲームに兆戦し、クリアすれば開くというものであるため減らない。箱○版では、全部で131個ある。あらかじめゲームワールドの扉に必要なジグソーの数が書かれているので、その数のジグソーを集めるとそこに行けるようになる。ジグソーは「ジグジグましん」から取り出してジグソーバンクに預けないと意味がない。
- オンプ【All】
- 1は各ステージに100ヶあり、ステージ内で集めた最大数が記録される(ステージを出る/ミスすると集めなおしになる)。各ステージのハイスコアの合計が一定以上になるとオンプドア(ワールド[エリア]ごとの区切りのドア)を開けることができる。2ではト音記号(下記)と合わせて各ステージに100ヶある(拾うとそのままストックされる)。ジャムジャーにアクションを教えてもらうのに必要であるが1より簡単に集まる。箱○版では、ドタンバたうんで通貨の役割を果たしている。マシンのパーツや設計図を買ったり、情報を聞いたり、バンジョー自身を鍛えたりするのに使う。金、銀、銅の3種類あり、値打は金が一番高くて銅が一番低い。
- ト音記号【2】
- オンプ4ヶ分の価値がある。
- はちみつエネルギー【1・2】
- いわゆる体力(HP)である。敵を倒したり、みつばちの巣箱などを壊すと手に入る。1では、これが全部なくなるとライフ(本作品では体力とライフが区別されている)が減る。
- 1UP(ライフ)【1】
- ライフが1つ増える。これが0の状態ではちみつエネルギーがなくなるとゲームオーバー。
2ではライフは廃止され無限にコンティニュー可能となった。1のゲームオーバー画面は何故か怖い。
- ハニカム【All】
- はちみつエネルギーの最大値が増える。1では6ヶ集めた時点で増え、2ではハニーBというこうげんエリアにいるキャラに一定量のハニカムを持っていくことで増える。ステージに各2ヶずつある。箱○版では、クルクルやまのログのチャレンジ中に出てくる。どちらかというとはちみつエネルギーに近い。
- マジックドクロ【1】
- 魔法の呪文をマンボ・ジャンボにかけてもらうためのアイテム。一定量をもっていないと魔法をかけてもらえない。一度渡せば次回からは必要がない。2では廃止され、代わりに「グローボ」(下記)というアイテムが存在する。いーぱんぼーかん。
- グローボ【2】
- ウンバとマンボに呪文をかけてもらうためのアイテム。1で言うマジックドクロ。マジックドクロ同様一度渡せばよい。巨大なメガグローボもおり(本作品に一つ)、はやしエリアにいるウンバに渡すとドラゴンカズーイにしてもらえる。
- ジンジョー【1・2】
- 1では、グランチルダの魔法でステージに閉じ込められ、2では、ジンジョー村へのドリルマシンの進入により驚き逃げ出したという生き物。1では、ステージに違う色のジンジョーが5匹いて、1回で全員を集めることによりジグソーがもらえる。2ではゲーム中に散らばった同じ色のジンジョーを全て集めることによりジグソーがもらえる。ちなみに、2ではどこに何色が配置されるかランダムであり、ゲームの進行に影響すると言われている。また、2には偽者もいる。
- チイトのページ【2】
- 1の後ブチギレたグランチルダによって破かれてしまったチイトのページ。各ステージに散らばっており、2のグランチルダの砦にいるチイトに返してやると一定量集めるごとにコードを教えてもらえる。
アクションに使用するアイテム
*基本的に消費アイテム。ブーツ系は一定位置に設置されて取得すると一定時間時間で使用される。
ちなみに紹介するアイテムはバンジョー単体では使えないが、カズーイ単体は使える。
- 赤いハネ【1・2】
- ジャンプ台・赤を使用し、空中アクションやカズーイぎょらいをする為に必要なアイテム。100枚まで持てる。
- 金のハネ【1・2】
- ワンダーウィング(無敵)をする為に必要なアイテム。10枚まで持てる。
- タマゴ【1・2】
- 発射して敵を攻撃するアイテム。100個まで持てる。ノーマルエッグ以外は2のみ登場。
-
- ノーマルエッグ
- 何の特徴もない普通のタマゴ。1はこれのみ。100個まで持てる。
なお、1では一部地域で通貨としても使われている。
- ファイアーエッグ
- 炎を纏ったタマゴ。火をつけたり明かりに利用したりできる。50個まで持てる。
- ばくだんエッグ
- どう見ても手榴弾なタマゴ。強烈な威力を持ち一部障害物を破壊できる。25個まで。
- アイスエッグ
- 冷気をまとったタマゴ。敵を凍らせることができるが、仕掛けを解くのに使うほうが多い。50個まで。
- ベイビーカズーイ
- 発射するとベイビーカズーイが生まれ、一定時間遠隔操作でき、爆破もできる。10個まで。
- あしながくつ【1・2】
- これを履くと足が長くなり、毒沼や流砂の上を歩く事ができるようになる。
- ターボシューズ【1・2】
- これをはくことにより移動速度が上昇する。2では、水上も走ることができる。
- スプリングシューズ【2】
- これを履いてAを押すと1回だけ物凄い高さのジャンプが出来る。飛んだ後は解除される。
- クランバーブーツ【2】
- これを履いて足跡のある壁に3Dスティックを倒すとその足跡に沿って壁を登ることができる。
レアアイテム
*レアアイテムは1ではその場で自動セーブされ、一回入手すると新たなデータを作っても再度入手不可なので、最初から手に入れている状態である。しかも意味ない。元々1で手に入れた物を2に引き継げるようにする予定だったのが、そのやり方が電源をつけたままソフトを差し替えるという強引な物だったため没になったらしい。その名残で2では1にあったレアアイテムが1のカセット(敵?)の中に入っており、箱〇配信版ではアイテム引き継ぎ機能が実装されている。
- アイスキー【1・2】
- 1では、ウォーザーの洞窟、2はジンジョー村のカセットから入手可。1ではチイトコード(ゲーム自体では一回も表示されない)を入力することにより氷の壁がなくなり中へ入ることができる。2では、メガグローボ入手時に必要。
- 秘密のタマゴ(スペシャルなタマゴ)【1・2】
- 1ではあちらこちら。2でも、あちらこちらにあるカセットから入手可能。1ではアイスキー同様にチイトコードを入力すると現れたり、新たな入口ができたりする。おたからザクザクビーチのタマゴの入手は困難。2では、しんでんエリアにいるヘッギーに渡すとスペシャルなアクションを教えてくれる。
ステージやワールド(エリア)に設置してあるもの。
- ジャンプ台・赤【1・2】
- カズーイが赤いハネを使って空を飛ぶ為に必要。
- ジャンプ台・緑【1・2】
- カズーイがショックジャンプ(高いジャンプ)をする為に必要。可動式の物もある。
- モグラヅカ【1・2】
- ボトルズがいるところ。1ではアクションを、2では1で覚えた基本アクションを教えてくれる。
再度話しかけるとそこで教わるアクションに関係するアイテムと体力を補充してくれる。
- ジャムジャーのハッチ【2】
- 1でいうモグラヅカ。オンプを渡すことによってアクションを教えてくれる。バンジョー用はバンジョーだけ。カズーイ用はカズーイだけで行かなくては教えてくれない。ちなみに、教わる前は赤、後は緑とランプの色が変わる。
- そこのアクションに関係するアイテムと体力を補充してくれる。
- 魔女スイッチ【1】
- 各ステージに1つずつ設置され、踏むととりでのなかのどこかにジグソーが現れ、或いは取れるようになる。
- スイッチ【1・2】
- 色々な絵が描かれたスイッチ。キャラクターのマークのものはそのキャラでしか踏めない。
それ以外のスイッチはそこにかかれた絵から想像できるようなことがおきる。
- ワープパッド【1】
- ステージとワールド(とりで)を結ぶパッド。帰るときはここに立てばよい。2とは見た目も意味も異なる。
- 魔法のおナベ【1】
- グランチルダのとりでに2つ一組で設置されており、起こすと使用可能になる。
同じ色のおナベ同士が繋がっており、2つとも起こした状態で飛び込むともう片方にワープさせてくれる。
- ワープパッド【2】
- ステージにいくつか設置してあり(原則5ヶ)、そのパッドの上に立つことでそのパッドが使えるようになる。
2つ以上見つけると見つけたパッド間を行き来することができる。
パパティラノと洗濯機以外全てのキャラが使える。
- ワープサイロ【2】
- エリアに一つずつある。いわゆるエリアのワープパッド。使用方法はほぼ同じ。
- セパレートパッド【2】
- バンジョーが描かれた方の上に立ってAを押すとカズーイが分離し、バンジョーとカズーイそれぞれ単独行動が可能になる。交代はセパレートパッド上がスワップクラウド上でA。もう一方にぶつかればどこでも再合体できる。
- スワップクラウド【2】
- 単独行動時にキャラを変えられる光輝くもの。通常はカラフルでそこの空間に入ると金色になり、Aを押すと変更。
スイッチの上や呼ばなければならない部屋の隅など必要な場所に適宜配置されている。
- マンボパッド【2】
- マンボが魔法を使う為のパッド。
- ヒントボード【2】
- ?が描かれた看板。しんでんのなか以外は読むことができる。遠回しなヒントが多く、ほとんどの人がわからない。しんでん内のヒントボードはチイトにより読むことが可能になる。
※他にもチューティパッド【1】やクイズ【1】で使用されているパッドなどもあるが今回は説明を省く。
箱○より新しいアイテム
- マンボ木箱
- マシンのパーツが入っている木箱。全部で51+7個あり、それぞれ色とりどり、様々なパーツが入っている。+7個とは、ヒミツの交換で手に入る木箱のこと。
- ジンジョーメダル
- ゲームワールドでジンジョーを助けると、そのジンジョーの色のジンジョーメダルがもらえる。このメダルは「キング・ジンガリンのビンゴきゅうでん」で必要になる。
- T.T.トロフィー
- チャレンジでいい功績を残したときにもらえる。トロフィー4つでジグソー1つと交換できる。ちなみに、ディディーコングレーシングの「T.T.」は関係ないと思われる。
ステージ一覧
ワールドマップ
※ネタバレ注意。一部白文字あり。
ステージ
スマブラ参戦
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2019年6月12日。アメリカ・ロサンゼルスで行われた「Nintendo Direct E3 2019」においてバンジョー&カズーイが『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』へファイターとして参戦することが発表された。
日本の任天堂タイトルでバンジョーとカズーイが登場するのは約19年振りの出来事である。レア社繋がりでコングファミリーが出迎えてくれる参戦PVの心憎い演出に、胸が熱くなった往年のプレイヤーも少なくないだろう。原作のグランチルダを意識してキングクルールが岩の下敷きになるおまけ付き。
ファイターの性能としては、原作通り2人1組一心同体のアクションで戦うことになる。相変わらずカズーイばかり働いていると思いきや、バンジョーもパンチや崖捕まりで頑張ってる様子が確認できる。
最後の切りふだでは、『1』でグランチルダにトドメを刺したジンジョネーターが登場する模様。
バンカズ参戦に伴い新たに追加されたステージ「クルクルやま」では、ステージ自体が回転するギミックが仕込まれている他、ボトルズやグランチルダも出演している。
関連動画
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BGM
プレイ動画
TAS
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没データ
関連項目
外部リンク