オーバードとは、WiiUソフト「ゼノブレイドクロス」に登場する特別なモンスターの総称である。
概要
惑星ミラには多種多様な原生生物が生息しているが、同種モンスターの中でも飛び抜けて能力の高い(レベル関係なしに)モンスターをオーバードと呼ぶ。
オーバードには特別な通り名とアイコンが付いており、それでオーバードであるかを見分ける事が出来る。基本的に自分のレベルより高いオーバードには下手に近づくのは避けた方が無難である。
お察しの通り、早い話が前作のユニークモンスターにあたる要素。今作は前作以上にマップが広く、移動・戦闘の自由度も高いため、オーバードの手強さ、強さのベクトルもかなり多種多様になっている。初見でもちょっと頑張れば倒せる程度から、やっぱりアホみたいなレベル差を見せびらかしてくる者、登場する時間や場所が分かりづらいシンプルクエストの意地悪のような存在まで様々である。
また、世界観上今回は野生のモンスターばかりではなく、地球人と対立する異星人も多く登場する。そんな彼らの中にもオーバードとして登場するものも多い。また、彼らの駆る機動兵器やドールもオーバードとなることがある。因みに、ドール系のオーバードは大抵『○○専用××』のように、量産機を個人用にカスタマイズしたらしい名前になっているが、その乗り手らしい同じ名前の異星人型オーバードも存在する。当然ながら、本人がそのドールを操縦しているからか、『専用機』系ドールのオーバードと、その乗り手の異星人オーバードは同じ時間帯に同時に登場することはない。
主なオーバード(あるいはトラウマ)
追撃のボルカンフ(Lv5)
ストーリークエスト2章に登場するヴァサルト属のオーバード。NLAに程近いフロンティアネットスポットの周辺に出現し、何頭ものシミウス(ゴリラ型の原生生物)を斃し、死体の山を築いていたのを発見したエルマチームによって脅威と判断され討伐される。実はストーリークエストに絡むオーバードはコイツのみであり、その特性上全てのプレイヤーが必ず対峙することになる唯一のオーバードで、またこのクエストのみに登場するため、一度しか戦闘する機会がない唯一のオーバードでもある。(つまりコイツの討伐数が全国のブレイドの総数であるといってほぼ間違いない)オーバードとしては最もレベルが低く、戦闘でもあまり苦戦せずに倒すことができる。そしてヴァサルト属の中でも最もレベルが低いが、格上とされるシミウスをどのように相手したかなどは不明である。というか誰も現場を見てないので冤罪の可能性もある。
迷子のシレーヌ(Lv13)
原初の荒野、シークル岩の丘というエリアに出現するフォンテラ属のオーバード。フォンテラ属は例外なくおとなしい性格であり、こちらから危害を加えなければ何もしてこない。ましてやこんな低レベルのオーバード相手に何を苦労することがあるのだろうか・・・などと思いつつエネミー名の上側に目をやるとそこには歴戦の強者の証である黄金の冠が。オーバードはプレイヤーが倒した回数と倒された回数が全てのオーバードでそれぞれ集計され、倒された回数によって名前に銅冠、銀冠、金冠を冠するのであるが、この金冠を持つほどにプレイヤーを返り討ちにしたオーバードは200種を超えるオーバードの中でも現在、指で数えられる程度しかいないのである。(空中での戦闘等はドールの破壊によって強制的に戦闘が終了することもあるので一概に強さとは言えないが)実はこの迷子のシレーヌ、クエストボードにかなり早い段階で登場するのだが、プレイヤーのレベルが多少上程度で挑むと見事に返り討ちに会う、いわゆるレベル詐欺オーバードの一種なのである。崩しを伴う強烈な一撃こそあれど攻撃力はさほどでもないのだが、相当タフなので、ジリ貧の末全滅してしまうことが多い。敵の一撃で全滅する事も多いこのゲームで、このような負け方をすると次は勝てそう気がして、何度も挑んでしまう。そのような「越えられそうな壁」を演出し、挑戦者を打ち砕いた結果がこの金冠なのだろう。またフォンテラ属としては巨大で、そのせいで目立つ。ゆえにクエストボードを見ていないプレイヤーでもちょっとした探索中に発見することもあり、犠牲者を増やしている。とはいえある程度インナーやアーツが揃えば全く勝てない相手ではない。ストーリーを進めドールを入手してから再戦するといとも簡単に倒せてしまうことが、すこしだけ寂しいかもしれない。
緑雨のオスカル(Lv11)
夜光の森、竜尾古樹付近に出現する鹿型生物ドメトム。ストーリーでは必ず通る場所にいる上、レベルが低いため、多くのブレイドが油断してかかり、返り討ちにされているこのゲームは体の大きさで敵の強さが決まるといってよく、レベルは当てにならない。エーテル属性の範囲技アーツ「エーテルフィールド」が強力で、これで全滅させられてしまうケースが多い。このレベルのうちはエーテル対策も少ない。しかし、強力な技の多くは角を破壊すると使ってこなくなるため、対処がグンと楽になる。ちなみに、オスカルのすぐ近くにいるサルタート、「魔笛のアリア」はオスカルよりレベルが高いのにもかかわらず非常に弱い。オスカルと違って、こいつはストーリーでよく通る場所にいるという理由だけで異常な討伐数である。
縄張りハイレッディン(Lv81)
『縄張り』の名を継ぐもの。前作に登場した縄張りバルバロッサと赴きは違えど、ゴリラ型のモンスター。そしてご丁寧にレベルも同じ81と明らかに意識されている。おまけに出現場所も主人公達の本拠地NLAにほど近い。今作は前作と違い、主人公サイドの最大レベルが60なので、相対的に強化されているとも言える。今作はドールという強力な対抗手段もあるが、レベル30クラスのドールではやはり相手にならない。正攻法なら、レベル50クラスのドール4機で挑んで、1機くらいはスクラップにされる覚悟で挑もう。
暴君バルナバーシュ(Lv65)
忘却の渓谷、トルホグネ平原を駆け回っている四足歩行生物、ペッカー。現時点で十万人ものブレイドが被害に遭っており、これはなんと全オーバード中最多である。ボルト属性フライングクローの威力が凄まじく、おまけにウイルス効果まで付いている。対策は必須。頭部を破壊すると凶暴化してしまうが、爪を破壊すればフライングクローを封じることができる。最優先で爪を狙っていこう。
崖際のシュナイダー(Lv10)
見ての通り低レベルオーバード。種族もパグルスという貧弱な蟹型原生生物である。が、問題は出現場所。夜光の森の奥にある湿潤瀑布という大きな滝の中ほどにある、小さなでっぱりの上にちょこんといるのである。直接歩いてたどり着くことはできず、一度滝の上に登ってから、でっぱりに乗れるようによくマップを見ながら落ちる必要がある。当然、外せば、滝壺までフリーフォールである。絶妙に挑みにくいくせに、弱いので倒した際の達成感も微妙。ドールが飛べるようになれば、好きに殴りに行けるが、ドールなら当然輪をかけて瞬殺できてしまう。微妙に残尿感の残るオーバードである。
守護神ゴ=ラア(Lv60)
夜光の森の探索中、ふと小さな入り江に出る。その真ん中の海中に奇妙姿をした大きな彫像のようなものが半没しているのが見えるだろう。この不思議な像はなんだろう? 惑星ミラの古代文明の遺産? ひょっとしたら、後のイベントのキーになるかも!! そんなささやかな興味を抱き、不用意にこの像に近づく主人公は漏れなく驚愕することになる。泳いで像に寄り触れる間際に流れだす例のBGM。そしてそれまで微動だにせず、ただのオブジェクトだと思っていた彫像が突如浮遊し動き出す! そう、コヤツこそがゼ=ラア属オーバード守護神ゴ=ラアである。ゼ=ラアはミラに点在する正体不明の無人機動兵器である。基本的に地面に打ち捨てられたようにして微動だにせず、プレイヤーが近づいて初めて動き出す、というものがほとんどを占める敵である。恐らく、まっとうにプレイしていれば最初に出会うゼ=ラア属はこの守護神様になるであろう。そして、まっとうにプレイしていれば、初見のこいつに対抗する術はない。そのマジックハンドのような腕の無造作な一薙ぎで哀れなブレイド隊員はランドマーク送りとなり、ゼ=ラア属の存在をトラウマとして植え付けられることになるだろう。時は流れ、メインシナリオクリア後、チート性能を誇るドールアレスを手に入れた彼or彼女は思うだろう。こいつなら、あのトラウマを打ち破れる!! そう確信し、意気揚々とかつての入り江に向かい、守護神に必滅のアガースラカノンを見舞う!! だが、恐らく次の瞬間砕け散るのは、守護神ではなく軍神アレスのほうである。なぜなら、守護神ゴ=ラアは『エーテル属性反射』の能力を完備しているため。アレスの頼みのアガースラカノン(ついでにアグニガトリングも)はずばりエーテル属性である。そんな隙を生じぬ二段構えのトラウマで、守護神は軍神に「必ず反射貫通のデバイスを着けなさい」と教えてくれたのであった…… なお、その他の点は一般的なゼ=ラアのバージョンアップ版なので、キチンと対策をすればまっとうに勝てるだろう。もっとも、レベル60クラスのドールを造るには、色々なゼ=ラア属の固有ドロップアイテムの『紋章』がしこたま必要になるのだが。因みに、暗黒神や鉄機神など、神の名を持つより高レベルなゼ=ラア属のオーバードは他にも多いが、こいつほどのトラウマとインパクトを兼ね備えているものはいないと思われる。理由はもはや語るまでもないだろう……
真空のシ=エル(Lv19)
メ=ツウ属のオーバード。メ=ツウは上記のゼ=ラア属と同じく、ミラに点在する無人機動兵器。もっとも、ドール戦がほぼ前提になる大型のゼ=ラアよりは小型で、インナーでも普通に対抗できる。が、このシ=エルには、上記の守護神様とは真逆の初見殺しが仕掛けられている。それはズバリ『近づいても起きない』ことである。メ=ツウはゼ=ラアと同じく、基本的には地上で動かずにいて、プレイヤーが近づくと襲ってくるタイプの敵である。だが、このシ=エルは起きない。しかも、割と序盤にこいつの討伐依頼クエストが舞い込んでくる。クエストを受け、ナビ玉とマップをたよりに、それっぽいものを見つけはしたものの、近づいても踏んづけても、一日中待ち続けても、そばで土下座しまくろうと、全く反応しない。因みに、こいつの寝ている少し奥には普通に起動しているザコのメ=ツウもいる。ぶっちゃけると、こいつはプレイヤーの察知パターンが変わっており『戦闘状態で近づく』か『ドールに乗って近づく』かしないと起動しないのだ。知ってしまえば、近場のザコと戦闘状態を維持したまま近づくだけでコイツとも戦える。だが、それに気づかないと、ドール移動が基本になるまでずっとシ=エル討伐のクエストが未クリアのまま残り続ける羽目になる。コイツはコイツで、『敵の感知パターンも色々あるんだよ』と教えてくれる先生なのだった。なお、レベルと実力はそこそこなので、マシン属対策をして油断しなければ、そこまで苦戦はしないだろう。なかなか起こせなかった場合はかえってそれが悔しいが。
ライラ専用ガルドラ(Lv55)
ガルドラは劇中で地球人たちに敵対する異星人組織『グロウス』が運用する量産型ドールの一種。つまり、このオーバードはライラという人物用にカスタマイズされたガルドラである。真っ赤なカラーリングが鮮やかだが、別に通常の3倍の早さを持っていたりはせず、問題になるのはその出現時間。ライラさん本人が忙しいのか、朝方のある時間帯に2時間しか出現しない。因みに、システム上ゲーム中の1分は現実の1秒なので、こいつの出現時間は実時間で2分ということになる。さらに、このオーバードはある重要なクエストをクリアするために倒さなければならない相手でもある。ぶっちゃけ、攻略サイトかガイドブックに頼って待ち伏せしないと、別の意味で辛い相手である。
大禍のハルトムート(Lv91)
今作に存在する「落ちたら死ぬ」スポットであるジャイアントクラックを悠々と飛行しているムカデ型生物ミレペーダ。このエネミー、サイズとレベル相応の強さを持つにもかかわらず、討伐数は百万を超え、ジョーカーに次いで二位の数値である。というのも、インセクト特攻を積んだアレスのアガースラカノンで瞬殺できる上、優秀ナデバイスであるトレジャーセンサーの素材となるマテリアル、老いた被膜をドロップするのだ。トレセンがあるのとないのとではハクスラ効率に雲泥の差がでるため、やりこみ派のプレイヤーに倒されまくった結果、こうなってしまった。経験値の多さも手伝って、スカウトのチケット稼ぎとみても優秀。アレスはよくマテリアルを掘る「スコップ」とたとえられるが、そうするとこのハルトムートやジョーカーは「土」ということになる。今日もどこかで倒されているのだろう。
憤怒のシュラヴァス(Lv65)
夜光の森で雷雨時のみ三又大橋付近に出現するミレペーダ。夜光の森では雷雨になりにくく、居場所も地味なためハルトムートと比べるとお目にかかりにくい。このシュラヴァスは他のミレペーダにはない「逆鱗」という部位があり、ここを攻撃したり破壊したりすると、激昂して大幅にパワーアップしてしまう。他にも回復禁止ウイルス効果のある攻撃などもあるが、逆鱗を攻撃さえしなければ他のオーバードと大差はない。しかし、逆鱗の部位破壊報酬には強力なロングソード「銘刀 仁義丸」があるため、余裕があれば攻撃してみてもいいかもしれない。
災厄のトゥルエノ(Lv60)
かなり遠方の地域である黒鋼の大陸の隅にある、白燐湖という極彩色の毒沼に出現するナグァダ属のオーバード。ナグァダは一言で言ってしまえば、巨大なイソギンチャクのような原住生物。字面だけ聞くと、地上にいるのが場違いに思えるが、実際は毒々しい色合いの白燐湖の背景にマッチしまくっていること、そしてあまりにもデカすぎることから、どっかの守護神よろしく初見ではオブジェクトと間違いやすい。そして、案の定近づくと例のBGMと共に浮かび上がり、強力な広範囲攻撃で猛威を振るう。ぶっちゃけ尋常じゃなく強く、得意の広範囲吸い込み攻撃はこっちの動きを邪魔して連続ヒットするので、ほぼハメられる。正直、白燐湖で例のBGMが流れると、レベル50クラスまでのドールはほぼ漏れなくスクラップにされると思っていい。おまけに白燐湖はあまり広い地域ではないので、他の敵と戦闘を起こすか、最悪ちょっと横切っただけでも、このトゥルエノさんは出張ってくる。メインシナリオをクリアして、レベル60台ドールをそろえるか、アレスを引っ張って来ない限り、白燐湖でのまともな探索は不可能と思っていい。ついでに言うと、アレス90のアガースラカノンでも、素のままだとギリギリ耐えきる。因みに、このトゥルエノの身体の下には転送装置が隠されており、その先では貴重なデバイスが手に入る。ぶっちゃけ、白燐湖探索の最大の目的はこれなので、トゥルエノが白燐湖の全てと言っても過言ではない。あえて言おう、災厄で最悪のオーバードだと。
シャンテ専用ガルドラ(Lv48)&蟲姫シャンテ(Lv38)
お馴染みの専用機系ドールとその乗り手と思しきミルサード人という異星人オーバード。昼間はガルドラがグロウスの基地の門に、夜間はシャンテ自身が上空に浮かぶグロウスの施設に登場する。ガルドラはそこまで特筆するほど強くはない。レベル50クラスドール4機で袋叩きにすれば難なく倒せるだろう。だが、その際、敵機の腕パーツを破壊すると、一部のガルドラ系固有ドロップアイテムのドールウェポン『T-claw』を最高威力で手に入れられる可能性がある。シャンテ自身は、インナーでしか入れない狭い施設内で、異名通り大量の虫型原生生物を引き連れて待ち構えている。ミルサード人系の敵は高い攻撃力も持っており、同等のレベルで挑むとなかなかの強敵。なのだが、施設自体があまり大きくないため、ドールで飛びながら施設の外から端にいる手下の虫をロックし、施設の上に乗っかって自ドールを中心に広範囲にヒート属性の攻撃を仕掛ける、フェニックスウイングを使えば、施設内部の虫とシャンテ姫を纏めて蒸し焼きにしてしまえる。虫だけに。そして、このシャンテは、やはり固有のドロップアイテム『銘刀 風林火山』を落としてくれる。家来の虫たちが落とすアイテムも、ドール強化に使う機会が多く重宝する。つまり、総じて言うとこのシャンテ、かなりのカモである。お姫様は太っ腹なようだ。なお、ミルサード人はかなり長身だが地球人に近い体系のケイ素生命体の異星人で、何が言いたいかというと女性体は結構露出度が高くエロい。シャンテ姫、至れり尽くせりである。
ルクザール専用ゼルン(Lv90)
ドールフライトパックを手に入れ、白樹の大陸を新鮮な気持ちで探索中。すると、グロウス基地の上空に浮かぶ空中要塞のようなものが。あの中にはいったい何が?そう思ってワクワクしながら近づいた主人公は漏れなく驚愕することになる。ドールで乗り込もうとした途端に流れる例のBGM。そう、コイツはプレイヤーが入れる建造物などではなく、サマール下級領事グロウス総帥・ルクザール専用の移動要塞だったのだ。守護神と同じく、これ自体が直接攻撃してくるエネミーだと思ったブレイドは数えるほどもいなかったのではないだろうか。ただし、守護神とは違い特殊なギミックはなく、アレスがあればそこまで苦戦する相手ではない。むしろ、後述のレヴァエールの方が強敵である。
終末のレヴァエール(Lv82)
黒鋼の大陸と白樹の大陸の合間の海上空にいるゼルン。見つけにくい場所にいるためと、その強さのせいか討伐数はかなり少ない。説明文によるとこのレヴァエールはグロウスに残された最大戦力であり、ウィータが生み出した戦略衛星・サテレスを召喚し、開幕無敵状態になる。胴の下あたりにいるセンチネル・サテレスを撃破すると無敵が解けるが、それと同時にレヴァエールの攻撃も激化する。さらに、無敵解除から五分のカウントダウンが始まり、五分経つと不可避の即死攻撃を行ってくる。このように、大量のギミックを持ち、どう考えてもルクザール専用ゼルンより強い。なぜこちらがルクザール専用でないのだろうか?
シャルナーク専用バスギア(Lv84)
バスギアはガルドラと同じくグロウスのドール。だが、かなり後半から登場する機種で、無名の機体でも結構強い。蛇足だが、ガンダムでいうなら、ガルドラはグフからドムくらいで、バスギアはゲルググと行った感じか。その、個人用カスタム機でレベルも高いので当然強敵である。さらにやっかいなことに、こいつは洞窟の奥まったところにおり、ドールでは挑めない。自分が出撃するときどうすんだ。しかも、足場が悪く、落ちると無防備になってしまう水場の上にこいつは浮いているという、非常に悪条件下での戦いを強いられる難敵である。だが、抜け道もあり、射撃武器の射程を伸ばす装備をいくつか身に着け、一度コイツをターゲットにすると、ロックオンしたまま洞窟の入り口に戻れる。そうなればこっちのもの。ドールに乗り込んで、壁越しの射撃戦で戦える。いっそ、チート性能を持つドール、アレス90のアガースラカノンをぶち込んでやることもできる。反則臭いが、勝てればよかろうな人は覚えておこう。因みに、このドール、乗り手と思しき天才技師シャルナークがオーバードとして別所に登場しているときでも戦える。ドール系オーバードでは例外的な存在だが、自動操縦かなにかなのかもしれない。さらなる余談だが、バスギアシリーズは、倒すと固有のドールウエポンをドロップすることがある。そして、このシャルナーク専用バスギアが落とすのはその名も『R-cannon』。ゼノシリーズファンならドキリとするネーミングのはず。しかも同名武器で一番威力の高いものである。頑張って、コイツを倒しまくって、お気に入りのドールにR-cannonを装備するのも一興である。まあ、名前被ってるだけで、見た目も性能もあのアンドロイドのとは似てないけどね。
羊飼いのピョートル(Lv74)&躍動のヘイディ(Lv60)・深窓のクレール(Lv62)
夜光の森深部の河川にいる巨人シルースと、二体のオウィス。この三体で静かに暮らしているらしく、向こうから攻撃を仕掛けてくることもない。ピョートルはかなりの強さだが、オウィス二体はドールコントロールをしてくるものの苦戦する相手ではない。しかし、このオウィス二体を先に倒すとピョートルが激怒し強化されてしまう。なので、先にピョートルを狙ったほうがいい。
余談だが、この三体の名前はPeter(ペーター),Heidi(ハイジ),Clara(クララ) のロシア語読みである。
異星人核弾頭ラングレ(Lv11)
グロウスに所属する異星人、バイアス人のオーバード。バイアス人はシナリオ上一番最初に顔を合わせそして敵対することになる異星人。そして、そんなバイアスの前線基地に登場するのがこのラングレである。好戦的な異星人という存在に戸惑う主人公とプレイヤーの前に『核弾頭』などとインパクトのある異名を持って現れるものだから、非常に印象に残る。が、シナリオ超序盤の登場なので、せいぜい周囲の同型の雑魚より一回り強い程度。しかも、すぐあとにシナリオで普通に喋るグレンナーというこの基地の隊長がボスとして現れるため、すぐ忘れ去られるであろう。名前負けである。
首無皇帝グラデウス(Lv71)
忘却の渓谷に生息している、ミレザウロという首の長い恐竜(竜脚下目という、アパトサウルスなどに近い)姿をした生物のオーバードである。ミレザウロは基本的に原初の荒野に生息しており、あるイベントで建造された浄水場の近くなどで確認できる。しかし、彼にはその「首」がない。圧倒的な初見のインパクトを持ちグロデスクな見た目であるが、ある程度オーバードを倒してきたブレイド隊員がとりあえず攻撃してみても、全くと言っていいほどHPゲージが減らない。ならば、アレス90のアガースラカノンだ、とやってみても、ほとんど減らない。なんと、こいつのHPは1億ほど。他のオーバードよりも圧倒的に多い。どれくらいかというと、100万ダメージを100回以上与えないと倒せないのだ。さらに時間経過によって、増援が入る。その方法は、体内から寄生虫を吐き出すというこれまたグロデスクな方法である。HP以外はさほどでもないため、インナーでも勝てる人は勝てる。ただし、吹き飛びには注意する必要がある。
実は、ミレザウロ属の「首」のように見えるものは「鼻」であり、ここを破壊すると本当の頭部が出てくる。このオーバードは最初から頭部を出しているということである。
バイアス最強のダダーン(Lv77)
非常に直球な二つ名の、上記の核弾頭さんと同じバイアス人オーバード。乱暴すぎて、グロウスも持て余し幽閉されていたらしい。そのため、メインシナリオをクリアするまで出現しない。だが、シナリオ最終章のどさくさに紛れて脱走したあとは、忘却の渓谷のオアシスで好き勝手しており、彼にメロメロのダダーンガールズなる女性バイアス人をはべらせている。そこに喧嘩を売りに行くと、「人の楽しみを邪魔するんじゃねえ!!」と襲ってくる。最大の特徴はグロウス脱走の際にかっぱらったという、最新の銃器。その名も『ドール破壊砲』なる直球な兵器で、こちらのドールを確実に一撃で破壊してしまう。シナリオ最終章でグロウスに使われなくてよかった。ならば、4人がかりで袋叩きにしてやる、と勇んでも今度は彼に心酔するマッチョ集団『ダダーン団員』を呼び出してくる。その数実に20人以上で、逆に数の暴力でハチの巣にされてしまう。しかも団員が残っている間はダダーン自身は無敵。正攻法なら、範囲攻撃が得意な武器でOCGを駆使しつつ速攻で団員を殲滅するべき。ネタ満載だが、二つ名に恥じない非常にやっかいな強敵である。が、ガールズとのバカンスに夢中なせいか、こちらから殴りにいかないと戦闘が始まらない。勝てればよかろうな人は、先手必勝でアレスのアガースラカノンを撃ち込めば、3秒で倒せる。ついでにこいつは固有ドロップアイテムとして、最強の威力を持つロングソードと貴重なデバイスを落とす可能性がある。今日もどこかの惑星ミラではアレスによるダダーン狩りが流行っているかもしれない……
放浪王ルガルバンダ(Lv88)
ダダーンと同じくメインシナリオクリア後限定のオーバード。巨大なトカゲのような奇妙な姿の敵。とある洞窟の奥の奥に隠れ潜んでおり、やはりドールでは挑めない。コイツばかりは抜け道もなく、強制的にインナー戦で挑まざるを得ない。一応、指示すれば仲間はドールに乗れるので、一人で戦うことになるが仲間を攻撃ができない代わりに操作キャラの能力の強化役及び攻撃を受けない上に引き付けてくれる囮役にすることができる。攻撃属性が豊富なうえ、非常に厄介なコントロールのデパフをかけてくる。単に強い装備を持っただけでは同士討ちさせられてしまう危険が高い。さらにこちらの耐性を無視することもあるため、撃破には結構運が絡む。体力が減ってくると、ワイルドシープという原生生物を呼び出すが、ダダーンとは違い、部下ではなく己を強化・回復するための餌である。シープ自身は弱いので、ルガルバンダに食われる前に倒してしまおう。(ネタバレ反転)その正体は、地球のあらゆる生物を再生・培養するための施設・セントラルライフが暴走して産みだした異形の合成生命体キマエラ。シナリオではラスボスの前哨戦で12体のキマエラと戦うことになるが、どさくさに1匹だけセントラルを脱走していたのが、このルガルバンダである。雌雄はなく、自己強化・自己増殖が可能らしく、こいつを放っておいたらミラの生態系がえらいことになっていたかもしれない。
秘奥のジョーカー(Lv90)
夜光の森の最奥、神鳥寝所の巨大な花の中にいるオーバード。そのためドールフライトカスタムを所持していないと挑めない。周りに大量のスコール・ブラッタ(Lv60)を引き連れているためなかなかの強敵…かと思いきや小虫型の原生生物なためさほど強くなく、インセクトキラーのデバイスをいくつかつけてフェニックスウイングを撃てば周りのブラッタを全滅させることも可能。うまく行けばジョーカーもいっしょに倒せる。そんな彼だが自身が比較的高レベルな事、その割に倒しやすいため多くのプレイヤーのカモとして倒されている。また、オンラインでレベル60の仲間をスカウトし、スカウトした仲間といっしょにジョーカー共を倒し、その仲間を帰還させることでブレイドメダルと大量の報酬チケットを手に入れる方法(通称”ジョーカー狩り”)の発見以降はさらに多くのプレイヤーによって倒されるハメになり、いつしかプレイヤーからは"ジョーカーさん"と親しみを込めて呼ばれている。今日もチケット稼ぎのために狩られ続けているだろう…。
爆熱神ヴォルティチェ(Lv94)
赤い龍の姿をしているアンギィスという生物。黒鋼の大陸のミ・ガンド山火口付近に、炎雨時のみ出現する。原初の荒野にもLv90のアンギィス・鉤臥龍エリヴィーラがいるが、あちらとは比べ物にならないほど強い。シンプルクエストのオーバード討伐でも最高レベルである。ヒート・ボルト耐性が100であり、自身もヒート属性の攻撃をしてくる。特にボルト属性アーツのスタンが厄介。メガフライキラーなどを積むと倒しやすいが、それでもかなりの強敵。万全に対策をして挑もう。
赤兎のナハム(Lv66)&絶影のナーダシオン(Lv96)
原初の荒野、岩盤要塞付近の高台にいるオーバード。お馴染みの専用のドールとそれの乗り手と思わしき異星人のオーバードだが、レベルで分かるように他の専用ドールとは次元の違う強さを誇る。ナハムのHPをある程度減らすとナーダシオンを召喚してそれに乗り込んで戦うという少し変わった戦い方をするが、相手の回避率と命中率が非常に高いため、戦うなら命中率アップのデバイスは必須である。また、HPを2割くらいまで減らすと装備を外してさらに攻撃速度と回避率を上げてくるため、こちらの攻撃が当たらずにそのまま倒されてしまうこともある。そのため、装備を外したところをオーバークロックで一気に倒してしまいたい。
ちなみに、このナーダシオンはアルマンダルというタイプのドールだが、他に登場する同タイプのドールはストーリー上で必ず戦える一機のみ。説明によると操作難易度が高いらしくグロウス内でも搭乗適性を持つ者が少ないため量産化には至っていないらしい。さらにこのナーダシオンはナハム用に極端なカスタマイズが行われているため、彼女以外の操縦は不可能とのこと。
悠妃ファルシス(Lv97)
白樹の大陸に生息。大陸内でもひときわ目立つオブジェクト、夜光球の内部にぶらさがっている。夜光球は宙に浮いているため、基本的にフライトパックがなければ出会うことはできない。重力属性の攻撃を豊富に持ち、対策は必須。特にダークネスレイは威力もさることながら、重力耐性ダウン付きで多段ヒットという鬼畜性能。一発目で重力耐性ダウン、2発目以降で大ダメージを食らうことになる。転倒やカウントボムなども地味に厄介。また、HPが減るとリジェネレーションとうアーツを使い体力を大幅に回復する。そのため、残り2割ほどのHPになったら、超兵器で一気に倒してしまいたい。デバイス次第では超兵器一発で倒すこともできるが、時間と手間がかかるのでおすすめしない。
また、同じ夜光球内には、クラゲ型生物ウォーター・ナルキーが6匹生息している。こいつらはドロップするインナーウェポンが最上位のもので固定な上、レベルの割に倒しやすい。そのため、廃人と呼ばれるプレイヤーは、ファルシスの下で何万匹ものナルキーを倒しているとか。
終焉のテレシア(Lv99)
前作にも登場した存在であるテレシアが、装いも新たに最強のオーバードとして登場。夜光の森の最奥、神鳥寝所を常に飛び回っている。故に少なくとも最初はドールで挑む必要がある。あらゆる属性をカバーし、強力なアーツを操る文句なしに本作最強の敵である。因みに、定期的にオンラインモードでテレシア・ブルームというワールドエネミーが登場するが、そちらはレベル30で、終焉とは比べ物にならない(そもそもワールドエネミーのシステムが本編と違って変則的である)シナリオ上でもちょこっと登場し、主人公達を助けてくれたこともあるが、一体どんな存在なのかすら謎である。(前作ネタバレ)少なくとも、前作のテレシア達のように、巨神の下僕として姿を変えられたハイエンターとかいう設定はないので、ある意味では気兼ねなく戦える。
黄金ブラッタ
各大陸に生息する黄金のブラッタ。猫目のトゥエ、虎目のティコ、黄金のアギト、柘榴のユイロ、琥珀のミルツ、黄水のヒイロ、黄鉄のカミュ、黄玉のアルド、金紅のロイミ、黄銅のナットの十種が該当する。いずれも超小型で、なおかつ非常に見つけにくい場所におり、夜間限定や周りの敵を一定数倒さないと出現しないなど出現条件があるものもまでいる。そのため討伐数は全オーバードの中でも最少であり、特に金紅のロイミは発売から一年が経過した現在でも2000体も倒されていない。しかし戦闘能力は非常に低く、半ばオマケ要素のようなものである。出現場所はあえて記載しないので、御自分で探し回ってみてはどうだろうか。
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