あだち充(あだち みつる)とは、日本の漫画家。主な作品に「みゆき」「タッチ」「H2」「クロスゲーム」「MIX」などがある。
概要
1951年2月9日生まれ、群馬県伊勢崎市出身。兄に、同じく漫画家で、赤塚不二夫の下でアシスタントを務めた、あだち勉(1947年8月1日 - 2004年6月18日)がいる。
1970年に「消えた爆音」でデビュー。初期には当時のブームであった劇画調の少年漫画を執筆するもヒットには恵まれず、幼年誌でのコミカライズや少女誌などに活躍の場を移し、徐々に画風がソフトなタッチになっていった。
1978年、再び少年誌に戻り、高校野球を題材にした「ナイン」を発表、少女漫画のライトな雰囲気を少年漫画に持ち込んだこの作品が転機となり、続く「みゆき」「タッチ」で人気作家の地位を確立する。1982年、上記2作で第28回小学館漫画賞少年少女部門を受賞。以降も『週刊少年サンデー』を中心に少年誌の第一線で活躍している。
作中にあだち本人が頻繁に登場するのも特徴で、その容姿は丸眼鏡をかけ、チェックのシャツ、身の丈ほどのGペンを担いでいるのが特徴。漫画を描いているデスクのシーンで話のオチを適当に決める、原稿をほったらかして遊びに行く、他の漫画を紹介して編集に殴られる、ヌードシーンを入れるかどうか編集と相談する、ファンレターの返事を書かないことを謝る、登場キャラが作者の作風に難色を示す、過去に描いたコマを切り貼りする…など、いい加減な性格として描かれている。
人物
東京ヤクルトスワローズのファンである。
地元球団である群馬ダイヤモンドペガサスの選手が移動するときに使用するチームバスのイラストを執筆している。
「タッチ」「ラフ」の実写化に関しては、長澤まさみの衣装に期待してオファーを受けたと冗談交じりに語った。
作品一覧
大百科に記事のある作品に限る。
余談・その他
- まだ漫画家としてのデビュー前だったころ、すでに漫画家だった兄の勉を訪ねてきた少年がおり充は客として取り次いだ。その後アシスタントとして共に勉の漫画を手伝って描いていたその少年が、後に『連ちゃんパパ』で知られるありま猛だった。ありまいわく、「プロ(勉)の原稿を見せてもらってすごいと思ったら弟(充)はもっとすごかった」とのこと。2020年9月から始まった『あだち勉物語』については、前から描きたかったありまが充に許可を求めたところ、「まあ、ありまだったらいいだろう」と言われてOKされたという。 [1] [2]
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関連項目
脚注
- *『あだち勉物語』~あだち充を漫画家にした男~
- *ネット激震の「邪悪」な主人公はこうして生まれた 『連ちゃんパパ』作者・ありま猛インタビュー (1/3) (ねとらぼ 2020年06月14日 12時30分)
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