タイキシャトル(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「タイキシャトル」をモチーフとするウマ娘である。 CV:大坪由佳
概要
誕生日:3月23日 身長:172cm 体重:微増(「でもノープロブレム!」)
スリーサイズ:B94・W59・H90パワフルで人懐っこいカウガール。誰とでも仲良くしたがる性格で、一方的に距離を詰め、ハグをする。
極度の寂しがり屋でもあり、パーティーを自らよく開くのも、そのためである。
短距離が得意で、そのダッシュ力は親しいサイレンススズカも一目置いている。
アメリカ・ケンタッキー州生まれのカウガール。超元気印の健康優良児。とにかくパワフルで、周囲の人間を疲れさせてしまうほど。
しかし意外とさみしがり屋で、一人でいることを嫌う。留学してきたので、早く活躍したいと願っている。
ブロンドの髪と尻尾を持つ、アメリカ生まれの留学生。ウマ娘の中でも長身でスタイルの良いダイナマイトガール。白い歯を覗かせて屈託なく笑う明るい性格。実家は牧場で肉牛を扱っているらしい。
公式ポータルサイトで紹介されているウマ娘60人の中で2人だけ(もう1人はゴールドシチー)の尾花栗毛(金髪)。最初のPVでは明るい髪色だったが、現在は赤みが強くなっている。
勝負服はスカート付きの水着に近い露出の多いデザイン。明るいグリーンの下地に白い星が「タイキ」のトレードマーク。革のブーツと手袋、ガンベルトに拳銃、テンガロンハットでウエスタンに決めている。
アニメでの活躍
学園の最強チーム「リギル」の一員。劇中における日本最強の短距離ウマ娘。第4話では日本ダービーを控えたスペシャルウィークに壁を乗り越えさせるため、彼女のトレーナーの発案で模擬レースをすることに。レースはシャトルが常に外を回りながらも、スペシャルウィークと接戦を演じ、彼女の健闘を称えた。
EXTRA R(第13話)のウィンタードリームトロフィーは東京・芝2400mが長すぎるためか、「リギル」で唯一不参加だった。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:ワイルドフロンティア
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育成ウマ娘:Bubblegum☆Memories
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育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- クラシック級1月前半:シンザン記念(G3)で5着以内
- クラシック級5月前半:NHKマイルC(G1)で5着以内
- クラシック級6月後半:ユニコーンS(G3)で5着以内
- クラシック級11月後半:マイルCS(G1)で3着以内
- シニア級6月前半:安田記念(G1)で1着
- シニア級9月後半:スプリンターズS(G1)で1着
- シニア級11月後半:マイルCS(G1)で1着
概要
育成ウマ娘[ワイルド・フロンティア]は堂々の☆3で初期実装。
短距離・マイル巧者にしてダートにも高い適性を持ち、適正キャラが少なくチームレースで不足しがちなところを埋めてくれる。固有二つ名「最強マイラー」の通り、自前のスキルはほぼマイル用なので、チームレースでは最も人材不足でマイル固定のダートに最適である。本来なら芝メインであるべきなんだけども。
固有スキルの「ヴィクトリーショット!」は貴重な加速スキル。スキル発動条件の好位置というのは3位以下かつ全体から見て前の方というもので、先行特化のやや限定的な位置取りが求められる。その他気を付けなければいけない点として、コーナーのない新潟1000mでは発動しない、最終コーナー開始から終盤が遠い東京・阪神芝1600mだとラストスパート前に発動してしまいほぼ無駄になる、という点。つまり芝マイルG1で機能しない。最強マイラーなのに。
なお、中距離適性はEということで因子を集中させれば初期Aが可能。中距離だと固有スキルの条件がちょうどいいことが多く、固有スキルありきではむしろ最適となる。チームレースで中距離にわざわざ置く理由は乏しいが、チャンピオンズミーティングなどでは意識したい部分である。ただし、所持スキルが大半使えなくなってしまう。
もっと言うと、所持するレアスキルの一つ「マイルの支配者」は先頭を指定しており事実上マイル・逃げ専用だが、デフォルトの適性は先行のみ。逃げ適性Cなので逃げにできないことはないが、今度は先頭だと発動しない固有スキルと噛み合わない……と、妙にちぐはぐな部分が多いのは気になるところ。
1周年バランス調整で「最終コーナー」だった条件が「最終直線が迫ったとき」に変更され、主にマイル以下に適する形となりちぐはぐさが解消された。その分従来有効だった場面では有効でなくなってしまったが、従来の性能はマルゼンスキーの固有と被っていた(しかもあちらの方が条件が緩い)ため、好ましい差別化とは言えるだろう。また、「マイルの支配者(積極策)」の条件も「前方」に緩和されて先行でまともに使用可能になり、合わせて改善されている。
それはそれとして、育成難度は低い。というのも終盤の短距離G1スプリンターズステークスを除く全目標レースがマイル戦で、脚質も先行または逃げ。このためバクシン教育成が通用するのである。
マイルと短距離の差から若干スタミナにも振るようにする必要はあるが、苦労はその程度。パワートレーニングでついでに上がるスタミナで充分にまかなえ、1着指定を求められる安田記念の頃には既にそれを苦にしない状態に仕上がっていることも珍しくない。☆3なので加入のハードルはあるが、引けさえすればバクシンオー・ハルウララと並び初期育成に最適な1人と言えるだろう。
第2の育成シナリオ・アオハル杯ではシナリオリンク対象の一人であり、チームに必ず加入する。
シナリオリンクの特典はサポートカードも含まれるが、唯一クライマックス実装以前にサポートカードがRしか存在しなかったのでその点の実用性はお察しください。
シナリオリンクの中では唯一の短距離およびマイルウマ娘であるため、自前で両方埋められない限り1戦目は彼女の成長具合が勝ち星の数に直結する。基本的に短距離は埋まるのが遅く、同様に専門性が高いウララのように性能に難もないので(ただしスキルはマイル用なので、人数が揃ったらマイルに回したい)、シナリオ組の中では比較的主力を張るチャンスが多いか。
一方でダート適性がCに下げられており、育成版の感覚でダートに回すことはできないので注意が必要(大抵はダートが足りない時期=短距離も足りないので、短距離が多い編成でもないと問題にならないが)。
育成時、あるいはサポカ編成時にはチーム名に「HOP CHEERS」を設定可能になり、選択すると優勝時のレアスキルが「マイルの支配者」になる。しかし、他のスキル同様本人は持っているスキルなのでヒントレベル稼ぎにしかならない。なんなら別バージョンですら持っているという……
チャンピオンズミーティングでは、上記の理由からなかなか陽の目を見ない評価であったが、固有の条件が比較的噛み合う貴重なウマ娘だったことから、2021年11月のスコーピオ杯においてマルゼンスキーと共に先行の主流の一角を担うこととなった。
なおそのレース条件は、東京芝2000m、秋・雨・重バ場。史実で叶わなかった夢のチャレンジと言うべきか、400m間違ってる「大雨のなかの無敵」と言うべきか……。「本人はまだ(2000mを走ると)気づいてないので頑張ってくれると思います」
1周年以降は短距離~マイルでは候補として名が挙がるポジションを獲得している。
夏の新衣装バージョン[Bubblegum☆Memories]は2022年6月末にメジロドーベルと共に登場。この名称と同厩のガム噛んでるヤツとの関連性は不明。
スピ賢型の通常版とは対照的にパワー全振りの成長率で、いずれも短距離向きではあるが育成のバランスが変わってくるので注意。
固有スキルは追加効果つきの末脚系。先頭で不発するため後ろから詰めたいが、追加効果の条件を考えると短い距離で使う分には先行向き。得意な役割は通常版とあまり変わらず、コースを選ばない性能なので通常版の固有がハマらない時などにはこちらの方が良いと言える。例えば、1周年調整後はダート・マイルとの相性が悪くなっているのでチムレのダート要員など。
サポートカード
SSR[Hands up crook!]
2022年6月、育成新衣装が登場する1つ前のガチャで実装。タイキ担当Tにスパルタすぎる。
スピードタイプ。例によってスタンダードな勝負服姿イラストで、普段は背中に掛けているテンガロンハットを被って決めている。
友情性能が高く、さらにマイル全振りのヒントを高レベルで回収できる(そしてレアスキルも「マイルの支配者」)トレーニング特化型。
しかし時はクライマックス環境の真っ最中であったため(レースボーナス5%はあるし使えなくはないが)なんとも言えない評価となり、「なんでこれをアオハル杯の間に出しておかなかったんだ」とツッコミを受けることとなったが、それから2ヶ月、トレーニング主体かつヒント系の評価が高いグランドライブシナリオで復権。真価を発揮する逃げ~先行用としてはその間に実装されたマルゼンスキー・アグネスタキオンと競合するが、有力な選択肢の一つとなった。
楽曲
関連ウマ娘
- サイレンススズカ
- 友人。内向的な性格なのでアメリカンなノリについていけない部分は多々ある。
モチーフ馬は同期。共にマイルを走れるので対戦したことはあるのだが、本格化前だったので相手にならず、本格化後の期間に対戦することはなかった。ゲームのタイキ育成シナリオでは、スズカが健在であれば不可能ではなかった再戦が描かれている。 - メジロドーベル
- 同室で、スズカ同様タイキとは対照的で、わりとマイペースなスズカと違って純粋にコミュニケーションで思い悩むタイプなので尚更である。新衣装で同時登場となり、ストイベ「シーク・ソルヴ・サマーウォーク!」で共演している。
モチーフ馬は同期だが対戦はない。なお、ウマ娘関連馬との仔が多いドーベルだが、タイキシャトルとの交配はしていない。 - シーキングザパール
- アメリカン仲間。『うまよん』では彼女のアメリカン度を試すようなこともしている。ゲームではタイキのシナリオでは(初期実装の都合もあり)特にフィーチャーされないが、パールのシナリオではタイキが最大のライバルになる。
モチーフ馬は同じアメリカ生まれで同じ短距離路線の同期であり、同時期に海外遠征して共にG1勝利を果たした。とはいえ評価は当時からこちらの方が明確に上で、パールのシナリオはその部分も反映されている。 - メイショウドトウ
- モチーフ馬は種牡馬引退後のお隣さんであり、対戦や血縁といった関係が主になりがちなウマ娘のモチーフ馬の間において貴重な、実際に馬同士が仲良くしていた関係。
ウマ娘においてクローズアップされる頻度は今のところ意外と少ないが、いくつか描写がある。 - ニシノフラワー
- イベントで幾つか登場。飛び級で入学して周囲になじめなかったフラワーに付き合って励ましている良き先輩。
- 短距離~マイルウマ娘なので同じレースに出る機会が多く、全キャラでも屈指の高身長のタイキと全キャラでも1,2を争う小柄なフラワーがゲートに入ると体格差が顕著に表れる。
モチーフ馬はあちらの方がだいぶ年上で、2頭の間の仔もいる。
史実
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マイル(1600m)戦で圧倒的な強さを見せた、日本が世界に誇るマイルの絶対王者。
1994年生まれの牡馬。父Devil's Bag、母ウェルシュマフィン、母父Caerleon。アメリカ生まれの外国産馬で、1995年からはアイルランド、1996年7月からは日本で調教を受けた。
なお、ウマ娘では「タイキ」で通っているがこちらは冠名なので、略して呼ぶ場合は通常「シャトル」である。
管理調教師は藤沢和雄、主戦騎手はアメリカで母に騎乗したこともある岡部幸雄。3歳時(97年)のスワンSとマイルCSのみ横山典弘が騎乗した[1]。
ゲート試験を失敗しまくってデビューが遅れてしまい3歳の4月、新馬戦が既に終わっていたのでダートの未勝利戦でデビュー勝ちすると、ダート戦と芝マイルで2連勝を挙げる。4戦目は1400m戦でタイム差無しの2着と不覚を取るが、秋にはダートマイルのGIIIユニコーンステークスを制し、芝のGIIスワンステークスを連勝。マイルチャンピオンシップでは2馬身差をつける圧勝でGIウィナーとなる。続くスプリンターズステークスも快勝し、初のマイルCSとの同一年制覇を達成した。
4歳春は京王杯スプリングカップを流してレコード勝ちし、海外挑戦前の壮行レースとして安田記念に臨む。当日は大雨の影響で超不良馬場となったが、これを問題にせずに2着に入った97年香港ダービー馬オリエンタルエクスプレス(ダグラス・ホワイト騎乗)に2と1/2馬身差をつけて完勝する。次戦はフランス遠征に向かい、フランス最高峰のマイル競走G1ジャック・ル・マロワ賞に出走。直線1600mというこれまでにないレースであり、レース前は普段はおとなしいシャトルが落ち着きを欠いて周囲を心配させるが、レース本番では後続を半馬身抑えて勝利。日本調教馬としては初……ではなく前週のシーキングザパールに続く2頭目の海外G1制覇となり、岡部は悲願の海外制覇に表彰式で感涙した。
帰国後はマイルチャンピオンシップを2着に5馬身差をつけて連覇し、有終の美を飾って引退…の予定だったが、JRAの要望でスプリンターズステークスに出走。この頃は既に気持ちが切れて調教で手を抜いていたと言われ(実際太っていた)、タイム差無しではあるが生涯最低の3着に敗れた。この1戦のせいで生涯連対の達成を逃してしまう。逆に、もしここで2着以内に入れていれば日本調教馬の生涯連対記録で不動の単独2位(2021年現在の2位がダイワスカーレットの12戦)になっていたのだが。
それでも通算戦績は13戦11勝。日本競馬のトップクラスで比較しても、4歳まで走ったうえで勝率で上回るとなるとディープインパクト(14戦12勝)くらい、というほどの驚異的な戦績である。
この年(98年)の年度代表馬にいわゆる短距離馬としては初めて選出、さらにはフランスでまで古馬の年度代表馬に選出され、翌年には短距離馬初の顕彰馬入りを果たした。
競走生活を通じて1600mより長い距離には出走しなかったが、能力的には2000m戦でも通用すると言われていた。しかし当時は天皇賞(秋)に外国産馬が出られないため目標になるレースがなく、サイレンススズカが勝った伝説のGII毎日王冠(1800m)に出走する案もあったが実現しなかった。
引退後は種牡馬入り。ウインクリューガーがNHKマイルカップ、メイショウボーラーがフェブラリーステークスを制し、芝とダートのマイルGIウィナーを輩出した。
2017年に種牡馬を引退した後はNPO法人引退馬協会に譲渡され、支援者に支えられてメイショウドトウと共に余生を送りつつ、同協会の顔役「フォスターホース」としてその活動を広める役割を担った。
晩年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で見学が一切出来ない状況の中、管理調教師だった藤沢和雄から飼料のプレゼントが贈られる程、多くのファンや関係者に愛されていた。
2022年8月17日に老衰による心不全で死去。享年28歳。
羊、猫など多くの動物と共にあった、穏やかな晩年であった。
詳細は当該記事へ→タイキシャトル
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関連項目
脚注
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