転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました単語

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転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きましたとは、らる鳥によるライトノベル作品である。

概要

　小説家になろうにおいて連載しており、2021年4月にアース・スターノベル（アース・スターエンターテインメント）より書籍化された。書籍版のイラストはしあびすが担当している。Web版が2023年5月に連載が完結し、最終巻の第8巻と同月に発売された。全8巻。

　無料Web漫画連載サイトのコミックアース・スター（アース・スターエンターテインメント）において2021年6月10日より漫画版の連載が開始された。漫画版の作者は成田コウが担当。ニコニコ漫画においても掲載されている。2022年1月には単行本第1巻が発売された。2024年8月現在既刊6巻。

ハイエルフの1000年の寿命の時間軸を持つエイサーと出会う人間、ドワーフ、エルフの寿命時間軸の違いも描きつつエイサーが旅をしていく物語となっている。5巻には年表が付録として収録された。

あらすじ

　日本からの転生者であったハイエルフの少年のエイサーは、生まれて30年で物心がついたあと以後120年ハイエルフとして生活していたが、生活に飽きて残りの寿命数百年も同じ生活をすることに耐えられなくなる。

　結界の外、森の外に出たエイサーは、近くにあった街のヴィストコートに入ろうとするが入都税が必要であり途方に暮れていたところエルフがいる冒険者パーティー「白の湖」に助けられ入京することができた。

　「白の湖」のエルフのアイレナに助けられていたが、エイサーは種族的にエルフと仲が悪いが腕は確かな鍛冶屋に務めることを許され鍛冶を習うことになる。ヴィストコートに住んで1年が過ぎた頃「白の湖」が依頼を受けた事件にエイサーも精霊の専門家として、「白の湖」の友人として携わることになるが…。

登場人物

エイサー

　種族がハイエルフの少年。森を出た年は150歳。ハイエルフなため精霊の声を聞いたり、協力を得たりすることができ自然に干渉する能力もある。日本からの転生者であったが1000年の寿命を持つハイエルフでの森（ブルハ大樹海）の生活に物心がつくまでに30年、物心がついて120年が過ぎたあと数百年も同じ生活をすることを考えたことで、誰にも告げず準備をして森を出て旅に出ようとする。森の外の間近にあった街に入ろうとしたところ、税金が必要でありアイレナがいる冒険者パーティーに助けられる。転生者といってもハイエルフの生活にどっぷり浸かっており森の外の生活の常識に疎くなっておりアイレナに助けられた。アイレナからは一般的なエルフとの価値観とも違うため驚かれるが、高級ホテルに泊まる住居費などの支払いがアイレナに持つことを良しとせず働いたり新たな住居を探すことになる。。ヴィストコートでは鍛冶を習いたいということで、当初は毛嫌いされたものの、ドワーフの鍛冶屋兼店舗で鍛冶を習うことになる。

アイレナ

　種族はエルフの女性。6つ星の実力者冒険者パーティー「白の湖」の一人。エイサーの身元引受人となる。一般的なエルフの知識と常識で動いていたためドワーフを毛嫌っていたもののエイサーの言葉で認識を改める。エルフの常識ではハイエルフは敬うもののためエイサーの住居費なども進んで払っていたが、代わりにエイサーからは精霊術を教えられている。ハイエルフのエイサーの前では表情がくるくる変わるが、他の人の前ではクールで感情をあまり見せないらしく貴族の前でも毅然とした態度を取る。

マルテナ

アイレナと同パーティー「白の湖」の女性。聖職者の衣服を纏っている司祭。ガラレトの街で起きた問題の解決のために一人で伝令としてエイサーに助けを求めてくる。パーティー解散後、後にクレイアスと結婚し子供を儲ける。クレイアスに好意を持っていたアイレナが生きる時間が違うからと身を引いたことに内心葛藤を持っていた。カエハがある願いをクレイアスと自分に願った際には後押ししている。

クレイアス

　アイレナと同じ冒険者パーティー「白の湖」の少年に近い男性。鎧を纏った戦士風の男でエイサーにあったときパーティーの実力を自慢する。後にマルテナと結婚してヴィストコートに居住する。ロードラン剣術を修めており、ロードラン剣術を修めている者たちにも影響力もある。アイレナが自分と生きる時間が違うからと身を引いたことに心の傷となっていた。マルテナの後押しもあり、カエハからの懇願を受け入れる。

クソドワーフ師匠（アズヴァルド）

　ヴィストコートに居住して鍛冶屋を営むドワーフの男性。エイサーが訪ねてきたところクソエルフと呼んだためエイサーもクソドワーフと返されてしまう。エイサーが鍛冶を習いたいということを許して当初は店番をさせつつ徐々に日用品の金属製品の鍛冶を任せるようになる。ガラレトの街で起こった鉱毒公害事件ではマルテナとエイサーから相談されて立ち上がることになる。その後、ドワーフの国から修行を終えて帰還の話があり帰国する。帰国後はドワーフの国の王座を目指すために修練に当たっていたが、王になるためにエイサーを王国に呼び寄せる。

ロドナー

　ヴィストコートの街の兵士で門前を守っていた。エイサーに入町税の支払わなければならないと説明した、エイサーが最初にあった人間で、エイサーが街に居着いたあとは仲良くなり酒を飲み交わすようになる。

カエハ

　ルードリア王国の王都「ウォーフィール」の剣術のヨソギ流当主の少女。父が当主の時代での剣術間の抗争により、門下生がゼロの状態になっていて衰退していた。父から習った剣術をアレンジしつつ体調を悪くした母親の薬代を得るために大道芸をしていた。エイサーの弟子入りを認め一緒に生活するが、エイサーが、剣術の派閥間の仲裁をクレイアスに頼んだことをきっかけに、家を出て冒険者としてある程度実力を高めることになる。エイサーがルードリア王国の貴族が起こした問題で旅立たざるを得なくなった際の言葉を忠実に守るために奔走した。エイサーが帰って来た際には喜びつつ、稽古で相対した時に本質を言い当てる。

カエハの母(クロハ)

　エイサーがカエハたちの道場を訪れた際には肺病を患っていた。エイサーがアプアの実や効果的な薬草を定期的に提供したことで元気になった。カエハが留守の間はエイサーと同居していた。エイサーが旅立ち、帰って来た際には喜びつつもしょうがない人ですねと声を掛ける。亡くなる際にカエハの全てのことを打ち明ける。

カレーナ

　ルードリア王国の南方の貴族共和制の大国、ヴィレストリカ共和国の海辺の街『サウロテ』にある酒場『グランド』の給仕の女性。グランド、ドリーゼとは幼馴染。実は貴族から間諜を任じられている節がある。

グランド

　サウロテの酒場グランドの店主。ドリーゼと喧嘩したゴロツキをきっかけに巻き込まれたエイサーが店で暴れたため、ドリーゼとエイサーを叱る。エイサーがドリーゼに捕獲をリクエストしたそれまで料理法がなかった八足(タコ)や十足(イカ)をエイサーのアドバイスを受けつつ料理を出す。エイサーも堪能するが他の客にも評判になっていく。

ドリーゼ

　サウロテの若き漁師のリーダー。交易を重視する貴族のしたっぱである商会がけしかけたゴロツキから喧嘩を売られ激昂する。その際にエイサーを巻き込んでしまうが、エイサーへ欲しい魚をリクエストすることを認めている。

ノンナ

　東の小国家群のトラヴォイア公国の都市ジャンペモンにある宿屋の娘。受付を担当していた際にエルフであるエイサーが来たことに興奮する。エイサーが始めてエイサーと出会った際は10歳。エイサーに頼まれて道案内をする代わりにケーキをおごってもらい堪能する。エイサーが鍛治で疲れていた際に少しサービスする。数年後、エイサーがルードリア王国の問題が解決する1,2年の間ノンナの宿に逗留する際、ウィンの世話を喜んで駆って出る。その際エイサーから事情を聞いている。別れの際にはウィンから贈り物を渡された際に号泣してしまう。

カウシュマン・フィーデル

東の小国家群である魔術の国オディーヌにいるアトリエをもつ若き在野の魔術師。魔剣を作りたい願望を持ち魔道具職人であった、ドワーフの鍛治職人兼魔術師であるラシュードルに師事していたが、彼が魔術や魔道具は教えても、鍛治をカウシュマンに教える前にドワーフの国の帰国要請より帰国してしまったため、鍛治職人を探していた。オディーヌの鍛冶組合で仕事していたエイサーを見つけ弟子入りを懇願する。エイサーからは魔術を教えて欲しいとお願いされる。その結果相互に魔術と鍛治を教え会うことになり、意気投合し親友になる。そして二人で4年の歳月をかけて魔剣を完成させる。5年目には政治的要請でエイサーを魔術師とすることとなる。エイサー以外の弟子は取らず、魔剣や魔道具への評価が高評価へ反転した後も、国や軍からの要求をはね除け論文や学会発表までに収めている。

ウィン

ルードリア王国の東方貴族によるエルフ奴隷化計画で産まれてしまったハーフエルフの男の子の子供。エルフより寿命と成長速度が違うことからコミュニティに入りづらいことからエイサーがアイレナを通じて引き取った。ジャモンペンに暫く住むノンナへ懐いており別れの時は泣きじゃくった。ヨソギ流の道場に住んだ際もミズハとシズキと懐く。

ミズハ

カエハの子供で長男。ヴィストコートへの同行をエイサーに頼みウィンやエイサーとともに赴く。目的は剣聖と誉れ高い実の父親でもあるクレイアスとの手合わせだった。手合わせをしてもらいある程度打ち解けることが出来た。

シズキ

カエハの子供で長女。ミズハとは双子。ミズハがウィンとエイサーでヴィストコートに行ったことをやっかみ、自分も旅に出たいとねだり、王都近くの森へ1泊2日でエイサー、ウィンと旅に出ることになった。ハイエルフがいないと見れない霊木を見ることになる。

グランダー

エイサーが初めてドワーフの国に入った時にエイサーに喧嘩を売りエイサーも応戦したおとで喧嘩になる。その後事情がわかり和解し侘びを入れて便宜をはかる。徐々に飲み友達となっていく。

レイホン

帝国の実権を握った政治家。ルードリア王国への侵攻計画を主導する。他国出身だが、皇帝の目に止まり召し抱えられた。あっというまに権力の中枢に入り込んだ。皇帝の信任が厚く敵対者は不審死を遂げており侵攻計画でも政治的敵対者を粛清している。エイサーは邪道に落ちた仙人つまり邪仙で吸血鬼ではないかと推測し戦うことを決意する。

帝国皇帝

近年若々しさが戻ったと評判になったという。レイホンを重用し、かつて信任が厚かった家臣も粛清するようになる。

ラシュードル

魔法も使えるドワーフで魔道具も作れるカウシュマンの師匠。ドワーフの国の王権争いのため、オディーヌでは出会わなかったが、ドワーフの国でエイサーと出会う。アズヴェルドとの王権争いに敗れたことは気にせず、魔法を使った新たな魔道具案を提案する。

ヒューレシオ

エルフの男性吟遊詩人。アイレナがドワーフの国との交易の話し合いの際に連れてきた1人。後にキャラバンのメンバーになる。

レビース

エルフの女性画家。アイレナがドワーフの国との交易の話し合いに連れてきた1人。普段は王宮や貴族屋敷で人物画を描くばかりで風景画を描きたい欲が満たされず不満に思っていたらしい。ドワーフの国に来たことで新たな刺激に感動している。

ジャルチャ・トリムス・キューオ

3人ともエルフの冒険者（キューオは女性）で、ルードリア王国のヴィストコートの鍛冶屋でもたまに買い物をしていたことがある。アイレナ、ヒューレシオ、レビースとともにドワーフの国を訪れる。

関連漫画

書籍版・Web版対照

なお、書籍版では加筆改稿されており当てはまらない場合もある。

初回限定・書籍版店舗特典ショートストーリー

関連リンク

• 原作Web版連載サイト（小説家になろう）
• 書籍版公式サイト（アース・スターエンタテインメント）
• 漫画版公式連載サイト（コミックアース・スター）
• ニコニコ漫画連載サイト　※上記より1ヶ月遅れ

関連項目

• ネット小説/Web小説
• 小説家になろう
• 異世界転生
• アース・スターエンターテインメント
• エルフ
• スローライフ

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