地球防衛軍3の兵器
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391
ななしのよっしん
2010/11/23(火) 10:19:47 ID: CvmaT72wBU
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有効射程の短さから活躍できる場面は限られていたが、アサルトライフルに近い感覚の「扱い易さ」から兵士たちの評判は良く、近接装備が破損した際のスペアとして配備を希望する部隊は多かった。
(尤も、開発経緯からして『散弾を撃ち出すSTライフル』そのものなのだから、使い勝手が近しいのは当然といえば当然であるが)
尚、高精度と長射程を誇りとするSTライフル開発陣は、全く正反対の特性の武装に自分たちの技術が使用されたことに憤慨してショットガンの開発室にがなり込んだが、
「どちらにも使える優れた技術だという証拠だ」
「人類存亡の危機にそんなことを言っている場合か」
等の賛辞と非難に加えて、
「……スラッグ弾を遠くに飛ばせば良かったのか?」
「いやそれはショットガンの開発者としてどうなんだ」
とつい突っ込みを入れてしまうほどの的外れな反論にまで逢い、互いに不毛だと感じて引き下がった経緯があるというが……真偽ry。
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射撃風景見てたらMXと99STが同じものとしか思えなかったので……
威力からみて、スパロの弾はG1、M2はワイドVR、M3はガバ50、MXはG4の弾使ってると思います。消費弾数から考えて専用弾なんて絶対使ってない。
…悪夢? ええ悪夢ですw -
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392
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 02:02:47 ID: SMsjB9Y8Mm
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MG10(改訂版)、MG10J(改訂版)、MG11、MG12、グレネードランチャーUM1(改訂版)、UM1-Jが完成。
だけど多いから数日に分けて投稿します。
改訂宣言してないのまで改訂したけど許してくだせえ。
MG10
EDFにおいて採用されている手榴弾には二つの種類がある。
接触式と時限式である。
本来、接触式は誤作動による自爆や不発弾が多く信頼性に欠けるとして第二次世界大戦時には既にほとんど使用されていなかったにも関わらず、なぜEDFで復活したのか。
その疑問の答えはEDFに採用されているアーマースーツにある。
このアーマーには人工筋と呼ばれるものが搭載されており、この機能を活用すれば従来からはとても考えられないような距離まで物体を投擲することが可能となる。
つまりこの機能と手榴弾を組み合わせることによって、はるか遠方まで手榴弾を投擲できる……
あるとき人工筋の開発者が、インタビュアーに豪語した。
「我が人工筋の量産の暁にはグレネードランチャーに迫撃砲は戦場からいなくなる!間違いなく!」
実際にテストした結果も、迫撃砲とまではいかなくともグレネードランチャーに匹敵する射程を有しており、テストにゲスト参加したとあるプロ野球選手からも「自分の体とは思えなかった」とまで言わしめた。
この開発者の自信に満ち溢れた態度もあって、EDF内では迫撃砲不要論が蔓延。
これにより迫撃砲とグレネードランチャーの採用トライアルが延期に次ぐ延期により結局、フォーリナー侵略までにまともな榴弾系兵器が開発されることはなかった。(ただし自走砲用の砲弾だけは開発されており、これが戦車であるギガンテスに搭載された)
だが実際のところ人工筋の開発は急に頓挫し、開発者の顔はみるみる痩せ衰えていった。
結局フォーリナーの攻撃までに量産体制には入れず、試作品が一部の隊員に支給されたのみで、蜘蛛形巨大生物の研究が進むまで量産には至らなかった。
そしてその量産に入った時期には、MG10の後継作であるMG11が既に支給され始め、結局このMG10は各国軍に回されることとなった。
が、接触式手榴弾は世界のどこの国でも使用しているところはなく、当然使用についての訓練がなされていたわけもなくいつも通りに使用した隊の多くが爆散。
数日のうちに犠牲者が三桁を超える始末となり、各国の兵士の間でEDFがフォーリナーなのではないかという噂が立ち上る結果となった。 -
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393
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 02:04:57 ID: SMsjB9Y8Mm
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MG11
人工筋と接触式手榴弾の組み合わせは、なかなかに有用だった。
と言っても一点に火力を集中させるグレネードランチャーとは違う使い方をする必要があったが。
まず手榴弾とは、部隊の誰もが一、二個ほど所持している。
その手榴弾がグレネードランチャーほどの射程を有していたら?
これは部隊全員が一、二発分のグレネードランチャーを所持しているのと同義である。
そして手榴弾はグレネードランチャーのようにかさばらない。なんせ弾だけである。
それは他の小火器と同時に携帯可能であることを意味している。
……何が言いたいのかといえば、汎用性があると言うことである。
EDF製手榴弾は高い信頼性を持った機械的感圧装置(握ることで手榴弾にかかる圧力と体温を感知する)によって、しっかりと訓練を施せば自爆の危険性は少なく、それでいて不発弾の懸念も取り除かれることとなる。
自爆と不発弾という接触式の最大の不安を排除したこと、そして人工筋。
これにより接触式手榴弾は「手榴弾とグレネードランチャーを兼ねる兵器」となり、これまでよりも高い汎用性を持つ兵器へと変わっていった。
とはいえ実際のところたとえ人工筋を使用しても、遠くまで投擲しようとすれば肩に負担を与えることになり、使用した隊員に肩こりや脱臼に悩まされるものが続出。
さらに連続して一つの地点に投擲できないといった問題が顕となった。
隊員達からの要望により遅れていたグレネードランチャーの採用トライアルが行われることになった。
MG11とはMG10の後継として作成された接触式手榴弾である。
巨大生物を効率よく爆殺するために殺傷範囲を拡大し、威力の向上を試みた兵器である。
だが現場では今までのMG10と同じように使用した隊が多く、拡大した殺傷範囲が逆に仇となり爆散する隊が続出。
陸戦部隊の間で配備させた本部がフォーリナーなのではないかという噂が立ち上る結果となった。 -
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394
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 02:07:22 ID: SMsjB9Y8Mm
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グレネードランチャーUM1
グレネードランチャーの採用トライアルは遅れに遅れた。
当時EDFでは迫撃砲不要論が蔓延しており(このような与太話が広がった理由に、財政難が挙げられる。EJ24戦闘機開発に膨大な予算がかけれられており、そのしわ寄せがグレネードランチャーや迫撃砲に向かったと考えられている。)グレネードランチャーの採用トライアルはなかなか行われなかった。
延期を繰り返して、ようやく実施されたトライアルはとても運が悪かった。
フォーリナーが地球に現れたのである。
世界規模の大混乱で採用トライアルは急遽中止。延期が決定した。
その後試作人工筋搭載のアーマーを使用した隊員から、手榴弾をグレネードランチャーの代わりにするには無理があると報告が入った。
連続した投擲ができず一点に火力を集中させることができない。弾が足りない。肩が痛い。
結局グレネードランチャー開発担当者の必死の嘆願もあり、採用トライアルの実施が決定された。
またしても運が悪かった。
採用トライアルの実施日は、ガンシップが襲来した日であった。
トライアルの会館がガンシップの空襲により崩壊。グレネードランチャーのトライアル関係者に複数の死傷者をだし、同日にトライアルを予定していた迫撃砲のトライアル関係者は全員が死亡するという事態に陥った。
なし崩し的にEDFが独自のグレネードランチャーを開発することになった。
だがEDFのグレネードランチャー開発チームの主任、副主任が死亡しその他多くの優秀な技術者が先のトライアル事件に巻き込まれており、開発は大きく難航した。
結果出来上がったこのグレネードランチャーUM1は……正直なところ、実戦ではあまり好まれなかった。
発射された榴弾は風の影響をモロに受け、弾道が大きくそれることは珍しくなく、そもそもスティングレイロケットランチャーがあまりにも優秀すぎコストパフォーマンスが相対的に悪くあまり生産されなかった。
そもそも巨大生物が遮蔽物を盾にすることがなかったので、「グレネード自体がいらないのでは?」という疑問が投げかけられることも少なくなく、大戦初期のEDFのグレネードランチャーは不遇の兵器であった。
だがグレネードランチャー開発チームは度重なる開発と根性によって独自のノウハウを習得。
後にスタンピードやスプラッシュグレネードといった変わった兵器を次々と輩出していった。 -
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395
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 11:14:40 ID: MpcQNSMukf
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>>388のスパローショット
のご投稿を承りました
現在、掲載待ちの投稿記事は以下の25件です。
スティッキーグレネード試作型・スタンピードM2・スティッキーグレネード・グレネードランチャーUM1・ライサンダー2・MG10・ライサンダー・P89バウンドガン・MG10J・ライサンダーF・バッファローG3バースト・3連GランチャーBRUTEJ、3連GランチャーBRUTE、2連GランチャーCRUMBLE(3武器まとめ記事
AF99・ゴリアスD1・エアトータス02・スティングレイST・MMF40・AF14RA・AF16RA・スティングレイST2・AF18RA・AF19RA・AF15・MMF40RA ・スパローショット -
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396
トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/11/28(日) 11:18:49 ID: MpcQNSMukf
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>>392
MG11・MG12・UM1-Jが新規ですね。
ご投稿を承りました
現在、掲載待ちの投稿記事は以下の28件です。
スティッキーグレネード試作型・スタンピードM2・スティッキーグレネード・グレネードランチャーUM1・ライサンダー2・MG10・ライサンダー・P89バウンドガン・MG10J・ライサンダーF・バッファローG3バースト・3連GランチャーBRUTEJ、3連GランチャーBRUTE、2連GランチャーCRUMBLE(3武器まとめ記事
AF99・ゴリアスD1・エアトータス02・スティングレイST・MMF40・AF14RA・AF16RA・スティングレイST2・AF18RA・AF19RA・AF15・MMF40RA ・スパローショット・MG11・MG12・UM1-J -
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397
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 15:17:11 ID: SMsjB9Y8Mm
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EDFって一年の間に武器作りすぎだよなー
MG10J
MG10は多大な犠牲を出した。
接触式と知らされず各国軍に配備させられ、多くの味方が爆死した。
「フォーリナー君。君たちがくれた手榴弾はとても素敵だったよ。私の仲間たちを天国へ送ってくれた」
「おやおや。毎日紅茶を飲んでいるとボケが進むようだな。私はEDFだが」
「ふん。皮肉を言うのは私たちだけの特権だと思うがね」
「何が言いたいので?」
「その上から目線、やめたほうがいいと思うぞ。EDFの活動資金は我々ほか世界各国から提供されているのだろう」
「で?」
「……まともな手榴弾よこさんか!」
アメリカ陸軍参謀長官とEDF先進技術開発研究所グレネード開発主任の会話である。
この会話を発端にMG10に改良を施し、従来と同じ時限式のグレネードの開発が行われた。
この改良が幸をなし、MG10はEDF製兵器の中でもかなりの破壊力を持つ兵器、MG10Jへと生まれ変わることとなった。
MG10は接触式であり、安全のため機械的感圧装置を取り付けてある。
これが手榴弾の炸薬の量および質を、物理的、経済的にも圧迫しており破壊力の低下を促していた。
これを取り除いた結果、炸薬の増量に成功し破壊力はうなぎのぼり。
火力評価値は600を記録した。大戦初期としては破格である。
この結果を受けてアメリカ及び他の各国も大いに満足し、MG10Jの回収と改修により自爆事故はほとんどなくなった。
しかし実戦では高い速力を持つ巨大生物には有効とは言えず、威力も十分であったためMG11において後継作の開発は行われず、J型の開発は散発的に行われるのみとなってしまった。
ちなみに一部はEDFでも使用されたものの、人工筋を用いたところで十秒後には爆発してしまうため独特の汎用性を損なう結果となった。 -
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398
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 15:18:21 ID: SMsjB9Y8Mm
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MG12
手榴弾と人工筋の併用にあたって、コントロールの問題があった。
使用者がノーコンなら当然投げられる手榴弾があらぬ方向へ飛んでいくのではないか。
実際、飛んでいった。
開発者自らが着込んだ試作アーマーにより遠くへは飛んでいったが、方向は2時だった。
道を挟んで向かいにあったハンバーガー工場のトラックが吹き飛んだ。死傷者はなかった。
これを問題に思った開発者は人工筋に弾道補正機能を搭載した。
補正された弾道はヘルメットのバイザーに赤い帯状の物を投射し、正確な地点に手榴弾を投げ込むことができるようになった。
しかしこの弾道補正機能を搭載するとなると、コストが跳ね上がり結局、蜘蛛形巨大生物の研究が進み筋力補強機能の生産コストが下がるまで人工筋の量産はなされなかった。
MG12は世界各地で増え続けるH級巨大生物や特に高い体力を持つ赤蟻に対抗するため、火力を強化した手榴弾である。
しかしMG11に比べ、火力をあまり強化することができず現場からは不満が上がる結果となった。
だがこの不満があまりにちっぽけなことだということを、後々戦場の兵士たちは知ることになる。 -
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399
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 15:22:38 ID: SMsjB9Y8Mm
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1024文字ってのは……思ったより短いぜぇ
グレネードランチャーUM1-J
グレネードランチャー開発チームは解体の憂き目にあっていた。
先のグレネードランチャーUM1は火力はスティングレイロケットランチャーとさして変わらず、それでいて使い勝手やコストはスティングレイに軍杯が上がる……
「開発主任が亡くなったのは不遇だと思うよ。でもね、いくら可哀想だからと言ってこのまま使えない兵器を輩出してもらっちゃ困るんだよね。実際困ってるし」
「……ですがスタンピードの設計書を見せたときは褒めてくれたじゃないですか」
「まだ時間がかかりそうでしょ。はっきり言って開発が終わるまで僕じゃ上層部を止められない。このままじゃ解体だ」
「…………どうしたらいいのでしょうか」
「そこで交渉したんだ。スティングレイを圧倒する火力を持ったグレネードランチャーを作れば解体はしばらくは先延ばしにするって」
「火力を上げたらいいのですか?」
「ああ。どんなゲテモノ兵器でも火力を上げてくれたら、それを武器に交渉してみせる。解体なんかさせない。絶対に」
「……ありがとうございます」
「僕には君たちほどの技術力は持ってないからね。なんせEDFにヘッドバンキングされた猛者だ。頼りにしているよ。僕も出来る限りのことはするから」 -
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400
ななしのよっしん
2010/11/28(日) 15:24:48 ID: SMsjB9Y8Mm
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アームスコー社から急遽入ったグレネードランチャー開発臨時主任と、同開発臨時副主任の会話である。
これによりUM1の改良が始まった。だが開発は容易だった。
そもそもUM1の威力が控えめなのは、わざとだったからである。
手榴弾を使用した兵士が、高い速力をもって急接近した巨大生物に阻まれ自爆した事故が多発し、グレネードランチャーUM1ではそこを考慮し、EDF製アーマースーツを着ていれば耐えられる程度の威力としたのである。
自爆しても大丈夫だが巨大生物は一撃で吹き飛ばせる……それがUM1の取り柄であった。
しかしその取り柄は大きな間違いであり、テストに使用されたアーマーは特注中の特注(分かりやすいようにヘルメットにはV字のマークが施されている)で、通常のものよりはるかにたかい強度を持っており、実際の実戦では自爆してしまえば命は助からなかった。
控えめに設定された威力が無駄となってしまった以上、さらに威力を下げるか、いっそ高威力にするか。
後者しか選択の余地はなかった。
だが自爆の犠牲者も減らしたい。
二つの考えが絡みあった結果、仕上がったものは時限式で高火力という一風変わった兵器となった。
仮に接触式なら自爆確実の距離でも時限式ならば爆発せず退避する時間が与えられるという考えだ。
だが四秒という遅延時間は微妙と言わざるを得ず、遠距離の敵に向けて放った際、榴弾が空中で炸裂してしまった。
しかし遅延時間をさらに伸ばすとなれば、接近戦にもつれ込んだ際使用しにくいときて、どっちにころんでも微妙としか言えなかった。
だが安全性は高いため新兵のお供に使用されたという。
ちなみに高威力化は成功し、開発臨時主任の巧みな交渉によりグレネードランチャー開発部門の存続が決定した。 -
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401
ななしのよっしん
2010/12/11(土) 19:07:56 ID: SMsjB9Y8Mm
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さすがに無理あったよなあ。
EDFIAを密かに楽しみにしてる俺がいる。
グレネードランチャーUM1-J(THE・改訂版)
EDF製グレネードランチャーにおいての接触式と時限式では基本的に後者のほうが破壊力が高い。
これは時限式の構造が大きく異なるからであり、いったいどう違うのか。
大きな相違点、それは用いられているのは通常の榴弾とは違う、いわゆる「液体爆弾」である。
二種類の液体が一定量混合することで爆発するこれを利用し、通常のグレネード弾よりも遥かに高い威力を発揮する。
具体的な説明をすると、グレネード弾の中に二種類の液体が入っており、この弾に取り付けられたプロペラが発射時の初速で回転、このプロペラはネジの役目を果たしており、弾の中では二つの液体を阻む隔壁が開き混合、約四秒後に爆発する。
なお液体に何が使用されているかは未だに公開されていない。(上記の構造は公開されたにもかかわらず、液体の詳細は公開されいないのはなぜなのか?やはりEDFの怠慢だろうか。)
ただ時限式のグレネードランチャーの使い勝手はどうにも複雑、巨大生物の動きを先読みし置く技術が必要とされる上、時限式であるがゆえに遠距離の敵に用いれば空中で炸裂してしまうなど、どうにも難のある兵器となってしまいこれは後継作でも改善されることはなかった。
だが通常より破壊力が高いことから動きの遅いヘクトルに対し足元にばらまき地雷原のように使用されある程度の戦果を残し、なんだかんだで通常弾と液体弾の開発は続行されることになった。
なお時限式であるため警告用の着色煙を発する。色は緑で開発者曰く抹茶の香りらしい。 -
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402
ななしのよっしん
2010/12/11(土) 19:11:17 ID: SMsjB9Y8Mm
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そういえば来年から投稿できなくなるかもしれない。
これだから受験生ってやつぁー。
MMF41
AFライフルと同じ道を歩もうとした、一時の気の迷いの銃。MMF41。
巨大生物の進化、強固な装甲を持つヘクトルの登場により、MMF40があり得ないと思われた「火力不足」に悩まされた。
MMF40は対物ライフル並の威力を有し、初期の黒蟻型巨大生物を一撃で葬る威力を有しており、火力を少し落として連射性向上を図ったMMF40RAの開発まで行われたにも関わらず。
フォーリナーはあっさりとそれに対応した。
硬くなるという単純な手段で。
だがEDFも正面から対抗した。
EDF上層部は火力の向上を推し進めた。
MMF41は上層部の意見に振り回され、狙撃銃というより突撃銃の側面が顕著となった変わった銃である。
火力向上を至上命題として開発されたこのライフルは、狙撃という意味では扱いづらい兵器であった。
EDF製の狙撃銃は、軽く反動が小さいことから、対巨大生物戦闘では立って狙撃することがほとんどである。(むしろ立っていないと接近された際の退避行動に遅れが生じるためであるが)
だがMMF41はとても重かったのである。
アーマーの人工筋を用いても重さを看破できず、立って構えると腕が震えるのである。
そのため精密な狙撃が必要な場合は従来の狙撃銃のように、二脚での固定が必要であり、巨大生物に対しては非常に扱いづらかったのである。
MMF40やストリンガー、当時試作段階であったライサンダーといったEDF製狙撃銃が軒並み射撃精度をS+を獲得していたにもかかわらず、MMF41ではA-と二段階もの精度ダウンが生じてしまった。
対ヘクトル戦においても精度の悪さは明白であり、巨体のヘクトルへの命中精度は芳しくなかった。
だが火力向上という目標は達成されており、再び巨大生物を一撃で撃破することに成功。
火力の信頼性は保証されたため、前線では突撃銃の代わりに使用されたことも少なくなかった。
しかし対ヘクトル戦では依然として苦戦が続き、ガンシップへの精密射撃が要求されたこともあり、次のMMF42では命中率向上が目標とされた。 -
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403
C24爆弾二つ
2010/12/12(日) 10:35:20 ID: CvmaT72wBU
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開戦当初は『無線起爆する爆弾』、所謂リモコン爆弾というものは、威力こそ折り紙付きではあったが、その実ほとんど見向きされていなかった。
というのも、『進路上に仕掛けてから退避し、爆破圏外から索敵しつつ、爆破圏内への進入を確認して起爆する』という運用法をセオリーとすることから、
山だろうが谷だろうが易々と越えてくる高い浸透性を持ち、その進路を予測することがほぼ不可能な巨大生物に対して有効な打撃を与えられるとは考えられなかったからだ。
また、退き撃ちと呼ばれる後進戦法に用いるのならば、起爆『させる』手間の要らない時限式ハンドグレネードの方が優れていたため、もっぱらそちらが選択された。
しかし民間人さえもが武器を取って戦わざるをえない状況で、装備の選択肢が限られている彼らは、手間や有用性などで劣ろうとも手元にあるもので何とかしなければならなかった。
彼らの中には放置された工事現場から発破用の爆薬を、主の去った無線機店から機材を『くすねて』、組み合わせて手製のリモコン爆弾を作り出し、自分や仲間や家族を護る為に戦う者もいた。
といっても彼らが表立って巨大生物に立ち向かうということは多くは無く、逃げる車の中から投げ落として追撃してくる群れの先頭を叩くという使われ方をしており、
落下衝撃で壊れないように緩衝材(多くはクッションやタオルといった生活用品)で包まれていた。
この構造上、かなりの衝撃を加えても壊れることは少なく(無論避難民の手製という脆さを考慮したうえでの評価である)、落とすだけでなく横方向に投げて制圧範囲を広げるといった使用もされていた。 -
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404
C24爆弾二つ
2010/12/12(日) 10:37:59 ID: CvmaT72wBU
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それを見た陸戦隊が、『進路を予測して待ち伏せる』のではなく『強力な爆弾を仕掛けたキルゾーンに誘い込む』機動遊撃戦という発想に至り、
またそれを行う際に、投げる事で爆弾の迅速な設置が可能だと考え、アーマースーツの人工筋の補助で投げられる程度の重量のリモコン爆弾の配備を要求した。
こうして安全性が高い、逆に言えば起爆させにくく手榴弾などには使えない高性能爆薬――工事用の発破を流用したC24爆弾(当時は『投擲』は付いていなかった)が開発され、各地で戦果を上げた。
が、投擲による設置位置の拡大に目立った効果が見受けられず、また巨大生物の進化と機動兵器の強化により威力不足となり、
苦肉の策として、投擲不能だが運搬は可能な数の爆薬を束ねた改良型が配備され、こちらをC24爆弾、改良前のものを投擲爆弾と呼び分けた。
以降『重いが威力と範囲の大きい仕掛け爆弾』がC系爆弾のスタンダードとなり、更なる破壊力を追求した後継型が開発されていくこととなった。
尚、複数匹の巨大生物のモーターセルが発生させる自然ジャミングによる起爆信号妨害や受信機の誤作動が懸念されていたが、
1km前後の比較的『近距離』であれば起爆信号を強く発信する事で対処可能であり、また受信機側にもフィルターをかませる事で誤作動することは『ほとんど』無くなった。
また、さほど間をおかずにキャリアーや機動兵器から解析された量子通信回線での起爆信号発信が実用化され、ジャミングの懸念だけでなく電波の通り難い入り組んだ地底での起爆不全の心配も解消された。
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珍兵器を作るのはEDF先技研だけの特権ではありませんよw
とはいえ、現在から見てC系爆弾を珍兵器と呼べるかどうかは疑問ですが… -
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405
ななしのよっしん
2010/12/13(月) 18:47:02 ID: SMsjB9Y8Mm
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406
ななしのよっしん
2010/12/15(水) 19:52:29 ID: 4bWQ26SjS7
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407
ななしのよっしん
2010/12/15(水) 20:13:17 ID: J2Cp7cYEFm
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おススメ記事おめ
なげーよwww -
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408
ななしのよっしん
2010/12/15(水) 22:02:40 ID: 0LhdrjMDnC
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409
ななしのよっしん
2010/12/16(木) 09:13:10 ID: jG0XMA2VDt
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兵器とかまったく分からないけどこの記事が凄いことは分かる
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410
ななしのよっしん
2010/12/16(木) 19:05:27 ID: CvmaT72wBU
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>>405
過去に自分がレスしたことですけど(レス番200辺り?
UMランチャーの装填が地味に早い(3秒前後)のは、リボルバー弾倉にスピードローダー(装填数分を纏めたホルダーのようなもの)で突っ込むからで、
UMAXだけは纏められていないので一つ一つ押し込む必要があって、それが6秒という長いリロードを強いる。
で、UMAXは最初からバラバラになっているから分解して一発ずつにする必要が無く、国軍兵や自衛隊員が持っていた単発式ランチャーで発射することもできた(ランチャー本体にかなりの無理を強いるが
EDF兵は弾をあげる代わりに手榴弾を貰ってアーマースーツで遠投し、自衛隊員はランチャーで一発ずつUMAXを撃つ
EDF「うぉりゃああ!」ぼーん
自「そこだあぁぁっ!」どかーん
・・・・・・・
ぜぇはぁぜぇはぁ
EDF「よう、相棒……まだ生きてるか……?」orz
自「ああ、なんとかな……」(倒
自分にはこんな程度しか思いつきませんorz -
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411
ななしのよっしん
2010/12/16(木) 23:27:31 ID: SMsjB9Y8Mm
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412
ななしのよっしん
2010/12/18(土) 02:54:00 ID: 5qjXCNwoix
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413
ななしのよっしん
2010/12/18(土) 21:11:04 ID: 3IgMN7gFIW
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414
ななしのよっしん
2010/12/20(月) 09:58:09 ID: evGCoKB21w
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415
ななしのよっしん
2010/12/20(月) 14:09:41 ID: SMsjB9Y8Mm
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トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/12/25(土) 20:58:34 ID: MpcQNSMukf
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417
ななしのよっしん
2010/12/25(土) 21:28:47 ID: CvmaT72wBU
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オススメにされようとも、おめでとうございます、の一言くらいしか言えない自分はネタを投下することしかできない
高速連射されるミサイルは実に美しい。だが…それ以外に何がある?と言わざるを得ないのもコレの魅力か
・MLRA(+MLRA-2)
今でこそミサイルのカテゴリに属しているが、原型となった武装は車両や比較的低速の航空機に搭載する多連装ロケットシステムだった。
つまりは多連装速射型のロケットランチャーとなるはずだったが、既に同じコンセプトのカスケードが完成間近だったことから、弾頭にエメロードミサイルのシーカーを小型・簡略化したものを搭載して「ミサイル」として配備したのだった。
ミサイルに鞍替えしたとはいえ、ロケットランチャーである事に固執した開発者が誘導旋回時間を1秒以下の短時間に設定したことで、
“目標をしつこく追い回す”ミサイルらしい動きではなく、敵の方に向いて後は直進するだけ……
『全自動でサイティングしてくれるロケットランチャー』とでも言うべき挙動になっている。
それだけならば特に問題は無いのだが(≒大問題だが目を瞑ってくれ)、いかにシーカーが小型化されたとはいえ、そもそもそれを担う弾体が小さかった為に炸薬や推進剤を大幅に削らざるをえず、
短射程・低火力という微妙なものに仕上がってしまった。
また『EDF製携行型ミサイル』のスタンダードともいえるエメロードの存在の為に、“常に目標を追い回す”ものだというある種の先入観を持っていた兵士たちから、
その独特の挙動に『欠陥品では無いのか?』『誘導装置が壊れている』等の苦情が挙げられ、所期の(ロケットランチャーである事に拘った)研究者が異動していた事もあって、
間もなく“わざと”短時間に制限していた誘導旋回を無制限に解放したMLRA-2が配備される事となった。
しかし誘導性が必中レベルに上がったとはいえ、威力はライフルの倍程度、爆破範囲も1mと巨大生物の巨躯に対しては無いに等しいものしかなく、
誘導性の回復に喜んだのも束の間、今度は兵士たちはその兵器の使い道に悩まされることとなった。 -
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トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/12/26(日) 20:23:00 ID: MpcQNSMukf
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MMF41・C24爆弾・MLRA・MLRA-2を受け付けました
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ななしのよっしん
2010/12/27(月) 18:10:46 ID: o0PpVnrRyH
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年末年始って、思ったより忙しいぜぇ…。
オススメ登録おめでとうございます。トウフウドン氏と投稿者のみんなに感謝。
で、記事を読み返したらこれが書きたくなったので書いてみた。後悔はしていないがトウフウドン氏の文才に嫉妬した。
C26爆弾
実のところ、『戦前』のことはあまり覚えていない。
正確には、開戦後のことが頭の大半を占めてしまい、遠い昔のことのような印象を与えているからだろう。
平和の使者だと信じられてきたフォーリナーがその本性を現した後は、凄まじい、としか言いようがなかった。
人を喰らう巨大生物。空を覆い尽くすガンシップ。死を撒き散らす銀色のロボット。四足の機械で作られた怪物。そして、空から人類の死滅を強要するあの大きな――。
ただただ、恐ろしかった。怖かった。死にたくなかった。
両親は空襲で死んだ。頼るつもりだった親戚も住んでいるところが蜘蛛みたいなやつに襲われた日を最後に連絡が途絶えている。友人たちも、たぶん、生きてはいないだろう。
それからずっと。私は死にたくないという一心で生き延びて…いや、死を先延ばしにしていた。
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ななしのよっしん
2010/12/27(月) 18:12:06 ID: o0PpVnrRyH
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開戦から数カ月。私は関東郊外の、もはや街だか荒野だかゴミ捨て場だかわからなくなった難民キャンプだったエリアにいた。
身寄りとこの命以外のすべてを失って以来、ひとつの場所にとどまらず(というよりフォーリナーの攻撃が防衛ラインを越えてくることが日を増すごとに増え、逃げ回るしかなかった)さまよい歩き、最終的にたどり着いたここに住み着いていた。
今はみんな自分の面倒すら見きれないという逼迫した状況下だから、新参者は歓迎されない。当たり前だ。難民たちが手にできる『糧』の絶対量が決まっている以上、頭数が増えれば当然一人ひとりの取り分が減る。
中には自暴自棄になって、女の身である私に乱暴を働こうとするやつまでいた。
でも、このキャンプは違っていた。住人の数が妙に少ない。そのくせどこか希望のようなものをまとっている。
話を聞いてみると、どうやらEDFが超巨大な怪獣を撃破することに成功したらしい。それも、たった一人の兵士が。
そしてそのスコール1だかモビウス1だか名前はよくわからなかったが、その英雄らを中核として巨大生物の巣穴への総攻撃を行うらしい。
このスラム街の住人達はその作戦に参加するために軍に志願していった。だから過疎っているらしい。
……それは無駄なあがきなのではないだろうか。
私の中のどこか冷めた部分がずっとささやき続けていた。そのささやきは巣穴の根絶成功の一報を聞いた時ですらずっと頭の中にこびりついていた。
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