地球防衛軍3の兵器
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361
ななしのよっしん
2010/10/23(土) 22:27:39 ID: CvmaT72wBU
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銃本体については、頑丈で軽量なフォーリニウムを随所に組み込んだことで大幅な軽量化を実現し、それに伴って多連装銃身の駆動に要する消費電力が軽減され、
またアシッドガンの研究中に研究員の趣味で開発された変質酸性体液を利用した高電力電池を採用したことで弾倉内の電池を小型化することができ、空いたスペースの分の装弾数が増加している。
新素材に合わせて新規に設計をやり直した為に、AF16やAF17で指摘されていた(そして上層部に半ば公然と無視されていた)無理に無茶を重ねた設計をAF18では一新することができた。
極小のブラックボックス(少なくとも当時は)とも言えるフォーリニウムの研究不足や加工技術の未成熟からくる不完全さは、設計の一新だけでカバーできるものではなかったが、
それでもAF18の設計は、AF14で見出された「新型開発の為の優れたプラットフォーム」としての一面を取り戻すことには成功していた。
(この評価は広くはAF19のものとして知られているが、AF18とAF19の間には『R3F弾テストモデルの初期型失敗例と後期型成功例』程度の差しか無い。
AF19を『完成品』とする『試作品』に過ぎないとすれば、AF18にこの評価がされないのも当然といえば当然であるが) -
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362
トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/10/31(日) 21:02:46 ID: MpcQNSMukf
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>>352のスティングレイST2
>>360のAF18RA
のご投稿を承りました
現在、掲載待ちの投稿記事は以下の23件です。
「スタンピードM1」→「スプラッシュグレネード(無印)」
「スティッキーグレネード試作型」
「スタンピードM2」→「スティッキーグレネード(無印)」
「グレネードランチャーUM1」→「ライサンダー2」→「MG10」
「ライサンダー(無印)」→「P89バウンドガン」
「MG10J」「ライサンダーF」→「バッファローG3バースト」
「3連GランチャーBRUTEJ、3連GランチャーBRUTE、2連GランチャーCRUMBLE(3武器まとめ記事)」
「AF99」
「ゴリアスD1」→「エアトータス02」→「スティングレイST」
「MMF40」→「AF14RA」
「AF16RA」→「スティングレイST2」→「AF18RA」 -
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363
トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/10/31(日) 21:26:47 ID: MpcQNSMukf
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>>352
ありがとうございます、リスト修正しましたー
一応見直しましたが、掲載順番の誤りとか受付漏れがあったらまた教えてください
>>353
>温度差
まさにそんなイメージですw
AF99STはスコープついてたら本当に性能的に狙撃銃を越えてましたね
ゲーム中では、あの射程を目視で狙うのに慣れてくると俺SUGEEE!できて楽しかったです
>>356
>ME1エメロードの修正
個人的にはシャベリンとか特に気になりませんでしたが(むしろ調べたらスティンガーよりエメロードの原型っぽいと思ったりw)。
結論から言うと修正OKですよー
ただ、あくまでも現在の文章との「擦り合わせ」という形になると思います。
まずは修正する要点を簡単に教えてくださいー
量が少なければ、できるだけ早く修正しますし、多ければ再投稿という形で受付して修正しますよー
>CvmaT72wBUさん、SMsjB9Y8Mmさんへ
RAシリーズについては>>354から>>359のレス内容を考慮して加筆させていただきます。
読んでいて私も設定について気付くことがありました。ありがとうございます。
>皆さんへ
来年の3月か4月に遠隔地への転勤が決まりました(倒産したら困るけど倒産すればいいんじゃないかな、もう)。
転勤の前後1ヶ月間は更新できるかどうか微妙です。
それまでに、現在お預かりしている投稿文をできるだけ掲載したいと思います。
ペースは1週間から2週間に1件の掲載になると思います。
気長にお待ちいただけると幸いです。よろしくお願いします -
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364
ななしのよっしん
2010/10/31(日) 22:40:16 ID: SMsjB9Y8Mm
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日曜日はここに貼りつく日になっちまった。
仕事が大変そうですね……倒産してもこんな不景気じゃ再就職も無理そうだ……
それでも更新してくれるトウフウドン氏に感謝感謝。
解説文曰く、「正式採用されたけど試作品」意味不明でござる。
ますますスティンガーと接点がなくなってきた修正点。
ベースとなったのは2010年に開発された「対人ミサイル」
ただ人を狙うにはミサイルは価格が高すぎるので様々な性能を削りに削って低コスト化を成し遂げた。
ただ赤外線誘導では人間の体温の感知は難しく、半ばロケット砲と化すか誘導しても命中しないことがほとんどであった。
いくら低コスト化を成し遂げと言っても兵器としては欠陥品で、一時は正式採用までこぎつけたがすぐに取り消された。
フォーリナーとの戦争が始まると、その凄まじい低価格が買われEDFで研究のベースとして使用された。
人間に用いるには荷が重い性能でも、体が大きい巨大生物には有効であり、随所に改良(主に火力)を施した。
この改良型はEDF製の兵器として新たな名称が与えられ、「ME1エメロード」となった。
ただその低コストは同時に性能の低下を促し、名称にあるMEとは公式にはMillenniumの略としているが実際のところ開発者が「まるでウィンドウズのMeみたいに酷い」の発言に由来する。
それでも拡張性はなかなかのものであり、派生型や後継作の開発が進められた。 -
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365
ななしのよっしん
2010/11/07(日) 17:20:42 ID: CvmaT72wBU
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>>ジェノサイドガン
掲載ありがとうございます
想定より3段階ほどヤバいブツに……w そして相変わらず人間を辞めまくっているストーム1w
そういえば2やってる時も思ったんですが、1で拾った?ジェノサイド砲がなんで2で使えないのかとか、そもそも開発済みの武器を全部再開発するハメになったのはなんでだろうとか。
やっぱり通信で語られる『伝説の男』と2の陸男は別人なんですかねぇ? 開戦時もロンドンにいたし。
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AF19RA
AF18RAと平行して開発されていたR3Fマイクロ・ライフル弾を使用し、威力と射程の大幅な改善を達成したモデルである。
元々RA型は連射力を活かした対多数の足止めを主な役割とされたものであるため、射程に関してはマイクロ・ライフル弾のファーストモデルAF14RARの120mでも充分とされていた。
しかし巨大生物の速力が上昇したことで相対的に射程不足という問題が浮上。
奇しくもそれに対応するように従来より長い射程を持つAF18RAが配備されたことで、RAモデルにも長射程化の要求が含まれるようになっていた。
既に煮詰まっていたマイクロ・ライフル弾の設計をほぼそのままR3F素材に適用したことで倍近い威力を持つに至った新型弾薬を使用し、
銃には非R3F素材の弾で400mもの射程をみせたMMF42RAの内部機構を参考に長射程化のノウハウが盛り込まれた結果、原型であるAF19よりも長い射程を獲得している。
しかし威力と射程を両立させたしわ寄せは小型多連装銃身の過熱という形で現れ、その対策としてマガジン内に銃身駆動用の電池に加えて圧搾空気ボンベ
(トリガーに連動して多連装銃身に吹き付けて強制空冷する)をも収めた為にリロードが複雑化。
マガジンは一回り大型化したにも関わらず、装弾数は前モデルAF18RAと同じ250発に留まり、8秒強の連続射撃時間に比して熟練者でも5秒もの時間を要するという、
手数を最大の武器とするRAモデルとしてはやや微妙な性能となってしまった。 -
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366
ななしのよっしん
2010/11/07(日) 17:22:07 ID: CvmaT72wBU
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この銃身過熱の原因を調べたところ、R3Fマイクロ・ライフル弾と銃身のマッチングにあることが突き止められた。
R3F弾は斥力を帯びている。言い方を変えれば『周囲に微弱な斥力場を纏っている』という特性があり、極端な言い方をすれば『見掛けのサイズよりも太い』弾丸だったのである。
斥力場の『厚み』は従来の5mm以上の口径であれば、その『柔軟さ』のおかげでややラフな造りの銃身(連射や動作性の為にわざとそうしている)にも『密着』するため、初速や精度の向上というプラスの効果をもたらした。
(R3FライフルのテストモデルはAF19に至るまで、適正な発射が念頭に置かれた仕様変更が行われていた為、“初期試作型”のAF18が抱えていた“未知の素材”の加工技術の不足から来る精度の悪さが引き継がれていたが、
AF18Xなどの『失敗』を重ねたことで加工技術や設計概念が煮詰まり、AF20以降のスタンダードモデルは全てA以上の精度を獲得している)
しかし針のように細いマイクロ弾を同じ位細い銃身に通すAF19RAでは、弾の斥力場が銃身と必要以上に干渉する……
つまり『強く擦る』為に多くの摩擦熱(力場干渉による発熱であり従来の意味での“摩擦熱”とは厳密には異なる)が発生し、加えて秒間30発という連射速度が銃身に自然放熱する暇を与えなかったのである。
(前述の理屈から考えればAF19RAはA+以上の精度を持つはずであるが、銃口から飛び出す瞬間に圧縮された斥力場が開放される反動により、軽いマイクロ・ライフル弾は容易に弾道を変えられてしまい、実際の精度はB+に留まっている)
これらの点を踏まえて製作されたテストモデルは、銃身加熱は射撃中の自然放熱で間に合うレベルまで改善されていたが、
銃身の再設計によりAF19RAに盛り込まれていた長射程化の構造を排除せざるを得ず、それに伴って射程だけでなく威力も若干低下してしまっていた。 -
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367
ななしのよっしん
2010/11/07(日) 17:23:23 ID: CvmaT72wBU
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同時期、解析が進められていた『空母型円盤の亜空間格納機能』を応用したといわれる特殊マガジン――外見からはどこをどう詰めても入るはずの無い弾数を収納可能な弾倉――が開発された。
この機能は単に物体を小さく格納するだけと考えられていたが、実際に使用してみたところ、質量そのものが消え失せた、或いはどこか別の場所に置いてきたかのような状態になっていた。
つまり圧縮格納状態でも重さはそのままだと思われていたのが、実際には「飲み込まれた」分の重さが「無くなって」しまったのである。
大質量のものは例え無重力下で“重さ”を感じずとも移動時にはその質量に応じた力が必要となる――銃で言えば「取り回し」に問題が生じると思われていたが、実際にはそのようなことは起こらず、軽快な取り回しが可能であった。
これにより装弾数の極限化が可能となり、それまでは弾数(射撃時間)との兼ね合い等から毎秒30発に落とされていた連射速度を、
かつてAF14RARで実現された秒間60発に引き上げ、“RAモデルらしく落ちた威力は手数で埋め”ようとした。
長らく手を加えられていなかったAF14RARの超連射機構をR3Fマイクロ弾用に改造したものを搭載した本体は、軽量・高強度のフォーリニウムが添加されたことで非常に軽くなり、
前モデルであるAF14RARはもちろん、AFライフル中最軽量――それも999発を搭載した弾倉を装填した状態で――をマークした。
こうして完成したAF20RARは、単発火力評価値26と開発当時既に進化の極みにあった巨大生物に対するには非力な印象は否めないものの、
秒間60発の連射速度が評価値1560という侮れぬ秒間火力を引きずり出し、しかもそれを17秒弱もの間継続することができた(AF19RAの同数値は990/秒を8秒強)。
それでいてリロード時間はライフルとしてはスタンダードな3秒に収められ、反動もさほど大きくない為にコントロールが容易(腕力に自信のある者なら両手に持って掃射することも可能)という、
扱い易さという点では他に類を見ない優秀なライフルとなった。
ただし他のライフルのような断続的な衝撃ではなく、その連射速度故の銃を強く押されるような独特の反動や、
小さなマガジンと軽量な本体から滝のように吐き出される異常な数の空薬莢に感じる違和感と不気味さを克服できれば……であるが。 -
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368
ななしのよっしん
2010/11/07(日) 17:24:45 ID: CvmaT72wBU
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当初は接近してきた巨大生物の足止めくらいにしか効果が無いと思われていたが、破壊力を逃がす為に柔軟に揺れるヘクトルは威力の低いAF20RARでも容易に武装の狙いを反らすことができ、
連射力と持続力で“攻撃を封じている”隙に、他の高火力武装で致命的な損傷を与えたり、或いは絶え間なく撃ち込むことで斥力場と装甲を“削り落とし”て、そのまま撃破することすら可能であった。
とはいえINF級ともなれば、その速力とあいまって140mという射程は巨大生物・機動兵器の射程圏内であり、
高位の重火器や狙撃銃・アサルトライフルといった決定打がなければ容易に押し潰されてしまう『細い』武器であることを忘れてはならない。
* * * * * * * * *
ところでこの特殊弾倉は“理論上は”無尽蔵に弾を収納可能であり、同様に電池容量も無尽蔵(もちろん地球に存在する資材、その中でも一艇の銃器に使用可能な量は有限である)
……となるはずだったが、電池部を亜空間格納すると電力が取り出せなくなるという問題が生じたため、電池部を格納せずに設計したところ、マガジンサイズの約8割を電池が占めるという異様な状態になってしまった。
(この問題は当時は“謎”のままAF20RARは配備されたが、戦後に発表された『時空基幹情報の書き換えによって『時間』の無い小空間を作り出し、そこに格納しているのではないか』という説が有力である。
この説では、電池が溶液と極材の化学反応で電圧差を生み出す機構であることから、時が進まない空間では反応が進まず電力も生じない、とされている。
しかし格納した弾をどうやって送り出しているのか? 送り出すのならば多少なりとも空間内で弾を移動させなければならず、時間の概念がなく化学反応すらも固定されるのならば送り出すこともできないはずだ、
という反論もあり、終戦後10年以上経った2030年代になっても『重さも無くコンパクトに格納できる』という便利な利点以外は何一つ明確には解っていないのが実情である) -
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369
ななしのよっしん
2010/11/10(水) 14:08:35 ID: o0PpVnrRyH
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>>324
新しい人じゃないですが、AF15書いてみました。
原文を基に書いていたはずが、ほぼ別物に。どっちがおもしろいかは知りませんが、どちらかと言うとやっちまった感が…。
AF15
「何いぃぃッ!!?」
某月某日、ロスアラモス兵器開発局長は、愕然とした。
上層部からの報告書によって。
AF14。兵器トライアルを勝ち抜き(少なくとも公式には。トライアルの『茶番劇』に関してはもはや公然の秘密と化しているといっても差し支えないのだが)戦前開発の兵器としては最強・最先端を誇ったEDF製のアサルトライフルである。
しかしながら、フォーリナーが平和の使者であると妄信されていた開戦前は、ユートピア論を強く(そして今となっては滑稽なほどに)支持していた団体からの圧力により、「市街地での流れ弾による被害を抑えるため」という名目で、弾丸のヨーイングによる失速からくる射程距離の大幅な低下の容認を事実上強要されられるなど、風当たりの強い小銃でもあった。
そのような環境下で制作された銃ではあったが、それでも当時最新式だったAK-111と同等以上のカタログスペックを誇るどころか軽機関銃並みの火力を有していた。
そして、フォーリナーとの開戦後、前線から送られてきた報告。
「AF14の火力では巨大生物に対抗できない」
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370
ななしのよっしん
2010/11/10(水) 14:10:10 ID: o0PpVnrRyH
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AF14には確かに、ぶ厚い鉄板を突き破る威力があった。しかしながら、黒蟻型巨大生物の堅固な外皮と、卓越したダメージコントロールによる高い耐久性の前には『対人用の』兵器ごときでは太刀打ちできるものではなかったのである。
開戦前には「過剰な性能の兵器だ」と罵られた人類最先端のアサルトライフルは、フォーリナーには遠く及ばなかったのだ。
AF14の製作にかかわった研究員らは気が狂わんばかりに落胆し、憤慨した。
しかし、各地で戦線の維持にかかわる数の死傷者を出し始めた現場からの悲鳴のような要望を受けた彼らはその声に応えようと最大限の努力を惜しまなかった。
その結果として火力の増大を目指しさまざまな派生形が制作されたが、H級以上の巨大生物の出現によりいよいよどうしようもなくなったのである。
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371
ななしのよっしん
2010/11/10(水) 14:11:24 ID: o0PpVnrRyH
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「上層部からの勅命だ! もっと強いマシンガンを至急制作しろ!」
EDFロスアラモス兵器開発局の研究員たちを束ねる『制服組』の局長が怒鳴り散らす。
「サー、それは、もっと火力の大きいアサルトライフルを要望している、という意味でいいのですか?」
受け答える研究員は両手を頭の後ろに組み薄っぺらな笑みを浮かべている。
この会話が気乗りしないということを隠す気もないその態度に局長の顔がさらにどす黒く染まる。
「人の揚げ足を取って楽しいか!? これは上層部からの特命である! 可及的速やかに新型の銃を完成させたまえ!!」
「あー…了解しました、サー」
気のない返事を返しつつ、彼はこの男が何故力量に釣り合わない肩書を得られたのか不思議に思っていた。
現在我がロスアラモス研究所のトップであらせられるこの男は、非常に独裁者的な素質を持っており、しかも物事がすべて自分の思い通りに動いていると思い込むことが好きだから、そうならないと癇癪を起こす。真性の馬鹿だ。EDFのみんなにとって不幸だったのは、この馬鹿がちょっとした権力をもった馬鹿だということだ。
この男がこの無茶振り要請を受け取った時、どんな反応を示したものだろうか。ふとそれが気になった。
……お漏らししただろうな、絶対。経費で買うにはやたら高級で悪趣味なイスに自分のクソを垂れ流しながら赤蟻みたいにカンカンな顔を土気色に変えて――。
いや、今はこのクソ…じゃない、我らが素晴らしき上司のシビレないし憧れない姿を夢想している場合じゃない。
AF14の後継機か…。ライフルの開発チームと新兵器の開発担当の奴らに何とかしてもらうか。
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372
ななしのよっしん
2010/11/10(水) 14:12:25 ID: o0PpVnrRyH
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「無理だろ」
「ありえん(笑)」
「難しいわね」
「ですよねー」
実際研究員を何人か捕まえて相談してみたが、思った通り一蹴された。
最精鋭の技術の集大成である銃の改良を求めること自体がやはり無茶なんだ。
「そもそも無茶な話であるところに、あの局長殿の顔を立てるためだっていうのが気に食わないな」
「わたしも暇じゃないのよ?」
「その割にはタチの悪いジョークみたいな珍発明…いや、なんでもない。忘れてくれ」
…まあ、協調性がないのはとにかく、気乗りする奴もいないのはまずいよなぁ。
そんなことを口の中で呟きつつ、彼は報告書に添付されていたテープレコーダー(なんでこんな旧世界の記録媒体が公式な報告に使われるんだ? 噂だと送ってきた支部長の趣味だとかアナクロな人間ゆえにだとか、いずれにしても末端の人間に同情を禁じ得ないような仮説が多い)をテーブルの上に置いた。
研究員らがこれは何か? という目で見るが、彼はそれに答えず再生スイッチを押す。
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373
ななしのよっしん
2010/11/10(水) 14:13:34 ID: o0PpVnrRyH
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≪市民が襲われている! 各員、攻撃を開始せよ!≫
≪こちらタンク2、砲撃準備よし! 砲射開始!(砲撃音)≫
≪(銃撃音)な、何だ!? あいつ、動きが速いぞ!? (銃撃音)≫
≪これがHst級か? なんてことだ、奴ら進化してやがる! (銃撃音)タンク2、奴を吹き飛ばせ!≫
≪だ、駄目です! 動きが速くて狙いが定まりません!≫
≪こっちにもいるぞ! 撃て! 撃…(異音とノイズ)≫
≪向こうからも来た! (銃撃音)おかしい、攻撃が利いていない! 弾がはじかれている!? (銃撃音)隊長、駄目です! このままでは包囲されます!≫
≪レンジャー3より本部、応答を! 緊急事態発生、後退の是非を問う!! (ガタン、という大きな音)まずい、戦車に取り付かれたぞ! 撃て! 叩き落とせ! (銃撃音)≫
≪(銃撃音)クソっ! こいつ死なねぇ!? こんなに撃っているのに!!(銃撃音)≫
≪(金属が引き裂かれるような音)ハッチをやられた!≫
≪しっかりしろ! 今助け…うわぁっ!(激しいノイズ。合間に呼びかける声のようなものが聞こえる)≫
≪ぎゃああああぁあああッ! 腕が、腕がぁっ!!≫
≪助けてくれぇ! 助げッ…!≫
≪(銃撃音)…来るな、来るなっ、来るなああぁーーー!!! (ノイズが鳴り続け、唐突に途切れる)≫
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374
ななしのよっしん
2010/11/10(水) 14:14:57 ID: o0PpVnrRyH
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「………」
陸戦兵たちの生の声を聞いた彼らは何も言わなかった。だが、さっきよりも気が引き締まっているのは明らかだ。
まあ、俺も、この『声』を無視できなかったから何とかしようと人を集めたクチなんだが。
「……結論からいえば、既に煮詰められた設計のライフルだ。改良しようと思ったら1から作り直すしかないぞ」
「作り直すって言ったって、AF14は最精鋭のライフルだ。これ以上は望みようもないぞ」
その後議論を繰り返すが、やはり抜本的な問題に対する答えが出ない。悪魔とでも取引するしかなさそうだ。
「…してみる?」
それまで黙っていた淡いグレーの髪の女性研究員が、呟くように聞いてきた。すぐに意味が分からず、え…と聞き返す。その様子がおもしろかったのか、彼女は笑みを浮かべながら俺の顔を覗き込む。彼女の眠たげな青い瞳が俺の目をとらえる。
「とりひき、してみましょうか。悪魔と」
再度の問いかけ。俺は声が出なかった。彼女の瞳の奥に潜む何かが俺の魂を捉えているかのような違和感。あれはチャチな好奇心やカオスでは断じてない。もっと恐ろしい――
「ねえ、起きてる?」
青い目が細められ、呪縛から解放される。再び彼女の眼が眠たそうに見開かれた時には、もう瞳の奥のナニカはどこかへ失せていた。そして今になって俺は息を止めていたことに気がつく。
「これ、吸う? 落ちつくわよ」
彼女がスペシャルブレンドと呼ぶ、シガーでは断じてない何か(それが何なのか、俺は知らないし知りたくもないが、そうは思わなかった同僚が不用意に試したところ、
突然頭をかきむしり泡を吹きながら「我が我に我を我は我に我を我が我にサンダアアアアァーーーー!」と叫びながら飛び出して行き、それっきり戻らなかった。のちに上司は彼は転勤したとのみ語ったが……)を俺に差し出し進めたが、俺は丁重に断った。
もちろん怖かったから目も合わせなかった。
「悪魔と、か…。確かに、おあつらえ向きにいるな。宇宙からやってきた悪魔が」
「あの技術の片鱗だけでも使えれば…だがすぐには無理だぞ」
「じゃあ、とりあえず、弾丸のほうに手を加えてごまかそう。あまり得策とは言えないが、フォーリナーの技術をかすめ取るまでの辛抱だ。みんな、これから忙しくなるぞ!」
「「応!!」」
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375
ななしのよっしん
2010/11/10(水) 14:16:14 ID: o0PpVnrRyH
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完成した新型のアサルトライフルAF15は、STライフル用の弾丸の口径を5.56ミリに作り替えることで威力の向上を試みたが、銃本体が弾丸の威力について行けず、故障率、破損率が増加。前線の兵士からは不満が続出し、「急造品」「粗悪品」の誹りを受けることになった。
事実、AF15は急造品であり、敬遠する兵士が多かったが、それでも非EDF製のアサルトライフルよりははるかに優れており、現行兵器で抵抗を続けていた日本の国防軍JSDF(基本的にEDF製の兵器はそれ以外の組織への供給を禁じられている。
これは対人用として使えば致命的な被害をもたらす兵器を人類国家が同胞への侵略に用いることを危惧してのことである)に『不良品の処分』という名目で譲渡されたという記録が残っている。
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376
MMF42RA
2010/11/13(土) 17:45:51 ID: SMsjB9Y8Mm
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>>369
原文ってまさか私のをベースに……?
恥ずかしいから見ないでくれ!イヤーン
MMF40RA
EDF先技研の凄まじい技術により、スナイパーライフルでありながら対物ライフル並の威力を有するに至ったMMF40はオーバースペックと謳われながらも、あくまでも今までのスナイパーライフルと比較して見ればの話であった。
連射性、装弾数は従来と比べてもさして変化はなく、数を頼りに攻めて来る巨大生物には有効な兵器とは言えなかった。
そのため敵の人海戦術に対抗するため、巨大生物をギリギリ一撃で撃破できる範囲内に抑えつつ、連射性を向上させ殲滅力を上げる、改良型の研究がなされた。
MMF40の単発火力評価値では110を記録し、蟻形巨大生物を撃破するのに必要な火力は約60と言われていた。
これでは約50の火力が無駄でありオーバーキルとなるため、この無駄な火力を削れば余裕ができ、連射性の向上が望めるのではないかという、これまでのデータに基づき生産されたが、予想外の出来事が起こった。
配備されて数日の内は、一撃で撃破しながら連射性の向上により多数の巨大生物を葬ることに成功し、このRA型は現場からアントキラーと言われるほどの成果を上げたが、しばらくしてこれに耐える巨大生物が出現した。
二発の弾丸を必要とし、殲滅力が低下。逆に葬られる部隊が続出した。
これは火力を限界まで削ったため巨大生物の進化に対応できなかったためと言われている。
大戦初期では蟻形巨大生物を撃破するのに必要な火力は約60と言われていたのは前述の通りだが、日が経つにつれて約80の個体、約100の個体と、次々に普通とは違う個体が確認され、それらに対応できなかったためMMF40RAは次第に戦場から姿を消すことになってしまった。
だがこれまでの殲滅力に恋焦がれた隊員も少数いたようで、彼らの厚い嘆願によりMMF42RAという後継作が開発された。 -
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377
ななしのよっしん
2010/11/14(日) 14:53:51 ID: SMsjB9Y8Mm
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378
トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/11/14(日) 15:49:15 ID: MpcQNSMukf
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379
ななしのよっしん
2010/11/14(日) 23:19:17 ID: SMsjB9Y8Mm
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380
ななしのよっしん
2010/11/15(月) 19:27:32 ID: CvmaT72wBU
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381
ななしのよっしん
2010/11/16(火) 06:11:30 ID: O78YgdwmIP
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382
ななしのよっしん
2010/11/20(土) 01:23:29 ID: SMsjB9Y8Mm
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383
ななしのよっしん
2010/11/20(土) 04:51:44 ID: CvmaT72wBU
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>>382
各々の長所と短所(ゲーム的)
手榴弾
(長所)爆破範囲・威力共に同時期のグレの一回り上。リロード不要
(短所)力を溜める動作が必要で、それに伴って行動の先読みが必須となる(急な突進などに反応しにくい)。弾速が遅く、放物線弾道が急で狙いが付けにくい
グレラン
(長所)弾速が速く遠くへ飛ばせる、弾道がフラットで狙い易い。ボタンを押した瞬間に発射されるので一瞬のチャンスを狙える。
(短所)リロード時間が長め(高位種ほど長くなる)。同時期の手榴弾より威力で劣る。
この辺から、大戦初期は『人工筋様々wwwグレランもう要らんねwwww』と思っていたら、
巨大生物が進化してスピード上がって「すごく…おおきくふりかぶってていいのかい?俺はry」
で、高位の手榴弾ほど危ない&手榴弾をホイホイ使える熟練兵がサンダーしまくって、練度の低い兵にはグレランの方がいい。
そんなこんなで、爆破系装備の流れは遠距離攻撃と即時反応が可能なグレランにシフトしていった、ということではどうでしょう?
UM1の説明に「スタンピードの開発まで」となっていますが、スタンピードの開発、結構早いですよ? UM1-Jの次ですし -
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384
ななしのよっしん
2010/11/20(土) 19:10:00 ID: o0PpVnrRyH
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385
ななしのよっしん
2010/11/20(土) 21:18:28 ID: SMsjB9Y8Mm
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考えた結果、どちらも別に使えない兵器にする必要が無いんじゃないかという結論に至った。適材適所。
ツッコミどころがあったらツッコンでくだしあ。
接触式手榴弾
人工筋と併用すれば接触式は「チームの誰もが使える榴弾砲」
専用の射手が必要でなくなり、それぞれの状況に合わせてぶっぱなせる。
要するに汎用性がある。だが一人当たり一、二発の携行が限度だろうが。
接触式Gランチャー
専用の射手は必要であるが、連射でき一つの地点を集中して狙える。
スナイパー程でもないがある程度の遠距離もカバー可能。
接近戦では使いにくいとされたが、大戦末期にはこれで接近戦を行える変態が出てきた。
>>383
スタンピが開発されても
「こんどはゲテモノ兵器らしいぜ……」「イラネーヨ」
ってなってなかなか使われなかったとか。
しだいに認められていった感じで。 -
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トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/11/21(日) 19:20:10 ID: MpcQNSMukf
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>>365のAF19RA
>>369のAF15
>>376のMMF40RA
のご投稿を承りました
現在、掲載待ちの投稿記事は以下の25件です。
スプラッシュグレネード・スティッキーグレネード試作型・スタンピードM2・スティッキーグレネード・グレネードランチャーUM1・ライサンダー2・MG10・ライサンダー・P89バウンドガン・MG10J・ライサンダーF・バッファローG3バースト・3連GランチャーBRUTEJ、3連GランチャーBRUTE、2連GランチャーCRUMBLE(3武器まとめ記事
AF99・ゴリアスD1・エアトータス02・スティングレイST・MMF40・AF14RA・AF16RA・スティングレイST2・AF18RA・AF19RA・AF15・MMF40RA -
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トウフウドン
◆CUSj3wKrCc 2010/11/21(日) 19:41:35 ID: MpcQNSMukf
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ななしのよっしん
2010/11/23(火) 10:00:12 ID: CvmaT72wBU
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誤字報告です。スタンピードM1より…
>負傷した味方させも犠牲にすることを厭わなかった →味方さえも
>さながら重爆撃の絨毯爆撃を思い起こさせる →重爆撃「機」?
「弾幕をもろともせず」→ものともせず?と思ったんですが、「もろとも」でも正しいようなのでスルーです
>「最高にハイってやつだ!」
来期、そこには最高に灰となった社員達の姿が…! …となっていないことを祈りますw
そして空気を読まずにスパローショット(無印)
投石や弓矢で始まった投擲武器は時代を経て近代には銃を生み出し高性能化してきたが、その系譜には常にはより確実に目標に当てること、即ち『命中性の向上』という一貫した命題が存在した。
その命題を果たす解の一つに、多数を同時発射することによる“面”の射撃という発想があった。
これは古くは多人数が同時に、或いは大型の発射機を用いて複数個を投射する事で実現されており、近代には散弾銃、ショットガンという形になった
また、従来の武器の性能は、数発の被弾で戦闘不能になり、そのまま死亡することも珍しくない人間を殺傷する為に最適化されており―――
明確に言ってしまえば、フォーリナーのような超常的な生物を殺傷するには、威力不足はいわずもがな、その性質もまた不適切であった。
より正確に言うならば、従来の人類同士の戦闘に措いて不要・不適切とされてきた性能・性質が、対巨大生物・機動兵器戦に措いては極めて有効となるケースが存在したのである。
ショットガンの高速連射もまた、人類同士の戦闘では過剰故に不適切とされながら、フォーリナーと対するのに有効性を見出されたものの一つだった。 -
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ななしのよっしん
2010/11/23(火) 10:04:41 ID: CvmaT72wBU
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大戦初期はショットガンは爆破系装備を主力とする隊が接近された際の懐刀として使用されており、その為速射性もあまり求められてはいなかった。
しかし地底の巣の存在が確認され、そこから地上に繋がれた巣穴を速やかに破壊するには、いかに危険であろうとも突撃して接近戦を挑まねばならず、
また狭く入り組んだ巣穴内部では至近距離での対多戦闘を強いられる為、突破装備として火力と速射性を両立した武器が必要とされていた。
強靭な生命力と圧倒的な数を以って押し寄せる津波の如き巨大生物の群れに対抗するのに必要なものは一にも二にも破壊力であり、接近戦に措いてショットガンの高い火力はまさに『御誂え向き』だった。
しかしEDF製ショットガンのスタンダードモデル・バッファローシリーズはポンプアクションという構造特性上、非常に頑強ではあったが連射性に劣るという欠点
(連射速度そのものではなくポンプの手間)があり、速射性に優れたショットガンを望む声も上がるようになっていた。
バッファローの原型であるスパス17はポンプアクションとセミオートの切り替えが可能だったが、スパス17からバッファローへと“魔改造”される際に
「構造の簡略化」と称してセミオート機能(と切り替え構造)が排除されており、再度セミオート機能を組み込むことが検討された。
が、「求められているのはセミオート機能じゃなく速射性だろ?」という意見により、セミオート方式の更に上を行く速射性を持たせる方向で、新たな高速連射ショットガンの開発が始められた。
しかし、日増しに数を増やす巨大生物を駆逐する為に日夜身体と命を張って戦う兵士たちが使う装備を一月も二月もかけて造っていては、
完成した時に使い手が居なくなっていたなどという笑えない笑い噺にもなりかねない。
そこでショットガンの開発陣は“EDF流の簡略化”、すなわち開き直るという手段に出た。
――銃器はそのサイズの大小に関わらず構造はほとんど変わらない。せいぜいがサイズや装薬に応じた肉厚や素材の違い程度、という特徴がある。
――新たなものを造り出すのは“開発者”の本懐だが、古きものを蔑ろにする事とは決定的に異なる。
散弾か徹甲弾かという点こそ異なれど、強装弾を使用するという点では同様なSTライフルの構造をパk……模倣するという方法を取ったのである。 -
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390
ななしのよっしん
2010/11/23(火) 10:06:44 ID: CvmaT72wBU
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こうして完成した速射型ショットガンは、毎秒4発という“ショットガンとしては”異常ともいえる連射速度を実現した。
STライフルが原型ということもあってフルオートでの射撃が可能であり、トリガーの引き方次第で単発射撃もできた。
散弾・連射という特性は対空戦にも有効(射程の短さは匍匐飛行するガンシップに対して目立った弱点とはならなかった)で、
射程の短さ以外は弱点らしい弱点が見当たらない強力な接近戦装備となった(逆にこの射程の短さが他の全てを潰しているともいえるが)
リロードに関しては独自の方式が取り入れられており、連射=弾を多く消費することからバッファローと同じ「銃に固定されたチューブに押し込む」方法では時間が掛かる為、
チューブマガジンを丸ごと付け替えるという方法を取った(この発想の裏には開発陣の一人が子供の頃に見た悪夢があるというが、その悪夢がどんなものであったのかは定かではない)。
このため装弾数が増えながらリロード時間はバッファローに比べて短縮されている。
また武器としてのスペック以外にも利点は多かった。
有効性の検討も含めて試作型が実戦テストされた際、バッファローG2の開発・配備で切り替えられ不良在庫となっていた(そして『当時は既に』型遅れの弱い弾となっていた)G1の弾が装填されていた。
マイナーチェンジにより若干上がっていた威力と合わせて、高速連射される散弾が叩き出す威力は(当時としては)恐ろしく高く、ほぼそのままの形で制式採用され、配備された。。
生産ラインの整備にも事欠く戦時中という状況に措いて、他の生産設備を流用できるというのは、大量消費を強いられる巨大生物との消耗戦では地味ながら有効な特性であり
(この『前例』の為に、以降開発されるスパローショット用のショットシェルは、この生産ライン
を専用として、割り増しで製作した他のショットガン用の弾丸を流用して製造されている)、
また5mmクラスの小さい弾を扱うSTライフルと同じ構造を倍以上の口径のショットシェル用に『大型化』している為、整備性も良好であった(同じ構造なら適度に大きい方が整備はし易い)。 -
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