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アルゼンチンモリゴキブリ

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アルゼンチンモリゴキブリとは、両生類飼育者たちのもとに舞い降りた、天使である。

学名のBlaptica dubiaの種小名から、デュビアとも呼ばれている。内での通称はデュビアのほうが一般的なので、本稿もそれに準拠する。

和名 アルゼンチンモリゴキブリ
学名 Blaptica dubia (Serville, 1838)
英名 Dubia roach, orange-spotted roach, Guyana spotted roach, Argentinian wood roach
動物Animalia
節足動物Arthropoda
昆虫綱 Insecta
ゴキブリ Blattodea
オオゴキブリBlaberidae
ブラティカ属 Blaptica
アルゼンチンモリゴキブリ B. dubia
原産地 ブラジルアルゼンチンウルグアイ
体長 40-45

概要

下の画像を見て、爬虫類両生類を飼育しているマニアたちは「うまそう(うちのペットたちが大喜びで食うだろうなという意味で)」と考える。ゴキブリが苦手な方は注意。

デュビアちゃんマジ天使

  1. 臭わない。
    まったくの臭ではないが、おなじく生き餌としてポピュラーコオロギべると、その差は歴然。
  2. 頑健である。
    コオロギを切らすとあっけなく全滅する。餌を切らしてもすぐ死ぬ。そしてケージ内が臭いだすと自分たちの臭いで昇天する。
    一方でデュビアは切れにも絶食にも強い。ゴキブリの名に恥じぬ生命であなたの両生類飼育ライフサポートしてくれる。
  3. 共食いしない。
    コオロギは餌そのものが少ないときはもちろん、餌に動物質が足りないとすぐに共食いを始める。
    そこへいくと「和を以てしとなす」を体現しているデュビアは、よほど餌を与えずにいれば共食いするかもしれないが、ほぼしない。逆に「仲間死体とか抜け殻くらい食って片付けてくれや……」といいたくなるくらい共食いしない。
  4. 繁殖が容易。
    を数十匹ほど飼育していれば勝手に増えてくれる。ある程度の自給自足ができるのである。
  5. サイズが選べる。
    これは各サイズが販売されているというより、前出の「共食いしない」「繁殖が容易」であることと繋がっている。繁殖させて、生まれたベビーをそのまま成たちとおなじケースで飼育できるので、大きなペットには成を、小さなペットにはその口に合うサイズの幼を、というふうに自分で都合のよい大きさのデュビアを収穫できるのである。
  6. を登れない。
    々が日ごろ台所で見かけるチャバネゴキブリやクロゴブリは、ガラスさえも難なく登っていくことができる。
    しかし、デュビアはツルツルした垂直の壁を登ることができない。つまり脱走しにくいし、メンテ時や収穫時にケースの壁を登ってきた連中にあっちこっち逃げられて大わらわ、などとてんてこ舞いを演じずにすむ。
  7. 鳴かない。
    コオロギを自繁殖させようとするとオスの成たちによる大合唱がはじまる。だが慎み深いデュビアはごと控えめにがさごそするだけで、盛りのついたコオロギのような自己顕示欲を発揮したりはせず、あなたの快適な睡眠を邪魔することはない。
  8. 捕まえやすい。
    ぴょんぴょん跳ねるコオロギと違って、万事のんびりとしたデュビアは人の手で簡単に捕獲できる。ペットの餌として取り出すときに楽なのはもちろんのこと、ペットのケージへ持っていくあいだに落としてしまったときも、ゆかしいデュビアは数後には必ずやあなたの手中へ戻っていることだろう。
  9. 噛まない。
    コオロギニッパーのように強を持っている。これがコオロギ自身の暴な性格と手を組むと、餌として与えたはずのコオロギがあなたのするペットを攻撃するという言断の由々しき事態につながる。
    しかし、遠慮会釈がクチクラを着て歩いていると名高いデュビアなら、あなたのペットを攻撃することなどありえない。あなたも噛まず、ペットも噛まず、きっと大人しく食べられてくれるだろう。
  10. 栄養価が高い。
    デュビアは高タンパクで高アミノ酸脂質コオロギより多いもののレッドローチより少ないので肥満リスクが低く、総合的に見て栄養価が高準かつバランスよくまとまっている。さすがに単食は避けるべきではあるがするペット食として申し分ない。もちろん、昆虫の例に漏れずカルシウムよりリンのほうがはるかに多く含まれているため、カルシウムのサプリメントを添加してからペットに与えるべきだが、それはほかの餌用昆虫も同じであり、あなたが偉大なるデュビアを選択肢から外す正当な理由にはなり得ない。
  11. 嗜好性が高い。
    わさわさとしたその動きが、爬虫類両生類たちの食欲を刺する。デュビアを手にしたあなたを見たペットは、やがて訪れる至福の間を予感して、いてもたってもいられなくなるだろう。
ネタバレ注意 この項は、下記にゴキブリの画像・動画を含んでいます。
苦手な方は慢してください。(要スクロール

このように、餌用昆虫を必要とする飼育者にとって、デュビアはまさに福音をもたらす天使なのである。餌用コオロギの臭いと全滅癖とジャンプに疲れたあなた、今日からデュビアはいかが?

飼い方

まずケースを用意する。プラケースでもいいし、衣装ケースでもいい。面が垂直でツルツルしているものが好ましい。

デュビアは飛ばないので蓋をしなくても大丈夫、と宣う人をたまに見かけるが、デュビアは飛ぶ。

ネタバレ注意 この項は、下記にゴキブリの画像・動画を含んでいます。
苦手な方は慢してください。(要スクロール

デュビアはオスの成にのみ翅がある。彼らの翅は飾りではない。セミのような上昇バッタのような航続もないが、蓋のない飼育ケースから飛び出るには十分な飛翔を生む。そのため蓋は必須である。

ちなみに、デュビアは近親交配が進むとオスが生まれやすくなるという。オスは飛ぶことができるので、より遠くの土地へ行き、血縁関係の薄い同種と配偶できる可性がメスよりも高い。血が濃くなるとオスの割合を増やす性質を持っていたがゆえに過度な近親交配を回避できて生き残ってきた個体群が、現在のデュビアであると考えられる。

飼育ケースは、おなじものをもう1つ用意すると後述する掃除のときに都合がよい。

次にシェルター。なにせゴキブリなので隠れが必要である。製のパックがよく用いられる。

ネタバレ注意 この項は、下記にゴキブリの画像・動画を含んでいます。
苦手な方は慢してください。(要スクロール

このように何枚か重ねる。隠れることができて、かつ仲間と密集する状況だとデュビアは安心する。パックは汚れたら適宜交換する。

園芸用の鉢底ネット適当サイズに切り、筒状に丸めたものも良いシェルターになる。洗って何度でも再利用できるので長いで見ると経済的。

新聞紙は蒸れるので適していない。

床材

なにも敷かなくてもよい。どうせが積もり積もって床材の代わりになる。

土やバーキュライトを敷いている人もいるが、ダニが湧きやすくなる。敷くか敷かないかは各自の好みで。

絶対にダニを発生させたくないという人は、PRO GRADE seriesの防ダニ消臭マットを敷いておくのもオススメ。ダニの予防効果は随一である。すでにダニケース内に大量発生していても、このマットを敷けば1週間~1ヶで殲滅できるほど強。それでいてゴキブリにはまったくなんの悪影もない点も高ポイント。予防にも駆除にも使える優れモノである。

ダニマットを駆除に使う場合、シェルターは撤去しておく。マットにデュビアが潜るため、効果的にダニ虐殺できる。

餌であるデュビアも生き物なので、餌が必要である。しっかりと食べさせて太らせた栄養満点のデュビアは、あなたのペットをより健康にするためのごちそうとなるだろう。

生き餌にしっかり餌を与えて栄養価を高めることをガットローディングという。たとえば爬虫類用人工フードを食べてくれないフトアゴヒゲトカゲに与える予定のデュビアに、餌として人工フードを食べさせてガットローディングすれば、フトアゴはデュビアとともに間接的に人工フードも食べることになるのである。

デュビアはゴキブリだけあってなんでも食べる。野菜クズ果物の皮、昆虫ゼリー、前述の爬虫類用人工フードなどなど。野菜タマネギなどの「動物に食べさせてはいけないもの」以外ならなんでもよい。サンドイッチを作るときに余ったパンの耳なんかも大好物。

デュビア用のフードも販売されているし、コオロギフードでもいい。

動物質の餌を多く与えると臭いがきつくなる。とくにドッグフードキャットフード熱帯魚の餌、カメの餌、これらは異臭の原料となる。

うさぎ用やモルモット用のペレットフード食にしていると臭いはほぼなくなる。ばかり食べていると臭くなって、野菜果物を多く摂っていると体臭が抑えられるのは、人間ゴキブリも同じであるようだ。

いずれにせよ、餌はケース内にばら撒いたり直置きにしたりせず、皿に乗せて与えること。単純に不衛生だからである。ことに粉末状の餌をばら撒くとコナダニが発生しやすい。皿はツルツルした素材だと小さな個体は登れないので、ザラザラした皿、側面をやすりがけした浅いタッパー爬虫類用の餌皿を使うなど気を遣ってあげたい。

水と湿度

デュビア一と言ってよい弱点が蒸れである。ケースの内が結露するような蒸れた環境では、いかなデュビアといえどもあっけなく全滅してしまう。湿度が高いダニも湧きやすい。とにかくデュビア飼育において、蒸れは親のよりも憎まなければならない。

ケースは必ず通気性を確保しておくこと。衣装ケースで飼う場合は蓋にドリルを多数あけるか、蓋の縁部分を残してくり抜いて網をねじ止めする。面倒なら網をケース上部に被せて蓋にする。デュビアのがだしの素の顆粒なみにパサついている環境ベストである。燥していればいるほどニオイも少なくなる。

吹きは手っ取り分補給だが、蒸れやすいし、がかかると臭いだす。あえて吹きせず、分は昆虫ゼリー野菜クズのみで補給させる手もある。

ケース内にシリカゲルセロテープで留めておくのもいいだろう。

逆に分が足りない環境では、オスの成同士が翅をりあう行動が散見される。翅のられたデュビアを見つけたら分不足を疑ってみよう。

温度

25℃~28℃くらいが最もよく殖えるという。生存だけなら寒冷地でもなければ通年室温のままでも構わない。人間が生きられる温度なら大丈夫。もちろんケースを直射日光の当たる場所には置かないこと。

も元気に繁殖させたい場合は、パネルヒーターをケージ下に敷く。このときケージの底面全体には敷かず、1/3くらいの面積を温めればいい。デュビア自身に居心地のよい温度帯の場所を選ばせよう。

日ごろの管理

とくになにもすることはない。餌と分を切らさないように心がけるくらいである。ただし、を登れないデュビアも、に付着した汚れを足がかりに登ることはある。蓋をしていれば逃げられまいが、そこまで汚れていたらそもそも不衛生なので掃除しよう。ペットの口に入るものである。ダニが湧いても面倒だ。

掃除のさいは、ゴミ箱の上でデュビアをふるいにかける。ふるいはホームセンターなどで売られている園芸用のものでいい。の大きさは1齢幼が通れないくらいがよい。

ふるいにかけ終わったデュビアは、新しい飼育ケースに移して飼育する。元のケースはきれいに洗って(洗剤は使わないこと)次回の掃除に備えよう。

飼っているうちに自分なりの管理方法が見えてくるので、上記の方法にこだわる必要はない。

なお、デュビアのベビーは親たちのを食べて、生存に必要なバクテリアを獲得しているという説もある。たとえば木造屋を食い荒らすシロアリは、広義ではゴキブリ仲間だが(ゴキブリのうち、ゴキブリでないものはすべてシロアリである)、シロアリは摂食した木材のセルロースを自分自身では消化できず、腸内の原生生物とその細胞内共生微生物分解させ、栄養とエネルギーを得ている。シロアリは他個体のを食べて腸内微生物を共有することが知られている。もともと森林棲で朽ち木や落ち葉を食にしていると思われるデュビアも、植物質を効率よく消化吸収するための共生生物仲間から受け継いでいることはじゅうぶんありえよう。

ほかにも、から放出されるフェロモンには、デュビアに「仲間が近くにいる」ことを認識させ、落ち着かせる効果があるともいわれている。

以上のことから、をひとつ残らず清掃すると、逆にデュビアの飼育や繁殖に支障をきたすおそれがある。清ければ棲まずともいうし、デュビア飼育ではあまり潔癖になりすぎないほうがいいかもしれない。

繁殖

デュビアの繁殖にあたって人間がするべき特別なことはなにもない。彼らを健康に飼育していれば、あとは時間がデュビアの数を増やしてくれる。

これがコオロギだと、産卵床を用意し、を大事に大事に管理して、幼が孵化してからも共食い神経らせながらキープしなければならないが、らがデュビアは飼いにそんな負担はめない。放っておけば産卵・孵化・成長まですべて自分でしてくれる。

というのは、通常のゴキブリがたくさん詰まった(らんしょう)というカプセルを産むが、デュビアはこのを体内で孵化させるからである。の管理を母親がしてくれるのだ。交尾したメスの成はいったんを体外へ露出させ、のちに体内へ格納して育てる。運がよければ脱腸のごとくメスのから飛び出した撃できるだろう。

の体内で孵化した幼たちは晴れ出産のときを迎える。成とおなじものを食べられるのでそのまま飼育できる。放っておけば勝手に増えるゆえんである。

なお、デュビアは成長が遅い。1齢幼が成に育つまでに半年くらいはかかる。ゴキブリというと繁殖が強いイメージがあるかもしれないが、少なくともデュビアは短期間のうちに爆発的に増殖するとはいえない。繁殖だけは餌用ゴキブリとしてデュビアとともに双璧をなすレッドローチに譲る。自給自足が軌に乗るには時間がかかるだろう。

しかし、成長が遅いということは、小さい幼をそのままのサイズ較的長期間キープできるということでもある。あまり大きなサイズの餌を食べられないペットを飼育しているなら、長いあいだ小さいままでいられるデュビアの成長の遅さはむしろメリットといえるだろう。

ちなみにオスの成は、鈴虫のように翅を立てて、メスを誘因するフェロモンを放つ。もちろん人間には匂わない。編者は翅を立てているオスのに、別のオスが引き寄せられているさまを見たことがあるが、彼の意は不明である。

脱走対策

前述のとおり脱走しにくいゴキブリであるが、脱走の可性はゼロではない。また、地震や飼いの不注意でケースがひっくり返ってしまい、デュビアが蜘蛛の子を散らすように逃げ出すかもしれない。

デュビアは南の熱帯地方原産なので、日本では越冬はむずかしい。だが、そこはゴキブリ。もしかしたら内でも暖かい地方ならを耐えるかもしれない。もしデュビアが日本帰化してしまったら、既存の生態系を脅かす結果につながるかもしれない。アリゲーターガーブラックバスのように特定外来生物定され、生体の輸入も売買も全面禁止されるかもしれない。この手の法律は一度決まると緩和されることはまずないので、両生類飼育者たちはデュビアという救世主永遠に失ってしまう。つい忘れがちだが、デュビアは単なるゴキブリにすぎないので、世間も容赦はしてくれないだろう。ゆめゆめ、外に逃がしたりせぬよう気をつけられたい。

念のため、デュビアを飼育している部屋にはゴキブリホイホイを設置し、じゅうにブラックキャップを仕掛けておくなど、脱走されても屋外へ出さない工夫をしておこう。

もしなんらかの事情でデュビアを飼えなくなったら、デュビアを食べるペットを飼育している知人や染みのペットショップなどあらゆるツテを使って引き取ってもらおう。新しい里親が見つからなかった場合は、そのときはデュビアをあなた自身の手ですべて殺していただきたい。殺剤だともしかしたら気絶するだけであとで息を吹き返して、ゴミ袋を食い破ってエスケイプするかもしれないので、かならず物理的に潰して全に息の根を絶つこと。生きたままトイレに流すのも不確実だ。かならず殺しておこう。デュビアを日本自然に放つわけにはいかないのである。

恐れていたデュビアの日本定着

2月1日共同通信千葉県の野外にてデュビアが確認されたと報じた。ニュース記事はこちら→南米ゴキブリを野外で確認、千葉exit(記事におもいっきりデュビアの画像が貼られているので注意)

ただし、記事に貼られているデュビアの画像が「2018年撮影」となっていて、また、の研究機関である農研機構農業環境変動研究センターがわざわざ調をしたということは、これよりも以前から同県で野生化したデュビアの情報が未確認ながらも寄せられていたということにほかならない。

からの貨物船にこっそり便乗してきたデュビアが定着した可性もゼロではないが、餌用のものが逃げ出した、あるいは捨てられて野生化したと考えてまず間違いないだろう。ただでさえゴキブリは巷から蝎のごとく嫌悪されている。ましてゴキブリを輸入・繁殖させている人間の存在など全に想像の外だろう。あまつさえ逃がしたり捨てたりするたわけがいるとなると、先述したデュビアの特定外来生物定もけっして大げさな話ではなくなる。

今回の報道は、いわば世間からデュビア飼育者たちに対して突きつけられた最後通牒である。以降も変わらずデュビアを野外に放つモラルのない飼育者が後を絶たないようなら、残念ながら遠くない将来、日本では生きたデュビアを拝むことはできなくなるだろう。デュビアが飼育できなくなって困る人間など日本の総人口の0.1%もいないのだ。[1]

もしデュビアの飼育・売買が法的に禁止されて爬虫類両生類飼育者が嘆きのをあげても、世間は「身から出たサビ」として取り合わないだろう。よって、「自分はちゃんと責任もって最後まで飼育してるから関係ない」などと他人事のように考えず、最低でもデュビアを野外へ放つ輩を減らすよう、の一人一人が努する必要がある。

具体的には、日ごろからSNSなどで定期的に「不要になったデュビア引き取ります!」とアピールすることが挙げられよう。デュビアをそこらへんに捨てる飼育者たちに「逃がしちゃだめです」「最後まで責任を持って……」と正論で訴えたり性善説を信じても限界があるので、飼育者間での買取りの習慣を定着させるのだ。どうせ捨てるなら売ったほうが得だと考えるように誘導するのである。捨てるはそれでも捨てるだろうが、一人でもデュビアを野に放つ飼育者を減らすための地の根運動くらいしか、個人レベルでできることはない。そして、できることは迷わず実践するべきなのである。

アレルギー

デュビアアレルギーとでもいうべきアレルギーを発症する人がしばしば見られる。バッタ博士として有名な前野ウルド太郎博士は、研究で来る日も来る日もバッタを触るうち、バッタに触れた部分にじんましんが出る“バッタアレルギー”を発症してしまった。これと同様、最初はデュビアを触ってもなにも問題なかった人が、繰り返し触っているうち、ある日突然デュビアにアレルギー反応を起こすようになったという事例は実際に多い。症状としては、花粉症のようなくしゃみ、せき、喘息、鼻漏、流のかゆみなどが挙げられる。デュビアに触られた部分がく腫れてかゆくなる人もいる。

とくにデュビアのアレルゲンが多く含まれるらしい。人間にはアレルギーを発症する一生モノゲージがあって、アレルゲンを摂取するにしたがってどんどんたまっていって、ゲージ満タンになると、それ以降はアレルゲンとの接触でアレルギー反応を起こす体質になるようだ。心配なら、デュビアのケースを掃除するさいはマスクゴム手袋を着用し、デュビアやそのとじかに触れないようにして、自身のアレルギーゲージを蓄積させないように気をつけよう。

不思議なのは、デュビアアレルギーになった人でも、レッドローチなど他のゴキブリにはアレルギー反応がなかったりすることである。詳細は不明。

デュビアそのものではなく、ケースに湧いたダニアレルギーを誘発している場合もある。ダニダニ死骸は、日常生活でも代表的なアレルゲンである。ダニはデュビアの死体にわく。収穫時やメンテ時にケース内をチェックして、デュビアの死骸が転がっていたらすみやかに除去しよう。

もしくは、ケース内に溜まりに溜まったデュビアの脱皮殻や死骸、食べかす、ホコリ……これらのゴミ燥、風化した微粒子がハウスダストとしてアレルゲンになっている可性は否定できない。

いずれにせよケース内をあまりに不潔にしておかなければアレルギーは発症しにくくなるだろうし、発症ずみでも症状を軽減できるだろう。だが、あまりに重症で、デュビアのケースがある部屋にいるだけで喘息になるというような場合は、残念ながらデュビア飼育はあきらめよう。冷凍/コオロギや冷凍バッタなど、生きた昆虫の代用になる餌はたくさんある。

関連動画

ネタバレ注意 この項は、下記にゴキブリの画像・動画を含んでいます。
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関連項目

脚注

  1. *0.1%というのは決していい加減な数字ではない。総理府調べによると爬虫類を飼育している世帯は全世帯のうち0.45%だが、爬虫類両生類雑誌クリーパー誌を発行している宇田川氏によれば、内で飼育されている爬虫類のうち60%カメが占めており、トカゲ30%ほどであるという。PDFはこちら。exit実際にはカメトカゲも飼っている飼育者もいるだろうが、そもそも全世帯のうち0.45%の世帯しか爬虫類を飼っておらず、しかも内で飼育下にある爬虫類のうちトカゲ30%しかいないのであれば、デュビアを必要とする民の数がいかに少ないかが推測できるだろう。少数の意見を視するのは民主主義理念に反するが、デュビアの飼育・売買を禁止にして困る人の数と、デュビアの野生化による環境破壊と世論の硬化とを秤にかければ、政府がどう判断するのかはに見えている。
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掲示板

  • 81ななしのよっしん

    2021/02/27(土) 13:21:29 ID: wKz7SLmYYi

    >>72
    アリゲーターガーをはじめとするガー科魚類はほとんどの種類が熱帯原産かつ日本ではの形状的に繁殖が不可能なのにワニに似てる、低温に少しだけ耐えられるってだけで特定外来生物入りになって全種類飼えなくなったんよ
    環境省はロクに下調べもせずに少しでも不安があると特定外来生物定するし、ましてGだから定着するとか関係く外に居るからってだけで定するかもね

  • 82ななしのよっしん

    2021/03/02(火) 10:56:12 ID: lh64fR3het

    良い記事ですねこれは…
    近親交配でオスだけ飛べるようになるのは生命の神秘を感じた

  • 83ななしのよっしん

    2021/03/09(火) 22:58:39 ID: WO65XqKauN

    外来種だからといって駆除するのはかわいそうだよ
    同じ外来種の「地域」みたいに「地域ゴキブリ」として住人みんなで世話していこう
    生き物等、尊い命をみんなで見守ろう

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最終更新:2021/04/15(木) 07:00

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