現実文庫とは、「事実は小説よりも奇なり」を体現する言葉である。
ラノベファンからも将棋ファンからもその内容が高く評価され、2018年1月にはアニメ化を果たすことになった、白鳥士郎のライトノベル『りゅうおうのおしごと!』。あえて身もふたも無い言い方をしてしまえば「ぼくのかんがえたさいきょうのしょうぎきし」を著した物語だと言える。
しかし、2016年10月から、現実の将棋界では「いやこれ小説や漫画だったら現実離れ過ぎて編集者にボツ食らってるだろ」という出来事が多発することになる。
まさかの出来事が連発して驚く事しきり。白鳥も『りゅうおうのおしごと!』で書いたことのみならず、構想していたこともそれを上回る形で現実化してしまった(例えば4人での順位戦プレーオフを書こうと構想していた、など)ため、啞然。さらに
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と、最終的には開き直った上に白旗を掲げてしまう始末。
また藤井の早すぎる昇段も将棋雑誌『将棋世界』の編集が追いつかないどころか、この昇段をネタにした漫画も「もう五段かよ!」というネタが既に陳腐化するはめに。
かくして、人々はいつしかこの事態を文庫になぞらえてこう言うようになった、「現実文庫」と……。
以前から将棋界に置いてはこのような「現実文庫の過去の代表作」とも言うべき棋士が出ているのも確かで、そもそも羽生自体が本人の記事を見れば分かるようにかなりのチートさを誇っている。他にも
などなど、挙げれば枚挙に暇がない。村山に関しては漫画や小説、映画にもなっているので、その一端を伺うことができる。
白鳥は地元紙であり王位戦の主催社の一つである中日新聞(東京新聞)の取材に対し、著作や藤井のことについてこのように語っている。
小説では、主人公の九頭竜八一が16歳でタイトルを獲得。白鳥さんは、「最強の棋士」の物語を構想する中で、2つの記録に着目した。歴代最多連勝(神谷広志八段の28)と、タイトル獲得の最年少記録(屋敷伸之九段の18歳6カ月)。ともに約30年間更新されておらず「この2つを破るのは難しいだろうと」。そこで現実の少し上、タイトル記録の更新に絞った物語として書き始めた。
第1巻が出た2015年当時、藤井棋聖はまだプロ養成機関「奨励会」の二段。白鳥さんも「注目していなかった」が、その少年が史上最年少の14歳2カ月で中学生棋士になると、いきなり無傷で29連勝するなど、次々と記録を打ち立てていった。
物語の九頭竜も、プロ入り翌年に初タイトルを獲得するが、最初は連敗に苦しむという設定。「藤井先生のデビューから土つかずという記録は想像を超えている。フィクションでもそこまで書けません」
また、2018年10月に白鳥が藤井に直接インタビューしたニコニコニュースの記事の締めくくりで、白鳥は以下のように綴っている。
それは藤井聡太が、結果よりも『変わり続けること』を選び続けてきたからだと、私は考える。
努力ではない。藤井は「何かを抑えて」きたわけではない。
ただ「ずっと強くなりたいと思って取り組んできた」ことだけは確かだ。
では藤井が求める『強さ』とは何か?
今までの棋士は、タイトル獲得という結果や、大山康晴や羽生善治といった目標を追い求めてきた。
しかし藤井は過去にインタビューでこう述べている。「歴史の中で名局として語り継がれる将棋が多く生み出されてきましたが、常に心に留めている一局、一手はありません」
誰も想像したことのないような強さを、藤井は、藤井だけが、追い求めている。
だから――
2024年1月1日、芸能各界にて元日結婚ラッシュ、里見女流4冠も結婚し今後福間姓で活動することを発表した中、九頭竜八一役の内田雄馬と雛鶴あい役の日高里菜が結婚したことを発表。ただちに「辰年にりゅうおう婚」と話題となり、やはり白鳥もこのように反応している。
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「現実文庫、なんなんだよこれ」「編集ちゃんと仕事しろ」と言いたくなることが多いわけで。
」も言い出す状態。シーズン途中で右肘靱帯を痛め、投手としては登板が少なくなったものの、打撃には影響なかったためホームランを量産、1年目で打者としては打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁、投手としては10試合登板で4勝2敗、防御率3.31という記録を叩き出し文句なしの新人王を獲得。さらにはMLBのルール改正で2020年からの二刀流枠まで作らせてしまった。2019年は肘手術の関係で開幕から二ヶ月遅れで打者に専念するも日本人選手としては初のMLBでのサイクルヒットまで達成。そして本格的に投手復帰した2021年、開幕第4戦目でDH解除によりMLB初のリアル二刀流かつ118年ぶり史上3人目となる「2番・投手」でのスタメン入り、しかも1回表から161.9キロの球速、その裏の第1打席で初球ホームラン。オールスターゲームではファン投票での指名打者としてだけでなく選手間投票で投手としても選出されるという史上初の二刀流での選出。シーズン終了してみれば「ベーブ・ルース以来の二桁勝利・二桁本塁打」「本塁打王」は逃したものの、投手としては23試合(130回1/3)登板、9勝2敗、防御率3.18、156奪三振。打者としては155試合出場で打率.257、46本塁打、138安打、100打点、103得点、26盗塁。前半戦時点で松井秀喜のシーズン記録を上回る日本人最多本塁打と松井以来の打点100を記録しただけでなく、史上初の投打5部門での100到達というとてつもない記録を打ち立てた。2023年もWBCで侍ジャパンの世界一に貢献し大会MVPだけでなく投打2部門でベストナイン入り、シーズンに入っても好調さを見せ、終盤肘の故障はあったものの、10勝44本塁打20盗塁で2年連続2桁勝利&日本人初のMLB本塁打王、更に史上初の2度目の満票MVPに輝く。2024年は2度目の肘手術で打者専念もドジャース移籍で大活躍、40-40どころか前人未踏の50-50越えを達成(達成時点で51本塁打51盗塁)、しかも達成した試合では6打数6安打3連続本塁打10打点2盗塁とパワプロどころではない状態で、あげく『プロ野球スピリッツ』の最新版も大谷の盗塁能力がCだったのをこれを受けて急遽Aに上方修正。『MAJOR』作者の満田拓也も「大谷選手の異次元の活躍は創作物じゃとても太刀打ちできません(笑)」と言ってしまうほど。今後の続刊に期待が持てる。掲示板
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最終更新:2025/12/08(月) 16:00
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