ディスク・オリジナル・グループ(Disk Original Group、通称・DOG)とは、かつてファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフトの開発を手がけていた連合体のブランド名である。
概要
1986年7月14日にスクウェアの提唱により、当時主にパソコンゲームを開発していたメーカー7社で結成された。スクウェア以外の6社は設立当初ファミコンに参入しておらず、パソコンゲームの開発や販売がメインだった。
スクウェアを含んだ全7社は開発と知的財産権の管理を担当し、スクウェアが全作の販売と流通を一貫して担当していた。
ROMカートリッジの大容量化やバッテリーバックアップの普及で、ディスクシステムが持っていた優位性が薄れ、ソフト開発が下火になったこともあり、このプロジェクト自体は発足後わずか2年足らずで自然消滅していった。
参加メーカーとタイトル
スクウェア
DOGの幹事企業。2003年4月1日にエニックスと合併し「スクウェア・エニックス」となる。
他社開発のゲームも現スクエニの公式サイトで紹介されている。詳しくは当該記事参照。
- 水晶の龍
- 1986年12月15日発売。「すいしょうのどらごん」と読む。コマンド選択式アドベンチャー。詳しくは当該記事参照。
「ヒロインのシンシアと野球拳ができる」というガセネタがファミマガのウソ技クイズ経由で広まったことで有名(このおかげで本作の書き換え回数増加にも寄与したらしい)。[公式サイト
]
- とびだせ大作戦
- 1987年3月12日発売。『スペースハリアー』を思わせる3Dランシューティング。別売りの「とびだせメガネ」(赤青メガネ)を使用すると画面が立体的に見えるモードが選択可能。
続編『JJ ~ とびだせ大作戦パート2』(ジェイジェイ)はファミコンROMソフトで発売されている(どちらもプログラムはナーシャ・ジベリ、音楽は植松伸夫が担当)。[公式サイト
]
- アップルタウン物語
- 1987年4月3日発売。「アップルタウンストーリー」と読む。アクティビジョンのゲーム『リトル・コンピュータ・ピープル』をベースとしており、一人の女の子の生活を観察するという字面に起こすとなんか危ないゲーム内容。観察するだけでなくコマンドを使うことで色々な要素がある。また、女の子の名前は初回起動時に自動で選択される。音楽は植松伸夫が担当。[公式サイト
]
- クレオパトラの魔宝
- 1987年7月24日発売。謎解き要素入りのアドベンチャーRPG。『太陽の神殿』に似ているがこちらはエジプトが舞台。キャラデザの一人に時田貴司が参加、音楽は植松伸夫が担当。[公式サイト
]
- 聖剣伝説 -THE EMERGENCE OF EXCALIBUR-
- 1987年に5部作の1作目が発売が予定されていたが、開発中止となった。横スクロール型アクションRPGで、当時の広告や宣伝はネットでぐぐれば見ることができる。 1991年にゲームボーイソフトで「聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜」が発売されるが本作との関連性は無い。
(参考記事:坂口氏がディスクシステム版『聖剣伝説』発売中止の真相を語る(イラスト付の直筆サイン有)| ファミコンのネタ!!
)
キャリーラボ
熊本市を拠点としていたソフトハウス。技術力の高さに定評があったが、開発陣の大半が1987年に退職するという出来事もあり急速に衰退、1990年に倒産。
クリスタルソフト
大阪を拠点としていたソフトハウス。代表作は『夢幻の心臓』『アスピック』など。1990年10月1日付でT&E SOFTに吸収合併され、T&E SOFT大阪開発部となった。
システムサコム
東京を拠点としていたソフトハウス。代表作は『メルヘンヴェール』『アストロノーカ』など。ノベルウェアというサウンドノベルに影響を与えるシリーズも出していた。
現在はソフト制作から撤退、ハードウェア販売業に特化している。
シンキングラビット
宝塚市を拠点としていたソフトハウス。『倉庫番』が有名だが推理アドベンチャーシリーズの制作でも知られる。
倉庫番の著作権はファルコン株式会社が有しており、シンキングラビット自体は活動休止状態と思われる。
- 磁界少年メット・マグ DOGから君への挑戦状
- 1987年7月3日発売。アクションパズル。詳しくは当該記事参照。
タイトル画面でセレクトボタンを押すことで、男の子のマグを操る「磁界少年メット・マグ」と女の子のメグを操る「磁界少女マット・メグ」のモードをプレイできる。[公式サイト
]
ハミングバードソフト
大阪の不動産業社「エム・エー・シー(MAC)」を母体としたブランド。PC版『ロードス島戦記』や『ゴーストハンター』シリーズの制作で知られる。
DOGの中でもヒット作品となった『ディープダンジョン』シリーズは第1作・第2作はDOGからディスクシステムで販売されているが、第3作『ディープダンジョンIII 勇士への旅』はスクウェアから、 第4作『ディープダンジョンIV 黒の妖術師』はアスミックからそれぞれファミコンROMソフトで販売されている。
現在は活動休止状態と思われる。
- 魔洞戦記 ディープダンジョン
- 1986年12月19日発売。『ウィザードリィ』を思わせる3DダンジョンRPGだがファミコンでの発売はこちらが早い。1988年にMSX版も発売されている(ファミコン版とはいくつか差異がある。MSX版はプロジェクトEGGで配信されている)。以降第4作まで続くシリーズの嚆矢となった。[公式サイト
]
- 勇士の紋章 ディープダンジョンII
- 1987年5月29日発売。前作の続編となる3DダンジョンRPG。こちらも1988年にMSX版が発売されている(ファミコン版とはいくつか差異がある。MSX版はプロジェクトEGGで配信されている)。地下だけでなく地上も探索でき、前作のデータ引継ぎができることが特徴。[公式サイト
]
マイクロキャビン
四日市市を拠点とするアミューズメント用ソフトウェアの企画・開発会社。詳しくは当該記事参照。
関連静画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アイディアファクトリー
- アクアプラス
- アクセスゲームズ
- アクワイア
- アテナ(ゲーム会社)
- アトラス (ゲーム会社)
- アルュメ
- アークシステムワークス
- アークライト(ゲーム会社)
- アートディンク
- イグニッション・エンターテイメント
- インティ・クリエイツ
- インテンス
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- エレクトロニック・アーツ
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- カイロソフト
- 角川ゲームス
- 株式会社エンターグラム
- カプコン
- カルチャーブレーン
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- ガンホー・ワークス
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- サクセス(ゲーム会社)
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- サンドロット
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- スキャップトラスト
- スクウェア・エニックス
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- 世良真純
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- テクノソフト
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