変身ベルトとは、主に仮面ライダーシリーズで用いられる変身アイテム、及びそれを模したなりきり玩具である。
劇中においての変身ベルト
仮面ライダーシリーズでは、多くの場合腰に巻く「ベルト」、そして各ライダーの象徴とも言うべき変身ポーズを用いて変身する。昭和ライダーの多くやクウガ、アギト、キバなどの一部の平成ライダーは、通常は体内にベルトが収納されており、有事に際し出現する。
平成仮面ライダーシリーズでは、変身ベルトに別のアイテムをセットして変身するパターンが出来た(龍騎以降)。
また、変身の為ではなくエネルギー管理(G3系統)や技に用いるアイテムのラック(響鬼)等の例外もあるが、ベルトがライダーの象徴的存在の一つである事に代わりはないようだ。
ベルトによる変身を行わない仮面ライダーは、ライダーマン、X、アマゾン(劇中でのアマゾンのベルトはサバイバルツール「コンドラー」という設定)、シン、ZO、「アギト」のG3系統、「響鬼」の鬼、「カブト」のカブト・ガタック・地獄兄弟・ダークカブト以外のライダー、ディエンド、キバーラ、コア、ルパン、ネクロム、パラドクスのパズルゲーマーとファイターゲーマー、セイバー出演ライダーの約半数。
ちなみにこれらのライダーもベルトを装着していたり、何らかのベルト的デザインが存在していたりする。
ただしXライダーに関しては、ベルトの左右に装着されたアイテム「レッドアイザー」と「パーフェクター」を変身時に用いるため、厳密にはベルトが関連している。また、ベルトに装着されている「ライドル」を引き抜くことにより、ベルトの風車が回り、パワーを増大させることができる(第1話で、神博士の記憶を持つコンピューターがベルトの初出現時に「お前の武器・ライドル」と紹介しているが、ベルト部分と武器部分を併せてそう呼称したのかどうかは不明)。
また、V3は「逆ダブルタイフーン」というベルトから体内の全エネルギーを放出させる技を使用可能(ただし、その後3時間は変身不可能になるという致命的な弱点を持つ)であり、スカイライダーはベルトの左右に装備された重力低減装置により「セイリング・ジャンプ」という滑空飛行や数々の空中殺法技を繰り出し、スーパー1はベルトのスイッチによりファイブハンドの換装を行う…など、変身以外の能力を備えたベルトも少なくない。特に平成ライダーは必殺技の発動などをベルトの操作で行うことが多い。
玩具としての変身ベルト
変身ヒーローは変身の際、変身に関わる道具を用いて変身する事が定番であり、自分も変身ヒーローになりたい!と感じる少年少女の願望を満たす必須玩具として今も昔も人気である。
昭和仮面ライダーシリーズではボタンを押すことで風車のギミックが作動した。
BLACKではテレビ画面のフラッシュに合わせてベルトのギミックが作動することでなりきり度を上げており、平成仮面ライダーシリーズでは変身ポーズとギミックが連動、ポーズを決める過程でギミックを動かすと変身音が鳴るという仕組みになっている。
ただ、平成のシリーズではポーズの方法が限定されやすいこと、ライダーの中の人(劇中での装着者)が変わることもあり、変身前(龍騎、電王など)や変身後(555、電王など)の仕草(手首を振るなど)で区別をつける演出もなされている。
また龍騎のVバックル以降は「変身ベルトに外部からアイテムを装填する」というパターンが多い。特にディケイドライバー以降はほぼ確立されている(ガンバライドカード・ガイアメモリ・オーメダルetc)。
中には鎧武の「ゲネシスコア」、ビルドの「ハザードトリガー」など、装填式アイテムとは別に変身ベルトを外付けで強化するタイプのアイテムが登場しており、それによりベルト自体の遊び方が拡張されるケースもある。
近年はこれらのアイテムが玩具の売れ行きを大きく左右する要素になっている。
昨今では大きなお友達が増えた影響から、大人でも実用に耐えられるサイズや造形、ギミック等を仕込んだ本格的な変身ベルト「コンプリートセレクション」も多数発売されており、ギミックを紹介したり、実際に着用してみたりと言った動画がネット上でも投稿されている。
また、市販の玩具の変身ベルトを巻きたい人のための「延長ベルト」が通販サイト「プレミアムバンダイ」限定で販売されている。これは一つ付ければベルトの長さが約20cm伸び、大人の腰回りにも対応できる長さとなる(二つ繋げてもっと長くすることも可能) 。
延長ベルト自体は、エグゼイドの「バグルドライバーⅡ」で遂に通常市販アイテム同梱品となった。
しかし同ベルトは他のベルトと形状が違い、延長ベルトが専用のものであるが故の措置となっている。後に準CSMに近い形で専用のベルト帯が別途販売されるようになりつつある(ゼロワンやガッチャードなど)。
2021年からは「レジェンド変身ベルトシリーズ」として廉価版のベルトが展開された。内蔵LEDやガジェットとしての機能を大幅にオミットしつつ、ベルトによる変身遊びとしての機能を最低限に抑えたものになっている。平成2期以降に見られた変身アイテムも最小構築されており、アイテムの切り替えができなくなったりした反面、当時販売されたDX版ベルトにはなかった音声が追加されている場合もあるなど一概にただの廉価版に収まらないベルトも存在する。
各ライダーの変身ベルト名称(カッコ内は必要アイテム)
ディエンドやルパンなどベルトを用いないライダーは一覧からは除外しているが、ショットライザーなどバックルに装着するものについては記載している。
また、同じ系統のアイテムを2つ使用するフォームがある場合はあえて別途記載している(鎧武極アームズやリバイボルケーノレックスゲノムなどスロットが1つに対して拡張して使用する場合)。ただしスロットが2つ以上あってそれぞれで別のアイテムを使用する場合は特殊な例を除き記載はしない(ギーツが顕著)。
ベルトを使用しない仮面ライダー
ここは余談となる。概要にもあったように、ベルトを使用しない仮面ライダーも存在する。こちらでは使用するアイテム系統別に列挙する。
関連項目
脚注
- *新旧ともに。[2]
- *「THE FIRST」「THE NEXT」も同様
- *「THE NEXT」も同様。
- *当時の変身ベルトの玩具では、ベルト自体の名称として発売。CMでも同様に商品名が呼称されている。
- *バックルの保護部は「セルシールド」、キングストーン収納部は「エナジーリアクター」と設定上呼称。
- *玩具としてはガオウベルトとの付け替え式
- *キバックルにキバットバットが装着された状態が「キバットベルト」と称する
- *「ディケイド」にはこのアビスのように原典(ここでは龍騎)には出てこないオリジナルライダーも複数存在する
- *白い魔法使いを仮面ライダーワイズマンと呼称する場合、ワイズドライバーとも呼ばれる
- *形状や音声は白い魔法使いドライバーと同じ。児童誌では白い魔法使いドライバーとされる)
- *形状や音声は白い魔法使いドライバーと同じ。児童誌では白い魔法使いドライバーとされる)
- *公式には仮面ライダーとみなされていない
- *公式にはロイミュード(怪人)の扱い
- *形状はドライブドライバーと酷似
- *3号4号ともに厳密にはドライブではないのだが、便宜上こちらに記載
- *通称ネオ1号。便宜上こちらに記載。
- *初代ライダーが使用していたものとは別物。
- *ガシャコンバグヴァイザー+バグスターバックル
- *ガシャコンバグヴァイザーⅡ+バグスターバックルⅡ
- *「ディケイド」発ではあるものの、役的位置からあえてこのカテゴリに入れている。「ベルトを使用しないライダー」のネオディエンドも同様。
- *玩具上の表記はザイアスラッシュライザー
- *Vシネ発で技術体系が他シリーズ(剣、エグゼイドなど)の要素を多く含んでおり、厳密にはゼロワンとも異なるのだがあえてこちらに記載。
- *仮面ライダーガッチャードにゲスト出演した際の設定では「仮面ライダーゼインプログライズキー」の名称。
- *本編劇中では「IDコア」と表記
- *出場者は大体ライダー名の設定があるが、その殆どが変身せずあるいは変身してもライダーの姿をほとんど表さず脱落しているため割愛
- *本編劇中では「IDコア」と表記
- *玩具としては「ライドケミートレカ」として名義が異なっている
- *玩具としては「変身ベルト」の名を冠しているが、厳密にはショウマの肉体の一部。また、ショウマのガヴは劇中では赤ガヴと呼ばれている。
- *ネオアマゾンズドライバーは装着しているがネオアルファのものに変身機能がない
- *変身アイテムは「魔進チェイサー」の「ブレイクガンナー」のデータを流用しているが、魔進チェイサーはライダーとみなされていない
- *「レイズライザーベルト」もあるのだが変身アイテムの呼び出しが主。
- *玩具ではプレミアムベロバとプレミアムケケラはメモリアル版でしか変身できない上この2タイプは疑似ライダー扱い。
- *キバのようなベルトは使用しない
- *いずれも仮面ライダー図鑑ではライダー扱いではない
- *「仮面戦隊ゴライダー」設定。超スーパーヒーロー大戦ではアイテムを用いない。
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