Phasmophobia(ファズモフォビア)とは、Kinetic Gamesが開発する心霊調査ホラーゲームである。
4人までのマルチプレイとVRに対応している。現在アーリーアクセス中。
余談だがPhasmophobiaとは英語で「幽霊恐怖、 幽霊恐怖症」という意味の単語らしい。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | ホラー |
開発元 | Kinetic Games |
販売元 | Kinetic Games |
機種 | Win |
配信日 | 2020年9月19日 |
価格 | ¥ 1,420 |
その他 | -- |
ゲームソフトテンプレート |
プレイヤーは超常現象や不審死が発生した建物に派遣される調査員となって、次々に起こる心霊現象の中からゴーストの特徴である「証拠」を集めて全21種類のゴーストの中からその種類を特定するのがゲームの主目的となる。
建物の中でゴースト達は、物などを動かす「干渉」、姿を見せたりして脅かす「超常現象」、一定時間の間積極的にプレイヤーを殺しに来る「ハント」など様々な行動を取る。
プレイヤーは殺されないように注意しながら調査道具を使ったり観察する事で「証拠」を集めていかなければならない。
ゲームの要素として音声認識が採用されており、調査の手段として使われるほか「怖い」「やばい」「無理」などプレイヤーが怖がる言葉も認識してゴーストの行動に反映させる仕組みになっている。
ゲームの流れ
調査のしかたは自由であるためゲームシステム的な区分のない部分もあるが、一般的なプレイスタイルにおいて便宜上の区分けをして解説する。
到着
マップと難易度や持ち込むアイテムを選択してゲームを開始すると、トラックで現場付近に到着した場面からゲームプレイが始まる。
到着後は直ぐに探索に出かける……のではなく、ひとまず安全なトラック内で調査の詳細確認を行おう。
トラック内で確認できる情報はいくつかあるが、まず確認するべきは奥のコルクボードとクリップボードでここには「4つの目標」「調査地点に出現するゴーストの名前」「ゴーストに関する追加情報」が記載されている。
目標の1つはもちろんゴーストを特定する事だが、それ以外の3つはサブミッションとなり、達成すれば追加報酬が出るがクリアせずとも問題はない、特定の道具がないとクリアできないミッションも普通に表示される為、あくまで出来たら儲けもの程度の認識でいいだろう。
ゴーストの名前は名前を呼ぶことでゴーストの反応を積極的に引き出せる場合があり覚えておいて損はない筈だ。追加情報は……ゴーストの反応する条件らしいのだが如何せん曖昧だったりする場合が多い。あくまで参考程度にしておくべきか。
次に確認するべきなのはボード横に4つ、田の字に設置された各種モニター類。
左上から反時計回りの順にそれぞれ「マップ」「チームの正気度」「ゴーストの活性度」「サウンドセンサーの反応」を表示している。
取り敢えずは左上のモニターに表示された建物の見取り図を見て階段とブレイカーの位置(緑の□が目印)を確認しておこう。モニタ左にある矢印マークのスイッチを押すことで地下や二階のマップに切り替えも可能である。それ以外のモニタは調査開始後に役立つ物なので取り敢えずはスルーして問題はない。
これらの事前準備が終わったらトラック内に配置してある調査道具(同時に持てるのは3つまで)と、モニタとドアの間に吊るしてある「家の鍵」を確保して調査に出発しよう。当然だが鍵がないと建物のドアは開けられない。
探索
玄関のドアを開けた時点で調査開始となり、ゴーストが目を覚まして活動を開始する。
調査対象のゴーストを見つけるため、まずはゴーストルーム(建物内でゴーストが住み着いている場所)を探すことになる。探しながらゴーストがドアを開けたり物を投げたりする音が聞こえないか、壁の写真やテーブルの食器が床に落とされていないか注意深く観察し、また同時に隠れられそうな場所(クローゼットやロッカー等)や追加報酬の対象となる骨や呪いのアイテムがないかも見ていこう。
ルーム特定に一番手軽な方法は全てのゴーストが滞在している場所は気温がだんだんと下がっていく(特に一部のゴーストは氷点下まで下がる)事を利用した温度計を用いる探索がお勧め。
調査
ゴーストの居場所が分かったら調査道具を使って「証拠」を集めていく段階に入る。
ゴーストルームを観察する、ゴーストが干渉した場所を調べる、ゴーストの反応を待つ、ゴーストに積極的に働きかける、など証拠の種類によって様々な動きが要求される。
ある程度探索して時間が経過した頃になると問題になるのがプレイヤーの「正気度」(要はSAN値)で
之は暗い部屋に留まったりゴーストに脅かされる事等で下がっていき、数値が下がるとゴーストが活発になったり「ハント」をしてくるようになる。
アクションが起きること自体は証拠を集めやすくなるメリットともなるのだが、ゴーストが此方を狩りに来るハントが起きてしまったら出来る事はほとんどない。見つからない場所まで逃げてハントが終わるまで隠れなければならない。
こうして発見した証拠をジャーナル画面でチェックしていくと証拠が該当するゴースト、つまり可能性のあるゴーストを自動で絞り込んでくれる。
ゴーストが特定できたらメインの目標は達成できるのでそこで帰ってもいいが、上述した通りプレイ毎にサブ目標が3つ設定されるのでその達成を目指したり、写真による追加報酬を得るためゴーストの残した痕跡(急に動いた家具や小物、窓やドアに残る指紋、謎の汚水、ゴースト本体etc……)を撮影したりすることもできる。
調査で重要な点として、各種の証拠は直接確認するだけでなくビデオカメラやセンサーといった一部のアイテムは拠点であるトラックからでも作動状況の確認が可能という事があげられる。
更に、トラック内から確認できるアイテム類だけでなくEMFリーダーやライティングブック等もカメラやサウンドセンサーの範囲に置いておくことで、作動をトラック内から安全に確認する事も出来る。
ゴーストルームの特定が済んでいる状態で、SAN値の消耗を抑えたいのなら必要なアイテムをカメラの前にばら撒いてトラック内部に引きこもり、ゴーストの反応を待つのも選択肢となりうるだろう。
帰還
トラックに戻ってドアを閉めるとトラックのエンジンをかける音が聞こえ、結果画面に移る。
選んだゴーストの答え合わせがなされ、達成した内容と難易度に応じて報酬が計算される。
達成前に帰っても特にペナルティはないので、正気度が下がって危険になったからと中止してもいいし、忘れ物に気付いたとか嫌な天候だったとかで何もせずに帰ることもできる。
死亡
全てのプレイヤーがゴーストにハントされて死亡するとその時点で強制的に帰還となる。
購入して持ち込んだアイテムは失われ、金額の一部が僅かな保険金として支払われるのみとなる。
アマチュア難易度では報酬はわずか数十ドルなのに対して、購入できる調査道具には一個百ドルの高価な装置もあるので死なない事が重要になる。
マルチプレイでは先に死亡したプレイヤーはゴースト状態で現場を徘徊できるようになる。
調査に協力できないようにボイスチャットは生存者に届かなくなり調査道具を動かしたりも出来なくなるが、食器など動かせるものは持ち歩けるため怖がりの友人に物を投げつけて驚かせるいたずらをする者もいる。実はこの状態でもモーションセンサーなどの一部アイテムには反応がある為、やり過ぎにはご注意
ゴースト
本作においては「幽霊(Yurei)」がゴーストの種類として使用されているため、
総称としては英語のゴーストのままで呼ばれる。
ここではそれぞれの簡単な紹介に留めるので、詳細は攻略サイトなどを参照の事。
- スピリット / Spirit
- 特徴が無い事が特徴の標準的なゴースト。その為逆に混乱を招くこともあるとかないとか。
- レイス / Wraith
- テレポート能力があるゴースト。常に浮遊しているらしいがその割に足音は出る
- ファントム / Phantom
- 写真に撮ろうとすると姿を消してしまうゴースト。多分零シリーズ出身ではない
- ポルターガイスト / Poltergeist
- 物を投げたがるゴースト。複数の物を同時に投げる能力がある。
- バンシー / Banshee
- 一度狙った相手に執着するゴースト。標的が建物の中にいれば他の人間に目もくれず狙い続ける。
- ジン / Jinn
- 建物内のブレーカーがオンだと移動速度が上がる変わった特性のゴースト。
- メアー / Mare
- 暗闇を好み明かりを嫌うゴースト。とにかく部屋の照明を消したがる。
- レヴナント / Revenant
- 高速で襲ってくるため準備なく襲われれば逃げ切るのが困難な、トップクラスに危険なゴースト。
- シェード / Shade
- 複数の人間を相手にすると急に消極的になる陰キャなゴースト。ある意味ではマルチプレイの天敵。
- デーモン / Demon
- 特別な条件無しに他より早い段階で襲ってくる殺意高めなゴースト。
更に特殊能力として正気度に関係なくハントを開始する事も。 - 幽霊 / Yurei
- 正気度への影響が大きいゴースト。
特殊能力、超常現象などでより多くの正気度を削ってくる。 - 鬼 / Oni
- 人間が近くにいると急に活発になるゴースト。複数人だと活動率はさらに上がり、凶暴化する。
- 妖怪 / Yokai
- 人間の声を聞くと攻撃的になる実況者殺しのゴースト。
デーモンより高いSAN値を保っていても襲ってくる場合もあり、ソロマルチ問わない強敵の一体。 - ハントゥ / Hantu
- 寒い場所が得意なゴースト。室温が氷点下の部屋では白い息を吐きながら高速で襲ってくる。
- 御霊 / Goryo
- ゴーストの姿を視認できる装置を使ってもカメラ越しでしか見えないというゴースト。
なお読みは「みたま」ではなく「ゴリョウ」。 - マイリング / Myling
- 集音マイクで聞ける音をよく出す一方、人間を襲うときは足音を抑えて近づいてくるゴースト。
- 化け狐 / Obake
- 外見からは分からないが人に化けているらしいゴースト。英語名がなぜかオバケ。
ドアやスイッチ等に干渉した際、証拠となる指紋を残しにくい(残しても他のゴーストよりも早く消える場合も)という厄介な特徴を持つ。 - 怨霊 / Onryo
- 火が嫌いなゴースト。
火が近くにあると襲って来ないが消えるとチャンスとばかり襲ってくることもある。 - 雷獣 / Raiju
- プレイヤーの使う調査道具の電気でパワーアップし、高速で移動するゴースト。
- ツインズ / The Twins
- 互いの行動を真似する分身をもつゴースト。
離れた地点でアクションを起こすのが大半だが、稀にポルターガイスト同様同じ部屋で行動する事もあるとか。 - ミミック / The Mimic
- 他のゴーストの特徴をほぼ完全に真似する事が出来るゴースト。
オリジナルのゴーストとの見分け方は証拠とゴーストオーブの有無のみだが、面倒なことにこのオーブは後述する証拠扱いではない為、実質的に証拠+ゴーストオーブの有無を確認するのが必要となる。 - モーロイ / Moroi
- 対象がSAN値チェック失敗して衰弱するほど強力になる凶悪なゴースト。
プレイヤーに正気度が時間とともに低下していく呪いをかけてくる他、姿を現す超常現象やハント開始時に追加でごっそりSAN値を奪っていく為、SAN値の残量には警戒するべし。 - デオヘン / Deogen
- 調査員の生命を探知できる能力を持ち、ハント中に隠れても無意味となるゴースト。
立て籠もり位置をあらかじめ探して置く定石が通用しなくなる強敵……と思いきや調査員に接近すればするほどスピードが遅くなり、最終的には走らなくても逃げ切れるレベルまで低下する模様。
元ネタは欧州のベルギーで語られる同名の悪霊との事。[2] - セーイ / Thaye
- 死後も老化しつづけるという逆の意味で呪われたゴースト。
調査員がゴーストのそばにいるだけで次第に弱く遅くなり、攻撃性どころかアクションを起こす頻度も低下するという逆な意味で厄介な性質を持つ。
ゴーストの姿はその種類にかかわらずランダムであり、元の伝承では女でも男として出て来たり、殺された子供の霊となっているゴーストが大人の姿をしていることもある。
証拠
- EMFレベル5: ゴーストの活動によって発生した電磁波を測定する装置を使い、最大レベルを観測した。
- 氷点下の温度: 温度計で室温がマイナスになったのを確認するか、プレイヤーから白い息が出るのを見た。
- DOTSプロジェクター: ゴーストの姿を映し出す装置を使い、駆け抜けるゴーストの姿を見た。
- ゴーストオーブ: ゴーストの部屋でカメラにだけ映る発光現象を見た。
- 指紋: ゴーストが触れたドアやスイッチなどに紫外線で光る指紋を見つけた。
- ゴーストライティング: 紙とペンを置いて、ゴーストに何か書かせた。
- スピリットボックス: ゴーストと会話する通信機を使い、ゴーストから返答を得た。
例外としてミミックだけは証拠と無関係のゴーストオーブが追加で出てプレイヤーを攪乱するようになっている。
また、難易度ナイトメアではどのゴーストも3つの証拠のうち1つが隠されている。
そのため証拠が出なかったものを除外する消去法がほとんど使えず、候補として残ったゴーストの持つ特徴を探して推理しなければならない。
マップ
現時点で郊外住宅が4種類、ファームハウス(農家)が2種類、住宅以外のマップが5+1種類存在している。
開発元はイギリスの会社だが、マップはアメリカ基準の家屋となっている。
(メタな事を言えば市販されている家屋データの都合である)
小サイズマップはそこまで広くなく、ソロプレイでの調査も比較的容易ではあるのだが中サイズ以上の4つ、中でも精神病院はそれぞれが中サイズマップ相当の建物5つを一度に探索するというビッグサイズの為、単独での調査はプレイ時間とSAN値の消耗的にも難易度が高め。挑戦するなら調査道具(特に精神安定剤)をしっかり揃えてからの方がいいと思われる。
マップサイズ小
- Tanglewood Street House(タングルウッド ストリートハウス)
- Willow Street House(ウィロー ストリートハウス)
- Edgefield Street House (エッジフィールド ストリートハウス)
- Ridgeview Road House (リッジビュー ロードハウス)
- Grafton Farmhouse(グラフトン ファームハウス)
- Bleasdale Farmhouse(ブリーズデール ファームハウス)
- Camp Woodwind (キャンプ ウッドウィンド、キャンプ場)
マップサイズ中
- Brownstone High School(ブラウンストーン ハイスクール、高校)
- Prison(プリズン、刑務所)
- Maple Lodge Campsite(メイプルロッジ キャンプサイト、キャンプ場)
- Sunny Meadows Mental Institution RESTRICTED (サニー メドウィズ精神病院 制限あり)
※同名マップの入り口部分と5つの建物からランダムに選択された1つのみを探索する縮小版となる。
マップサイズ大
関連動画
関連静画
関連項目
関連リンク
脚注
- *注意するべきは便宜上ルームという名前になっているが、あくまでゴーストが良く居る「場所」な為、マップ次第ではあるが廊下や体育館といった場所がゴーストルームとなる場合もある。
- *名前の由来はオランダ語で「目」を意味するDe Ogenという単語からとの事だが、之は霧の中から目撃者を見つめている大きな何かが見えたという伝承が由来と思われる。
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