狂い咲く醜美、
概要
ドラッグオンドラグーン3(DRAG-ON DRAGOON 3)とは、スクウェア・エニックスから2013年12月19日発売のPS3専用アクションゲームである。以後DOD3と表記する。
関連作品であるニーアからは3年ほどしか経っていないが、DODシリーズのナンバリングタイトルとしては実に8年ぶりの新作である。
またこの度DODシリーズは10周年を迎え、本作に加え設定資料集などの様々な豪華アイテムを集約した10周年記念BOXがe-STORE(スクウェア・エニックスのオンラインストア)専売で販売していた。現在は完売しているため購入できない。
現在はDLC関連も揃っており、ゼロの追加衣装、まさかのミハイルの被りもの、アレンジBGMセット、姉妹分の追加シナリオが用意されている。
スタッフ
従来のDODシリーズは既に解散しているキャビア(現・マーベラスAQL)が開発していたため、今回はACCESS GAMESの開発となっている。ただし開発元が違うとはいえDODにおいて大体のオリジナルスタッフが起用されているため、期待が高まっている。
やったね、これで鬱が増えるね!
クリエイティブ・ディレクター:ヨコオタロウ
キャラクターデザイン:藤坂公彦
サウンド・ディレクター:岡部啓一(MONACA)
プロデューサー:柴貴正
ストーリー
遠い昔。
戦乱と圧政が吹き荒れる暗黒の時代。
理不尽な世界に苦しむ人々の前に「ウタウタイ」と呼ばれる女神達が降り立った。女神は歌を操る事で魔力を発揮する能力者であり、その圧倒的な力で各地の領主を討伐。荒れた大地に平和をもたらしていった。
女神達は「ウタヒメ」と崇められ、世界の統治を任される事になる。
ウタウタイの少女「ワン」は世界に安定と平和をもたらす強い意志を持っていた。彼女はウタウタイ全体を統括する者、つまり世界の頂点に立つ存在となってゆく。
そんなある日、ワンの前に姉の「ゼロ」がドラゴンを伴って現れる。ゼロもまたウタウタイであり、その力は最強と呼ばれる存在であった。
何故、ゼロはワンの前に現れたのか?
何故、ドラゴンと共に行動するのか?
そして、ウタウタイとは一体何か?
キャラクター
主人公&ドラゴン
-ゼロ-(CV:内田真礼)
「愛するウタウタイの妹達……全員殺すから待ってて」
本作の主人公にしてシリーズ初の女性主人公。永遠の17歳。(公式)
「ウタウタイ」と呼ばれる特殊能力者で人間とは思えない程の膂力と剣戟能力を持つ。
また性に開放的で多数の男性とアレの関係を持つことに何の躊躇もしていないビッチ
面倒くさがりやで乱暴な性格であり真面目すぎる妹のワンとの間には争いが絶えない。
相棒であるミハイルへの態度は厳しく暴言が絶えないが、本質的には好意的である。
右目に生えた花が成長し続ける不思議な体を持つ。
「ウタウタイ」の能力により返り血を浴びていくたびに比例して戦闘能力が増していく。
自分以外の「ウタウタイ」を殺すのが目的としているがその理由は不明。
元々は名前すら無いまま端金で売春宿に売られた娼婦だった。そのためニーアを含めれば二連続売春経験のある主人公である。
-ミハイル-(CV:東山奈央)
「ゼロ、乗って! 一緒に倒そう!!」
誇り高き竜種でありゼロと共に旅をするパートナー。
アンヘルやレグナみたいな戦闘狂と違い平和主義で「どんな相手とも話し合えば理解しあえる」と思っている理想論者。その純粋さが故にゼロを苛立たせることは多々あるが本人は自覚なし。
ただし攻撃能力は高く竜種特有の高い攻撃力によってゼロを何度も救っている。
興奮すると同じ言葉を二回繰り返して喋る。大事な事なので二回言いました。
「ミハイル」という名前は今世での名前であり転生前は別称があった。
見た目はゴツイが、CVを見れば分かる通り凄まじく声が可愛い上に、どう見ても行動の一つ一つが愛らしいと竜に萌えるゲームにした張本人。
ウタウタイ
-ワン-(CV:田中理恵)
「ゼロ、さっそくだけどお別れだ」
ゼロの妹であり姉と同じ「ウタウタイ」の能力を持つ者。教会都市に居を構えている。
真面目で理知的で正義感を持ち・・・と姉とは正反対の性格をしている。
その知性が故に「絶大な力を持つ『ウタウタイ』がなぜ生まれたのか?」という疑念を持っている。
各地の領主が圧政を敷き人々が苦しんでいる事に耐えかねて領主を討伐し世界を作り変えたとんでもない逸材。
ゼロには劣るようだが一応ウタウタイの頂点に立つ存在とされている。
四人の妹がいる。因みに最後の切り札の弟もいる。
因みに弟は自らのあばら骨から作った劣化ウタヒメと言うべき存在。性欲は木の枝で済ませていたが、最終的には弟を履け口にしていた。
-トウ-(CV:斎藤千和)
「ゼロ姉ちゃんにかまってる余裕ナーシッ!」
砂の国を治めているウタウタイ姉妹の三女。 明るく快活な少女で誰とでも仲良くなれる。
ウタヒメの中でも特に扇情的な服装をしているが、本人の性格上いやらしくはない。いわゆる健康的エロス。
相思相愛の男性がおり、愛情表現が素直なため仲睦まじい様子を辺り構わず繰り広げている。
その仲の良さは周りから煙たがられる程である。
と公式では書かれているが本編ではある事件(DLCで内容が分かる)を機に精神が崩壊してしまっている。そのため明るい姿は本編では最初が最後である。
-スリイ-(CV:能登麻美子)
「うふっ……ウフフフフッ」
ゼロを長女とするウタウタイの姉妹の四女。森の国を統治しており、一部の兵士に人気がある。
つねに気だるげで無気力。興味のないものはどうなっても気にしないが、自分が興味のあるものには異常に執着する。
常に大きなハサミを持ち歩いているがナニ何をちょん切る為のものなんでしょう、ねえオクタさん。
無邪気で粘着質な性格。ゼロに対しては無関心。
実は人間を材料にした人形を作る残虐極まりない性格。本編だとオクタの離反理由が夜の生活に不満足だからという点を強く推されているように見えるが、実際はこれもかなりのウェイトを占めていた。
-フォウ-(CV:竹達彩奈)
「私、ゼロ姉様とは戦いたくない…」
ウタウタイ姉妹の五女。山の国を治めている。優等生のような態度と口調で、人の話もきちんと聞ける真面目な性格。しかしその四角四面の性格の裏側には歪んだ劣等感が隠されている。
他のウタウタイ同様に性欲は旺盛ながらも、抑圧された性格が故に性行為に及ぶ事が出来ず、姉妹の中で唯一の処女。因みに自慰は周囲に丸聞こえである。何という羞恥プレイ!ううっ…。
本性は全責任を他の人になすりつけて自分を正当化することを定石とする責任転嫁の天才。姉さんの為にと虐殺も厭わない。また丁寧に話しながらさりげなく自分を持ち上げる発言をし見下している。しかしそんな自分にすら劣等感を抱いている。
-ファイブ-(CV:伊藤静)
「成長のよすぎる私のこの胸…触ってもよろしくてよ」
海の国を治めているウタウタイでゼロを頂点とする姉妹の六女。自信家で強欲。
とにかく何でも欲しがるが手に入れた途端に興味をなくしてしまう。
会話中にふしだらな単語をあえて用い、性生活を仄めかすことも好む。その欲望はとどまる事を知らず、実の姉であるゼロさえもその矛先を向けている。口癖は「はうん!」
実は上記のウタヒメの中では一番まともな性格。治めている国の国民に配給を手配し、自らの性格ゆえに交易も活発に行われていた等ワンの次に性格も行動もまともだった。
使徒
-ディト-(CV:斎賀みつき)
「ほらほら、興奮してるんじゃねーよ!」
槍を操る美少年で「使徒」と呼ばれる強力な戦士。
洞察力が鋭く、他人の心理をいち早く理解することができる聡い少年。だがその聡明さは、相手をより深く傷つけるために発揮される。
ミハイルとデカートが主なおもちゃ。
いたぶった相手の苦痛の表情や悲鳴に悦びを感じる、非常に残忍な性格の持ち主。
自分の美的センス(スリムかつ美しい)に合わない存在をあらゆる意味で斬り捨て、いたぶる事が趣味。そのためおっぱいが大きすぎたファイブには嫌々従っているだけであったし、ガチムチなデカートは言葉責めの恰好の標的となっている。…我々の業界ではご褒美です。
-デカート-(CV:井上和彦)
「かたくて!痛いッ!?うぅ、うっ、うぅっ」
鍛え上げられた肉体から繰り出す拳で戦う“使徒”
他の使徒達よりも常識的な性格で女性への気遣いも忘れないゼロ一行唯一の良心…と思いきや、
自らに向けられた苦痛や逆境を試練という名のご褒美に変換する極端なマゾヒスト。
我々の業界ではご褒美です、を地で行く、オクタに劣らない変態。
本人はその嗜好を隠しているつもりだが、全員に知れ渡っている。
ディトからは事ある毎にご褒美をもらい、おっきくなっている。美少年と屈強な金髪男性といういい匂いがしそうなコンビにデジャブを感じたプレイヤーも少なくない筈だ……わからない人はシリーズを全てプレイしよう。
ゼロとのジョイは紳士的だとそれなりの評価を得ているが、後半からゼロが一方的に暴れる形になりがちで、たまにする程度に留めるようたしなめられている。
-オクタ-(CV:茶風林)
「絶倫だけが取り柄。絶倫だけが存在価値。絶倫だけが…」
特殊な輪の武器を駆使する老人。
「使徒」の一人である。異様な風貌だが、飄々とした態度の老獪な老人。
だが異常なまでの性豪であり、使徒の中でもアレが一番長くて大きいことが自慢。
彼の発言の殆どは(性的な意味で)を付けるに相応しい内容である。
穴があれば問題なく、異性はもちろんのこと同性、果ては動物やモンスターとまでジョイしてしまう元気なおじいちゃん。ゼロと比べて悩むほど馬が好き。しかし、アレ頼みの単調なジョイはゼロには不評だった。
実は性関連を除けばかなりの常識人。
-セント-(CV:置鮎龍太郎)
「何せ忙しい身でして、昨日なんて8時間しか寝ていないんですよ?」
双剣で戦う公認の残念なイケメンの青年で“使徒”のひとり。
自分自身に絶対的な自信を持っているが、惜しげもなく披露する知識は大体間違っている残念な美青年。
間違った情報をもたらし、周囲を困惑させることも。
普段から気の抜けたような口調でしかしゃべらず、軽口ばかり叩き常に上から目線で一言多い為皆を苛立たせ、ディトやゼロなど気性が荒い者からは度々「後で殺す。」と殺害予告を受けている。ただ、セントとディトの口論は殺伐とした一行にそれなりの賑わいを与えていた様で二人が居ない状況にゼロが物足りなさを感じることも。
本来は真面目で自国の民を思う真面目な好青年だったが、相思相愛のトウを自らの過ちにより精神崩壊させてしまった結果。トウに近づくために壊れたふりをしている。上記の残念さはその結果である。
その他
「さすがに、何度もバッドエンドを見てると黙っちゃいられなくて。」
丸眼鏡を掛けた黒髪ツインテールの容姿をした女性。白地の巨大なトランクケースを持ち歩いている。
最初のA分岐終了後に登場し、以降語り手となる。
その正体は「旧世界」から派遣された記録者で、機械の体を持つアンドロイドである。あくまで観測者という立場であるため、ゼロたちの行動に干渉できない。しかしイレギュラーな分岐が多くなったため、最終分岐ではゼロに干渉し、あれこれと口出しをする。
ちなみに普段は武器屋を営んでおり、関連作品であるNieR:Automataでも経営者としてアコールの名前が出てくる。
戦闘システム
武器チェンジ
今までのシリーズ同様、様々な武器を変えながら戦闘を行うというシステムが組み込まれているが本作ではそれを進化させ、攻撃アクション中にもシームレスに武器の切り替えができる。
そのため剣から槍へと流れるようなコンボといったスムーズな戦闘が行えるようになった。
使用可能な武器
- 剣:程良い範囲攻撃、そこそこな威力のオールラウンダ―。
- 槍:出が遅く、攻撃範囲も狭いが威力とガード突破に優れた武器。
- 戦輪:乱戦で光る広範囲攻撃武器。遠隔攻撃も出来るが威力は全体的に低い。
- 格闘装具:一騎討ちでは極めて戦いやすい武器。威力と手数で優れるが攻撃範囲の狭さ故に乱戦ではコンボを妨害されやすい
ドラゴン
DODシリーズに欠かせない要素としてドラゴンが存在するが、今回登場するドラゴンのミハイルは地上戦でも援護攻撃してもらうことが可能となっている。特定の状況で表示されるポイントで呼び出す方式のため前作の様に好きなタイミングで呼び出すことはできなくなったが、敵を一掃してくれたり、呼び出せるポイントで呼び出さずに敵を殲滅することで回復スフィアが手に入ったり、非常に頼もしい存在となっている。
使徒
ディト、デカート、オクタ、セントは前述にもある「使徒」と呼ばれるゼロの付き従う存在である。
この四人の中からミッションに最大二人連れて行くことができ、ゼロをサポートしてくれる。
使徒は従者であると同時に性のはけ口としての存在でもある様で、ゼロに限らず使途を持たないワン以外のウタウタイとは性的関係や一方的にご褒美を受け取る関係にあるようだ。
ウタウタイモード
「ウタウタイ」の能力者であるゼロは、飛び散った血飛沫を浴びることでテンションが高まり戦闘力が極限まで高まるという特性を持つ。
バトル中、斬りつけた敵の血飛沫を浴びることでテンションが高まり興奮状態となる。興奮が最高潮に達すると一定時間無敵、高速移動化、威力大幅上昇のウタウタイモードを発動可能となり、敵を絶大な力で圧倒することが可能になる。
なおウタウタイ同士の戦いではお互いにウタウタイモードに突入してしまうためあまり意味が無い。
主題歌
クロイウタ
歌:藍井エイル
“【電撃DOD3】生放送第1回:『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ10周年記念スペシャル<ゲームの電撃チャンネル>”にて公開された1stPVに初めて流れた。静かな曲調となっている。
なお、歌い手の藍井エイルはDODシリーズの大ファン。ニコ生という最高に緊張感溢れる真っ只中、DOD1の新宿音ゲー(Eエンド)をポーズを取りながらだったものの、わずか2回目でクリアした猛者。
This Silence Is Mine
歌:鬼束ちひろ
2ndPV・CMに使用されている。1コーラス目は静かなイメージだが、2コーラス目に入ると楽曲に大きなうねりが生まれるとのこと。
鬼束ちひろ曰く、曲のイメージカラーは「白」
漫画媒体
DRAG ON DRAGOON 死ニ至ル赤
ヤングガンガンにて連載されていたコミカライズ。
脚本:映島巡 監修:ヨコオタロウというDOD3から繋がる後日譚サイドストーリー。
漫画はZETが担当している。全3巻刊行中。
公式サイトで一話のみ立ち読みできる。
どらっぐおんどらぐーん ウタヒメファイブ
ビッグガンガンにて連載されていたコミカライズ。
こちらも脚本:映島巡 監修:ヨコオタロウというDOD3に繋がる前日譚サイドストーリー。
漫画はIsIIが担当している。全3巻刊行中。
DODらしからぬ萌えイラスト調で描かれているが内容は平常運転。
関連動画
関連生放送
関連静画
関連立体
関連項目
- スクウェア・エニックス
- ゲームのタイトル一覧
- ドラッグオンドラグーン
- ドラッグオンドラグーン2 封印の紅、背徳の黒
- ニーア
- NieR Gestalt
- NieR:Automata
- 新宿地獄阿波おどり
- クロイウタ
外部リンク
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- 聖剣伝説シリーズ
- ドラッグオンドラグーン
- ドラッグオンドラグーン2
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