これは呪いか。それとも罰か。
NieR:Automata(ニーア オートマタ)は、スクウェア・エニックスより発売されたアクションRPG。
概要
NieR:Automata ニーア オートマタ | |
---|---|
ジャンル | アクションRPG |
開発元 | プラチナゲームズ |
発売元 | スクウェア・エニックス |
プラットフォーム | PlayStation 4 / PlayStation 4 Pro Microsoft Windows (Steam) Nintendo Switch |
プロデューサー | 齊藤陽介 / 西村栄冶郎 |
ディレクター | ヨコオタロウ |
シナリオ | |
デザイナー | 田浦貴久 |
音楽 | MONACA |
プレイ人数 | 1人(オンライン要素有り) |
CERO | D(17歳以上対象) |
大枠は王道の英雄譚でありながら、その世界観や演出により「王道であることを忘れて堪能できる」と高い評価を得た、2010年発売のアクションRPG『NieR Replicant』及び『NieR Gestalt』の続編。前作より遥か未来の世界を描くため、物語上での繋がりはないことが発売前に明言されていたが、前作のキャラクターが登場するなど、随所に前作の存在を感じさせる描写が見られる。
異星人が侵略してきたことにより、人類が月面へと追われた未来の地球を舞台に、月に逃れながらも地球の奪還を目指す人類が「ヨルハ計画」として製造したアンドロイド兵士たちの戦いを描く。
日本国内ではPlayStation 4及びPlayStation 4 Proに向けて2017年2月23日に発売された。Pro版は通常版と比較した場合若干画質の向上がある模様。同年3月7日には米国で、同月10日には欧州及びオーストラリアでも発売された。さらに、全世界のWindowsに向けたSteam版は同月17日より配信されている。また、国内版であっても、音声、字幕ともに英語に設定することが可能。
ゲーム音楽は岡部啓一、帆足圭吾らMONACAに所属する面々が担当し、前作同様ゲームの世界観に磨きをかける。加えて、ディレクターのヨコオタロウとamazarashiの秋田ひろむがコラボレーションし、オリジナル絵本と楽曲の制作が実現。ヨコオタロウのプロットと本作『NieR:Automata』の物語を基に、秋田がamazarashiとして「命にふさわしい」を書き下ろした。
2017年5月2日に有料ダウンロードコンテンツ「3C3C1D119440927」が配信された。その内容は闘技場ステージやヘアカラー変更アイテム、前作を彷彿とさせるコスチュームなど、盛り沢山なものとなっている。タイトルは「3 Costumes」「3 Colosseums」「1 Dream」、そして「11944年9月27日」という日付を意味している。
2019年2月21日には上記のダウンロードコンテンツ等各種特典を収録した上で価格を改定した、PS4用特別版『NieR:Automata Game of the YoRHa Edition』が発売された。2020年3月時点において世界累計出荷・ダウンロード販売本数が450万本を突破している。
2022年2月23日に配信した5周年記念生放送の中で、TVアニメ化を発表した。
『NieR:Automata The End of YoRHa Edition [Nintendo Direct mini ソフトメーカーラインナップ 2022.6.28]』において、本作のNintendo Switch版が発売されることが明らかとなった。発売日は2022年10月6日。これまでに追加された衣装やDLCが付属。Switch版限定の衣装が無料で配信される。
本作を基にしたアニメ『Nier: Automata Ver1.1a』が2023年1月7日より、TV局ではTOKYO MX・BS11ほかにて放送開始。インターネット各種プラットフォームではDMM TV・dアニメストアほかにて配信開始。
ストーリー
遠い未来。
突如侵略してきた異星人。
そして、彼らが繰り出す兵器「機械生命体」。
圧倒的戦力の前に、人類は追われ月へと逃げ延びていた。
地球を奪還する為に人類側はアンドロイド兵士による抵抗軍を組織。
さらに膠着した戦況を打破する為、新型アンドロイドである戦闘用歩兵「ヨルハ」部隊を投入する。
人のいない不毛の地で繰り広げられる機械兵器とアンドロイドの熾烈な戦い。
やがてそれは知られざる真実の扉を開けてしまう事となる……
———公式サイト内WORLDより
システム
フィールドではストーリーの都合で封鎖されている一部を除き、全てのエリアをロード無しのシームレスで移動することが可能。さらに、前作の「イノシシ乗り」を継承し、今作では特定のアイテムを利用することにより「イノシシ」や「シカ」といった野生動物への騎乗ができる。
また、素材を集めて特定のNPCに渡すことで武器の強化が可能。それぞれの武器には「ウェポンストーリー」が附帯しており、強化度合いで閲覧可能な項目が増える。素材による強化や武器物語の記載は『ドラッグオンドラグーン3』からの継承といえる。さらに、『FF15』の「エンジンブレード」や『ドラゴンクエスト』の「ひのきのぼう」といったコラボ武器にも「ウェポンストーリー」が実装されている。公式生放送では、「ヨコオタロウが書くFF15が読めるのは『NieR:Automata』だけ!」との発言も見られた。
シナリオについては周回を前提として描かれているため、一度エンディングまで到達しても、それは全体像の一部に過ぎない。 1週目と2周目は、それぞれ2Bと9Sの視点から物語が描かれ、3周目はその後の戦いを主軸に描かれる。 前作と同様マルチエンディングとなっており、AからZまで全26種類のエンディングが存在する。AからEはそれぞれストーリーを最後まで進めることで見られるメインエンディングで、FからZは特定の行動により発生するサブエンディング、いわゆるバッドエンドとなっている。
アクション
「世界一カッコイイアクションゲームメーカー」を自称するプラチナゲームズの手によって開発された本作のアクションは、『ベヨネッタ』や『メタルギアライジング』といった同社のアクションからテクニカルな要素を省いたシンプルな趣のものとなっており、非常に操作レスポンスが良い。
前作から続く近接武器の使い分けはさらに洗練され、どれも扱いやすくなっているほか、カメラを大胆に引いて擬似的な2Dアクションになるステージや、シューティングのように赤黒い弾幕に対処するステージがある。前作から多くの特徴を継承し、アクションRPGの中にSTGの要素を盛り込んだ作品となった。
加えて、『ベヨネッタ』を参考にシリーズ初となるオートモードが実装された。これにより、アクションが苦手な場合は難易度EASYを選択した上で、アクションパートを演出レベルにまで易化させることで、シナリオをメインにゲームを楽しむことも可能となった。逆に難易度を通常より高く設定するとロックオン不可(射撃攻撃が全手動)になったり、一度の被弾で即ゲームオーバー(オワタ式)になったりといった不利な制約が追加されるため、プレイヤーの腕前や根気に応じた骨太アクションを堪能できるようになっている。
キャラクター
ヨルハ部隊YoRHa
- ヨルハ二号B型
- CV:石川由依
- 機械生命体から地球を奪還する作戦を担うヨルハ部隊の一員。通称「2B」(トゥービー)。冷静でクールな性格だが、その内面には温かい感情を秘めた女性型アンドロイド。目元を黒布で隠しているが、これは黒布が戦闘支援用ゴーグルとして機能しているためである。戦闘型ということもあり、白いレオタードに黒いワンピースという可憐で清楚な見た目に反し、高い運動能力を誇る。
- ヨルハ九号S型
- CV:花江夏樹
- 2Bと同行する偵察型の少年型アンドロイド。通称「9S」(ナインエス)。本来の任務は偵察だが、武装を扱う能力も十分に備えている。彼もまた黒布の形状をした戦闘支援用ゴーグルで目を覆っている。アンドロイドの中では比較的気さくで優しいという個体差を有している。
- ポッド042 - CV:安元洋貴
- 2Bに随行し、支援する浮遊ユニット。司令部からの情報を伝達する情報端末。2Bとの連携により、射撃攻撃の支援も行なう。
- ポッド153 - CV:あきやまかおる
- 9Sに随行し、支援する浮遊ユニット。ポッド042同様司令部からの情報伝達や射撃支援を行なう。
- ヨルハ部隊司令官 - CV:加納千秋
- ヨルハ全部隊を指揮する司令官にして、衛星軌道上の基地であるバンカーの長官を務める女性型。
- オペレーター6O - CV:磯部恵子
- 2Bを担当するオペレーター。6Oの読みは「シックスオー」。年頃の女の子らしい性格。
- オペレーター21O - CV:初美メアリ
- 9Sを担当するオペレーター。21Oの読みは「トゥーワンオー」。6Oと比べると冷静な性格。
- ヨルハA型二号
- CV:諏訪彩花
- 通称「A2」(エートゥー)。脱走兵としてヨルハ部隊に指名手配されているプロトタイプで、近接戦闘に特化している女性型アンドロイド。無口な性格で、常に単独で行動している。
機械生命体Machines
- アダム - CV:浪川大輔
- 青年の姿をした機械生命体。冷静な性格で、高い知性をもつ。人間と「死」の概念に対し、強い関心を示している。
- イヴ - CV:鈴木達央
- アダムの双子の弟とされる機械生命体。兄とは対照的で、短絡的かつ幼い性格。兄を非常に慕っている。
- パスカル - CV:悠木碧
- 機械生命体でありながら、争いを好まない平和主義者。人類や機械生命体の歴史に興味をもっている。「おじちゃん」を自称しているが、周囲を安心させるため、女性の声を使って会話を行う。
アンドロイドAndroids
- アネモネ - CV:初美メアリ
- レジスタンスキャンプでリーダーを務める女性型アンドロイド。ヨルハ部隊よりも早期に地球へ降り立ち、奮闘を続けている。
- ジャッカス - CV:川渕かおり
- 砂漠地帯周辺を拠点に活動している女性型アンドロイド。多くのことを爆破で解決しようとする粗暴な性格。アンドロイドについての研究を行なっている。
- デボル&ポポル - CV:白石涼子
- 前作に登場した双子のアンドロイドの同型機。女性型。治療及びメンテナンスに特化したモデルで、レジスタンスキャンプに常駐している。
その他Other
Nier: Automata Ver1.1a
副題の通りautomataでの展開に倣い、TVアニメ版でも部分的な展開の変化が存在する。
同時放送として、automataの世界観を人形劇で解説するミニ掛け合いもセットで放送(いろんな意味で一話完結)。
西暦5012年。
突如地球へと飛来してきた<エイリアン>と、
彼らが生み出した<機械生命体>により、人類は絶滅の危機に陥った。
月へと逃げのびた僅かな人類は、地球奪還のため、
<アンドロイド>の兵士を用いた反攻作戦を開始。
しかし無限に増殖し続ける<機械生命体>を前に、戦いは膠着状態に陥る。
人類は最終兵器として、新型のアンドロイド<ヨルハ>部隊を地球へ派遣。
新たに地球へと派遣された<2B>は先行調査員の<9S>と合流し、
任務にあたるが、その最中で、数々の不可解な現象に遭遇し……。
これは人類のために戦い続ける、命なき<アンドロイド>の物語――。
———イントロダクションより
アニメ版スタッフ
- 原作:「NieR:Automata」(スクウェア・エニックス)
- 監督:益山亮司
- シリーズ構成:ヨコオタロウ、益山亮司
- キャラクターデザイン・総作画監督:中井 準
- アクション監督:プロップデザイン:橘 駿
- CGアクション監修:稲田正輝
- Blender監修:稲田正輝、川越崇弘
- 2Dワークス:平賀みえ
- 軍事考証:金子賢一
- 美術監修:加藤 浩(ととにゃん)
- 美術監督:坂上裕文(ととにゃん)
- 美術:ととにゃん
- 美術設定:高橋武之
- 色彩設計:茂木孝浩
- CGディレクター:野間裕介
- サブCGディレクター:大川 威
- 撮影監督:青嶋俊明
- 編集:三嶋章紀(三嶋編集室)
- 音楽:MONACA
- 制作:A-1 Pictures
- 製作:人類会議
放送・配信情報
放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
TOKYO MX | 2023年1月7日 | 土曜 | 24時00分~ | |
とちぎテレビ | ||||
群馬テレビ | ||||
関西テレビ放送 | ||||
読売テレビ | 2023年1月9日 | 月曜 | 25時59分~ | |
福岡放送 | 2023年1月10日 | 火曜 | ||
中京テレビ | 26時27分~ | |||
札幌テレビ | 2023年1月12日 | 木曜 | 26時29分~ | |
アニマックス | 2023年1月14日 | 土曜 | 22時00分~ |
各話リスト
話数 | サブタイトル | 配信日 | 動画 (ニコニコ) |
動画 (dアニメ) |
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第1話 | or not to [B]e | 2023 1/7 |
||
第2話 | city e[S]cape | 1/14 | ||
第3話 | break ti[M]e | 1/21 | ||
第4話 | a mountain too [H]igh | 2/18 | ||
第5話 | mave[R]ick | 2/27 | ||
第6話 | [L]one wolf | 3/4 | ||
第7話 | [Q]uestionable actions | 3/11 | ||
第8話 | aji wo [K]utta ? | 3/18 | ||
第9話 | hun[G]ry for knowledge | 7/23 | ||
第10話 | over[Z]ealous | |||
第11話 | head[Y] battle | |||
第12話 | flowers for m[A]chines |
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