君を離さない。
たとえ、この力を失っても──
「ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜」とは、
コーエーテクモゲームスのガストブランド(以下ガスト)より2020年12月3日に発売したゲームソフトである。
概要
ゲーム情報 | |
---|---|
ジャンル | RPG |
開発元 | コーエーテクモゲームス (ガストブランド) |
販売元 | コーエーテクモゲームス |
機種 | PS5 PS4 Switch Win (Steam) |
発売日 配信日 |
2020年12月3日 2021年1月26日 (Steam) |
価格 | 7,800円+税 |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
2020年7月20日にティザーサイト公開とともに発表された。
なんと主人公は前作から3年の月日を経て成長したライザ。
20年以上の歴史を誇るアトリエシリーズでもナンバリングタイトルで主人公が続投されるのは初めての出来事である。
キャラクターデザイン担当は前作に引き続きトリダモノ氏。シナリオ担当はアトリエシリーズの過去作品や「ノーラと刻の工房」等の制作に携わった吉池真一氏を起用している。
プロデューサーの細井氏によれば、今作も"夏"を意識してグラフィック演出をしているようだ。
また、できるだけ同時期に世界中の人々と熱気を共有したいとしていたが、結果的にはSteamでは約2ヶ月遅れでの配信となる。
価格は、通常版は表の通りでプレミアムボックス10850円、スペシャルコレクションボックス24430円。公式ショップ限定の豪華絢爛!GS最強ギャラクシーコンボセット37430円。
TGS2020にて、PS5版の発売も発表された。
発売日はPS4/Switch版と同じく12月3日で価格についても差はないが、通常版のみ発売される。
また、PS4版のパッケージ版かダウンロード版を持っていれば無料でPS5版を入手可能とのこと。
なお、過去の例を参考にするならばパッケージ版のアップグレードの際はPS4版のディスクをPS5に挿入している間のみプレイ可能となる可能性が高い。
PC(Steam)版システム要件
最低 | 推奨 | |
---|---|---|
OS(64bit) | Windows 8.1/10 | |
プロセッサー | Intel Core i5 4460以上 | Intel Core i7 6700以上 |
メモリー | 8GB以上 | 16GB以上 |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX1050以上 | NVIDIA GeForce GTX1070以上 |
サウンド | 16bitステレオ48kHzWAVEが再生可能 | |
DirectX | Version 11 | |
ディスプレイ | 1280x720ピクセル以上表示可能 | 1920x1080ピクセル以上表示可能 |
ネットワーク | ブロードバンドインターネット接続 | |
ストレージ | 26GB利用可能 | |
補足 |
今作のシステム
調合
調合システムは1作目のリンケージ調合を基にいくつかの新要素などが加えられている。基本的には1作目同様、最初から解放されている調合の起点となるベースマテリアル環に素材を投入し、適宜解放されたマテリアル環にも素材を投入する事で完成する。ゲームを進めればアイテムリビルドも可能。
本作では複数のマテリアル環が最初から開いており、それら全てに一つ以上素材を投入していないと調合できず、他のマテリアル環へのロックが解放されない。
戦闘
前作のリアルタイムタクティクスバトルをベースに、更に発展させたものとなっている。
今作では前衛3人、後衛1人の4人が戦闘に参加でき、「シフトスキル」により戦闘中に連携しながら交代が可能。
前作ではAP(アクションポイント)を最大値まで溜め、それをすべて消費することによりT.Lv(タクティクスレベル)を上昇させることができたが、今作ではスキルを使用することでゲージが上昇しT.Lvが上がる。
これにより、戦闘序盤にAPを温存する必要が薄まった。
また、アイテムの使用に必要なCC(コアチャージ)も戦闘中にスキルを使用することで溜まるよう変更されている。更に「器用さに」よるアイテム装備の制限は弱体化に変更された。
その他にも、相手の攻撃をタイミングよくガードするとAPが獲得できるなどの要素が発表されている。
仲間の要望を達成することで「オーダースキル」が発動する「アクションオーダー」も健在。
探索
フィールドアクションが増え、水中を泳ぐ・崖に生えているツタを登るなどの新規アクションが追加されている。
また、ストーリーを進めるとモンスターに乗ってフィールドを移動する「モンスターライド」も可能。
天候表現も強化され、天候によって陽炎が見える・地面が濡れるなどの演出があるようだ。
もちろんライザ自身にも濡れ表現が存在する。
採取
基本的には前作同様、採取道具を使って採取ポイントからアイテムを取得する。
前作からの改善点として、採取前にどのようなアイテムが採れるか分かりやすくなっているようだ。
また、モンスターライド中のみ出現する採取ポイントも存在する。
遺跡探求
伝承を紐解くために遺跡の調査に乗り出すことになるライザ達だが、その調査中で「遺跡の欠片」などを発見することがある。
その成果を探求手帖で整理し推理すると伝承の真実に近づけるようだ。
また、稀にアイテムのレシピを入手できることも。
スキルツリー
本作のライザはスキルツリーからSPを消費する事で必要な能力を得ていく形式になっており、レシピや品質上限解放などは主にここで取得していくようである。
本作では調合レベルが廃止され、調合で得られる経験値がスキルポイントに変更されている。
コアクリスタル調整
本作ではアイテム使用の要である「コアクリスタル」をカスタマイズ可能。
「コアシャード」というアイテムを消費してCCの最大値及び初期値増加や同属性のスキルやアイテムの性能を上げるコアエレメントの強化及び増設が出来る。
依頼
今作ではゼフィーヌのいるカフェで依頼を受注できる。
依頼内容は定番の魔物討伐や素材の納品など。
ただ、今作ではお金やアイテム以外にもスキルポイントも獲得できるようだ。
依頼の中には王都での評判が上昇するものがあり、一定以上の評判を得るとより難易度の高い依頼や店の販売価格が安くなるなどの恩恵を得られる。
その他
ぷに育成
前作の「ぷにといっしょ」同様にアトリエでぷにを飼育し、採取の旅に出すことが可能。
前作よりパラメータの変化で変わる姿が増え、レベルの概念が追加された。
レベルが高い程レアアイテムを持ち帰ってくる確率が上昇し、中にはこれでしか手に入らない物も。
ラムローストくん2号、3号
前作でも登場したアイテムや技の威力を試すための「古式秘具」。本作ではライザが作った3号も登場。
2号は前作とほぼ同様だが3号は無敵の頑丈さが無い代わりに難易度を変更可能になっており、一定回数の行動を追えるまでに倒し切ればクリアとなる。ちなみに3号はちゃんと羊の姿をしている。
模様替え
ショップ開発
ロミィさんの店「フォーゲル商会」では前作のゴールドコインによる取引に加え、売却したアイテムのカテゴリごとに経験値が貯まり、レベルが上がるとゲーム中の商店全体が活性化し品揃えや品質が良くなっていく「ショップ開発」が行える。
売却するアイテムによってはその時点では入手困難な新しい商品が入荷する事も。
なお、アイテムの売却が出来るのはここだけである。
登場人物
メインキャラクター
- ライザリン・シュタウト(Reisalin Stout)
CV:のぐちゆり
─「これは本格的な冒険になりそうな予感がしてきたよ!」
前作に引き続き今作でも主人公を務める。愛称はライザ。
1人クーケン島に残ったライザは今では島の子供たちの教師のような存在に成長している。
錬金術も学び続けているが、最近は行き詰まり気味。
そんな折、王都へ留学しているタオから誘われて彼の下を訪れる。
前作で一通り修めた錬金術の実力は新しい環境や素材に慣れるまで発揮しきれない他、装備は置いてきたかなくした。
- クラウディア・バレンツ(Klaudia Valentz) CV:大和田仁美
―「……ライザ、元気にしてるかなぁ?」
商家の一人娘。
今では父から王都での仕事を任される程に成長しているが、3年前の冒険はかけがえのない思い出となっており、「もう一度心躍るあの日々を過ごしたい」と密かに思っている。
前作ではフルートを武器としていたが今作では弓を使用する。
- タオ・モンガルテン(Tao Mongarten) CV:寺島惇太
―「何言ってるんだよ!! 僕だよ、僕、忘れちゃったの!?」
ライザとは幼なじみである読書好きの青年。
前作では小柄だった彼だが今作では大きく背が伸びており、久しぶりに出会ったライザが困惑するほど。
それに伴った声変わりのせいかCVが変更されている。
学者を目指している彼は現在王都に留学中。戦闘では双剣を使用する。
- セリ・グロース(Serri Glaus) CV:藤井ゆきよ
―「……まさか、こんなところで、私たちを知るものに出会うなんて」
植物の種を集めるために旅をしている女性。
前作に出演したリラと同じくオーレン族で、左右で瞳の色が違い、髪も淡い色をしている。
穏やかで誰にでも公平に接する人物だが、なぜかライザにだけは一歩引いた態度を取る。
武器は魔法の腕輪。
- パトリツィア・アーベルハイム(Patricia Abelheim) CV:大空直美
―「待ってください!今度は私もついて行きます!」
王都に住む資産家ヴォルカーの娘で、家庭教師をしているタオの教え子。愛称はパティ。
都会のお嬢様なので、田舎の村娘であるライザからうらやましく思われているが、本人は好きな事ややりたいことが自由に出来るライザに複雑な思いを抱いている。
家庭教師であるタオとは親しい間柄だが、タオとライザの仲に少し思うところがあるようだ。
元騎士の父から剣術の手ほどきを受けた為、小柄な体格に対し身の丈程もある長剣で戦う。
- クリフォード・ディズウェル(Clifford Diswell) CV:竹本英史
―「このトレジャーハンター、クリフォード、お宝と女の子の危機は見過ごさねえぜ!!」
トレジャーハンターを自称する青年。
しかし、盗賊に片足を突っ込んでいる様な、叩けば埃が出るような身の上らしい。
遺跡に眠る財宝を求め、トレジャーハンターとしての技能を売り込みライザ達の遺跡調査に同行するが、彼の噂を知るクラウディアからは警戒されている。
芝居がかったキザな振る舞いやセリフの割に根は真面目で真摯なんだとか。
武器はブーメラン。
- レント・マルスリンク(Lent Marslink) CV:寺島拓篤
―「悪ぃけど、俺のことは放っておいてくれ」
ライザやタオ、ボオスの幼馴染。
過去の快活さが影を潜め、荒んだ様子をみせる。
3年ぶりに出会ったライザ達に冒険に誘われるが…。
戦闘シーンは公開されており、大剣を振り回す豪快な剣技は健在のようだ。
サブキャラクター
- ボオス・ブルネン(Bos Brunnen) CV:阿座上洋平
―「年相応に、少しは落ち着いたらどうなんだ?」
島の有力者であるブルネン家の一人息子。
前作ではギクシャクしていたタオとの関係も改善され、気のおけない仲となっている。
タオと同じく王都に留学中で、帝王学を学んでいる。
- ヴォルカー・アーベルハイム(Volker Abelheim) CV:新垣樽助
―「今日は君に頼みたいことがあってね。できるかね?」
パトリツィアの父。
平民出身だが、王国屈指の騎士として名を馳せた事でアーベルハイム家は貴族に列せられた。
貴族として相応しくあるべく己を律し、その姿勢は娘の教育にも表れているという。
- ゼフィーヌ・ボドワン(Zephine Baudouin) CV:逢田梨香子
―「二人でなんの話をしてたの?色っぽい話?」
王都のカフェで働く看板娘。
接客だけではなく、依頼掲示板の管理など、ほとんど表に出てこないマスターに代わってお店を切り盛りしている。
実質的にカフェの主に近い状態だが、本人は忙しい状況を全く苦にしていない。
- カサンドラ・カペリ(Cassandra Cappelli) CV:鈴代紗弓
―「畑を見てそんなに楽しそうにする女の子、初めてだよ」
王都の農業区に大規模な農地を持つ農家の長女。
家族五人全員が女性なため、広大な農地をまかないきれていない。
現在は必要最低限の生産に留まっており、休耕地の対処に悩んでいる。
- デニス・ホーラント(Dennis Holland) CV:八木沼凌
―「実は、理由あって珍しい金属を探してるんだよ」
王国でも屈指の技術を誇る鍛冶屋の青年。
金属加工を行う彫金師としても活躍しており、欠かせない職人の1人となっている。
気さくで人当たりもいいが、仕事モードになると周りの声が聞こえなくなることも。
- ロミィ・フォーゲル(Romy Vogel) CV:長久友紀
―「はいはい、店主のロミィさんだよ」
前作にも登場した行商人の女性。 ボイスが付いて戻ってきた。
ライザの故郷であるクーケン島にもよく訪問していたが、しばらくは王都に腰を据えることにしたようだ。
商業全体をさらに活性化させたいと考えた彼女はライザに「ショップ開発」を持ちかけてくる。
- アンペル・フォルマー(Empel Vollmer) CV:野島裕史
―「気にするな、 お前たちはお前たちのやるべきことをやれ」
前作でライザに錬金術を教えた錬金術士で、共に冒険した仲間。
ライザ達と別れた後もリラと二人で旅を続けており、王都周辺の遺跡でライザ達と再会する。
尋常じゃない甘党。
- リラ・ディザイアス(Lila Decyrus) CV:照井春佳
―「……なんでもない たぶん、私の気のせいだ」
アンペルと共に旅するオーレン族の女戦士。
前作ではレントに戦士の心得を教えた師匠的存在だが、今の彼の変わり様を見てショックを受けている。
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