基本データ
- 人口:青森市、八戸市に次ぎ県内第3位(2017年10月1日現在174,287人)
- 面積:524.12k㎡
- 市の花:さくら
- 市の木:りんご
- 方言:津軽弁
- 鉄道:JR奥羽本線
JR五能線(起点は市内ではないが、弘前駅からの始発が多数ある)
弘南鉄道弘南線・大鰐線 - 主な道路:一般国道7号・102号
東北自動車道‐大鰐弘前IC
弘前市の見所とか
市の詳細な歴史はwikipediaにお任せするとして…。
とりあえず、初見で「ひろさき」と読める人はそんなに多くないと思う。(記事主偏見)
しかし、全国的にもそれなりに有名な観光都市であり、農産地でもある。
りんご
何はともあれまずはりんご。弘前市だけで全国シェア20%も生産している。
市内中心部にはそんなに多くないが、少し車を走らせるとりんごの木が四方八方。
「アップルロード」という名の農道もある。
ついには、「毎月5日はりんごを食べる日」なんてのを2007年に制定しちゃいました。
春は後述のさくらの花が散った2週間位後に、白い花が咲き誇る。
夏は緑の小さい実と、それを覆うように葉がつく。
そして秋、9月下旬頃から、様々な品種のりんごの収穫が始まる。
弘前城
1611年、津軽信枚によって築城。
たった1年ちょいで5層の天守閣を作ってしまった…と思ったら、その16年後に雷が落っこちてしまう。
それから実に183年、「お城がない」城下町だった。
で、1810年にやっと「また城作るべ」って事になり、現在も残る3層の天守閣ができ上がる。
2011年、築城400年を記念し、「弘前城築城400年祭」が開催されました。
(右お絵カキコはマスコットキャラクターの「たか丸くん」)
で、その弘前公園では春夏秋冬、四季折々のイベントが開催されているのだが、中でも一番有名なのが…
桜
春になるとニュース等で取り上げられる事が多いので、これで弘前をご存知の方も多いかもしれない。
4月下旬から5月上旬…だいたいゴールデンウィークに合わせて満開になる。(連休前に満開になる事も多い)
特に有名なのが、弘前公園で開催される「弘前さくらまつり」であろう。
園内に植えられた約2600本の桜が、訪れた観光客を魅了する。
弘前の人口が200万人増える時期である。
弘前の桜は、他の桜に比べて、「花のつき方が圧倒的に違う」と言われている。
前述の「りんご」で、冬は雪だけと記述したが、実は冬にも「りんごの枝の剪定」という、翌シーズンのりんご生産に欠かせない作業がある。
この作業を桜にも応用しており、花を多くつける枝の剪定をしているらしい。
記事主は東京・上野や千鳥ヶ淵の満開の桜を見た事があるが、比べるとやはり弘前の桜は花のつき方が違うと感じる。
ご年配の方が選ぶ「死ぬまでに一度は行ってみたい名所」で、堂々1位になった事があるらしい。
詳細なソースは不明で、記事主が数年前に聞いた事あるだけの話なので信憑性はない。
でも、実際に来て満開の桜と弘前城のコンボを目の当たりにすると、「こりゃ選ばれるだろうな」と納得すると思う。
ねぷた
表記間違いじゃないよ。
「ねぶた」じゃないよ。
「ねぷた」だよ!
まぁ、ねぶたといえば皆さんご存知のアレです。
そう、今頭の中に思い浮かびましたね?それですよ。
全国的にもそれが圧倒的に有名ですよ。青森市で8月2日から7日まで開催されてます。
個別記事も参照→ねぶた
しかし弘前にもあるんですよ。8月1日から7日まで、市民が熱くなる祭りが!
「ねぶた」と比べて最も異なる特徴は、山車が「扇形」であるという点。
これは動画(サムネ)を見れば一目瞭然であろう。
因みに、青森県立弘前高等学校が毎年夏の文化祭に、ねぷたを生徒の皆さんの手で作り上げ、そのねぷただけのねた祭りを開催するのだが、扇形のねぷたはほとんどなく、実質的にはねぶた祭りになっているが、多分、気にしたら負け。
他、掛け声や、山車の運行方法など、異なる部分は多々ある。詳細はググれ。
岩木山
2006年、平成の大合併で、お隣の岩木町、相馬村と合併。
青森県一高い山の岩木山も弘前市の一部になりました。
標高1625m。「津軽富士」と呼ばれ、3つも山頂がある独特な形をしている。
8合目まではマイカーで入山でき、さらに9合目までのリフトなんかもあり、結構手軽に山頂に行けるかもしれない。
…とは言っても8合目まで車で1750円、リフト往復で800円は正直高い希ガス。
9合目からは岩場やら急な斜面やらで結構大変だけど。
また、麓には「岩木山神社」があり、本殿・拝殿・奥門・楼門等が国の重要文化財に指定されている。
毎年旧暦の8月1日には、五穀豊穣を祈願する「お山参詣」が行われる。
お供え物や、高さ数十メートル、重さ推定5~60キロの巨大幟、御幣を持って夜中に山頂を目指し、ご来光を望む。
こちらも国の無形重要文化財に指定されております。
前述の弘前公園の桜が散っても、1~2週間後位に桜が満開になる。意外に知られていない花見スポット。
夏は新緑が美しく、登山が気持ちいいかも。神社の横から山頂に行ける登山道あります!
冬はスキーも楽しめます。
記事主の知り合いのスキー上級者曰く、「百沢(スキー場の地名)は、ここいらじゃ一番すべり甲斐がある」らしいです。
美味しいもの
…とは言ったものの弘前市特有の名物ってのはあんまりない。
というのも、弘前市の名物=津軽地方の名物というくくりがほとんどなのである。
郷土料理でいうなら、けの汁、じゃっぱ汁というのがあり、聞いた事ある方も多いかもしれない。
しかしこれらは津軽地方全土で食されているのである。
と、いう訳で、ここでは弘前の地元民に評判のある、または有名な食べ物をいくつか紹介しようと思う。
- 亀屋のたこ焼き
上記さくらまつり等、市内で大きなイベントがあると高確率で出店しているたこ焼き屋台。
かなり甘めのソースが特徴。好みが分かれる味だと思う。 - スタミナ一番のオムライス
ラーメン屋なのにオムライスが置いてあるのも妙だが、これがまたうまい。
もちろんラーメンも極細のちぢれ麺と挽き肉が相性抜群でこれまたうまい。
元は屋台のラーメン屋で、屋台時代から有名なお店。 - 中三の地下味噌ラーメン
通称「なかみそ」。※最近店名も「なかみそ」になりました。
デパートの地下にあるイートインコーナーなのだが、侮るなかれ。
お手頃価格の割に具だくさん、味もGJなラーメン。
デパートは民事再生中だけど、元気に営業中! - 気になるリンゴ
あ、これは弘前名物と言っていいかも。
数年前から売り出しており、お土産品としてそこそこの人気はあった。
(販売元が弘前で有数のりんごスイーツを手がけている老舗)
しかし最近「シルシルミシルさんデー」で取り上げられ人気に拍車がかかり、この商品のネット通販を休止するまでに。
そこそこ全国展開しているので、意外にサービスエリアとか、セレクトショップとかにあるかも?
(↑最近都内のスリーエフで見ました。) - 悪戸アイス
昔懐かしアイスキャンディー。
サイズはガリガリ君くらいで、値段も同じ60円。
ミルクを筆頭に、味は様々あります。
夏季しか営業していないのにもう数十年やってます! - スパゲティレストラン・ナポリタン(2011年11月29日営業終了)
昭和の雰囲気を色濃く残す洋食屋さんで、市民なら誰もが知ってる店。
残念ながら2011年11月29日をもって閉店となりました…。
余談だが、店主はニコニコで有名な「COOL&CREATE」の「ビートまりお」氏の実父母である。
←動画があった! - 惣菜さとうの定食
中野地区の弘南鉄道「弘前学院大前」駅のすぐ目の前、学生が多い街にある惣菜店。
とんかつやエビフライなど揚げ物を中心に販売している店だが、中にあるテーブル席で定食を食することもできる。お世辞にも清潔とは言えない店構えなので、気になる方は確認の上来店していただきたい。
「安価で美味しく、かつ定食の盛りが異常に良い」という特徴があり、某大手口コミグルメサイトなどでもその旨のコメントが寄せられている。
なかでも「特大定食」は、ごはん1升を使うという噂まである。(なお、店主に申し出ればご飯の量は調整可能。)
なお、この店は「お残し禁止」のため、初めて行かれる方はそれなりの覚悟をした上で来店することをお勧めする。 - 禅林街の田沢食堂
ここも昔からある、地元民が通う食堂。
お昼時にお店の前を車で通ると、駐車場には車がいっぱい! - 撫牛子(ないじょうし)地区のたかはし中華そば店
青森市の「長尾中華そば」(弘前市にも出店してます)、「中華そばあらや」と並び、津軽地方で流行っている「ごくにぼ系」と呼ばれるラーメンの有名店である。
(ごくにぼ系=濃厚な煮干しダシラーメン。煮干しを押しつぶして絞り出したスープに、さらに煮干しを加えてダシを取り、かつミキサーにかけた煮干しを加えた「ザ・煮干し」スープ。黄土色で強烈な香りと旨味の中に、かすかなエグ味をはらんだ絶妙なスープが特徴。)
旧国道7号(県道260号線)沿いにあり、休日は満席になることも多い。
メインの中華そばは、煮干しダシが光るほどの濃厚さで、人により好みは分かれるが、リピーターも多い店である。
ちなみに某大手口コミグルメサイトでは、弘前市内のラーメン店で一番高い評価を得ている。 - 黄金焼
ん、これも弘前名物かも。
簡単に言うなら「今川焼き」、または「おやき」みたいなもの。
市内にいくつか店はあるが、下土手町(正確には一番町だが)の「川越黄金焼店」が最も有名かな?
まちなか案内
さすがに青森市には適わないものの、それなりに栄えてはいる。
秋田県北の人がわざわざ山越えて買い物しにくる位だもの。
…とは言ってもやはり物足りない感があるのは否めない。
しかし、最近はドンキホーテが出店してきたり、アニメイトがオープンしたり、ヤマダ電機2号店(しかも後述の城東地区のより若干大きい)、松屋(青森県第1号で松のやと併設)が建設されてたり、いきなりの都会化進行っぷりに市民は困惑を隠せない。
そして2015年4月に待望のスタバ弘前公園前店がオープン。市所有の登録有形文化財「旧第八師団長官舎」を改装した店舗は地元民・観光客両方から好評。
駅前地区
日本全国で見ても最大級(ソースなし・数年前に記事主が聞いた話←またかよ)の店舗面積を誇る「イトーヨーカドー弘前店」がある。
1階の一部が弘前バスターミナルになっており、北の女王「ノクターン号」(水曜どうでしょうより)もここから出てます。
その隣には、数々の商店が軒を連ねる「虹のマート」がある。
生鮮食品から一風変わったお惣菜など、観光客が行けば喜びそうな品揃え…だと思う。
2013年7月27日に、ダイエー撤退による経営状況悪化で倒産した、駅前再開発ビル「ジョッパル」に代わって、商業施設「ヒロロ」が誕生。
近代的な外観に生まれ変わり、2階にビックカメラ×コジマ(2017年8月20日 テナント撤退)、3階に弘前駅前分庁舎「ヒロロスクエア」、そして市内初のアニメイトが入りました。
これで、東北では福島県と青森県が、アニメイトの店舗数が一番多い県となりました。
今度こそ長続きしてほしいなぁ…。
城東地区
国道7号が通り、あまり目立っていないが、弘前駅の「城東口」なんてのもある交通の要所。
買い物するにはもってこい。
仙台に本店のある百貨店「さくら野」(なんか最近分社化とかしたらしいけどその辺の事情は割愛)や、ヤマダ電機、ニトリ、TSUTAYA、ホーマック、ブックオフ(2件)etc…。
大体の物は揃っちゃう。
前述の秋田県北の人がわざわざ来るのはこの辺。
新しい住宅街もできており、現在弘前でまだまだ発展しそうなポイントである。
2013年秋にドンキホーテも出来ますた。恐るべし。
あと、2013年8月時点で、唯一「純正」吉野家が残っている地区。※代官町に「そば処吉野家」が少し前にできた。
松屋も2021年冬に青森県第1号で松のやとの併設店として出来ました。
(余談だが弘前はすき家が大人気!4店あります。)
土手町地区
かつては弘前で最もオシャレな買い物スポットで、休日には若者がたくさん足を運んでいた。
しかし現在は…。
全国で深刻化している「シャッター商店街」。この地区もまさにそれ。
しかし最近再整備が行われ、飲食店等の専門店が多数入っている「土手町コミュニティセンター」がオープン。
また、歩道がきれいになったり、大手の高層マンションが2棟建設された。
これから活気がまた戻ってくる…のかもしれない。
しかしながら、道路が狭く、路上駐車は非常に厳しい為、買い物に行くのは不便かもしれない。
また2車線の一方通行道路に沿った商店街だから、初めて車で行く方は注意。
大型ショッピングセンターが4店舗もあったけど、残ったのは1店。
しかもその残ったのも前述した経営再建中の「中三」。頑張ってほしいものである。
最近、この中三内に「ジュンク堂書店」がオープン。県内初出店!
あと、「紀伊国屋書店弘前店」は、東北で仙台と弘前にしかない、市内最大の本屋。(閉店してます)
また、「昔ながらの喫茶店」が多く、まったりとした時間を過ごしたいなら立ち寄ってもいいかも。
上記紀伊国屋やジュンク堂、何件かある古本屋で購入した本を片手にうまいコーヒーでも…。
ん、土手町は神保町だったのか!
その他にも小規模のお店はまだまだ営業中な所は多いが…いかんせん全体的に閉店が早い。
果たしてこの先、かつての賑わいが戻ってくる日はやって来るのだろうか…?
その他雑記
- リアルタイムでフジテレビ系列(地上波)を見る手段が全くない地域である。
ローカル民放局はRAB(青森放送・日テレ系)、ABA(青森朝日放送・テレ朝系)、ATV(青森テレビ・TBS系)の3局。ケーブルテレビ等もない。
「お昼休みはウキウキウォッチング」を夕方に聞く、日曜夕方のお茶の間アニメを土曜夕方に見る、ゴールデンの人気番組を2週間~1か月遅れの夕方や深夜に見るなど、宿命がやたらに多い。 - 県庁所在地を差し置いて、県内で唯一の国立大学「弘前大学」があり、大学周辺では標準語や他地方のなまりで話す若い人達多数。
- 弘南鉄道は、鉄道通の方には有名な私鉄…らしい。
なんでも、車両が東急の中古車両を使っているのが有名だとか。
車内も当時のままで宣伝などが、未だについている事もしばしば。
しかし、大鰐線(中央弘前~大鰐)は社長のきまぐれ発言で廃線の危機に。
その後この発言は撤回されたが、廃線になるのは時間の問題かもしれない。
弘前の交通事情
電車
JR東日本の奥羽本線、弘南鉄道の弘南線と大鰐線の3路線がある。
奥羽本線は駅前エリアを通り、弘南線は土手町エリアから伸びている。
一見充実しているようにも見えない事もないかもしれないが、奥羽本線は弘南線の乗り換えは市内の駅ではできない為、駅前から土手町へ電車の乗り継ぎで行こうと思ったら、大鰐町経由で行くことになるので、相当な時間(約1時間)が必要になる。因みに、徒歩で行くと20分。
また、弘南鉄道はほとんど住宅地から離れている為、弘前市民からの利便性は非常に悪い。
従って、電車を足替わり使う人はほとんどいない。乗客は主に隣町から市内にやってくるような遠距離移動層が圧倒的に多い。
自家用車
市民の最もお馴染みの交通手段。
ただでさえ、大通りを除いては道路が非常に狭いのに、冬に雪が降ると...
普段は自転車で通勤通学している人も車を使わざるを得なくなる為、交通量は増加。
また、除雪をする場所が無い為、雪は道路わきに捨てられる結果、片側一車線道路の幅が、車一台ギリギリ通れるほどの狭さになり、大通りでさえも雪で1車線分無くなることもある。
この様に交通量増加とトラフィック容量の縮小により、毎年冬は、毎朝の様に、ものすごい交通渋滞が各地で起こる。
歩き
止めた方がいいです。冬は雪で歩道が無くなる為、大変危険です。
また不安定な足場の中歩き続けるのは足にも負担がかかります。(筆者は足底腱膜炎になった。)
関連動画
県道3号の車載動画。国道7号から岩木山を経由する。弘前のメインストリートの一つ。
弘前~盛岡、どっちが早い!?(まだ新青森に新幹線が来る前の動画)
ビートまりお氏が、故郷弘前を想い作った曲を、実母(ビートままりお)が見事に歌った。
(最後の「バイバイ」は、津軽人ならニヤリとするはず)
外部リンク
- 弘前市(公式)
- 社団法人弘前観光コンベンション協会(観光についてはこちらが詳しい)
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