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洗濯王ガオアライガーとは、汚れに屈せぬ意志が産み出した熱き洗濯業者の物語である。
概要
往年の熱血ロボットアニメを意識して創られたロボットアニメ作品。
しかし、特筆すべきは主人公たちの所属する組織が洗濯業者(を母体とした組織)であり、単なる「勧善懲悪モノ」ではなく「防汚洗浄モノ」とでも呼ぶべき作品なことである。
古き良き時代のロボットアニメ特有の「熱い」展開を基盤としているように見えつつ、その裏では綿密な洗濯科学と職人の洗濯技術が物語を支えている。
勇気による打開は、それらの最善を尽くした上での「奥の手」であるのだ。
……しかし、我々(視聴者)に見えるのは、主に勇気による打開の部分。
特にテレビの前の小さなお友達には、裏の部分は見えにくい。
また、監督・作曲家・声優・吟遊詩人などのスタッフたちの力も、より「熱い」部分を引き出していた。
その結果、本作はあらゆる意味でロボットアニメの「異質」を積み重ねた作品となったのだ。
もちろん大きなお友達には、いぶし銀の職人技術が人気だったりもしたのは補足しておく。
ゆえに、この作品の真の見所は、単に「勇気」というテーマにのみ頼るのではなく、
登場人物たちが常に試行錯誤して汚れに対処していくという「熱い」展開だと言えよう。
作品展開
- 洗濯王ガオアライガー
地上波で放映されたTVシリーズ。
危険な汚れ「ゾンダー」と、GAGとの戦いを描く。
作品後半ではゾンダーの元締めともいえる「ヨゴレ31原種」との戦いが描かれ、その舞台は地球から太陽系(木星圏)へと拡大していく。
なお、特に断りのない限り、本項での解説事項はこのTV版を基準とする。 - 洗濯王ガオアライガー BLOCKADED NUMBERS
関連作品としてゲーム展開された作品。
しかし、一般的なスピンオフとは違い、原作スタッフが総協力の下、原作を補完する立ち位置の作品となっている。
つまり、本作のエピソードは原作に組み込まれる時系列の作品なのである。
また、一部の設定は後のOVA版(やTV版終盤展開)の伏線ともなっている。 - 各種小説版、コミック版
上記と同様に、ガオアライガーの関連作品は基本的にオフィシャルの時系列に組み込まれている。
小説版やコミック版の作品もその例外ではなく、アウターナンバーズとして小数点つきの話数が振られている。
ただし、一部の作品(「37.5話 最低業者ロボ軍団」など)は掲載誌の関係からレア度が高くなっている。 - 洗濯王ガオアライガーFINAL
いわゆるOVA版。
新たに出現した「宇宙の洗濯を諦め、再利用して新製品として買い直そうとする者たち」と、洗濯を諦めないGAGとの生き残りをかけた戦いを描く。
そして戦いは、ガオアライガーの原初となる存在へと導かれる…… - 洗濯王ガオアライガーFINAL ~Grand Auroral Gathering~
OVA版を再構成し、TVシリーズとして放映した作品。
基本的には上述の通り再構成作品なのだが、一部には新規カットや新規音声が入り、下記の小説版続編への続きを匂わせる雰囲気が付加されている。(もっとも、放映当時には「ここで完結なのか……」と悲嘆にくれる者も多かったのだが……)
なお、副題は「壮大なるオーロラのようなギャザー(婦人服などのひだのこと。汚れが落ちにくい)」の意味。 - 界面王~ガオアライガー対ベタベタマン~
FINALまたはFINAL GAGの続編として位置づけられる小説作品。
世界観を共有する「ベタベタマン」の続編でもある。
矢立文庫にて連載中。
名台詞など
ナレーション「これは危険な汚れに挑む、熱き勇者たちの物語である!!」
長官「洗剤濃度なんてのは単なる目安だ!
あとは技術で補えばいい!!
ファイナルウォッシュ、承認!!!」
長官「汚れを洗濯しても、街が泡だらけになってしまっては……!」
長官「30℃の洗濯液温をガッツで60℃にする者、それが勇者だ!」
長官「クリーニングドライバー射出準備!」
全員「えっ!?」
スワン「Oh No!!」
猿頭寺「もし失敗したら!」
牛山「色柄モノは全滅です!」
大河「このままでも全滅だ!!」
長官「GAG憲章、第5条125項。
GAG隊員はいかに困難なシミ抜きにあろうとも、決して諦めてはならない!」
Zマスター「感じるぞ、激しき発汗と皮脂分泌。
お前達こそ、あふれ出るタンパク質汚れの源。
被服を混沌に導く者よ、滅びよ!」
J「買われ着られる事こそ服飾の本質!
我ら服飾業界の足掻き、とくと見せてやる!」
J「まだわからないのか!
タンパク質汚れと呼ばれる老廃物こそ着られている証……それ無くして何の服飾か!」
凱「俺は信じたい……
メーカーを、アパレル業界を……そして、俺自身を!!
だから洗う!! 着替えるために!!」
ナレーション:「君も、史上最強の洗濯王伝説とウォッシュせよ!」
用語など
- GAG
(「ギャグ」ではなく)「ジーエージー」と読む。
正式名称「ガッツィー・アパレル・ガード(Gutsy Apparel Guard)」の略。
アパレルという語が示すとおり元は服飾業界が中心となった秘密組織だったが、後に「ガッツィー・オールオーバー・ガード(Gutsy All-over Guard)」として、服飾のみを対象とするのではない、真の洗濯に目覚めた公の組織として改組された。(が、言うまでもなくAll-overは作業着であるオーバーオール(overall)を意識した語で、洗濯屋としての初心を忘れないようにという意味もある) - Gソープ
英語で"Gem of Soap"、つまり『石鹸の宝石』の意味。
宇宙アライグマ「ギャスカル」によってもたらされた、緑の星のオーバーテクノロジーの核となる技術。
高度集積情報処理体であるとともに超高洗浄力を生み出す無限回路でもある。 - GSライド
Gソープから実際に洗浄エネルギーを抽出する動力機関。
いわば勇者ロボたちの心臓でもあり、ここから抽出されたエネルギーが全身のリキッド式洗浄液を循環することで彼らの活動源となる。 - Jジュエル(浄ジュエル)
Gソープを改良したものとして、Gソープの基本的な性質を受け継ぎつつ、基礎洗浄力が大幅に引き上げられたもの。
Gソープが天然由来の成分で生まれた石鹸だとすれば、Jジュエルは洗浄力を引き上げるために人工合成された洗剤であるといえる。
それゆえに濫用の危険を避けるため、緊急停止コマンドを組み込まれている。
なお、読みは「ジェイジュエル」または「ジョージュエル」。
登場人物
- 獅子王 凱(ししおう がい)
本作の主人公。
若き洗濯業者として未来を嘱望されていた青年。
しかしながら、ゾンダー(EI-01)とギャスカルの交戦に巻き込まれる形で操作中の新型洗濯機が爆発、公式には労災死認定が下りたことになっている。
しかし実際には瀕死の重傷を負いながらも生きており、ギャスカルによりもたらされたGソープを移植されたサイボーグ・ガイとして、そして僕らの洗濯王として再生することとなった。 - 天海 護(あまみ まもる)
本作のもう一人の主人公。
本名はファキオ(ラテン語で「作ること」「なすこと」を意味する"facio"。「ファッション」の語源)。
緑の星で生まれた「宇宙人」だが、地球人として天海夫妻の元で育てられ、外見上の違いはない。
しかし、「浄解モード」となることで全身が緑色に発光、背中に八枚の翼が生えた姿となり、
ゾンダー核を元の人間に戻す「浄解」やテレキネシスを使うことができるようになる。
なお、浄解のときに唱える呪文は次の通り。
ラウアンディー(lauandi)/洗濯
アルブム(album)/白いもの
クラルス(clarus)/清浄な
サティース(satis)/綺麗
ムンディティア(munditia)/清潔 - 戒道 幾巳(かいどう いくみ)
正体は赤の星でファキオを解析して造られた生体兵器「サポネ」のうちの生き残りの一人(なお、サポネはラテン語で「石鹸」を意味する"Saponem")。
護と同様に、地球で戒道夫人に育てられた。
「浄解モード」では全身が紅く発光し、(素の状態では)護以上の浄解能力を発揮する。
浄解のときに唱える呪文は次の通り。
ソルディダ パンヌス(sordida pannus)/汚れたボロ布
メルギトゥル(mergitur)/沈められる
フルクトゥアト(fluctuat)/波のように揺られる
スビトー(subito)/ただちに
レメディウム(remedium)/矯正
※他にも大勢いますが、省略
主役機
メカニック
- ギャスカル
8年前、天海夫妻に赤子だった護を託して去った宇宙アライグマ。
その実態は緑の星で開発された対ゾンダー用のアライグマ型ロボット。
頭脳にあたるブラックボックスには緑の星の数々のオーバーテクノロジーが詰め込まれており、断片的ながらもそれらの情報とともにゾンダーの脅威を知った人々によりGAGが組織され、数々の勇者たちや装備が準備された。 - アライガー
ギャスカルとサイボーグ・ガイがウォッシュ(一種の精神接続)することで誕生するメカノイド。
アライグマ型から人間型に変形し、ウォッシュしたガイの意思によって動く。
固定武装は両腕のアライガークローのみだが、ガイ自身の格闘能力と、アライオーマシンとの連携を駆使してゾンダーとの戦闘を行う(ぶっちゃけヤラレ役形態だが、それを言ってはいけない)。 -
アライオーマシン
アライガーのサポートを行う3機のマシン群のこと。
それぞれがガイの呼びかけで遠隔である程度作動できるほか、独自に操縦席が設けられており隊員が搭乗することでマニュアル操縦も可能。
また、ライナーアライオー以外はアライガーと個別に(承認抜きに)合体もできる。
ドリルアライオー ドリル戦車型のアライオーマシン。
アライガーとの個別合体では、両腕に装備されドリルパンチを可能にする。ステルスアライオー ステルス戦闘機型のアライオーマシン。
アライガーとの個別合体では、背中に装備され飛行能力を授ける。ライナーアライオー 新幹線型のアライオーマシン。
個別合体はない(少なくともメリットがないためか作中では披露されていない)が、 当初は日本国内という鉄道網の発達した環境においての戦闘を想定していたため、主に単独でのゾンダーの追跡活動用途を想定していたのかもしれない。
作品の進展とともに舞台が世界へと拡がると、ステルスアライオーに輸送される姿も増えた。 - ガオアライガー
アライガーと3機のアライオーマシンがファイナルウォッシュすることで誕生する、スーパーメカノイド。そして、僕らの洗濯王。
ギャスカルに搭載されたGSライド、ガイ自身のGSライド、そして3機のアライオーマシンのGSライドが結合された洗浄出力は圧倒的であり、それゆえに危険も伴うため、GAG長官の承認なしには合体できない。
固定武装とガイの格闘洗浄技術、そして各種のハイパーツールでゾンダーを洗濯する。
なお、ガオアライガーの武装やハイパーツール類については後述の項目参照。 - スターガオアライガー
激化する洗浄とともに、ガオアライガーの洗濯槽と脱水槽がステンレス製に改修された姿。
他にも新搭載されたウルテクモーターは洗濯槽の回転力を上げ洗浄力の向上を果たし、出撃のたびに行われていたカビ落としメンテナンス洗浄の手間も大幅に減少した。
また、ファントムリド・ウォールリド【リド:lid。蓋(フタ)の意味】を併用することで洗濯槽マグナムは洗濯槽ファントムに、脱水槽シェードは脱水槽ウォールに機能向上した。
なお、これらの改修部分はステルスアライオー部分に集中しており、実際にファイナルウォッシュする機体もステルスアライオーⅡのみ新造された。
ガオアライガーの武装
- 洗濯槽マグナム
右腕に洗浄パワーを集中、蓄積。
洗濯槽の回転エネルギーを与えて射出する、いわゆる回転式のロケットパンチ。
ゾンダーのバリアを力づくで破るなど、高い洗浄力を誇る。
ファントム蓋による機能向上版が「洗濯槽ファントム」になる。 - 脱水槽シェード
左腕の脱水エネルギーを展開することで、相手の汚れを拒絶し弾き返す防御装備。
汚れの内容によっては相手に弾き返すことも出来るが、汚れに汚れを弾き返しても正直あまり意味はない……
ウォール蓋による機能向上で「脱水槽ウォール」になる。蓋を装着するせいか、汚れの弾き返し描写はなかった(ようやく意味がないと判断されたのかも知れない)。 - 攪拌棒ニー
通称「ドリルニー」。ファイナル・ウォッシュ時に膝にマウントされるドリルアライオーのドリル状の攪拌棒でゾンダーの汚れを物理的に撹拌する。
見た目は暴力的だが、細やかなファジー電子制御により手洗いマークの付いたウールやおしゃれ着の洗濯が可能な装備。
余談だが、現実社会では撹拌棒方式の洗濯機は絶滅寸前または新製品としては絶滅している。 - 振動ホールド
脱水槽シェードのエネルギーを応用することで振動力を使って相手を捕縛、洗浄する技。
防御用装備での洗浄という意表を突く攻撃が可能だが、汚れ落ちの悪さと振動ゆえの騒音からくる苦情によりあまり使用されなかった。 - ウォッシュ・アンド・ドライ
ガオアライガーの右腕の洗濯エネルギーと左腕の脱水エネルギーを強制的に融合させて生じる強烈な洗浄力により相手の汚れを全自動で分解する大技。
融合させる際には、「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」の呪文を唱える。
しかし、本来二槽式であるガオアライガーには許されないエネルギーを扱う負荷により、搭乗者であるガイや機体へのダメージも大きい諸刃の剣である。
この問題を解決するため、後に「Lツール(ランドリーハンマー)」の開発が行われ、更なる大技「ランドリー・ウォッシュ・アンド・ドライ」が誕生することになる。
ハイパーツール
- クリーニングドライバー
ガオアライガーの左腕に装着される、脱水力の応用による空間漂白ツール。
ツールの内部の漂白力を展開することで、周囲の空間が真っ白に漂白される。
……と言っても、これは擬似的かつ一時的なものであり、時間が経てばもとに戻る。
このツールの運用目的としては、敵対勢力への打撃ではなく、真っ白な空間での汚れ被害の速やかな発見という洗濯組織らしい目的が与えられているのである。
(そしてそれは、作画にも優しい……というよりも、元々は作画の負担を軽減するための方便として登場したツールである)
・地面に突き刺したドライバーの切っ先から衝撃波と真っ白な空間が広がる様は、当時の大小のお友達を驚愕させた。しかも前期OPでは毎回絶叫とともに漂白が披露される
・簡単な原理としては、ドライバーから放出されるブリーチングコアが、周囲の広範囲に酸素系のオキシジェンフィールドと塩素系のクロラインフィールドを展開。その相互作用※によってフィールド内を一定時間漂白維持する……というモノである(※なお、オーバーテクノロジーの存在しない現実世界では酸素系と塩素系の混合は絶対にやってはいけない。普通に死ぬ。換気してても高確率で死ぬ。洗濯王以外は真似しないように)
・作中でもその弱点をゾンダーに突かれて大惨事一歩手前に陥ることがあった。これを救ったのが「デマルジョンプライヤー」である。 - ラッピングドライバー
クリーニングドライバー同様、ガオアライガーの左腕に装着されるツール(両腕で同時使用したこともある)。
こちらは周囲の漂白ではなく、対象となる汚れの周辺の空間自体に働きかけることで汚れを包み込む作用を持つ。
これも直接的な洗浄ではなく、汚れの動きを封じて再汚染を防ぐ目的で使用されるものである。 - デオドラントヘッド
超流神が使用する専用のメガトンツール。
「ニオイは拡散すれば消える」を短期間で強力に行うことが可能。
つまり、対象の発生する悪臭を宇宙空間に分散放出し、元から絶つことができる。
なお、用途(ニオイの強さ)によってサイズをノーマル、L、LL、XLと使い分けることができる。
さらに、オプションとして無香・ラベンダー・ローズ・フローラル・サボンなどの芳香弾頭を装填することもできる。 - デマルジョンプライヤー
混ざり合ってしまった二つの液体や媒質などを、元の分離した二つの物質に分離するツール。
一般に、アブラ汚れを洗剤の界面活性剤が水に溶かす働きは「乳化」という現象で説明できる。
水と油は本来混ざりあうことのない存在だが、界面活性剤やその他の物理的干渉によっては一時的に混ざりあうことがある。
身近な例としては、酢(水溶液)と食用油を卵黄(乳化剤)でマヨネーズにすること、などがある。
このとき、生成される分散系溶液を「エマルジョン」という。
・本ツールは、要するにその逆を行うツールである。
・本来なら洗濯において界面活性剤を非活性化してアブラ汚れを元に戻す必要はないので、これは一種の緊急用ツールである
・なお、現実世界のそれと違い、オーバーテクノロジーにより厳密な意味でのエマルジョンではない物質同士を分離することも可能。前述のクリーニングドライバーの大惨事は、これを応用して酸素系と塩素系を分離することで未然に防がれた - ランドリーハンマー
二槽式でありながら全自動の技を行使するガオアライガーの負担軽減と確実な洗濯のために開発された、業務用の洗浄力を発揮する大型ツール。
重力衝撃波を発生させることで家庭用洗濯機の遠心力の数倍の洗浄力を発揮、更に釘型固形洗剤を対象に直接打ち込みつつ「ハンマーウォッシュ!」の掛け声とともに適切な水温の温水を流し込み、「ハンマードライ!」で強力な脱水を行う。
仕上げに「綺麗になぁれ!」と宣言されればそこにはもはや汚れの存在する余地はない。
しかしながら、業務用の強力な洗浄力は布地を痛めやすく、ガオアライガー自身も初使用の際には半身を泡だらけにするという多大な被害を負った。
このツールが安全かつ最強のツールとして運用されているのは、ひとえに干渉ユニットであるランドリーハンドと、ハンマーに内蔵された熟練洗濯職人の超AIであるランディーマーグの貢献によるものである。 - 炭酸X
ビルダー(洗浄助剤)の一種を散布する装置であり、それ単体では洗浄力を持たない。
しかし、洗濯王たちの洗浄力を極限まで引き出すという究極の能力をもつ、最強最後のミラクルマシンなのである。
ただし、これは洗浄力をすべて解放し切るということと同義であり、力を使い切った後は文字通りの死を意味する。
作中では、これを使用した洗濯王たちは…… - フォールディングプラーネ
洗濯物をカンナにかけるように通すだけで、キレイに汚れを分解した上で折りたたんでもくれるという夢のようなハイパーツール。
しかし、ゾンダーに対しては、おとなしくカンナの内部を通ってくれるはずもないこと。そして何より、ゾンダー核までも分解してしまうことから実戦にはほぼ投入されなかった。
(投入されたのは不潔テロ組織「黴汚(ばいお)ネット」の無人機相手など数えるほどだった) - グランドプレッシャー
高圧洗浄機。
改組後のGAGはすべての汚れを洗浄することが目的(ゆえに黴汚ネットも含む)なのだが、ゾンダーや原種が布地汚れを好むため、洗浄より洗濯が主となる現場ではあまり用いられなかった。
最強洗濯ロボ軍団
- 冷流(れいりゅう)/温流(おんりゅう)
日本製の双子のビークルロボ。縦型洗濯機搭載車両形態とロボット形態に変形する。
兄である冷流は冷水を、温流は温水を操る能力を持つ。
一般的に洗濯は温水のほうが汚れが落ちやすいが、服についたガムは冷水で冷やすことで簡単に落とすことが出来る。血液シミも凝固前に冷水で洗えばすぐ落ちる。
なにより洗濯には適温が必要なため、彼らの存在は洗濯勇者軍団において欠かせないものなのである。 - 超流神(ちょうりゅうじん)
冷流と温流のシンパレートが90%を超えた時にシンメトリカルドッキングすることで誕生する合体ビークルロボ。
二人の超AIによる思考が統合され、冷水と温水を同時に扱うことができるようになり、洗浄力が大幅に向上する。
また、メガトンツール「デオドラントヘッド」を使用できるのは彼だけである。 - 酸瀏(さんりゅう)/鹸瀏(けんりゅう)
中国製の双子のビークルロボ。ドラム型洗濯機搭載車両形態とロボット形態に変形する。
兄である酸瀏は酸性の水を、鹸瀏はアルカリ性(鹸)の水を操る。
当初は「自分の担当する汚れの洗浄」のみを第一に考えていたため、それに伴う肌荒れや生地の痛みについてへの配慮を行うことができず、それゆえにシンパレートも上昇しなかった。
冷流と温流が命がけで「適温の優しさ」を伝えたことにより撃瀏神へと合体可能になった。 - 撃瀏神
酸瀏と鹸瀏がシンメトリカルドッキングした姿。
酸とアルカリを調節することができることで、より適切な液質での洗濯が可能になった。
また、「中和」の概念を理解することで生地を傷めない中性洗剤の域に達する。
相手のゾンダー核を泡で包んで摘出する大技「洗髪水龍(シャンプーロン)」が使用可能。 - ジェルフォッグ
諜報部に所属するビークルロボ。ジェル状洗剤のような捉え所のない神出鬼没さがウリ。
直接的な戦闘力やサイズは冷流などには劣るが、相手を洗濯ネットに捕らえる「ジェットネッター」や、ゾンダーバリアを洗剤に溶かす「ディゾルビングサイレン」、「内蔵ステンレスコーティング」などの特殊装備を駆使して洗う。
また、「アンチグルー」「アンチドープ」の2体の抗汚マシンと合体することで、ビッグジェルフォッグに変形。能力が向上する(※グルーは接着剤、ドープは機械油の意)。 - ランディーマーグ
ランドリーハンマー本体と、その使用時の干渉ユニットへと分離変形するマルチロボ。
どんな汚れにもへこたれない性格とパワーを併せ持つが、その真価はやはり
ランドリーハンマーとしての稼働時に発揮される。
ということで詳細は「ランドリーハンマー」の項を参照。 - プレス・アイロニング13世
13体居るプレス兄弟の13番目。特殊な音波洗浄と、名前の通りシワ伸ばしを得意とする。
しかし、当初はAIが未成熟だったため、プレス機による労働災害を防ぐという名目で変形にはプロテクトがかけられていた。
たゆまぬ努力でプレス職人としての習熟度を上げることで自力でプロテクトを解除。
普段はお調子者の気のいい性格なのだが、変形すると職人気質の強い人格になる。
第三勢力
- ラバドーラ J-009(浄-009)
lavadoraとは、スペイン語で「洗濯する者」という意味。
赤の星の洗濯業者だったが、独立開業する前にゾンダー(原種)の襲来に遭い汚れに敗北。
ゾンダリアンとしてゾンダーの尖兵にされていたところを浄解され本来の姿に戻った。
余談だが、赤の星では様々な名称にいわゆる「漢字表記」も使用されていたらしく、Jの本名は「浄」であり、Jも読み方は「ジョー」である。 - ハロク0262
Jアークのメインコンピューターを務める生体ユニット。
Jと同様にゾンダリアンとして活動していたが、サポネに浄解されて本来の姿に戻った。
Jアークの艦としての艦体制御はほぼ彼が一手に扱うことができる。
……が、それが災いして「ボクヂュウ」なる宇宙墨生物との遭遇時には大変なことになった(ドラマCD)。 - サポネ
戒道少年の項を参照。 - Jアーク
赤の星で開発された超弩級洗濯機。見た目は戦艦。
全部で31機建造され、ラバドーラたちの独立開業時に寄贈される予定だったが起動前に原種により尽くが破壊された。
現存するのは1機のみとされており、それがガオアライガーのライバル兼頼れる仲間としての第三勢力を支えている。
なお、正式な名称は「浄アーク-001(浄アーク級戦艦の一番艦の意味)」。
ゆえに読み方は「ジェイアーク(略称)」または「ジョーアーク(正式名称)」。 - ジョーカー
Jアークの一部とJがウォッシュすることで誕生するロボット。
超高速の洗濯が持ち味で、この形態でも相当な洗浄力を発揮する。
なお、漢字表記は「浄化」。 - キングジョーカー
ジョーカーがJアークとメガウォッシュして誕生するジャイアントメカノイド。
圧倒的な洗浄力と防汚力、そして何よりも巨体による一括洗浄能力を誇る。
正直(ハンマーさえなければ)ガオアライガーなど問題にならないほど素で強く、こんなものが31体も揃っていたら洗濯業者間のパワーバランスが崩れて独占禁止法が動くところだったかもしれない。
敵勢力
- ゾンダーメタル
元々は紫の星の科学技術によって誕生した人間の悪の心の矯正物質。
しかし、マスタープログラムが暴走した結果、対象となる生物の心の汚れを実体化して「危険な洗濯物」ゾンダーと変貌する物質となった。
浄解されると心の汚れが落ち、善人になる。
例えば第一話でゾンダー化の「素体」となった人物は不法投棄業者だったが、浄解された後は心が真っ白になり、後に緑化保全員へと転職した。 - パスダー
「心汚れし者どもよ……我が力を授けようぞ……」
その正体はガイを労災死させたEI-01。 - ヨゴレ31原種
EI-01を洗浄後、ガオアライガーと視聴者を絶望に陥れたさらなるヨゴレ。
ゾンダーのマスタープログラムに関係しているらしいが……?
関連項目
……ということで。
* *
* + うそです
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E) +
君たちに本当の概要を公開しよう!
発端は2017年のエイプリルフール企画としてWeb公開された「洗濯王ガオアライガー」という公式ネタである。
現在このサイトは公開終了となっているが、勇者王ガオガイガーの20周年記念イラストワークスに他の公式絵と並んで描きおろしイラストはすべて掲載されている。
公式が病気
元々は「あらいぐまラスカル」の日本アニメーション側からサンライズへの持ち込み企画だったようだが、なんやかんやあってあのような形に結実したようだ。
そして、バンダイキャンディ事業部はこれに乗じてまさかの主役機ガオアライガーをスーパーミニプラで立体化(というネタを披露)。
こちらは公式サイトの公開終了後も閲覧可能
となっているので、ぜひその目で完成度の高さを確認してほしい。
むしろプレバンでいいから売ってくれ
なお、公式サイトで公開されていたのは主役機「ガオアライガー」のビジュアルと一部原画(というネタの再現絵)、ギャスカルのイラストなど。
ガオアライガーの公式スペックや続編「FINAL」とそれに登場するジェネシックのビジュアルなどが確認できる。
米たに監督の本気かネタかわからない(いや、ネタなんだけど)コメントも確認できる。
……だが、主役機以外の情報類はどこにも書いていない。
つまり、「うそです」より上の設定群はほぼ全てが、関連動画の作成主が頭の中で描いただけの妄想である。
そもそもガオアライガーの必殺技も原典(米たに監督コメント)では「バブル・アンド・ウォッシュ」であり、
「ウォッシュ・アンド・ドライ」というのも洗濯SFという新ジャンル動画作成のために洗濯SF科学考察の末にたどり着いた捏造である。
あたかもこれが公式設定であるかのように語ると、ランドリーハンマーを脳天に打ち込まれて心を洗浄されてしまう可能性があるので気をつけよう。
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関連項目
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