FC町田ゼルビアとは、神奈川県東京都町田市を本拠地とするJリーグに加盟するプロサッカーチームである。
略称は「町田ゼルビア」…あまり変わりないとか言うな。
概要
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クラブの前身はFC町田トレーニングセンター。1989年に「FC町田トップ」として創部され、1995年にFC町田ゼルビアに改称された。2009年にJリーグ準会員となり、2012年にJリーグに入会。翌年にJFLに降格したが、2014年より再びJリーグに戦いの場を移した。
チーム名の「ZELVIA」は町田市の樹であるケヤキの英語名ZELKOVA(ゼルコヴァ)と町田市の花であるSALVIA(サルビア)を合わせた造語である。クラブマスコットは町田市の鳥であるカワセミがモチーフとした「ゼルビー」。
ホームスタジアムは町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場)。長らくJ1規格を満たせていなかったが、2021年の改修工事によってJ1基準をクリアできた。
2018年よりサイバーエージェントが経営権を取得。社長の藤田晋がクラブのオーナーとなる。2019年3月7日からは、“ゼルビア応援プロジェクト”としてAbemaTVで、サッカーリアリティーショー『FC町田ゼルビアをつくろう~ゼルつく~』が開始。そして2023年に経営面、資金面で大きな改革が進み、2024年に初のJ1リーグ昇格が決定する。
歴史
クラブ前史
FC町田(1977年創設)は元々少年サッカー界では有名で、全国大会で優勝した実績も持つクラブである。
後にトップチームが誕生したのは1989年のこと…このときはまだ「ゼルビア」という愛称は付けられておらず、純粋な社会人チームであった。
Jリーグ入りを目指した本格強化
転機が訪れたのは1992年、後に消滅する「横浜フリューゲルス」の前身である全日空横浜サッカークラブが町田市をホームタウンにしたいとの話を持ちかけたことだった。
急な事もあって資金を用意することは出来ず、一角を担うはずだった町田市がこの話を受け入れられなかったために、この話は白紙となった。
しかし、この事がキッカケで設立された「町田にJリーグチームを誘致する会」に、「誘致の可能性」を一方に置きつつも、市内に日本初の総合スポーツクラブを創設しようという考え方が出始めた。
町田としては、まずそれをサッカーで始めることとなり、後にJリーグ参入を目指すチームとなるFC町田のトップチームに、「市民に認知されるサッカークラブ」を目指すために現在の愛称が付けられた。
その後、ゼルビアは2005年の東京都リーグ1部を優勝し、出場権を獲得した関東社会人サッカー大会も優勝して関東リーグ2部に昇格。
翌2006年の関東リーグ2部を1年で突破して1部に昇格し、翌々2007年は2位の栃木ウーヴァFCを勝ち点10もの差をつけたりと、圧倒的な強さで優勝するが、地域リーグ決勝大会は予選ラウンド敗退となり残留となる。
しかし、2008年は戸塚哲也を監督に迎え、関東リーグ1部連覇、全国地域サッカーリーグ決勝大会も優勝を飾り、JFL昇格を果たした。
また、この年の3月に運営会社である株式会社町田ゼルビアが設立。Jリーグ参入へ本格的なスタートを切ったシーズンでもあった。
初の全国リーグでの快進撃と課題
JFL参戦1年目(2009年)、同じ昇格組のV・ファーレン長崎とホンダロックSCがリーグの厚い壁に阻まれて苦戦している一方で、ゼルビアは「Jへの門番」Honda FCに勝利するなど好調であったが、途中でホームグラウンドである野津田スタジアムの問題が発覚し、Jリーグ2部への昇格を断念せざるを得なかった。
それでも、FC岐阜やファジアーノ岡山のように昇格圏内には入れなかったものの、最終順位を6位とし、周囲の予想とは裏腹に好成績でリーグ戦を終えた。
JFL2年目(2010年)、新たに監督としてS級コーチライセンスを取得した相馬直樹が就任、彼の指導者としてのキャリアはゼルビアが初めてであったが、前年を上回る3位に食い込んだ。しかし、懸案だったスタジアム問題は解決せず、成績ではJリーグ参入の条件を満たしていながらJFLに残留することとなってしまう。さらに相馬監督は1年で退団、後任には大分トリニータなどで監督を務めたポポヴィッチが就任する運びとなった。
JFL3年目(2011年)も、成績では上位に居ながら、当初はスタジアムの問題でJ2リーグ昇格が難しいと報じられることもあった。しかしスタジアム改修計画が具体化し、2012シーズンの途中までに改修される見込みが立ったことから、代替開催地の確保を条件に昇格が認められる可能性が高くなった。その後成績面ではJFLを3位で終え、JリーグもゼルビアのJ2リーグ昇格を承認。2012年シーズンはJ2でプレイできることとなった。ポポヴィッチ監督は2011シーズンをもって退任。
夢のJリーグ入りと突き付けられる現実
J2リーグ1年目(2012年)、監督には清水エスパルス、横浜F・マリノス、東京ヴェルディなどで監督を務めたオズワルド・アルディレスが就任。東京ヴェルディから平本一樹、川崎フロンターレからは相澤貴志、薗田淳のほか、ザスパ草津からは母体となったFC町田出身で元日本代表の戸田和幸を獲得。3月17日、Jリーグ・ディビジョン2第3節のガイナーレ鳥取戦(鳥取)でJリーグ初得点(得点者:平本)、試合も3-0でJリーグ初勝利をあげた。また、初得点となった平本のゴールはJ2通算10000ゴールとなった。しかしチームの成績は低迷し、最下位が定位置になる。それでもシーズン終盤は粘り強く勝ち点を重ね、最終節の湘南ベルマーレ戦まで望みを繋いだが、0-3で完敗。湘南のJ1昇格を見送ると共に、自身のJFLへの降格が決まる。この責任を取る形でアルディレス監督が11月に辞任、後任として京都サンガF.C.の監督だった秋田豊が就任することになり、このシーズンの天皇杯ではベスト16という結果を残す。
J2再参入を目指すも・・・またもや突き付けられる現実
悪夢から数ヶ月たった2013年、J2昇格圏内の2位以内を目指して出直すことになった。秋田監督は就任時のインタビューで「1年でJ2復帰を果たす自信があるからこそ引き受けた」と語っていたが、これが悪いフラグを立たせることに繋がるとは、この時点では誰しもが想像することはなかった。
また、チーム作りに伴って選手の入れ替えも激しい物になる。これはそれまでの主力選手・人気選手が引き抜かれたことも影響している。
そんなこんなで迎えたリーグ戦だが、JFL初参入となった開幕ホーム戦の福島ユナイテッドFC戦ではまさかの完封負けを喫する。リーグの前半戦は9勝4分4敗だったが、途中で下のチームに引き分けたり負けたり、また2位以内を走るAC長野パルセイロに0-4と大敗していた。前半のホーム戦では強化部長の本田泰人にちなんで全国の本田さん無料招待というイベントがあったが、その日の対戦相手であるHonda FCに2点先行され、1-2と負けたこともあった。すんごいフラグですね。
一方、天皇杯東京都予選では社会人代表決定戦(実質的な準々決勝)で関東リーグ1部の東京23FCに敗れてしまい、初の元Jリーグチーム天皇杯予選敗退という不名誉な記録を追加してしまった。
そんなこんなでも前半戦を3位(18チーム中)で折り返しJ2復帰へのぞみを繋いではいたものの、サポーター曰く「秋田監督の采配はぶっちゃけ不安を覚える」とのこと。ホーム戦の戦績だけで黒星が先行していることもあり、結果、このままではJ2復帰が不可能だと判断されて秋田監督は解任されることとなった。
後半戦、監督に代行として楠瀬直木が就任、巻き返しを図るものの、思うように上位2チームとの差が埋まらず広がる一方であった。後半戦は9勝3分5敗と伸びず、第31節で2位のカマタマーレ讃岐との勝ち点差が10以上に広がったことにより、1年でのJ2昇格が絶たれた。その上、最後の最後でS.C.相模原に順位を逆転されて年間順位は4位で2013年のJFLでの戦いが幕を閉じたのだった・・・。
だが2014年から創設される日本プロサッカーリーグ3部「J3リーグ」の創設により、ひとまずは「Jリーグ復帰」を果たせた。JFL初参入時の監督だった相馬直樹を新監督に迎え、改めてJ2復帰を目指すことに。
再びJ2リーグへ
J3リーグ初年度の2014年は6月の中断期間までの17試合を首位で迎える。しかし、終盤戦になって失速してしまい、3年ぶりのJ2昇格を逃す。一方、鈴木孝司がJ3初代得点王に輝いている。
2015年は首位のレノファ山口を追う展開となる。第3クールで猛追を見せ、一時は勝ち点10差開いていたのを最終的に同勝ち点まで追い上げるが、勝ち点差で山口に及ばず2位でシーズンを終え、J2・J3入れ替え戦に回ることに。だが、J1経験もあるJ2・21位の大分トリニータを相手に2戦2勝で打ち破り、4年ぶりとなるJ2リーグ復帰となる。
天皇杯では2回戦でJ1リーグの名古屋グランパスを倒すジャイアントキリングを達成。3回戦でもJ2リーグのアビスパ福岡に勝利しており、過去最高タイのベスト16まで進出する。
J2に返り咲いた2016年は積極的な補強を見せ、畠中槙之輔、谷澤達也、仲川輝人がレンタルで加入。J2昇格1年目ながら一時は首位に立つなど快進撃を見せ、サポーターの間でもJ1への期待が高まるようになる。だが、ホームスタジアムがJ1ライセンスの基準に満たないためJ1ライセンスの申請を断念、成績条件を満たした場合でも同年のJ1昇格の可能性は無くなってしまう。それでもチームは過去最高成績である7位が最終順位となる。
サイバーエージェント傘下へ
「6位以内」を目標に掲げた2018年、相馬監督の掲げるハイプレッシング戦術が機能し開幕から8試合負けなしという好スタートを切る。結局この年もJ1ライセンスは交付されなかったが、第30節に首位に立つなど上位争いを続け、昇格争いを荒らす存在となる。最終節では首位松本山雅と勝ち点わずか1差となっていたが、ホームでの東京ヴェルディ戦で引き分けたことで優勝を逃す。それでも過去最高成績を更新し4位でシーズンを終える。当然、J1昇格プレーオフには参加できなかったが、この年の快進撃が翌年のJ1ライセンス規約の改正へと繋がるのだった。
そして、10月1日クラブ経営権をサイバーエージェントが取得。クラブは新たな時代へと突入する。
大口のスポンサーを獲得したことで大型補強が噂された2019年だったが、さほど目立った補強はなし。むしろこれまでの功労者が多く抜けたことで戦力はダウン。前年の躍進が嘘のように低迷したチームはJ3降格の危機に直面し、最終順位は18位。シーズン終了後、相馬監督は退任となる。
2020年よりランコ・ポポヴィッチが9年ぶりに監督に復帰。この年念願のJ1ライセンスが交付され、ようやくJ1リーグ昇格と機運が高まる・・・・はずだったが前年を下回る19位に低迷。
2021年は開幕から安定した戦いぶりを発揮。新加入のドゥドゥと太田修介が攻撃陣を牽引し、佐野海舟ら若手も成長を遂げ、昇格争いに食い込んでいく。しかし、上位2チームからは大きく引き離され、この年は昇格プレーオフがおこなわれなかったこともあって早い段階で昇格の可能性がなくなってしまう。それでも成績は5位と過去2年の低迷から脱出する。
2022年は前半戦こそ7位で折り返したものの、後半戦は複数選手が新型コロナウイルスに罹患した影響でメンバーが揃わないという不運に見舞われたこともあって失速。終盤は10試合未勝利のままシーズンを終え、15位となる。シーズン終了後、ポポヴィッチ監督、唐井直GM、三島俊考強化部長が契約満了により退任。12月にはサイバーエージェント社長の藤田晋が代表取締役兼CEOに就任。
黒田体制と初のJ1
2023年、青森山田高校サッカー部監督として知られる黒田剛が監督に就任。サイバーエージェントのウマ娘マネー資金力を元にエリキ、ミッチェル・デューク、藤尾翔太ら優良株を中心に19人を獲得する大型補強に成功しチーム力を大幅にアップさせる。黒田監督が青森山田時代に見せたようなシンプルながらも攻守に強度を前面に出した勝ちにこだわったサッカーによって勝ち点を積み重ね、首位で前半戦を折り返す。また、7月の天皇杯4回戦では前年のJ1王者横浜F・マリノスを相手に4-1と大勝する。後半戦、得点源としてJ2リーグを席巻していたエースのエリキが負傷で長期離脱した影響で取りこぼしが目立つようになるが、それでも10月22日の熊本戦に勝利し、クラブ史上初のJ1昇格を決める。さらには10月29日のツエーゲン金沢戦にも勝利し、これまたクラブ史上初のJ2リーグ優勝を果たす。
2024年は初のJ1での戦いを見据え、昌子源、谷晃生、仙頭啓矢、ナ・サンホ、オ・セフン、ドレシェヴィッチを積極的に補強。第2節の名古屋戦で早くもJ1初勝利を飾ると、そこから4連勝。その後も黒田監督が掲げる強度の高い「負けないサッカー」が機能し、前半戦を首位で折り返し、長期に渡り首位をキープする快進撃を見せる。
一方、天皇杯では2回戦で筑波大学に敗れ、このとき黒田監督が相手選手を批判したことや勝つためにやれることはやる町田のやり方がファンから受け入れられず非難が殺到。すっかりJのヒール軍団というイメージが定着してしまう。
夏の移籍期間にも相馬勇紀、中山雄太、杉岡大暉といった代表クラスを次々と補強。ところが、崩しの切り札となっていた平河悠が海外へ移籍した穴を埋めることができず、相手チームからの対策も進んだことで勢いに陰りが見られ、第31節で首位から陥落後は5試合未勝利と不振に陥ってしまう。最終節まで優勝の可能性は残すなど粘りは見せたが、神戸と広島に及ばず最終順位は3位となる。優勝こそ逃したが、J1初昇格のクラブとしては歴代最高の順位を記録し、総失点34はリーグ最少だった。
良くも悪くも、2024年のJリーグでもっとも話題を呼んだクラブとなった。
FC町田ゼルビアの戦いはこれからだ!
タイトル
現在の所属選手
背番号 | Pos. | 国籍 | 選手名 | 生年月日 | 加入年 | 前所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 監督 | 黒田剛 | 1970.5.26 | 2023 | 青森山田高校 監督 | ||
1 | GK | 谷晃生 | 2000.12.22 | 2024 | FCVデンデルEH | 【レ】 | |
3 | DF | 昌子源(C) | 1992.12.11 | 2024 | 鹿島アントラーズ | 【完】 | |
5 | DF | ドレシェヴィッチ | 1998.9.10 | 2024 | ファティ・カラギュムリュク | 【完】 | |
6 | DF | 鈴木準弥 | 1996.1.7 | 2023 | FC東京 | ||
7 | FW | 相馬勇紀 | 1997.2.25 | 2024 | 名古屋グランパス | 【完】 | |
8 | MF | 仙頭啓矢 | 1994.12.29 | 2024 | 柏レイソル | 【完】 | |
9 | FW | 藤尾翔太 | 2001.5.2 | 2023 | セレッソ大阪 | 【完】 | |
10 | FW | ナ・サンホ | 1996.8.12 | 2024 | FCソウル | 【完】 | |
11 | FW | エリキ | 1994.7.18 | 2023 | 長春亜泰 | ||
14 | DF | チャン・ミンギュ | 1999.3.6 | 2023 | ジェフユナイテッド千葉 | ||
15 | FW | ミッチェル・デューク | 1991.1.18 | 2023 | ファジアーノ岡山 | ||
18 | MF | 下田北斗 | 1991.11.7 | 2023 | 大分トリニータ | ||
19 | DF | 中山雄太 | 1997.2.16 | 2024 | ハダースフィールド・タウンFC | 【完】 | |
22 | FW | 藤本一輝 | 1998.7.29 | 2024 | 大分トリニータ | 【完】 | |
23 | MF | 白浜凌兵 | 1993.5.18 | 2024 | 清水エスパルス | 【レ】 | |
25 | DF | 杉岡大暉 | 1998.9.8 | 2024 | 湘南ベルマーレ | 【レ】 | |
26 | DF | 林多治郎 | 2000.11.16 | 2024 | 横浜FC | 【完】 | |
30 | FW | 中島裕希 | 1984.6.18 | 2016 | モンテディオ山形 | ||
33 | DF | 望月ヘンリー海輝 | 2001.9.20 | 2024 | 国士舘大学 | 【復】 | |
37 | FW | 芦部晃生 | 2001.4.5 | 2024 | 関東学院大学 | 【卒】 | |
38 | MF | 高崎天史郎 | 2006.2.13 | 2023 | QUON FD | 【卒】 | |
39 | MF | バスケス・バイロン | 2000.5.16 | 2023 | 東京ヴェルディ | ||
41 | MF | 安井拓也 | 1998.11.21 | 2021 | ヴィッセル神戸 | ||
42 | GK | 福井光輝 | 1995.11.4 | 2018 | 日本体育大学 | ||
44 | GK | 新井栄聡 | 1995.9.27 | 2024 | 大分トリニータ | 【完】 | |
45 | MF | 柴戸海 | 1995.11.24 | 2024 | 浦和レッズ | 【レ】 | |
46 | MF | 樋口堅 | 2003.6.24 | 2022 | 沖縄SV | 【復】 | |
47 | FW | 荒木駿太 | 1999.10.24 | 2023 | サガン鳥栖 | ||
49 | FW | 桑山侃士 | 2002.11.28 | 2024 | 東海大学(在学中) | 【2】 | |
50 | GK | バーンズ・アントン | 2003.10.1 | 2022 | 大成高校 | ||
55 | DF | 松本大輔 | 1998.9.10 | 2023 | レノファ山口FC | ||
60 | MF | 真也加チュイ大夢 | 2006.8.11 | 2024 | FC町田ゼルビアジュニアユース | 【2】 | |
90 | FW | オ・セフン | 1998.5.28 | 2024 | 清水エスパルス | 【レ】 |
※備考欄は【完】=完全移籍での加入、【レ】=レンタル移籍での加入、【復】=レンタル先からの復帰、【新】=新任の監督、【昇】=トップチーム昇格、【卒】=新卒での加入、【特】=特別指定選手、【2】=2種登録、【H】=ホームグロウン選手
過去に所属したおもな選手
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歴代監督
国籍 | 監督名 | 在任期間 | 備考 |
---|---|---|---|
重田貞夫 | 1991年~1995年 | 東京都3部リーグ優勝&2部昇格(1993年) | |
菰田省二 | 1996年~2002年 | 東京都2部リーグ優勝&1部昇格(1997年) | |
守谷実 | 2003年~2007年 | ・東京都1部リーグ優勝&関東2部リーグ昇格(2005年) ・関東社会人大会優勝(2005年) ・関東2部リーグ優勝&1部リーグ昇格(2006年) ・関東1部リーグ優勝(2007年) |
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戸塚哲也 | 2008年~2009年 | ・関東1部リーグ優勝(2008年) ・全国地域リーグ優勝&JFL昇格(2008年) |
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相馬直樹 | 2010年 | ||
ランコ・ポポヴィッチ | 2011年 | J2昇格(2011年) | |
オズワルド・アルディレス | 2012年~2012年11月 | JFL降格(2012年) | |
秋田豊 | 2012年12月~2013年6月 | ||
楠瀬直木 | 2013年6月~12月 | 監督代行 | |
相馬直樹 | 2014年~2019年 | ・J3参入(2014年) ・J2昇格(2015年) |
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ランコ・ポポヴィッチ | 2020年~2022年 | ||
黒田剛 | 2023年~ | ・J1昇格&J2優勝(2023年) |
エピソード
破格のスポンサー
2009年からのJFL昇格が決まったゼルビアを、新たに小田急(ユニフォーム胸スポンサー)、玉川学園(ユニフォーム背中スポンサー)、J:COM関東(厳密にはスポンサーではないがクラブ専門の番組放映や試合中継を担当)の3法人が支援することになった。
当時から世界不況による広告不況の影響がスポーツ界にとって痛手であったが、JFLというJリーグ2部と比べたらマスコミ露出が極端に少ないカテゴリにコレだけの大手法人(特に小田急)が支援するのは異例と言われている。
しかしこれらの法人とも町田市との関わりが深いこともあり、今後生き残るための戦略として互いの思惑が一致した形で、今回の支援が実現した。
話の詳細はこちらを参照にしていただきたい。
名称問題
2018年10月に経営権を取得したサイバーエージェントの藤田晋社長(クラブオーナー兼務)が11日に行われたサポーターミーティングで来季にもチーム名を「FC町田トウキョウ」に変更する方針を表明。
この発表により「サポーターの声を聞いて欲しい」といった異論が相次ぎ、藤田社長は決定をいったん保留した
その後、2019年10月より新クラブハウス建設中ということもあり2020年までは現行のクラブ名で継続することを発表した。それ以降は「ゼルビア」の名を残しつつ新たな名称を模索する模様。
バスケス・パイロン引き抜き問題
初のJ1昇格を決めた2023年シーズンの途中に当時J2の首位を走っていた町田は2位で昇格を争うライバルであった東京ヴェルディの中心選手であるバスケス・バイロンを獲得する。
この移籍は①シーズン途中に昇格を争う直接のライバルチームからの引き抜き、②同じ東京都を本拠地とするクラブ、③3日後に国立競技場での直接対決が控えていたこと、という状況から大きな波紋を広げ、ヤフーのトップ記事になるほどの騒動となった。
当然、東京Vのサポーターからは非難の声が相次いだが、東京Vの選手からもSNSにこの移籍劇に反発する趣旨の投稿がされ、両クラブの遺恨が残ることになる。
2024年の町田ゼルビア
2024年シーズンは初めてJ1に昇格したシーズンにも関わらず、前半戦を首位で折り返し最終節まで優勝の可能性を残すという大躍進を遂げた。にもかかわらず、町田のスタイルや黒田監督の言動が多くのサッカーファンからの反感を買い、本来称賛されるべきシーズンなのに批判が殺到する事態となる。
おもに批判が殺到した出来事として
- 相手選手に厳しくチャージをおこない、ファウルを辞さないデュエル重視のサッカーがフェアプレー精神に反しているという批判。
- 天皇杯2回戦で筑波大学相手に敗れ、このとき所属選手の4人が重傷を負って交代となったことに試合後、黒田監督が激怒。相手チームや選手を批判するコメントを残したことで炎上。
- 藤尾翔太がPKを蹴る際にボールにペットボールの水をかけていたこと(ルール違反ではないが、8月17日のジュビロ磐田戦では主審からボールの交換を命じられている)。
- ロングスローを多用するスタイルとロングスローの際にボールをタオルで拭く行為。優勝争いのかかった9月28日のサンフレッチェ広島戦では試合中に広島の選手がピッチサイドに置いたタオルをペットボトルの水で濡らす妨害行為をおこなったことで「タオル論争」が巻き起こる。
など。町田が優勝争いに絡んでいたこともあって、町田への批判は日増しに強くなり、ついには黒田監督や選手、クラブスタッフのみならずその家族に対する誹謗中傷がおこなわれるまでにエスカレート。
これらの事態を踏まえ、10月15日にクラブ側から誹謗中傷に対する注意喚起と今後刑事告訴を辞さない対応を表明することになる。
関連動画
制作はJ:COM関東である。(http://ktmc.jcommunity.net/contents/kanto/zelvia.html)
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関連項目
- Jリーグ - Jリーグチーム一覧
- J1リーグ(2024年 - )
- J2リーグ(2012年、2016年 - 2023年)
- J3リーグ(2014年 - 2015年)
- JFL(2009年 - 2011年、2013年)
- 東京都 - 町田市
- サイバーエージェント
- スポンサー
- motsu(2023年度のスタジアムMC)
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