島袋光年

島袋光年（しまぶくろ みつとし）とは、沖縄県那覇市出身の男性漫画家である。
ニックネームは「しまぶー」「島ぶー」。自作品中にもキャラクターとしてよく登場する。

概要

週刊少年ジャンプにて「世紀末リーダー伝たけし！」(以下、「たけし！」と表記)「トリコ」を連載し人気を博す。2020年にも同誌に「BUILD KING」を連載していた。

画力こそプロの漫画家としてはやや拙いものの、王道の少年漫画を堂々と描ききる作風としっかりした内容はメインターゲットとしている子供達はもちろんのこと、それ以外の漫画愛好者からも評価が高い。初連載の「たけし！」はジャンプスーパーアニメツアーで、「トリコ」はフジテレビ系列でそれぞれアニメ化されている。

単行本では読者から寄せられたハガキを載せたり「しまぶーの語り」というコラムのようなものを載せていた。

代表作の『たけし!』に自身をモデルにしたキャラクター、しまぶーを登場させていた。
髪形などが連載当時の島袋のものと大きく異なるという読者のハガキに対して、それは小学生のころに描いていた「とーしーマン」というキャラクターが原型になっているからと答えている。登場人物と一緒になって大騒ぎするしまぶーは読者から大変人気があり、「いつもは人気投票1位のキャラを順位発表の会の扉絵にしてるけど、4位のキャラを扉絵にする変則ルールにしたら自分が扉絵になるだろう」と画策したら1位になってしまったこともある。ほぼ同時期のジャンプに連載されていたギャグマンガ、花咲か天使テンテンくんにも出演したことがあり、たけしとテンテンくんの合作のアイデアをめぐって作者の小栗かずまたとケンカしていた。本当に合作の企画があったそうだが実現しなかった。

交流のある漫画家は、連載同期の尾田栄一郎やグラップラー刃牙で知られる板垣恵介など。

児童買春による逮捕から復帰まで

前述の「たけし！」連載中の2002年8月7日、出会い系サイトで知り合った16歳の女子高校生に金銭を渡し売春行為に及んだとして、児童買春禁止法^[1]違反で逮捕される。

これにより連載は打ち切られ、単行本最新刊も発売中止、全巻絶版となる（現在はワイド判として発売されている）。

同年8月28日に起訴。29日には別の16歳の女子高校生2人に対する児童買春容疑で再逮捕。
同年10月29日、島袋は懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡される。

ちなみに、打ち切り時にジャンプ誌上で掲載された「『世紀末リーダー伝たけし！』連載終了のお知らせ」が、ネット上でもよく使われる「○○終了のお知らせ」の元ネタといわれることがある。当該記事も参照。

漫画家復帰・ジャンプでの連載再開

逮捕から2年後の2004年、集英社のスーパージャンプで「RING」を連載し漫画家として復帰。さらに打ち切り状態だった「たけし！」も同紙で「完結編」と銘打ち完結させる。

その後は読み切りをいくつか掲載し、2008年からジャンプにて「トリコ」の連載を開始する。週刊少年ジャンプでの連載は「たけし！」打ち切りから6年ぶりのことである。

トリコ連載終了後から4年後、2020年には建築バトルファンタジー作品「BUILD KING」を連載開始。しかしわずか5か月で打ち切りになってしまった。

ついでの知識

お笑いコンビのスリムクラブの真栄田賢とは中学時代の同級生である。

関連動画

　

関連コミュニティ

関連項目

• 漫画家の一覧
• 週刊少年ジャンプ
• 終了のお知らせ
• 世紀末リーダー伝たけし！
• トリコ

脚注

1. *正式名称「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」