みなぎ得一とは、妖怪絵師である。
概要
主にコミックガムで描いている漫画家。世界観を共有(クロスオーバー)した作品が多い。独特な絵で描かれる神、妖怪、悪魔、妖精、科学、魔法、そして人間が織り成す作品群は秀逸。
現実の神話や伝承などを上手く物語に落とし込んでおり、各キャラは端役でも魅力的な者が多い。反面、馴染みの無い人には難しい概念・会話も多く、良くも悪くも「人を選ぶ」漫画ではある。当て字の効果音(足を踏み鳴らす「ザッ」→「雑ッ」、武器の変形音「カキン→迦金ン」などなど)や、会話の間や、フキダシの形など、細かな背景に仕込まれた描写、これらには独特の表現が多くあり、これらも魅力に一役買っている。
2000年を過ぎて暫くの間は、アシスタントを使わずに作品を描いていたらしいが、それは特別な拘りというより、単純に「アシスタントになりたいという要望が少ない」上に「アナログ作業が出来る」「都内じゃない勤務地」「独特の絵柄・世界観を手伝う」などを満たせる人材がいなかったからとか何とか。
ちなみに12巻カバー下(2011/12/01)にて「デジタルに移行したので練習する時間が欲しい」と言っているので、現在はデジタル環境で作業しているようだ。
また、足洗邸13巻カバー下(2013/2/1)によると「私が描けない物、建物、車などの機械が描けるアシスタントを募集しています。」とのこと。
現在の仕事場は都内とも聞くので、条件を満たせそうな勇者は少年画報社やホビージャパンに連絡してみよう。
みなぎ作品の登場人物
見方
みなぎ作品の代表
足洗邸の住人
足洗邸(アシアライヤシキ):外西区の卍巴市不思議町にある建物。大太である足の鬼の封印をしている。1~8号室とロビー(リビング?)それに管理人室があるアパート。4号室は欠番。住人の他に「逆柱」「影女」「鳴家(ヤナリ)」などの妖怪が出る。
犬啼寺の住人
犬啼寺(イヌナキデラ):外北区・阿僧祇町にある寺。鳥居があったり狛犬がいたりする。初音の反応を見るに、それなりの知名度があるようだが、保由は住んでいる事を教えるのを渋っている。
夢見長屋の住人
夢見長屋(ユメミナガヤ):外区にある亜人が集まる建物のひとつ。大太である咽の鬼を本邪魔迦石塚に封印している。大家は累だが、大大家として普段はどこぞに隠居している橋姫がいる。アイム事件の最中に全壊した。その後は不明。
春雲楼の住人
春雲楼(シュンウンロウ):不思議町五丁目にある旅館。別館に大銭湯である「巖戸湯(イワトユ)」がある。
悪夢館の住人
大菱屋の住人
外区のその他の住人
- 兼康・備後(カネヤス・ビンゴ)
- アナキトェ・ルュスト
- 玄翁・心昭(ゲンノウ・シンショウ)
- 牛丸さん
- 足洗邸
- 夢見長屋の近所に住んでいる初音や魔魅と知り合いの「ダブルマン」。会話の中だけでなく、9巻158Pで玄翁・心昭の後ろにいたり、10巻?Pでストラスに移動させられた人たちの中にいたりする。
- 11巻で福太郎が絵を描いている相手も「牛丸」だが、同一人物かどうかは不明。
万魔殿学園(バンマデンガクエン)
大召喚から7年後に開校した秀真国の異種族総合学園。「万魔(マンマ)」や「万魔学園」とも呼ばれる。小(六)中(三)高(三)の十二年+大学のエスカレーター式。学園長(学長)はバアル・ゼブス=ベルゼビュート。ちなみに足洗邸7巻では私立となっているが、√3の1巻では国立となっている。柔軟(テキトー)な校風なので、十年間休学の末に復学したり、入学したはいいものの授業を受けずに図書館で働いたり、何の資格が無くても教師として働けたり、する。
教師
生徒
ハンター
いろは双紙の登場人物
サクラコードの登場人物
その他の登場人物
中央(アー・グラ・ケイオス)
世界七カ所(旧世界の場所は、日本、ブラジル、メキシコ、ウクライナ、ナイジェリア、ネパール、イラクorヨルダンorシリアの辺り)に在る秘密結社または地球統治機構の名前。
七カ所にある理由は、大召喚によって出現した魔界の城「万魔殿」の主要階層が七カ所に散ったから。これらの主要階層は物理的には繋がっているようだ。万魔殿の他の階層は、後述の万魔殿学園などになっていたりする。現在は、月ノ子(クロウリー)派=千年王国派と、蝿の王(ゴールディング)派=起源回帰派の派閥がある、らしい。
以下で語るのは主に秀真国(日本)にある中央。十支王の残した神判機「大母神(マザー)」や、人民登録やH.Nの名付けをする超大型コンピューター”獣”といったものも存在している。
十支王(ジュッシオウ、ベスト・テン)
大召喚を起こした十人の超能力者。大召喚後に行方が判明しているのはバアル・ゼブス=ベルゼビュートのみ。√3で数人の姿が描かれた。その姿から推測すると下記の他に、いろはに出ている健速須佐之男命、テスカトリポカ、ルシフェル、ルシファー、斉天大聖、ヘルメス・トリスメギストス、あたりがいる…かもしれない。大召喚で力を使い過ぎたせいか、大半は寝ている。
七支柱(ナナシチュウ)
参謀本部
- 降霊大公 ネビロス
- 足洗邸
- H.N:生命ニツイテ(トルストイ)、等級:?
- 参謀本部の司令長官。
- オセ
- 足洗邸
- H.N:ヤシ酒飲ミ(チェツォーラ)、等級:統領(1日1時間限定で王)
- 参謀本部の変容長官。自分or他人を変身・変容させる変身術や操心術を使う。
- ダンタリオンとの違いは「他者を変身させる事が出来る」「能力はコピー出来ない」。
- カミオ
- ピジョル・大石(ピジョル・オオイシ)
- 足洗邸
- H.N:来訪者(ロアルド)
- 参謀本部・諜報機関所属の、足洗邸へ調査に赴いた隊長。正体は狢(むじな)。最終奥義「武陵・桃源砲(屁)」を使い足洗邸を人の住めない場所にしようとする。
- 荒井、高木、仲本、碇屋、志村、加藤
第一軍
大召喚の直後にクローセルが教職に付くため脱退。その後に、実質上解体された。
第二軍
第三軍
第四軍
第五軍
第六軍
電撃部隊。元・団長にメフィストヘレスがいる。
第七軍
中央・八卦守(ハッケシュ)・六十四卦
八卦は秀真の中央の守護者。六十四卦は秀真各地に封印された大太を守護・監視し、大太が生み出した怪異僕使を滅するのが役目の、各種族の代表者。六十四卦に属しているのは、こま(水地比)、メフィスト、湯ヶ島・浄蓮(水風井)、ラウラ(水沢節)、羽生・累(風火家人)、藤枝・教行、など。また、浄蓮は元・八卦守。
六十四卦は三十六卦とも書かれた事がある…誤植か?
大太(ダイダラ)
別國津神(コトクニツカミ)とも呼ばれる。現在出ている鬼は、左目、右耳、左耳、鼻、髪、右拳、左手、右足、左足、肉、骨、血、神経。
世界観・用語など
- 大召喚(ダイショウカン、ビッグ・ショッカー)
- 十支王によって行われた儀式、またはそれに引き起こされた結果を指す。大召喚の後、世界の至る所に「魔界」や「異界」が出現。人類の1/3が死滅、それ以上の数の異形が溢れた。大災禍とも言われる。大召喚の際に重なってしまったモノを「ダブルマン」と呼ぶ。
- 大召喚以後で暦が変わっている(足洗邸11巻93P)が、年号はわからない。
- 怪異と諸人種民
- 中央の定義によると、大召喚で地上に現れた異形の生物は以下の通りに分けられる。
- 大暴動(ダイボウドウ)
- 大召喚から1年後、民衆に慕われていた「手の鬼」が騙し討ちされた事が切っ掛けで起こる秀真の内乱。最終的に中央と大太の間に停戦契約が結ばれ終結。
- ダブルマン=ア・バオ・ア・クゥー=特殊合体者
- 異界や魔界といった人間世界の周りにある多重世界に存在する生物が同じ軸にいる時に「大召喚」などが起こった結果、合体してしまったヒト。異界側の存在、また本人は「二重螺旋に棲む存在(ア・バオ・ア・クゥー)」とも呼ばれる。殆どの人間は合体のショックや、合体した相手に殺されるなどして死亡するが、生きている人間もいる。また、人間が死んだ場合、合体者も死ぬ(逆については不明)。
- 劇中に出てくるダブルマンは以下の四名。
- 社会保障ナンバー=六を三つ組み合わせたモノ
- 人民登録すると額または手に付けられるナンバー。額持ちは「きちんと中央を受け入れます」手持ちは「とりあえず中央を受け入れます」といった感じ。どちらも無い場合は市民権がなく、具体的には、買い物が出来なかったり、マトモな職にありつけなかったり、人でない場合は怪異とみなされ討伐対象になったりする。
- 秀真国(ホツマノクニ)=日本
- 鎮伏業(チンプクギョウ)
- 輸送鎮伏屋(ロードハンター)
- 輸送・運搬を手がける鎮伏屋の俗称。「大召喚」後に運搬車両を狙った強奪などの犯罪が多発した為に発生した職種であり、生活を支える重要な役割を担っている。
- 外区(ソトク)
- 魔力、妖力、霊力、神力、神通力、通力
- どれも同じ使い方をしているので、特に違いは無い模様。
- 怪異と名称
- 怪異とは、妖「怪」とは「異」なるモノ…とも言われるが、中央からは、古妖怪の義鷹も怪異扱いとなっている。中央の定義については上記「怪異と諸人種民」にて。
- 中央の付ける怪異名は、変形・変態を起こし、人心を惑わすモノこれを”ハ号”、さらに人の命を奪うモノを”ロ号”、それに加え知能を有し行動するモノを”イ号”とし、過去同じ姿型を有するモノは、出現順に数番を付ける。
- また少数の特別な怪異は、イロハとは別に鬼の◯番と付けられ、鬼号怪異と呼ばれる。
- 劇中で怪異認定をしたのは、大復活祭でのサルガタナスと、足洗邸でのマザー。
- ex.大常小常・イの二番→知能を有し人を襲う、大常小常という妖怪の2番目に出たモノ。
- 魔武具=アバドンシリーズ=滅ぼす者達
- グラーシャ・ラボラスによって「力求める者」に与えられる武具。大召喚直後から色々な人物に与えているようだが、グラーシャ・ラボラスはその行為を「派遣」と呼び、ソード・オブ・エレクトラを見た九十九堂の店主は「”何か”であったものが作り変えられた物」と見た。これらから考えると、元々意志のある”何か”を武具の形に変えているようだ。また、自律的に動いていると思われる描写がある。第四軍のグレモリーはこれを集めている。
- 劇中に出ているのは
パステルナークが使う魔剣「ソード・オブ・エレクトラ」
美奈歩が持つ仮面「マスク・オブ・ネメシス」
- 如意機(ニョイキ)
- 天の川の砂鉄=神珍鉄で造られた柱。製作者は鋳物神であり金属加工神でもある伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)。天河鎮底神珍鉄・如意金箍棒(テンガジンテイジンチンテツ・ニョイキンコボウ)とも言う。妖力の備蓄及び充電器を兼ね、所有者は実質2倍の妖力を使うことが出来る。詳しくは足洗邸4巻60Pなど。
- 「王の選別機」とも呼ばれており、最終的に集めた者が「世界王」となる、のかもしれない。
- 劇中に出ているモノは以下(名前:神宝:所持者)。
- 以下は義鷹が造った生玉コピーによるモノ。上記のオリジナルに比べ能力が落ちているが、扱いやすくなっている。
- 十種神宝(トグサノカンダカラ)
- 剛化変身
- 世界王
- 獏王・白澤が言うところの「王」。如意機の別名である「王の選別機」での王と同じものを指すようだ。
- 顕国様
- 白姫が待つ存在。復活するまで大太(別國津神)としては活動休止するとか何とか。
- 三千(ミチ)
- 顕世にいる「秀真戦(ホツマツルイクサ)」と黄泉にいる「黄泉戦(ヨモツイクサ)」がそれぞれ1500機揃う事により開かれる道。これを開く事が大太の目的の一つ…?
- 悪魔の階級(ヒエラルキー)
- 悪魔に課せられた「軛=リミッター」と「則=ルール」
- 軛は力(の量)に対する制限で、王は任意に外す事が出来る。
- ex.クローセルが、軛有→水をちょっと操れる、軛無→水をかなり操れる。
- 則は範囲(条件)に対する制限で、任意に破る事は出来ない枷。
- ex.サルガタナスの則→夜しか力を使えない。
- 標識(アトリビュート)
- そうで有る可能性の一つ(ヒューリスティクス)
- 魔解
- 亜人種
- 異界の「ヒト」。知能が無い・著しく低いものは余りおらず、それらは大召喚以後に中央に淘汰された…のかもしれない。
- 詳しくは足洗邸1巻104Pにて。
- 絵描き
- 無燈蕎麦(アカリナシソバ)
作品リスト
以下は現在、基本的に入手不可能なものたち。
巻中・巻末の解説一覧
- √3=1巻
- 足洗邸1巻
- 足洗邸2巻
- 足洗邸3巻
- 足洗邸4巻
- 足洗邸5巻
- 足洗邸6巻
- 足洗邸7巻
- 足洗邸8巻
- 足洗邸9巻
- 足洗邸10巻
- 足洗邸11巻
- 足洗邸12巻
- 足洗邸13巻
- 大復活祭
- いろは双紙
関連動画
関連項目