平兵士は過去を夢見る 単語

ヒラヘイシハカコヲユメミル

1.4万文字の記事

平兵士は過去を夢見る(ひらへいしはかこをゆめみる)とは、丘野優によるファンタジー小説である。2014年よりアルファポリスにより書籍化され2017年までに全9巻で刊行されシリーズ累計(漫画版含む)17万部を上げている。2017年12月からアルファライト文庫より、文庫版既刊5巻(2019年2月現在)が刊行されている。

概要

書籍版のイラストは1巻から6巻までは久トクが、7巻以降は珠やすゆきが担当している。交代後もキャラクターデザインは踏襲している。

もともとは小説家でなろうとアルファポリスで並行で連載していたが、アルファポリスにより刊行されるに伴いどちらの小説投稿サイトでもダイジェスト化され、2016年小説家になろうの規約変更に伴い小説家になろうでの連載ページ削除されている。

2016年からアルファポリス漫画サイトにて鈴木イゾによるコミカライズの連載が開始し、2017年には単行本1巻が発売された。2022年に発売された第7巻で完結した。ハキムが住む山での話のカットを含む後半は原作とは少し異なる展開を経て着地点は共通しつつ、エピローグが充実して完結している。

あらすじ

 ある王の王都に魔王率いる魔族軍が襲撃し王都は壊滅した。その後魔族の勢力は人類を圧倒し、人類側の滅亡は必至の状態となっていたが、魔族に対抗できる力をもった戦士勇者たちが現れ、魔族たちの攻勢を覆し始める。

 そして勇者たちは魔王を討ち果すが、そのパーティーに付き従っていた兵士ジョン魔王を倒れた直後に瀕死魔族に殺されてしまう。

しかしふと気がつくと、ジョン母親エミリーが顔を覗かせており、ジョン過去に戻っていたことに気づく。ジョンは一度の悲劇を繰り返ないためにも、一度人生では覚えるのが遅く使うことができなかった魔法を使うために訓練するなど未来に備えることを始めた。その後ジョンの特異さに気づいた父親に自身の事情を告白する…。

登場人物

ジョンセリア
 タロに住む魔剣士と呼ばれる王での有数の剣豪父親にもつ少年だった。ただし資質は受け継がれず一度人生は王の一兵卒の兵士となっていた。その後王都に魔族が襲撃したことで人生は大きく変わり魔族との戦いに明け暮れることになる。凄まじい訓練や身体を直接改造する人体改造や、いくつか人体実験を経て戦闘力が強化された。その後勇者と呼ばれる戦士たちに魔王との戦いまで同行し魔王を倒されることまで撃したところで生き残りの魔族によって殺され死亡する。
 二度人生では一度人生では覚える時期が遅く使うことができなかった魔法を幼少期に発現させ、徐々に使える魔力を増やした他、それまでの知識を用いて知的力の高い魔物であるクリスタルウルフと意思を通わし友人とした。またタロで仲良くなったカレンなどの仲間魔法を教えることになる。
 その後魔法学院に進むが、前世契約したの存在である「ファレーナ」と再会し、ある出来事でを討伐せざるを得なくなる。その後研修で一度人生友だったケルケイロと出会い今世でも友人となる。その後ケルケイロとともに迷い込んだ迷宮過去の出来事が投影された事柄もあり、ケルケイロに事情を打ち明けた。その後周囲の助力を経てを倒しファレーナとの約束を守る事ができた。その他学院に過ごしている間は、ナコルル幻想爵と魔法理論や魔具の製作を手伝いつつ研鑽を怠らないでいたが、なかなか事情を打ち明けずにいた。卒業試験での迷宮の仕掛けにより現れたかつてのの師スルトの言葉により卒業後にナコルルに、自身が二度人生を巡っていることと一度の出来事を打ち明ける。卒業試験と知らされていなかったが、卒業試験において同級生達を揮した結果もあり、魔法学院を席で卒業した。卒業前にスルトから受けた言葉から、卒業と士官補生試験の合間にスルトが隠棲し魔物跋扈するタムズ山脈をケルケイロ達とともに訪れ、スルトと出会い、未来の事情を打ち明けるとともに、を交え一矢報いるこることで信頼を得て王へ招く事に成功する。
 卒業後は王の上級士官補生選抜試験を優秀な成績で合格したためか幹部補生中のエリートとして出世がい王軍第一師団参謀部附きの少尉に任官する。王都の魔族襲撃事件では事前の備えもあり大きな被害は防ぐことができ、魔族(トリ・ティエラ)と互に戦う。魔族の王都襲撃が現実に起きたことによって考えを変えたナコルルから犠牲を少なくかつ未来をより良くするために積極的に動く事を諭されて悩みながらも受け入れた。そしてナコルルにより、ナコルルが発表していた技術がジョンによる助言あってものだったことが明かされ、そのことから新たに創設された魔族討伐軍の副官に就任する。
アレンセリア
ジョン父親魔剣士であり王でも有数の実力者で普段は魔のの砦に詰めている。そのため半年に一度の休暇しかタロに帰ってこないが妻のエミリーとはいつまでも新婚同然なほど仲まじい。ジョン魔物へ説得する姿を見て自分が知らない得体の知らない何かを隠しているという疑念を持つ。その後ジョンと戦いジョンが一本を取った後ジョン告白を聞く。驚いたもののジョンを信じ、自分の息子であると労い褒め称えた。
ジョンの話を聞き未来を知ったことで魔族襲来の危機や備えへの弛みを説いて回り、騎士団や王へ根回しをしナコルル魔法学院の学院長へ就任させる。大雑把ではあるが、知識には貪欲で論文を読み込むなど知識の面でも研鑽は怠たらない。ジョンナコルル達の知識を取り入れているためジョンが一巡世界より格段に強くなっており、王一の実力者となっているという。
エミリーセリア
ジョン母親料理が得意で優しい母親ジョンの一度人生ではジョンが覚えている限りふくよかな体となっていたようだ。タロ魔族で襲撃された際にカレンとともに死亡している。二度人生ではジョンが自分の過去告白した後ジョンを信じて優しく抱き込んで慈しんだ。
ルケイロ
公爵「フィニクス」の嫡男。正式名は「ケルケイロ・マルキオーニ・フィニクス」1巡世界では将校の地位にすぐに付けるにも関わらず、一兵卒として軍に入隊しておりそこでジョンと知り合う。ジョン友の関係で貴族民との区別なく付き合えるほどだった。ジョンとともに勇者パーティー前線に来訪し魔王軍を難なく蹴散らす姿を撃している。後に魔族の侵攻が予想されるタロを救いにジョンに付き合いその懲罰として「皿」をジョンとともに与えられる。しかしタロの救出に間に合わなかったばかりか、ジョンの前で廃墟と化したタロに進駐していた魔族によって殺されてしまう。
 2周世界では、フランダの的のためにギヒノム砦を訪れていたが、ジョンに惹かれて友人関係になり、ジョン友人たちとも友人となる。訪れた後は戦闘力を上げるためにエリスに直接戦闘訓練を受けていた。ティアナが魔のに入っていることを知りたまらず助けに魔のに入る。しかし二人を助けたものの一人では倒す事ができない絶望的な出会いをすることになる。ジョンの援護もあって一人で殺されることはなかったものの迷宮に落ちてしまい瀕死の状態になるが、死の間際ジョンの「皿」を握り、足を掻いたところ人ならざる少女ニコ」が現れ契約し、今の死にしている状態を回復すること、死ぬまで力を貸すことと、力を得る代わりにの半分を代償とする。その後迷宮においてジョン過去の追憶から再現された出来事から、ジョンの事情を知る。迷宮から脱出後、に再度襲われるものの、エリスユスタ達の助けもありジョンによってを倒される。その後的を果たしたため、一刻もフランダの的を達成するために砦を去ることになる。
 ジョがスルトを探すためにタルズ山脈に行った際も同行し、山中に現れ道中の強力な魔物ををともに倒し、やっとのところでスルトに対面する。ジョ国軍に入隊後も交流は続いていたが、魔族の王都襲撃以降国王の政策変更により魔族討伐軍が設立されると、大将に任命されることになった。本人は嫌がっていたもののジョンが副官に付くことと事の重要性の理解からしぶしぶ納得し拝命している。
ティアナ
公爵の嫡女で公爵令嬢愛称ティアナ。正式名は「クリスティアナ・マルキレギナ・フィニクス」ケルケイロので1周世界でケルケイロがジョンに招待した際にケルケイロに友人が出来たことを喜んでいた。その後、ケルケイロの遺体を引き取りに来た際にジョンに再会した。その後仲になる。
 2周世界では、ケルケイロが心配で女とケルケイロに内緒で荷台に隠れて砦を訪問する。砦では准将たちの配慮もありつつも、恩返しとして兵士たちの手伝いをしていた。を倒すという事お大きさから心配のあまり、ケルケイロ達が魔のに入ったのを見てリゼットを連れついていくが、見失い迷ってしまう。アイテムのおかげで魔物には見つからずには済んだが、代わりに救いに来たケルケイロがと相対する事になってしまう。その後ジョン達がを倒した後は贖罪の意味もあり、ジョンへつきっきりになる。ジョンスルトを尋ねるためにタルズ山脈へ行った際にも同行したが、魔のの事件もありジョンの事は好感を持っているという。

タロス村の幼馴染

カレン
幼馴染の一人。タロに住む少女ジョンたちの幼馴染ジョンの1回世界ではタロに住みつづけており魔族の進軍ルートタロが入っていたことにより襲撃されジョン母親とともに死亡している。2回世界ではジョン魔法剣術を訓練してもらったことによりアレンに一本を取りに入る許可をもらった。後にクリスタルウルフに出会いクリスタルウルフ子供を名付けた。魔術師適性調に合格し、その属性判定では魔法属性である。
他の幼馴染とともに魔法学院に進むが、ジョンアドバイスから穏便に過ごしていた。ある事情から公爵令嬢であるエレオノーラと仲良くなり友となり、愛称のエレの呼びを許されている。
魔法学院修了後は軍に入った後に魔族討伐軍に参加した。魔族討伐軍では教官に就任しジョンに手ほどきを受けていたためか武術魔法も実力も高い。ジョンが神都エルラン勇者選定の件で訪問する際に幼少期の事を持ち出して同行を半ば押し切る形で申し出た。
テッド
幼馴染の一人。狩人息子ジョン達の間ではガキ大将として通っている。1回世界ではジョンも最初から仲間内に入っていて仲が良かったが2回世界ではジョンが遠慮してしまい距離あった。ジョンが強力な魔獣クリスタルウルフと意思疎通を行える事に驚愕した他、魔法を使えることに気づいており一は置いていた。後に仲間に入れてジョンから剣術魔法について教えを乞う。ジョンの教えにより魔術師適性調に合格し魔法学院に入学した。
魔法学院修了後は軍に入った後に魔族討伐軍に参加する。
コウ
 幼馴染の一人。背が小さい少年三馬鹿の一人。悪知恵が働きジョンが巡った1回世界では官付きの参謀まで出世していたほど作戦立案力は高く、戦略的撤退など戦略に貢献しておりコウのお陰で生き残れた戦いがいくつもあったという。軍命に反するものの出身のタロ危機に陥っていることをジョンに告げて救ってくれることを願ったのか唆して向かわせている。ただし成長してもあまり背は伸びなかったらしい。最終的に魔族軍の襲撃により死亡する。
 2の世界ではジョに剣や魔法を教えてもらったことにより、ジョンの教えにより魔術師適性調査に合格し魔法学院に入学した。卒業後国軍に入り、魔族討伐軍に参加する。参謀長と高い地位に付いているが訓練でナルと対峙して勝利するなど戦闘力も高い。
イス
タロ幼馴染の一人。体も知識も人並みだが、人を惹き付ける魅力を持った少年三馬鹿の一人。1回世界では軍に入った後に連隊の副隊長まで出世するも最終的に魔族軍の戦いで死亡する。2回世界ではジョン剣術魔法を教えてもらったことにより、ジョンの教えにより魔術師適性調に合格し魔法学院に入学した。魔法学院修了後は軍に入った後に魔族討伐軍に参加する。
オーツ
幼馴染の一人。幼馴染の中では体が一番良い三馬鹿の一人。1回世界では恵まれた体格を活かし軍に入り一部隊隊長になったが最終的には魔族軍との戦いで死亡する。2回世界ではジョン剣術魔法を教えてもらったことにより、ジョンの教えにより魔術師適性調に合格し、魔法学院に入学した。魔法学院修了後は軍に入った後に魔族討伐軍に参加する。
フィル
幼馴染の一人。おかっぱ頭で視力矯正器具(メガネ)を身に着けた少年で博識かつ理詰めで物事を見つめ、大人を言い負かすこともしばしばあり、理不尽な叱られ方を見かけた場合飛んでいって理詰めで子供の方をかばうことも。1回世界では、宮廷に上がり学者官僚として活躍していたが、魔族の襲撃の際に宮廷が混乱した際に身を挺して抑えた代わりに命を落す。その理知的な雰囲気から女性人気があったようだ。2回世界では、ジョン剣術魔法を教えてもらったことにより魔術師適性調に合格しジョン感謝をする。魔法学院修了後は軍に入った後に魔族討伐軍に参加する。

魔術学院

学生

ノール・オルフル
ジョンと同じクラス友人となる。民出身だが高い潜在力を持つが、貴族を付けられいじめられてしまう。迷宮探索の授業課題でもジョンと一緒のパーティーとなる。卒業試験でもジョンと一緒のパーティーを組む。
トリスメルメディア
種(ダークエルフ)の少女。膨大な魔力量を持ちつつ魔法の成績も優秀かつ、かつ種族的な特性から戦闘技術も高い豊富。そして大人びた美人だが、美人であるがゆえに、迷宮探索の授業課題でパーティーを組む際にフィーとともに孤立していた。ノールとフィーとジョンと一緒になり卒業までの数年間一緒のパーティーを組んだ。フィーにされ若干好戦的になったという。卒業試験でもジョンと一緒のパーティーを組む。卒業後は軍に入り、新たに設立された魔族討伐軍に入隊する。その後精霊王に会う必要が生まれたジョン依頼され、エルフが住む迷いの森への案内をする。
フィー・ドルガンティア
種(ドワーフ)のらしい少女ボクっ娘。種族的な特性から怪力を持つが魔法においても優秀な成績を持つ。種族的な特徴から幼い容姿だが、年齢は新入生として最年長でジョンより7歳年上。迷宮探索の授業課題でもノールトリスジョンと同じパーティーであったが、卒業試験でもジョンたちと一緒のパーティーを組む。較的好戦的で前線に立つ事が多い。
ベルナルド
ジョンノールと同じクラス生徒貴族ノール魔法で痛めつけようとしたところジョンに止められ、ジョンに反感を持つ。その後取り巻きとともにジョン魔法で痛めつけようとするが、怒りにまかせてジョンを殺しようとしてしまい、解き放たれたファレーナにを食われてしまい廃人状態になる。その後ジョン契約した事で回復する。
エレオノーラ・カサルシィ
サルシィ公爵令嬢。王内での公爵の序列でも較的高い地位にある公爵令嬢で、とある出来事から同じクラスカレンと仲良くなり友となった。 卒業試験でのジョンの振る舞いを高く評価しており、カレン友だからと「エレ」の呼び名をジョン許可する他、自分の名を貴族相手に使い示してもよいという許可を与えた。試験後にジョンを王に不可欠な人材だと摘している。

教師

ローゼンハイム・ナコルル
愛称ローズ。1回世界では、勇者パーティーにいたエルフ(希種)の女性魔導師で大賢者ワイズマン)と呼ばれた英雄の一人として名が通っていた。ジョンが幼少期の時代は発表した理論が画期的過ぎて異端と見做され事実学会から追放されて山で隠遁生活を送っていたはずであったが、2回世界ではジョン父親アレン騎士団や王などに、根回しをしてナコルル魔法学院の学院長に招聘したことでその任に就いている。タロ魔術師適性調のために訪れるが、ジョンテッドたちの魔法についてりさらに興味を持つ。普段はめられないために常にエルフの姿を保っているが、正体はドワーフ種)の女性で幼い少女の容姿をしていたのだった。長く生きていることもあり人脈や事情に詳しいが未婚である。
ジョン魔法学院に入学した後はジョン幻想爵の協力を得て魔法理論や魔具の研究を加速させている。その後卒業ジョンに一度人生に起きた事などの事情を打ち明けられ、魔族の襲撃に対して対策を講じて行くことになる。
セリア・ステュー
魔法学院の副院長。タロ子供達へ魔術師適性調をするためにナコルルに帯同していた成人の女性で、ナコルルが単独行動をしてはぐれたため村中を探すハメになりナコルルに対して叱っていた。ナコルルが山に引きこもっていた際には一緒に暮らしていた。
モラード・ガラクルシア
魔法学院の老男性教師ジョンクラス魔法実技を担当している。過去戦争においてその魔法戦闘力で敵国を震わせた「元素使い」と呼ばれる偉大な魔術師ナコルルも認めるほど。「旧魔法」ながらナコルル流の魔法理論に通じる理論を持っている。ジョンが参加した卒業試験にも同行しており魔族が襲撃したという試験では大魔法を放って防衛している。
ベルノー
魔法学院で迷宮関連の科目を教える女性教師迷宮探索を長く生業としてきており、修羅場も多く経験しているという。
ブルバッハ
 王内で独立した自治権をもつ学術都市ソステヌーにおいて研究者として最高位「幻想爵」の称号を持つ男性研究者。専門は結界魔術古代魔術マッドサイエンティストで、研究のためなら人体実験気で行うが悪い人物ではない。話す語尾が震え、きっちりしない安定しない特徴がある。1巡世界でもソステヌーの研究者の一人として、魔族討伐軍の魔導部の一員として効果の如何を問わない奇怪な魔具を開発していた。ジョンやケルケイロに渡された「皿」の開発者の一人である。2巡世界では、ファレーナの暴走に際して必要に迫られてジョンが自身を研究と有用であることを明かし王都へ招き、ジョンの知識から5年先駆けて、「皿」を開発する。
 後に学院に部屋を与えられて教師として働きつつジョンナコルルと協力して魔具等の開発を行っている。学院で学生の評価は気味悪さと博識さのためか極端に二分化されている。なお二巡世界では切羽詰まっていないせいか非人的な実験は行ってはいない。

神都エルランの関係者

リステ
神都エルランの長を務める容姿が子供男性ナコルルとも知り合いであり長く生きている様子である。本人く生臭坊主で汚い事をしつつも長に上り詰めたというが信仰心は本物。ジョンが自分たちが把握できていなかった博物館具を起動させたことで興味を持ちその具である「剣」を貸与した。一巡世界でもジョンと面識があり、魔族襲撃後の王都撤退の際に、性急的に遷都の手続きをサれることに防ぐためにエルランを訪問したフィニクス公爵の護衛として面会している。
レイア・イドルワース
エクビリオン大聖堂に併設されている博物館管理人少女博物館の管理を系で代々担っている。博物館に保管されている武器等の研究も行っており、ジョンがある具を動かした際に興味々であった。治癒魔法を使う事ができるが、一巡世界では聖女として勇者パーティーの一員の一人だった。ジョン勇者を選定したと聞きエルランに訪問した際にはをおろしており、メガネ(視力矯正魔具)を外して身を整えているせいか美少女の身なりとなっているが、本人は自覚がない。モルスとともに王都へ赴き魔族討伐軍に入隊する。
モルス・クヴィーナ
神都で選定された勇者青年。一撃で数・数千の敵の魔族を薙ぎ払う等絶大な攻撃力を持ち魔王を倒すことができる一の存在。ジョンの1巡世界では勇者としての自覚もあり、ジョン魔王との最終決戦後に倒れた際にっ先に駆けつけて治療に応っていた。2巡世界では勇者の選定がい事もあるのか、勇者の自覚もなく勇者であれば引き抜けるエルランの「聖剣」も抜くことができず人間的な感情の発露も希薄で、魔族討伐軍への入隊をオリテスラからジョン依頼した。ファレーナく、まだ「人形」であり人間性を得るためには、まずを形作るためにか大量の低位魔人、もしくは数人の中位魔人を倒しを得ることが必要でありそして多くの人と交わる経験が必要なことでありその後聖剣抜くことがるという。ろくに学んでいないにも関わらずその戦闘力は圧倒的であり単独でオークを難なく討伐している。王都に趣き、ジョンの仲介により、国王に接見した後、魔族討伐軍に入隊する。

王侯貴族・軍・貴族関係者

エリス・シュルプリーズ
魔のの砦(ギヒノム砦)に詰める王女性剣士ジョン父親アレンと同僚だった。闘技大会でアレンと熱戦を繰り広げ勝利して「エリス」という異名を持っているほどの実力者。砦の中でも一定の発言力を持つ。ジョンユスタとファレーナとともにを倒すが、ケルケイロたちの事情を把握しており、私物の高級ポーションジョンに与えたり止めをジョンに任せて報奨を全部ジョンに渡すなどの配慮を見せる。
フィニクス公爵
 王の四大公「フィニクス」の当。正式名は「ロドルフ・デュカス・フィニクス」。ケルケイロの父親で一巡世界でもケルケイロを通じてジョンと面識があった。顔も整っており文武両を感じさせた貌の壮年の男性魔族の王都襲撃事件後に王都を撤退後に、自身の王都より東方にある伯爵領の領都を王都として遷都をし、避難民貴族を移動させることをする有力伯爵のナルスジャック伯爵と避難は認めるものの性急な王都の遷都に反対した公爵とで対立する。結果ナルスジャック伯爵領への避難は決定したものの遷都は保留となった。遷都の手続きは神都エルランでも行う必要があるため、手続きを省略させない等の確認のために、嫡男のケルケイロの他、ジョンヒルティス、メルロを護衛にして神都エルランに向かう。神都エルランにおいて、オリステラに遷都手続きの事情説明と確認を行ったあと博物館を見学する。
 ジョンの二の人生では、魔森の砦の件の直後にジョンが王都の公爵邸を訪ねた際に面会しているが、ジョがスルトを尋ねるためにタルズ山脈を行く足(車)を得るためにケルケイロを訪ねようとした所に公爵と出会う。その際にケルケイロと友人であることをじっくり事情を聞かれるが過去の事伏せつつも信頼を得る事を成功しケルケイロを任せられた。本来は優秀なジョを公家で雇うと学院に掛け合ったことも明かしている。またケルケイロとともにティアとリゼットが麗村まで同行することを条件車を貸す事を快諾した。
リゼット
公爵に仕えるティアナ付きの女。ティアナを半ば邪なで見守る。ティアナには逆らえずにケルケイロを見守るために魔のまで入り込む事を許してしまう。体力にはある程度自信がある模様。訓練を積み、タルズ山脈にジョンにケルケイロやティアナが同行した際にも女として同行している。
フランダ・クレメンティ
クレメンティ子爵長男貴族。ケルケイロとは友人だがケルケイロと違い身分差はわきまえるタイプフランダの母親病気っており、その病気を治すために素材が必要ということでケルケイロが同行することに負いを感じている。
 ケルケイロが打ち解けたことでフランダもジョン達に打ち解ける事になった。素材を高価で売却できるにも関わらずジョンからタダで譲られた際には尋常にない感情を発露を表してして感謝を示している。後に素材を用いて医を生成し母親に与えた所回復することが出来た。
 ジョン魔法学院を卒業し、上級士官になった後は王宮に入り官僚として働いておりジョンと再会する。貴族と分け隔てなく付き合えるジョンやケルケイロに共感しているせいか、病気せていた時と今の母親の性格の変わりように違和感を覚えている。また意識にイレーネに操られている様子がある。
デュプレ・クレメンティ
 クレメンティ子爵夫人でフランダの母親病気せっていたが、フランダがジョン達から貰った素材を用いた特効により回復する。回復後は貴族らしい貴族の性格とふるまいになっておりフランダは違和感を持っている。
ロレンツォ・モス
ギヒノム砦の最高責任者であり官である准将
ラハ
ギヒノム砦の下士官で曹長。研修にきた魔法院生に対して魔術や武具を用いた実践的かつスパルタ的で過酷な戦闘訓練を施す。
ヒルティ
兵士。1回世界で、ジョンとケルケイロとメルロと一緒につるんでいた友。メルロとは王兵になる前からの知り合いらしい。東方を祖とする一族出身。較的寡黙な男。ジョン記憶を元に再現された追憶の迷宮でも出会う。一つ部屋では、魔族を倒す際に共闘し、二つ部屋でも出会う。魔族の王都襲撃にも生き残り、メルロ・ジョンとケルケイロとともにフィニクス公爵の護衛としてエルランに向かう
メル
兵士。1回世界で、ジョンとケルケイロとヒルティスと一緒につるんでいた友。冗談好きの一面がありおしゃべり。面倒くさがりでもある。魔族の王都襲撃にも生き残り、ヒルティス・ジョンとケルケイロとともにフィニクス公爵の護衛としてエルランに向かう。2回世界では、ジョン記憶を元に再現された追憶の迷宮でも出会う。一つ部屋では、魔族を倒す際に共闘し、二つ部屋でも出会う。
ナルスジャック伯爵
ジョンの一巡世界で起こった王都の魔族襲撃事件の際に王都を放棄した際、自身の伯爵領都である「ルライン」への王都遷都する有力伯爵。権謀術数に長け、表向き大義がある事を見せかけつつ、王都の遷都により発言力や権力を高めようという意図を裏側で持っており、分が悪いと一旦引く事ができる等硬軟を織り交ぜる事ができるタヌキ。容貌はカエルに似ているほど肥えている。
ハキム・スルト
 一巡世界では王の最後のであった老年の男性。それまで武術の面が強かった王流の剣術流」から戦争として殺傷力に特化したスルト流をジョンを含め王兵たちに死を厭わないほどに猛叩き込んだ。後に魔族と戦い死亡する。剣術南役として訓練を施していたため、王兵だったジョンと面識があった。
 二巡世界では神都エルランで行われた魔法学院の卒業試験で現れる。ジョンの言葉から自身が死亡していること、そしてジョンの事情についても把握できるほど頭の回転く、師として今の時代の自分に会うことなどいくつか助言し、ジョンと戦い消滅する。
 上記の助言通り二巡世界ジョン魔法学院を卒業する頃にはタルズ山脈に山篭りをしていたが、ジョンが訪ねてきた際にジョン過去の話興味を持ち話を聞くことにする。王剣術南役に就任して欲しい理由と、ジョン過去の話は、ハキムが神都エルランの長オリテスラの話を聞いた事もあったため高い信憑性を感じていた。最後にはを突き合わせる事になる。しかしジョン流の義をスルト流の技で返されてを折られた事で全面的にジョンを信用し、山を下り闘技大会に参加することになる。
 貴族いだのパメラがいるが、のパメラは権謀術数には優れているが武術には興味を示さなかった。や孫が出来た事で溺愛している面もありカトラ子入りした際には他の子より甘めな修行になったという。
トラスルト
 ハキムの孫剣術に生きようと実家から家出をしてハキムを訪ね勝とうとしたが、ハキムに敗れて住み込みで修行することになった。ジョンとケルケイロとは浴びしている所を見られたために覗き見の山賊と勘違いし襲うも事情を把握を収めた。その後ハキムのジョン達の会話を盗み聞きしジョン達の事情を知り再会する。
 ハキムが山を降りる際に同行し、ハキムとともに王都の闘技大会に参加することになった。
ノラ・フアリス
 王軍第一師団の師団長ジョンの上。フィニクス公爵しく、フィニクス公爵にも時たま訪れる間柄。ジョンアレンと同じく魔剣士。ジョンの二度世界では、アレンナコルルジョン達の知識を取り入れているせいか対戦成績はアレン若干勝率を上回っている。ハキムに公爵で行われた模擬戦で流をスルト流で返され敗北したことで闘技大会に本格的に参加する事になる。
イレーネ
 クレメンティ子爵女長。老齢になった前任の女長が引退したため後任として井から見出された。フレンダからみても有能だが、囁くことでフレンダやデュプレに示をし操っている節がある。また本来入れない王宮内にも難なく入る事が出来ている。

その他

ファレーナ
人ではない存在で精神体の美少女。1巡世界魔導部が製作した魔具「皿」を受け取った後に現れた。の半分と引き換えにジョン契約し力を貸す。2巡世界でも現れ、ジョン危機に際して体から飛び出し咎人のを食らう騒動を起こす。ジョンと改めて契約し、ジョンを食らうことで力を貸すことになる。その際ジョンとの契約により咎人のを遡及して変換する。
ニコ
人ではないの存在の少女。「もの病み(モルブス)のニコに追われ瀕死になったケルケイロがジョンの持っている「皿」を握り強く想った際に出現して、の半分を代償にケルケイロに手を貸す。
ユス
2巡世界で、契約ジョン友人となった強力な魔獣クリスタルウルフ。名付けはカレン子供も3に人おり、その子もカレンに名付けられている。魔のジョン危機に陥った際に友人として力を貸す。
ハン
商人迷宮に入ったジョンとケルケイロが初めて会った人物。ケルケイロとジョンに御飯をおごりかわりにまでの護衛を担ってもらう。な分配をし、ジョン達二人が倒した魔獣の分前を受け取ろうとせず、ジョン達に渡そうとする。話し合いの結果、飲食費以外をジョン達に渡した。
ラペ
長老のエルフの一人で取りまとめ役、隻眼の厳つい貌。精霊王との面会を要望したジョンの話を一度は却下するものの周囲の長老の話や社会情勢から受け入れ、面会要望の手紙精霊王に送った。
ラーカー
長老のエルフの一人でトリス祖父の老ダークエルフ種)。ジョンが一度精霊王との面会の要望を却下された際には間を取り持って前向きな方向に話の流れを転換した。精霊王への手紙の返事を待つ間ジョンたちが自身のに滞在することを認めた。
アーク・マルサグー
1周世界では勇者パーティーの一員として、戦闘に参加していた。種(エルフ)が住む迷いの森の更にに住む最長寿である男性エルフ。人嫌いでとも会おうとしないが、この意味の人嫌いとは普人族(ヒューマン)だけでなく同族の種(エルフ)とも会いたがらないの意。神都エルラン古文書でもかろうじて名前が出てくるくらいにはエルフ以外では知られていない人物。精霊王と呼ばれるほどの精霊使いで、一方的な命でも精霊を使役することができるくらいに強力な使い手。とも会いたがらないのには、も覚えていなくとも必要である理由がある模様。

魔族

ウヌ・メルクーロ
眠っている魔族を起こしている女性魔族憎しみにとらわれているらしい。クヴァル人間の中に溶け込んでいるのに争いを起こす事での感想で冷血女と評しているが仲間には優しいらしい。
トリ・ティエラ
ゴスロリの十二、三歳の少女貌をした女性魔族。闘技大会での魔獣の出現後、井に飛び出したジョンと戦うことになる。フィレーナのちからもあり互で戦うも、ジョンがトリの言葉が気になっている隙にケガを負わせるが、状況が悪化したことに伴いドゥたちとともに撤退する。
クヴァル・マルテ
背が高く武人貌をした男性魔族魔族剣術に優れているというがハキムと闘技大会で対戦するも手加減なしで敗北してしまう。
ドゥ・ヴェヌーソ
闘技大会の魔獣出現後に濃密な魔力から井でナコルルが見つけそして戦った老魔族。同時に2つの魔法を使役できる多重魔法を使う事ができる。最終的に戦況の悪化からトリを守り撤退した。トリく死に場所を追いめている節があるという。
ナル・ルー
魔族少女。ある装置で長く眠っていたが、仲間魔族の手により眠りから覚める。記憶を失っているが、の中で勇者聖女など勇者パーティーと対峙し自身が死亡した事を見たことは覚えている事から魔王であったとみられるが過去に戻っている理由は不明。仲間魔族人間との敵対する思想に疑問を抱き、記憶は戻らないものの身の回りの世話を受けある程度の訓練を受けた後に転移と人化の魔法を使い、家出のような形で人間の王都へ赴く。その際にジョンと出会い、魔族討伐軍の入隊をジョンに志願したがカレンによる入隊試験にも合格したことから魔族討伐軍に参加する。ジョン達には「ナル」と名乗っている。ジョンカレンとともに神都エルランに赴き聖女勇者と出会う。戦闘力は高く武術ではジョンと教官のカレンと参謀長のコウには負けるものの実力の高く、魔法でも旧式魔法をほぼ詠唱で撃てるなどジョンをして逸材としている。魔族討伐軍ではナコルル魔法を教え込まれており実力も高めている。人と魔族がともに平和で暮らせるようなことを願っている。

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