バジリスク〜甲賀忍法帖〜 単語

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バジリスクコウガニンポウチョウ

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バジリスク〜甲賀忍法帖〜」とは、山田風太郎原作小説甲賀忍法帖』をせがわまさき漫画化した作品である。

概要

原作の『甲賀忍法帖』は、故・山田風太郎の手による「シリーズ第一作。
現代の様々な作品においても散見される「人的者同士による団体戦」という構図を広めた作品であるとされる。

2003年2004年に『ヤングマガジンアッパーズ』(講談社)で連載された。全5巻(漫画文庫は全3巻)。2005年GONZOによってアニメ化された。
その後にパチスロとしてリリースされるなど、現在でも人気は高い。

タイトルの「バジリスク」とは、西洋に伝わる石化魔眼を持つ怪物。弦之介と、二人の主人公それぞれが瞳に絶大なを宿す(後述)事から来ている。

また、同小説原作実写映画化もされた(「SHINOBI」)が、あまりに色々な点でかけ離れているためにファンからは黒歴史として扱われている。

長年の因縁を持つの一族同士の争い、そして宿命の中で翻弄され引き裂かれる個人の哀しみと想いを描いた伝奇物語

する者よ、死にへ。」

ストーリー

時は江戸。甲賀と賀、二つのび里があった。

それぞれはの昔より数年の対立、更にはかつて賀を見舞った悲劇の際に起きた行き違いがもとで互いを憎しみ合う間柄であった。しかし二つの里の全面戦争を危惧した初代服部半蔵が取り持った「不戦の約定」により、互いの関係はとりあえず平和に収まっていた。

甲賀・の里頭領、甲賀弾正の孫にして甲賀最強の瞳術使い、甲賀弦之介。
賀・鍔隠れの里頭領、おの孫にして、秘のを持って産まれた
危うげな穏の中で二人は仲となり、互いの里の和を願い、祝言の準備を整えていた。

時同じくして、徳では後継者問題が噴出。
愚鈍な竹千代と聡明な千代を支持する者同士の争いが化しつつあった。

これを終息させるため、大御所徳川家康南光坊天海の発案により「賀と甲賀の同士を争わせ、その勝者の営により世継ぎを決定する」事を決める。

ここに、甲賀と賀の「不戦の約定」は解かれ、双方10名ずつ忍者を選出しての10対10の忍術による殺し合いの幕が切って落とされたのである。 

登場人物

人別の順に列挙。結末に至るネタバレは折りみ。

甲賀組十人衆

甲賀弾正こうが だんじょう - CV小林清志/羽多野渉(若い頃)
甲賀衆の頭領。
弦之介の祖にあたり、若い頃の姿は弦之介に良く似ている。武器を塗り込んだ針。老いてはいるがは衰えてはおらず、天井り付いたりもできる。
若い頃は賀に攻め入った織田足軽たちを針による攻撃で殺したり、火縄銃の弾丸をで弾いたりと、としての高い実を見せていた。
賀との和を成し遂げようとする弦之介に対し「二才が」と言い放ったが、かつては愛し合ったおと共に自分が和を果たせず終わった苦い経験あってのことである。
ネタバレのため折り
開戦と共に、安倍の辺にておと対峙。毒針でお瀕死に追い込んだが、おに気を取られた隙をつかれ、自ら放った毒針によって急所を貫かれ死亡。甲賀最初の脱落者となる。
かつては愛し合った二人の骸はもつれるようにを流れていった。
甲賀弦之介こうが げんのすけ - CV鳥海浩輔
弾正の孫。甲賀衆の次期頭領。
賀のとは幼い頃に引き合わされて仲となり、互いに和の為に尽していた。
論のこと、人格的にも優れており、里の者からは慕われている。
不戦の約定が解かれた事を当初は知らぬまま賀鍔隠れの里を訪れていたが、約定破棄を告げられても動じる事なく、あくまでも冷静に応じた。
一にして必殺のは「瞳術(どうじゅつ)」。
く「の瞳術、あれぞ無双の必殺法。あれは彼に向かって意を抱き、仕掛ける者のみ自滅を強いる惑の技」。
弦之介の瞳を見た者は互いに殺し合い、あるいは自らの命を絶ってしまう。を逸らそうとしても色の閃光が放たれているために衝動的に見てしまう。
原作小説では「一種の催眠術であったといえよう。見まいと思っても、が、弦之介に吸引されるのだ。一、弦之介の黄金に火が発する」。
賀を去った後、駿府にて家康(または服部半蔵)に意を聞きに行こうとしたり、刑部たちに「甲賀も賀も人に変わりはない」とるなど、約定が解かれた後も争いはしたくなかったようだ。とは言え襲いかかってきた賀のを容赦なく返り討ちにしており、敵と決めれば容赦はしない。
ネタバレのため折り
中で蛍火が放ったによって一時的に盲目となり、瞳術を封じられてしまう。
が戻らない状態で決着をつけるべくと対峙するが、そのが「自らの意志で」自害するのをの当たりにする。
半狂乱となった福の放った刺客を瞳術で返り討ちにすると、人別帳の自分の名との名を消した上で「これを最後に書き記したのは賀のなり」と書き記し、自害
現世で結ばれる事のなかった悲しき二人の亡骸は彼らの祖と同じように、安倍の流れに浮かび、流れ去っていくのであった。
兵衛じむし じゅうべえ - CV伊丸岡篤
四肢がく、頭と胴体のみの奇異な姿の。そのため、普段は駕籠で移動する。
高精度な占術が得意。その術は駿府へ向かった弾正を「」、将監に「難」の相を出し見事当てるなど、百発百中だったようだ。この他には劇中でられていないが、事の先読みができることから甲賀の重要な戦であったとも言える。
アニメでは思慮深い一面が描かれ、お胡夷と仲が良い所が描かれるなど深みが増している。
賀のも追いつけぬほどの高速移動が可な「」を装備している。手足がいため防備と思われるが、尻尾のような金属部でクナイを弾き返すなどの技も披露した。
さらに一で相手を確実にしとめるの穂を体内に仕込み、舌を使って繰り出す。言葉通り一撃必殺なため「この隠し技が敵に知られておれば百年目じゃが、知った時には相手が百年目じゃ」と自ら言っていた。
ネタバレのため折り
駕篭かきと共に中、賀十人衆の内5人に奇襲をかけられた際には、手足が占いのみが忍術と甘く見て1人残ったを一撃で討ち取った。
その後は将監から託された人別帳を甲賀へ持ち帰ろうとするが、復活したに先回りをされてしまった。二度は通用しないことを分かりながらも、やむを得ず再び穂による一撃を見舞うもわず、体を一両断にされて死亡
待将監かざまち しょうげん - CV:千々和
手足は細長く、額にはい小さいり、背中は丸くふくらんでいて蜘蛛を思い起こさせる。
体内に貯めてあるニカワの100倍以上ものりを持った痰を相手に放つ術を持つ。その術によって賀十人衆の何人かが術を封じられた。また、ただ口から飛ばすだけではなく、の隙間から発射して蜘蛛の巣状にして相手を封じ込める。
一方、自らので自分には被害がなく、放った痰の上を自由に移動できる。これによって奇襲を仕掛けてきた蝋斎、念、小四郎を討ち取る寸前まで追い込んだ。
ネタバレのため折り
攻撃の際に運良く逃れていた蛍火の術により邪魔をされてしまい、連携により瀕死に追い込まれた後、蛍火によって討ち取られた。
戦闘力はかなり高く、生きていれば甲賀の相当な戦となっていただろう。
刑部かすみ ぎょうぶ - CV北川勝博
大柄で体中の毛がなく、一切の武器を持たない巨体の怪力男。
短気な性格で賀がへ攻め入ってきた後、すぐに賀へ討ち入ろうとして止められたり、弦之介の考えに対して得心できずに「なまぬるい!戦は先手必勝じゃ!」とに言った。
アニメでは部のとして賀を憎んでいるという設定が追加された。
形部の術は全裸になることでや地面に溶け込むことができるという隠形術。
原作小説では「水母クラゲ)のようなものがのびちぢみしている。しだいに面に盛り上がってきて、はだかの人間らしいかたちが、朦朧と浮き出してきた。寒天色の皮膚をした、毛の一本もない大入の姿が」とある。
このくだりから迷彩の様に色をその場所と近くするのではなく、透明な液体の様になって周囲と同化するものと思われる。
ネタバレのため折り
の上で五郎を討ち、を背後から絞め殺すことに成功。しかし朱の血煙により血の印をつけられてしまい、復活したにより同化したごと貫かれ絶命。
に染み付いた不気味な人街道さらしものにされ、彼らを追う甲賀衆への挑発にされた。
殿丈助うどの じょうすけ - CV北川勝博
忍者とは思えぬ丸々と太った体をした男で、かなりの女好き。節操がなく、賀者である朱を口説いたり、お胡夷のを撫でたりと、弦之介ですら手がつけられぬ程。
だがお調子者な性格とは裏に洞察は鋭く、また戦闘力は想像できないほど高い。劇中では蝋斎、朱と互かそれ以上の戦いをした。
術はまさにその体にあり、ボールの様に丸まったり、をも自身ので挟み込むことができる。
一度は蝋斎に頭ごと割られたかの様に見えたが、頭を沈め攻撃を吸収し「しのバケモノが!」と言わしめた。賀に行った際には座敷に閉じ込められるも、わずかな隙間をスッポリと抜けたり本当にいような芸当を見せた。
ネタバレのため折り
このように外からの攻撃には無敵丈助であるが、五郎には敵わなかった。
術により小さくなった五郎に一の隙をつかれ体内に入られてしまい、そのまま体内の分によって体の中で元の姿に戻られてしまう。体内で人ほどの大きい物があれば呼吸できるわけもなく、そのまま窒息死してしまった。
如月衛門きさらぎえもん - CV上田陽司(現:上田燿司
お胡夷ので、が糸の様に細い。特徴のない顔立ちで、印に残らない男。少しを離しただけで顔かたちの記憶が曖昧になるほど個性。
法は変化の術。泥に死人の顔を押し付けて作ったに顔をつけることによって、にでも化けることができる。男女問わず自由自在に真似出来る。
このによって多くの賀衆を倒しており、何気に劇中では一番活躍した。叉丸に色を使い不戦の約定が解かれたことを聞き出したり、仲間に化けて賀衆を討ち取るなど、功績はまさにMVP。また序盤では刑部との連携による活躍もあり、かなり相性が良い。
ネタバレのため折り
忍者としての素質はかなりのもので、叉丸に化けた際にのお胡夷が殺されたにも関わらず、その場では感情を露にしなかった。一方でアニメではである念死体を憎悪を込めて地面に投げつけ、止むを得ず騙し討ちした相手を悼んで祈るなど、人間味の有る演出が追加された。
数々の変化をしてきた左衛門だが、の術を把握しないまま化けてしまい、隙をつかれ討たれる。
室賀むろが ひょうま - CV:宮
甲賀の重鎮であり参謀。盲目だがその代償として、聴が常人をかにえるほど発達しており、まるでが見えている様な動きをする。
弦之介に瞳術を仕込んだ師匠であり、血筋では叔父にあたる。
性格はまさに冷静沈着。たちが攻め入った後、取り乱さずに冷静に事の究明をはかった。一方で甲賀と賀の和も受け入れていた様で、弦之介を器のある甲賀の頭領として惚れている。
のもっとも注するべき点はその術にある。盲目であるはずのになると開き、そのからは弦之介と同じく色の閃光を放ち、意を抱く者を自滅に追いやる。
原作小説ではこの瞳術の名が「眼呪縛(びょうがんしばり)」と称されている。弦之介と同じく「必殺無双法」であるが、見えない敵には全く効い。
ネタバレのため折り
弦之介のが一時的に潰された後は「の代役」として念を自滅させた。
しかしが見えなくなっていた小四郎に術を放つも効くはずもなく、かまいたちによりをやられてしまう。によるブーメラン攻撃に気を取られ、放たれたかまいたちを読めずに敗北。最後まで弦之介のことを案じながら死んでいった。
陽炎かげろう - CV早水リサ
忍者とは思えぬ顔立ち・装の美女。湧き出る蜜のような色気を持つ。
甲賀では弾正・弦之介につぐ柄で、弦之介を強く想っていた。しかし後述する体質によって決して結婚できないため、への嫉妬と憎悪は深い。
一見、なよやかな手弱女だが恐るべき術はその息。
女としての情が高ぶる時、吐息に変わり相手を殺す。この術は母親譲りで、陽炎を生む為にとなった男達は情事の最中にことごとく死んでいる。この恐ろしい術があるにも関わらず、甲賀には婿になりたい男が山ほどいるらしい。
この吐息以外にもアニメ版ではの放った手裏剣を弾いたり、おクナイを放つなど、忍者としての戦闘力はあるようだ。
ネタバレのため折り
一度は仕留めたが復活したにより捕らわれて人質となり、針による拷問を受けて瀕死となる。助けに来た弦之介に吐息を吹きかけて共に死のうとしたが、の破の瞳で術を破られ、普通の女として死んでいった。
胡夷こい - CV木村はるか
衛門童顔で豊満な胸だが体つきは筋肉質で男勝り。その鍛えられた身体により木と木を素く移ることも容易。
兵衛とは飲み友達で、刑部とも仲が良い。また「あにさま」こと左衛門とは仲が良く、に向ける以上のを向けている。
戦闘力はそれほどでもなく、初手で敗北、甲賀衆の情報を聞き出す為に捕らわれの身となってしまう。
しかしの術はその体にあり、肌と肌を触れ合わせることで、蛭の様に相手の血を吸い取って仕留める。吸血の速度は触れる場所を増やすことで急速に増加する。ただし血を飲む訳ではないので、吸い取った血は嘔吐してしまう。
原作では「豊麗だが、精悍な山の処女であった。法のためなら、死をすらおそれぬ。まして、処女が何であろう」と、覚悟と共に術を相手に浴びせようとする様がつづられている。
ネタバレのため折り
この術によって五郎は惜しくも逃がしたが、見事蝋斎を討ち取った。だが体中の毛を自在に操れる念には通用せず、組み付いて肌を密着できないまま毛針によって全身を刺しにされてしまう。
瀕死の状態で叉丸に化けた左衛門と僅かなでの会話を交わし、人別帳のありかを伝えた。薄れゆく意識の中で左衛門に褒められたことに喜びを覚えつつ、「あにさま」のを残して死亡

伊賀十人衆

げん - CV京田尚子/沢城みゆき(若い頃)
賀鍔隠れの頭領。賀者からは「お様」「おばば様」と呼ばれる。
皺だらけで小柄な老婆で、は二本しか残っておらず、一見すると恐ろしげに見える。しかし若い頃はかなりの美人
弾正とはかつて愛し合い、二つの里の和を願っていたが、祝言の直前に織田信長による賀の里への侵攻を受け、更にそれに乗じた甲賀衆の裏切りに会い、果たされる事はなかった。
の使役を得手とし、体も頑健で身体も高い。また公式ファンブックによると、賀鍔隠れの忍者たちに術を仕込んだのはおであり、ありとあらゆる法が使え、が一置いていたらしい。
ネタバレのため折り
戦後に弾正と共に安倍ほとりにて言葉を交わすが、直後に弾正に隙をつかれ、毒針で喉を貫かれる。その場では死んだと思われたが、最後ので刺さった毒針を弾正に突きたて、相打ちに持ち込んだ。人別帳はに託され、二人の亡骸は抱き合うようにしてを流れていった。
おぼろ - CV水樹奈々
の孫で、鍔隠れ衆次期頭
弦之介と仲にあり、甲賀と賀のの和を強く望んでいる。
忍術、体術はからっきしな上、その天然すぎる柔らかな人柄がとしては不向きな女性体力に至っては祖母のおにも負けてしまう。
しかし彼女の瞳に宿す「破の瞳」こそは、対を見つめただけでその忍術の発動を強制的に止めてしまうという、脅威のを誇る。弦之介・の「瞳術」と並ぶ、作中最強の一
賀と甲賀の対決が避けられないものとなった時、おから渡された「七夜盲の」を使って一時的に盲目となり、自らの瞳を封じてしまう。これは弦之介をするあまり、仲間である賀衆の忍術を打ち消してしまうのを避けようという苦渋の判断だった。
ネタバレのため折り
殺し合いの果てに生き延びたが、最終的に生き残った弦之介と安倍ほとり一騎打ちするよう命じられる。この時既に覚悟を決めていたらしく、盲目で瞳術を発揮できない弦之介を見つめたまま、自らの胸を「自分の意思で」でついて自害した。
叉丸やしゃまる - CV:矢薙直樹
端正な顔立ちの少年。若いながら実は高く、待将監との御前試合で鍔隠れの里を代表して戦った。
しかし経験の浅さ故か闊な面もある。蛍火とは人同士だが、複雑な乙女心にはやや鈍感
使う得物は女のをより合わせ、秘伝のを染み込ませた糸の「縄」。岩やを容易く両断するこれを、先ひとつで自在に操る。
駿での将監との戦いは同等の戦を見せつけた。しかし色を使ってきた左衛門に「不戦の約定」が解かれたことを喋ってしまう。
ネタバレのため折り
直後に相手がでないことに気づき攻撃を仕掛けるが、刑部の不意打ちで手のを折られてしまった。最後の足掻きで足の袖から縄を出そうとするが、寸前で首のを折られて死亡
小豆蝋斎あずきうさ - CV青野武
異様に頭部の長い小柄な老人。攻撃的な面もあり、手がい。どうやら装は手な物が好みらしい。
アニメではっ気がある所が描かれ、しゃっくりが止まらないを念と共に物陰から飛び出して驚かせていた。
手足を自在に伸縮する事が出来、縄のように巻き付けて使用する事も可殿丈助との小競り合いの際には互いを「し」と罵り合った。
人別帳の争奪で丈助戦闘になるがほぼ同等の戦いを繰り広げる。また甲賀たちが現れたときは甲賀側に持ち技で戦を見せ付けた。
ネタバレのため折り
が捕らえてきたお胡夷に対し、弦之介の術の秘密を知るべく尋問をしかける。しかし乙女と侮って不用意にお胡夷の肌に触ってしまい、そので絡みつかれ、血を吸いつくされて死亡
薬師やくしじ てんぜん - CV速水奨
賀の里の副頭サイドのぴょろり毛が特徴。
冷酷にして狡猾な策謀であり、賀繁栄の為、甲賀殲滅の為ならば手段を選ばない男。福と内通してルール違反を犯してでも勝利を掴もうとし、その牙は弦之介を慕うにさえ向けられる。
そのは「不老不死」。一見30代に見えるが実は170年あまりを生きており、老人である蝋斎が幼少の頃から姿が変わっていない。おの「若い頃の思い出」でも同様。
さらにその死因であろうと物であろうと、短時間で蘇生してしまう。そのはすさまじく、たとえ首を落とされようが、くっつければ時間をかけて復活してしまうほど。これにより相手の把握し、復活してから殺に及んでいる。
また天膳殿が死んでおられるぞ!』はもはや名物で、アニメCDでは全にネタにされていた。どこのケニー・マコーミックだ。
ネタバレのため折り
人質となった陽炎を助けに来た弦之介によって首を刎ねられるが、蘇生する時にの「破の瞳」によって不老不死が破られて死亡。しかし最後の最後で、必死になって隠した弦之介の居場所を幕府の者に告げるなど、最後まで甲賀憎しで動いていた。
五郎あまよ じんごろう - CV
賀の参謀役。小柄で水死体のような灰色の肌をした中年の男。
あまり戦闘には向かないようだが、その本領は暗殺に発揮される。
に触れると体が溶け、を浴びると元に戻るという、ナメクジのような特異体質の持ちに脱出や暗殺に使うようだが、周囲の条件次第では非常に恐ろしいへと変貌する。
不戦の約定が解かれた事を知らないまま賀鍔隠れにやってきた弦之介を暗殺しようとするも、に見つかり「破の瞳」で見られて術が解けてしまう。約定の破棄について知らないにそのまま反省を促されて放置され、大いに苦しむ羽に。
ネタバレのため折り
四苦八苦しながらを浴びに行こうとしたところ丈助に見つかり、約定を破って弦之介を討とうとした理由を聞かれるが、不意をつき丈助の体内に潜り込むことに成功。内部から首のを折り、丈助を討ち取った。
駿府へ向かうでは、自らの命取りとなる路をで行く事におおいに不安と恐怖を感じる。果たしてが潜んでいた刑部に殺されたことに疑心暗鬼となり、取り乱したところを刑部に足をつかまれ、に放り投げられてしまう。大量のから逃れるすべはなく、断末魔絶叫と共に溶けて死亡
筑摩小四郎ちくま こしろう - CV羽多野渉
傍付きの戦闘力は鍔隠れの里でもかなり高い方にある。
とは幼い頃より共に育ってきており、彼女従や幼馴染み以上の好意を寄せている。原作ではあくまでも「仕えるべき」として相対していたが、漫画およびアニメでは片がより強調されている。
あくまでもの従者的な位置にあるが、を手籠めにしようとした時にはの悲鳴に耐えかねて制止しようとした。
得物は投擲武器としても用いる大二本と、独特の吸息によって発生させる真空かまいたち。前者の戦闘力もさることながら、かまいたちは不可視である為に見極める事が極めて困難
ネタバレのため折り
序盤で弦之介の憧術によってかまいたちを跳ね返されて失明、一時戦線を離脱。しかし視を失って以降も「瞳術の通じぬ」として甲賀衆を苦しめた。瞳術には及ばないが間違いなく最強の技のひとつと言えるだろう。
駿府へ向かう弦之介たちをの命で待ちせ。弦之介と陽炎を逃がすために残ったとの戦いで、を討ち取る。しかし朱色を使った左衛門にたばかられ、陽炎息によって死亡
みの ねんき - CV内海賢二
全身毛むくじゃらの男。短気で好戦的、かつ好色。コミカルな見たとは裏に、その折り紙付き。
全身の体毛を自在に操る事が出来、触腕のようにも針のようにも扱う事が出来る。また伸縮も自在で、木々の間を飛び回り、投げつけられた苦無を受け止めたりと、かなり自由度が高い。
不戦の約定が破られた事を知らないお胡夷を捕らえることに成功し、人別帳に記載された甲賀衆の術を尋問すべく、鍔隠れの蔵に監禁した。
ネタバレのため折り
そのお胡夷が蝋斎を殺して脱出したのに鉢合わせて不意打ちに驚くが、吸血を行おうとしたお胡夷に対し全身の体毛を針に変えて討ち取った。
その後、蛍火と共に弦之介一向の休む宿に攻め入り、蛍火を追った陽炎と左衛門が去ったのを見計らい、盲目と弦之介に宣戦布告する。っての見えぬ二人と侮っていたが、に限りが開くの「眼呪縛」を食らい、自らの体毛で体中のを折り砕いて死亡
蛍火ほたる - CV沢城みゆき
くの一。としてはまだ幼く、言葉や行動には残虐性が垣間見える。常にを連れている。
叉丸とは人で、駿府に向かった叉丸からは土産を買ってくる約束をする、を引き合いに出されて機嫌を悪くするなど、年相応の少女の顔を見せた。
術を得意とし、小動物を使役する術に長ける。召喚したの鱗粉によって将監の技を封じた。更に駿府へと向かう途中でを用いて弦之介にを仕掛け、一時的に盲目にすることに成功した。
ネタバレのため折り
叉丸のである甲賀衆への憎悪を露わにするが、念に化けて近づいた左衛門の正体に気づき、反撃しようとして敗北叉丸のを瞼に描きながら底へと転落して死亡する。そのが形をとったようにの群れがへと舞い上がった。
あけぎぬ - CV渡辺美佐
の身の回りの世話役のくの一。色白で妖艶な美人で、の心痛にも一定の理解を示している。
戦いが進むにつれ、盲目となった小四郎の世話をするうちに特別な感情を抱くようになる。しかし皮にも、彼女の存在が小四郎の運命を決める事になる。
皮膚から血液吹き出して敵のませる特異体質。この体質は、原作小説では「ウンドマーレー」として紹介され、自分にコナをかけてきた丈助をこの術でやりこめた。
また中では刑部の隠形術に対して血を浴びせかけ、透明化を効化して討ち取る手がかりを作った。
ネタバレのため折り
小四郎を弔い、悲しみの内に復讐を決意。彼の形見のを手にである陽炎を追い詰めたが、に化けた左衛門にだまし討ちされ、さらに陽炎の反撃を受けて敗北

その他の人物

徳川家康 - CV大平透
幕府初代将軍。大御所
既に高齢であり、天海僧正と共に跡継ぎ決めを忍者同士の殺し合いで決めようとしている。
柳生宗矩 - CV:若本規夫
剣術南役。隣に潜んでいた忍者達の人的偉そうに恐れた。
南光坊天海 - CV麦人
ブレインにして「殺し合い(忍者という捨て駒活用した跡争いの終結)」の発案者。
この本を読んだ読者の九割以上はこいつに恨みを持つはず。山田風太郎の他の著作にも登場する。
四代目服部半蔵 - CV立木文彦
お抱えの忍者服部一族の四代目頭領。初代が結ばせた「不戦の約定」を解いた。
本人も約定を解いてはならぬと将監と叉丸の御前試合を見て理解したが、配下である以上、家康には逆らえなかった。
初代服部半蔵
甲賀と賀の争いを避けるため、「不戦の約定」を結ばせた人物。弾正とおの知己でもあった。
織田信長
かつて「賀の乱」において賀の里に攻め入り、討ち滅ぼした本人。この一件が少なからず物語の始まりに関わっている。
服部八郎 - CV杉田智和
四代目半蔵の養子。双眼鏡の形を作り、遠くの物を見る偵察術「遠見の術」を使用する。何を喋っているかも口の動きを見て理解することができる。
- CV斉藤貴美子
竹千代。後の春日局。
賀衆、ひいては竹千代勝利のため、ルール違反をしてに助勢する。
ネタバレのため折り
終盤では確実に賀衆を勝たせる為に汚い手を使い、盲目状態の弦之介を戦わせるが、自死した事で狂乱。配下を使い弦之介を討たせようとするが、復活した弦之介の「瞳術」によってことごとく返り討ちとなる。弦之介の記述によって結果的に賀衆の勝利となるが、それに気づくこともなく茫然自失となる。
竹千代 - CVあかいとまと
代将軍・徳川秀忠長男である福に養育された。吃音でぼんやりした性格。後の三代将軍・徳川家光
千代 - CV小池いずみ
代将軍・徳川秀忠の次男。実であるお江与の方に養育された。利発で聡明な性格。後の駿河大納言・徳川忠長

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