エレナ・ブラヴァツキー(Fate)とは、TYPE-MOONのスマートフォン用RPG「Fate/Grand Order」に登場するサーヴァントの一騎である。
サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)を参照のこと。
初登場は第一部五章アメリカ編。
アメリカ南北戦争の時代でありながら紀元前のケルト民族によって構成されたアメリカ東軍から離脱した主人公達を待っていたのは、アメリカ西軍と名乗る機械の兵団であった。
その前線指揮官として采配を振るっていたサーヴァントの一人が彼女であった。
一見ティーンエイジャーにも見える小柄な姿ながら、その理知・規格外の神秘はサーヴァントの規格をして異様ともいえるものであった。
ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー。 ブラヴァツキー夫人の呼び名も有名。
現代に至ってなお影響力の強い19世紀を代表するオカルティストである。
ロシアに近いドイツの生まれで、上流階級としての教養を受けつつも早忌した母と軍務に忙殺される父という家庭環境故に彼女の青春期の大半は旅の中にあったという。
その当時からオカルトに多感であったとか。
17~18歳の頃に、20歳も年の離れたブラヴァツキー氏と結婚することになったが、夫婦生活はうまくゆかず、事実上の離婚に至っている。 当時の戸籍法云々の関係で、ブラヴァツキー姓を手放すことは許されなかった。
その後の足取りは不明だが、世界各地……社交界は勿論、アメリカやエジプト、インド(自著ではペリーすらまだ来てない日本に行ったなどとコメントしている)などの経験を経て、オルコット氏と共同でアメリカで神智学会を発足させる。
神智学とは即ち「神の叡智、その領域の認識を得る」碩学であり、様々な論文を著し、東洋の思想哲学を欧米に紹介するなど、文字通り隔たりなく研究し、神秘とその真実を求めていた。瞑想や幽体離脱による修行も行っていたようで、彼女は特に霊媒体質として長けていた。
この時代に、生前のトーマス・アルパ・エジソンやニコラ・テスラらと社交界などで交流があったりする。
彼女は、「マハトマ(偉大なる魂)」という無形の師から得る教えを重視していた。
しかし彼女の宇宙観は他人のそれや観測上の事象とは大きく異なり独特であるがために、彼女は只の妄想家や、独自解釈の激しい人物で、他人による理解は不可能ではないかという疑問は現代でも残り続けており、彼女の死後の神智学会は導師を失ったためか急速に規模が小さくなってしまう。
オカルティストへの偏見を強めた女、妄想家などの多数の非難はあれど、洋や宗派の隔てなく教義や思想を研究する現代神学に繋がる一石を投じた人物であることは確か。
また、現代ファンタジーに繋がる思想・哲学を広めた人物という側面もまた大きい人物と言える。Fateシリーズも『根源の渦』なるワードが登場するが、これも彼女の著した中の「アカシックレコード」に由来するといえるだろう。
―――よくってよ! このキャスターが、あなたを導いてあげる!
常に好奇心旺盛で未知なるものの探求に魅力を見いだす、華やかで活発な女性。
貴族の生まれから高飛車で人を使い慣れている一方、その育ちの良さからもめ事の調停に長けており、その姿はさながら「面倒見のいい母」のように見える。調停内容はだいたいエジソンとテスラの喧嘩なのだが。
彼女曰く、『「おばあちゃま」であり、「おねえさま」で、曖昧ではあるけど年長者としての自覚がある』とのこと。
とはいえ、彼女もまた人間なので、キャパオーバーした際の反動は大きく、さながら幼児退行したかのよう。
その一方で見た目は15歳相当のティーンエイジャーのそれ。
これはどうしてかというと、Fateにおけるエレナ・ブラヴァツキーはFate世界におけるあらゆる魔術師が求めてやまない「根源」への接触に成功しており、それらを『マハトマ』『ハイアラキ』と命名し、一部であるがコントロールしているため。
そのため、この体型はマハトマによって変えたプライベートの姿であり、紛れもない生前と同様の姿見である。
なお、精神年齢は前述の通り老年時代の最も成熟したときのそれである。
カルデアに来た今なお「マハトマ」を感じ、それに導かれることを善しとしている。
特に生前同様インドの思想には多く感じ入るところがあるようで、インド系のサーヴァントとは仲良くなりたいと常々アプローチしている模様。
また、神代の魔術を説明できる魔女メディアとはマハトマを感じるとしてよく茶会を開いている。
しかし、彼女の「マハトマ」を只人では理解しがたく、『多くの超越的な魔術師がそうであるように、彼女が解釈する世界を共有するためには、彼女の領域に立たねばならない』としている。
彼女にとってマスター(師匠)とは「マハトマ」のことなので、主人公のことは『あなた』呼び。
眼鏡にかなった弟子というポジションとして目をつけられてしまうので、彼女にこき使われ、その中である意味宇宙の神秘を見てしまうかも……?
余談だが、Fateの世界観では、「時計塔」が「封印指定」という特筆した魔術師を確保・収容・保護という形で研究停止を要求……ともすれば殺害してでも魔術行使を阻止するシステム・組織があり、彼女もターゲットにされていた様子。
ついでに神への冒涜にも等しいので聖堂協会とかいうあの愉悦マンの所属組織にも喧嘩売ってたり。
彼女はSPR(英国の心霊現象研究会)を嫌っているが、その比ではなくガチで暗殺者が送り込まれかねないそんな組織が幅を利かせる物騒な世の中で神智学会として表立って活動できたことについて今なおファンの間で考察・議論がなされている。
最期はヒマラヤの隠れ家にて魔術協会から差し向けられた刺客に致命傷を負わされ、ホームズに看取られた。
筋力:E | 耐久:E | 敏捷:D | 魔力:A | 幸運:A | 宝具:A |
まさに典型的なキャスターらしい能力。
神秘がほぼ失われた近代にありながら多岐にわたる魔術のバリエーションと、それらの組み合わせによる魔術規模は特筆すべきものがある……のだが、それもこれも「マハトマ」のご機嫌次第である。
曰く、「金星より地球へ飛来したとされる神性、地球創造神の一柱たるサナト・クマラ(護法魔王尊)の力を一時的に“再現”する神智学の奥義!」とのこと。
しかしてそのビジュアルは、空飛ぶ円盤が高速で舞い、敵軍の頭上から極太ビームぶっ放すというもの。材質は地球上のどの物質とも異なる組成をしている。
お、俺は魔術を見ていたと思ったら金星人の侵略を許してしまっていた! 何が何だかわからねーと思うが……
ちなみに、因みに、サナト・クマラは本来は『ラーマーヤナ』にも登場するヒンドゥー教の聖仙(リシ)。日本では護法魔王尊や、牛若丸の師匠として有名な鞍馬天狗とも同一視されている神性。
また、その名は「永遠(常若)の若者」を意味する。なので、彼女がこの体型であるのも何らかの関係があるのではないかと思われる。
一部5章で実装された恒常星4キャスター。チュートリアルガチャ星四確定枠の一騎。(2500万DL記念にて除外)
いわゆる防御的な面を多く持つキャスターの中でパーティ全体を対象とした攻撃的なスキル編成を持つかなり前のめりな性能の1騎。
NP性能はArtsが並、それ以外は低迷するが、Quickが5HITして星出しに優れていたりと、各コマンドカードの住み分けがかなりきっちりしている。
「魔力同調」「未知への探求」の2つのスキルにより、パーティ全体の性能が強化されるのが彼女の強み。
孔明やマーリンといった筆頭キャスターが持つ貴重な全体NP増加スキル「魔力同調」を持ち、
更に「未知への探求」により、パーティ全体の攻撃力は勿論NP増加量やスター発生量も増加する。
まさに攻勢面のサポートにおいては死角なしと言ったところ。
確率発動であるが、「マハトマ」で宝具威力アップが成功すれば、宝具1の威力が宝具4相当まで向上するため、レアリティ故に宝具が重ねられず、アタッカーとして起用できないということもある程度回避できている。
ただし確率依存なので宝具威力に関しては不安定。
一方で回復や防御系スキルを一切持たないため、クラス混成だったり、宝具を撃たれるボス戦などでは不意の事故であっさり脱落しかねない。
また、スキルのCTが長めで長期戦を戦うには仲間の防御面のサポート、バフなしすっぴんのArtsでは物足りないNP効率のサポートが欲しい所。
イベント「輝け! グレイルライブ!! ~鶴のアイドル恩返し~」にて霊衣「それってとってもマハトマね☆」実装。
HP | (Lv1/Lv80/Lv100) 1901/11882/14407 |
ATK | (Lv1/Lv80/Lv100) 1438/8629/10448 |
COST | 12 |
コマンドカード | Quick/Arts/Arts/Arts/Buster |
所持属性 | サーヴァント、人属性、混沌属性、善属性、人型、女性 霊衣を持つ者、ヒト科 |
保有スキル | |
---|---|
魔力同調:C (CT9→7) |
味方全体のNPを増やす[Lv.](10→20%) |
マハトマ:A (CT10→8) マハトマ:A++ (CT8→6)▲ |
自身に毎ターンスター獲得状態付与(5T・5個) &確率で宝具威力をアップ[Lv.](1T) |
自身に毎ターンスター獲得状態付与(5T・5個) &確率で宝具威力をアップ[Lv.](1T) &NPを増やす[Lv.](20→30%)▲ |
|
未知への探求:B (CT9→7) |
味方全体のArtsカード性能をアップ[Lv.](3T) &Busterカード性能をアップ[Lv.](3T) &Quickカード性能をアップ[Lv.](3T) |
クラススキル | |
陣地作成:A | 自身のArtsカードの性能をアップ |
道具作成:B | 自身の弱体付与成功率をアップ |
アペンドスキル | |
EX攻撃強化[Lv.]/NPチャージ[Lv.]/対アーチャー特攻[Lv.] |
金星神・炎王天主(サナト・クマラ) | |
---|---|
カード種別:Arts | ランク:A A+ |
敵全体に強力な攻撃[Lv.] &防御力をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 &クリティカル発生率をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 &弱体耐性をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 |
|
敵全体に強力な防御力無視攻撃[Lv.]▲ &防御力をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 &クリティカル発生率をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 &弱体耐性をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 |
飽きもせず、些細なことから喧々諤々の喧嘩になるエジソンとテスラ両名の仲裁の日々に、エレナ、キレた!!
そんな未来を察した直流・交流コンビはさすがにマズいと思い、協力して彼女のストレス発散のために『イシュタルカップ』へ誘う。
現代技術と両名の設計・改良がなされた装備に身を包んだ彼女は霊基が変化し、単輪のマシンを駆るアーチャーのサーヴァントへと変貌したのであった!
ちなみに結成したチームの名前は「サティスファクションE∴T∴E」。彼女のマシンの形状も含め、遊戯王5D'sのパロディなのかと思う決闘者が反応した。とある中の人まで反応した。
手持ちの武器は『NARF NYARF(ニャーフ)』であり直流交流コンビ謹製の水鉄砲。
バトルグラフィックは「NYARF」と背負った弾倉(水タンク?)のせいでいかにもな重火力兵装である。
霊基再臨で衣装が大きく変わり、最初はぴったりスク水というある意味相当際どい出で立ちから、第二衣装は銀と赤のツートン衣装。誰が言ったかマハトママン(マハトマの母)。第三衣装ではビキニにジャケットと言うセクシー路線へと転向する。何気にエクストラアタックでは他の再臨衣装だと必ず第二衣装に変身してビームを放つという凝りよう。
霊基が変化し、「童心に戻って遊ぶ」というライフスタイルに重きを置いている状態なのだが、その一方で素が出やすく、キャスター版より逆に年寄りめいた発想がポロリしやすくなっている。
筋力:E | 耐久:D | 敏捷:B | 魔力:A | 幸運:A | 宝具:B+ |
金星神・白銀円環(サナト・クマラ・ホイール)
ランク:B+ / 種別:対軍宝具 / レンジ:1~50 / 最大補足:150人
クラス変更により新たに持ち出してきた宝具。ホイール型バイクでありキャスター時の未確認飛行物体と同材質で出来ている。真名開放で大量のUFOが飛んできて敵を爆撃する。もちろんエレナには直撃しない。
イベント「デスジェイル・サマーエスケイプ ~罪と絶望のメイヴ大監獄2017~」で実装された限定☆4アーチャー。
ゲーム内では全体NP回復やスター獲得、攻撃力アップ、宝具と同じカード種であるArts強化など、多彩。
一方でQuickの性能が低いわりに2枚持ちであり、スキルのCTも長いなど自己完結性に乏しいきらいがある。
良くも悪くも周回攻略に特化した性能で、かなり短距離ランナー。 メインを張らせて使うにはテクニックとプランが要る。
HP | (Lv1/Lv80/Lv100) 1824/11404/13827 |
ATK | (Lv1/Lv80/Lv100) 1574/9446/11437 |
COST | 12 |
コマンドカード | Quick/Quick/Arts/Arts/Buster |
所持属性 | サーヴァント、人属性、混沌属性、善属性、人型、女性 ヒト科、夏モード |
保有スキル | |
---|---|
サマー・バケーション!:A+ (CT10→8) |
味方全体のNPを増やす[Lv.](10→20%) +自身に毎ターンスター獲得状態を付与(5T・5個) |
ニャーフ!:B (CT8→6) |
自身に与ダメージをアップする状態を付与[Lv.](5回・5T) +敵単体のチャージを1減らす |
大佐の夏休み:B (CT7→5) |
自身のArtsカード性能をアップ[Lv.](1T) &弱体無効状態を付与(1回・5T) |
クラススキル | |
対魔力:C | 自身の弱体耐性を少しアップ |
単独行動:C | 自身のクリティカル威力を少しアップ |
アペンドスキル | |
EX攻撃強化[Lv.]/NPチャージ[Lv.]/対アーチャー特攻[Lv.] |
金星神・白銀円環(サナト・クマラ・ホイール) | |
---|---|
カード種別:Arts | ランク:B+ B++ |
敵全体に強力な攻撃[Lv.] &弱体耐性をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 &防御力をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 |
|
敵全体に強力な攻撃[Lv.]▲ &弱体耐性をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 &防御力をダウン(3T)〈OCで効果アップ〉 +味方全体のNPを少し増やす(10→20%)<OCで効果アップ>▲ |
シャスリーワヴァ・ラジェストラ!!(Счастливого Рождества!!)
Fate/Grand Order Arcadeのイベント「エレナのクリスマスプレゼント奪還作戦!」での配布星4ライダー。正真正銘のアーケード版初出サーヴァント。
クリスマスなのでサンタ・・・ではなくロシア圏のサンタにあたるジェド・マロースの娘、スネグラーチカの衣装を着ている。
筋力:E | 耐久:D | 敏捷:B+ | 魔力:A | 幸運:A | 宝具:B |
聖夜に煌めく流れ星(ミチオール・スネグーラチカ)
ランク:B / 種別:飛行宝具・対軍宝具 / レンジ:1~50 / 最大捕捉:50人
霊基を変化させたエレナ・ブラヴァツキーが乗騎として用いる樅の木(ヨールカ)。
雪の娘スネグーラチカにまつわる伝承が昇華されたものなのか、エレナがイメージする古代スラヴの神々の影響があるのかは不明。
常時発動型の宝具。飛行機能を主体とした宝具であり、攻撃用のものではないが、真名解放することで魔力を纏っての高速吶喊攻撃が可能となる。その吶喊のさま、流星の如し。
ニコニコ静画によく投稿している松竜氏がビジュアルを手掛けているので、いわゆる期待の本人が投稿されるケースがある。
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最終更新:2024/04/26(金) 06:00
最終更新:2024/04/26(金) 06:00
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