2015年クラシック世代とは、競馬において2012年に生まれ2015年にクラシック競走を走った競走馬の世代である。
当時史上最多タイとなるGⅠ7勝を挙げ、JRA獲得賞金記録も更新し記録にも記憶にも残る名馬となった「サブちゃんの愛馬」キタサンブラックと、皐月賞とダービーで圧倒的な強さを見せたがその後は故障に苦しみ、種牡馬としても産駒が活躍しだした矢先に9歳で夭折してしまった暴れん坊二冠馬ドゥラメンテを代表とする世代。両馬とも種牡馬としても初年度から産駒が大活躍しており、種牡馬成績でも世代代表として君臨している。
牝馬でもオークスと秋華賞を制したミッキークイーンが出て牡牝それぞれで二冠馬が誕生。桜花賞を逃げ切り勝ちしたレッツゴードンキは芝ダートを問わずGⅠ2着5回など7歳まで息の長い活躍を続けた。
他に芝GⅠ馬には、香港ヴァーズでハイランドリールを破り宝塚記念を勝ち、超極悪馬場の天皇賞(秋)でのキタサンブラックとの死闘も印象深い重馬場巧者サトノクラウン、クラシックでのシルバーコレクターの名をドバイターフで返上した良血馬リアルスティール、ジャパンカップを勝ちGⅠ1勝馬の獲得賞金歴代最多となる11億円を稼いだ「大魔神の馬」シュヴァルグラン、共に蛯名正義鞍上で2歳GⅠを制した阪神JF馬ショウナンアデラと朝日杯FS馬ダノンプラチナ、NHKマイルカップ馬クラリティスカイ、エリザベス女王杯を勝ちキタサンブラックのラストラン有馬記念でも2着に突っ込んだクイーンズリングがいる。
二冠馬ドゥラメンテが故障に苦しんだにもかかわらず、5歳時の2017年にはキタサンブラック(大阪杯・春天・秋天・有馬)とサトノクラウン(宝塚)・シュヴァルグラン(JC)で芝古馬混合中長距離のGⅠ独占を達成した。その一方、この世代には短距離~マイルの芝古馬GⅠを勝った馬が全くいない。
ダート戦線では多くの馬がGⅠを分け合っており、共に川崎記念を制したオールブラッシュとミツバ、JDDとフェブラリーSを制し大井でも活躍したノンコノユメ、韓国GⅠも制し地方向け種牡馬として活躍するフェブラリーS馬モーニン、東京大賞典でヒシアケボノを上回る最高馬体重GⅠ勝利記録(565kg)を作ったアポロケンタッキー、浦和所属馬として初めてJBCスプリントを制したブルドッグボス、JBCレディスクラシックを連覇したホワイトフーガ、地方馬として初めてJBCレディスクラシックを制したララベルと群雄割拠の様相を呈していた。しかしコパノリッキーやサウンドトゥルー、ゴールドドリームなど上下の世代にスターホースが多かったこともあり、ダートGⅠを多数勝利するような馬は現れなかった。
GⅠ馬以外では独特なブチ模様で人気を集めた白毛馬にしてソダシ・ママコチャ姉妹の母ブチコ、武士沢友治と組んでの大逃げで名を馳せたマルターズアポジー、重賞1勝ながらダート戦線を異次元ワープな末脚で湧かせたウェスタールンドなどの個性派のほか、ダービーでの青嶋アナの謎の叫びで知られるタンタアレグリア蛯名ァ!、金鯱賞を中3ヶ月で連覇した重賞5勝のヤマカツエース、ポタジェの姉で世代牝馬の主役と見られながらGⅠに届かなかったものの混合重賞を4勝したルージュバック、6歳から本格化し重賞3勝を挙げたが9歳で蹄葉炎により安楽死となったパフォーマプロミス、ダート世代重賞2勝を挙げJDD2着も3歳9月で急逝したクロスクリーガーなどがいる。
障害競走では1歳上にオジュウチョウサンがいるためJ-GⅠ勝ち馬はいないが、そのオジュウチョウサンの連勝を止めるなど障害重賞3勝、2歳重賞勝ち馬として初めて10歳で重賞を勝ったタガノエスプレッソ、危険な血統と小柄な馬体で知られ11歳まで走ったマイネルレオーネなどがいる。
ばんえい競馬ではばんえいダービー、ばんえい記念など重賞14勝を挙げたセンゴクエースがいる。
海外では、アメリカンファラオが37年ぶりとなる米クラシック三冠を達成。欧州ではゴールデンホーンが英ダービー、凱旋門賞などを制し2015年欧州年度代表馬となった。他にはGⅠ7勝の国際派ハイランドリール、BCターフと凱旋門賞を勝ったファウンドなどがいる。
競走名 | 2014年(2歳) | 2015年(3歳) |
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朝日杯フューチュリティステークス | ダノンプラチナ | |
阪神ジュベナイルフィリーズ | ショウナンアデラ | |
皐月賞 | ドゥラメンテ | |
東京優駿(日本ダービー) | ドゥラメンテ | |
菊花賞 | キタサンブラック | |
桜花賞 | レッツゴードンキ | |
優駿牝馬(オークス) | ミッキークイーン | |
秋華賞 | ミッキークイーン | |
NHKマイルカップ | クラリティスカイ |
競走名 | 2015年(3歳) | 2016年(4歳) | 2017年(5歳) | 2018年(6歳) | 2019年(7歳) |
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フェブラリーステークス | モーニン | ノンコノユメ | |||
高松宮記念 | |||||
大阪杯 | 2017年よりGI昇格 | キタサンブラック | |||
天皇賞(春) | キタサンブラック | キタサンブラック | |||
ヴィクトリアマイル | |||||
安田記念 | |||||
宝塚記念 | サトノクラウン | ||||
スプリンターズステークス | |||||
天皇賞(秋) | キタサンブラック | ||||
エリザベス女王杯 | クイーンズリング | ||||
マイルチャンピオンシップ | |||||
ジャパンカップ | キタサンブラック | シュヴァルグラン | |||
チャンピオンズカップ | |||||
有馬記念 | キタサンブラック |
競走名 | 2015年 (3歳) |
2016年 (4歳) |
2017年 (5歳) |
2018年 (6歳) |
2019年 (7歳) |
2020年 (8歳) |
2021年 (9歳) |
2022年 (10歳) |
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阪神スプリングジャンプ | ||||||||
中山グランドジャンプ | ||||||||
京都ハイジャンプ | シゲルヒノクニ | スズカプレスト | タガノエスプレッソ | |||||
東京ジャンプステークス | ||||||||
新潟ジャンプステークス | ||||||||
小倉サマージャンプ | ||||||||
阪神ジャンプステークス | タガノエスプレッソ | |||||||
東京ハイジャンプ | ||||||||
京都ジャンプステークス | タガノエスプレッソ | |||||||
中山大障害 |
競走名 | 2014年(2歳) | 2015年(3歳) |
---|---|---|
全日本2歳優駿 | ディアドムス | |
ジャパンダートダービー | ノンコノユメ |
競走名 | 2015年(3歳) | 2016年(4歳) | 2017年(5歳) | 2018年(6歳) | 2019年(7歳) |
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川崎記念 | オールブラッシュ | ミツバ | |||
かしわ記念 | |||||
帝王賞 | |||||
マイルチャンピオンシップ南部杯 | |||||
JBCレディスクラシック | ホワイトフーガ | ホワイトフーガ | ララベル | ||
JBCスプリント | ブルドッグボス | ||||
JBCクラシック | |||||
東京大賞典 | アポロケンタッキー |
競走名 | 2015年(3歳) | 2016年(4歳) | 2017年(5歳) | 2018年(6歳) | 2019年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
ドバイターフ (Dubai Turf) |
リアルスティール | ||||
香港ヴァーズ (香港瓶) (Hong Kong Vase) |
サトノクラウン |
競走名 | 2015年(3歳) |
---|---|
1000ギニーステークス | Legatissimo |
2000ギニーステークス | Gleneagles |
オークスステークス | Qualify |
ダービーステークス | Golden Horn |
セントレジャーステークス | Simple Verse |
競走名 | 2014年(3歳) |
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ケンタッキーダービー | American Pharoah |
プリークネスステークス | American Pharoah |
ベルモントステークス | American Pharoah |
前世代 | 当記事 | 後世代 |
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最終更新:2024/12/28(土) 16:00
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