A-10とは、フェアチャイルド・リパブリック(Fairchild Republic)社が共産主義国の全ての戦車・装甲車やらを粉砕!玉砕!大喝采!する為に使われるべく開発したアメリカ空軍の近接航空支援専門の破壊ネ申対地攻撃機である。愛称はサンダーボルトII(Thunderbolt II)または非公式愛称のウォートホッグ(Warthog:イボイノシシ=速度が低い事から)。
米空軍が運用する地上攻撃機で、主翼や胴体下に11箇所のハードポイントを備える。最大搭載量は7.3トンで、機首に口径30ミリのガトリング砲を搭載している。配備開始から42年たった今も運用されており、2019年夏には173機の主翼を交換する作業を完了させている。[1]
アメリカ空軍はベトナム戦争時代、近接航空支援にA-1スカイレイダー(旧式のプロペラ機)を海軍から借用したり、A-7コルセアII(空母に搭載する艦上攻撃機)を流用して運用していた。しかし良い戦績が上げられなかったため、CAS(近接航空支援)専門の航空機「A-X」を計画することになった。
A-Xは1966年から考えられていたが、1970年に米陸軍が近接航空支援攻撃ヘリコプター(AH-56)に関心を示したので、米空軍は全てのCAS任務を陸軍に奪われてしまうという恐怖から計画を加速させた。[2]
長時間の空中待機、低速での運動性能、強力な機関砲、卓越した生存性、300万ドル以下で製造できることなどを条件とし、提案要求を各航空機メーカーへ行った結果、ノースロップ社はYA-9を、フェアチャイルド社はYA-10を提出した。評価試験の結果、1973年にYA-10がA-10として制式採用が決まったが、議会がケチを付けたため今度はA-7コルセアIIDとの比較評価試験を行った。こちらでもA-10が勝利したが、配備が開始されたのは1976年。ベトナム戦争は1975年に既に終結していた。
ちなみにフェアチャイルド社は、YA-10の設計において旧ドイツ空軍の英雄、ハンス・ウルリッヒ・ルーデルを招いたとされる。
余談だが、ソ連空軍もほぼ同一のコンセプト機であるSu-25フロッグフットを開発し、アフガニスタン紛争などに投入した。アフガンゲリラに支給されたスティンガー地対空ミサイルによる被害が深刻になったため、チタン板をエンジンに装着する改造を実施し、被害が減少するにいたった。
A-10に比べて搭載量が小さい半面速力や運動性能は上回っている(F-100とMiG-19の関係に似ている)。
ベトナム戦争の集結によって使い道の無くなったA-10は、空軍の制服組(政治寄り、上層寄り)からは不遇とも言える扱い(陸軍に押し付けるつもりだった)を長らく受け続けた。対地攻撃専用にしか使えないということで贅沢視され、予備役や州兵配備への格下げを受けた機体もあった。
しかし1991年の湾岸戦争において、固定武装30mmGAU-8アヴェンジャー機関砲を始め積載量と運動性に物を言わせたA-10の攻撃は、戦車約1000両を含む地上移動目標約2500の撃破、砲兵陣地、ミサイル陣地など約1000の破壊という圧倒的な戦果を挙げた。
当初対地攻撃を期待されていた戦闘ヘリAH-64アパッチが砂漠の環境によるトラブルで満足に動けない中、タフで頑丈でバカ火力のA-10は鬼神の如くイラク軍を殺りまくった。(良い意味で)慌てた空軍はNVG(暗視装置)搭載や老朽化対策などの近代化改修を行い、その後もイラクやアフガニスタンで活躍した。
米空軍は以前からA-10の退役を議会に求めてその度に拒否されてきたが、2023年になって保有機体281機のうち21機について退役することが決まった。米空軍としては、今後5~6年ですべてのA-10を退役させるつもりでいる。[3]
コクピット周辺はチタン(+ケブラーの内張り)でがちがちの「バスタブ」と呼ばれる装甲で覆われており、23ミリ弾及び57mm砲弾の破片に耐える。風防は延伸アクリル製で、20mm機関砲(つまりはM61バルカン)すら耐える。
※A-10の耐弾性能に関する基準は、23ミリ弾を焦点として決められている。これは、ソビエト陸軍の1個師団が保有する各種対空火砲の数量や発射速度、射程等から航空機の撃破率を算出した結果、23ミリ以下の対空火器が撃破率の95.6%を占めていたからである。[4]
油圧系は二重化され、さらに予備の機械系(ワイヤー)まで付いており、操縦系統のダメージ対策を行っている。機体もできうる限りの冗長性をもって設計されており、翼の半分、エンジン1個、垂直尾翼1枚を失っても最低限飛行出来る。
エンジンは燃費を重視し高バイパス比ターボファンエンジンであるTF-34を装備する。対空砲火による被弾リスクを最小限に抑えるためエンジンは機体上部に離して装備される。
搭載可能武器はMk82/83/84等の通常爆弾、CBU-87やMk-20ロックアイ等クラスター爆弾、GBU-24ペイブウェイⅢなどのレーザー誘導爆弾、JDAM、AGM-65マーベリック空対地ミサイル、AGM-114ヘルファイア空対地ミサイル(AH-64に積んであるアレ)、ロケットポッド、AIM-9サイドワインダー空対空ミサイル(一応自衛用)、ECM(電波妨害)ポッドなどを11ヶ所のハードポイントに搭載できる。
そしてこいつを忘れてはならない、機首固定武装GAU-8 アヴェンジャー。米軍最大の機関砲で、毎分3900発発射出来る。その威力は戦車の上面装甲を簡単にブチ抜く。いや、それどころか掃射を受けた地面が爆発を起こすほどの破壊力。文字通り敵戦力を「消す」ための武装である。
しかし対地攻撃機である為、戦闘機の様な機動は出来ず速度も低速である。故に制空権の確保が前提となるため、圧倒的な空軍力を持つアメリカ軍ならではの機体とも言える。事実、湾岸戦争時には幾重ものAAA(対空火器)やSAM(地対空ミサイル)により重度に対空防御されたイラク大統領警護団相手の攻撃任務において被弾・被撃墜が相次ぎ苦戦、より高速のF-16にその任務を明け渡したが、F-16もナンダカンダで成果を上げられず、最終的にF-15EやF-111による、タンクプリンキング戦術に移行した。
詳しい事はWikipediaを参照されたし。
A-10に纏わる伝説から2ちゃんねる等ではA-10ネタになると以下のコピペが貼られる。
「お早うクソッタレ共!ところでジョナスン訓練生、貴様は昨夜ケンカ騒ぎを起こしたそうだな?言い訳を聞こうか?」
「ハッ!報告致します!磯臭いF-18乗り共がアヴェンジャーを指して『バルカン砲』と抜かしやがったため
7砲身パンチを叩きこんだ次第であります!!」
「よろしい。貴様の度胸は褒めておこう。いいか、低空で殴りあうには1にも2にもクソ度胸だ。
曳航弾をクラッカー程度に感じなければ一人前とは言えん。今回のジョナスン訓練生の件は不問に処そう。
だがアヴェンジャーを知らないオカマの海軍機乗りでも士官は士官だ。訓練生の貴様はそこを忘れないように。
ではA-10訓、詠唱始めッ!!!!」
何のために生まれた!?
――A-10に乗るためだ!!
何のためにA-10に乗るんだ!?
――ゴミを吹っ飛ばすためだ!!
A-10は何故飛ぶんだ!?
――アヴェンジャーを運ぶためだ!!
お前が敵にすべき事は何だ!?
――機首と同軸アヴェンジャー!!!
アヴェンジャーは何故30㍉なんだ!?
――F-16のオカマ野郎が20㍉だからだ!!
アヴェンジャーとは何だ!?
――撃つまで撃たれ、撃った後は撃たれない!!
A-10とは何だ!?
――アパッチより強く!F-16より強く!F-111より強く!どれよりも安い!!
A-10乗りが食うものは!?
――ステーキとウィスキー!!
ロブスターとワインを食うのは誰だ!?
――前線早漏F-16!!ミサイル終わればおケツをまくるッ!!
お前の親父は誰だ!?
――ベトコン殺しのスカイレイダー!!音速機とは気合いが違うッ!!
我等空軍攻撃機!機銃上等!ミサイル上等!被弾が怖くて空が飛べるか!!(×3回)
・ZSU-23の8両なら大丈夫だろうと思っていたら近接航空支援の20機に襲われた
・30ミリ機関砲の弾道から3m離れた場所で敵兵が頭から血を流して倒れていた(と言うより頭も体も無かった)
・機体がふらつくので後方を確認すると片方のエンジンが吹っ飛んでいた
・ギアが完全に降りないので胴体着陸した、というかその状態で離陸を開始する
・野戦飛行場が砲撃されたが、A-10に乗っていたパイロットだけが生き延びた
・パイロットの1/3がガトリング信者。しかも戦車を撃破すると階級が上がるという都市伝説から「機甲師団ほど危ない」
・「そんな危険なわけがない」といって出て行ったT-72が5分後穴だらけで見つかった
・戦闘行動中の携行SAMによる被弾確率が150%。一度被弾してさらに被弾する確率が50%の意味。しかしキッチリ戻ってきた。何事も無かったかのように。
・第二次湾岸戦争における航空機パイロットの死亡者は120人(大半がF-16),A-10パイロットは1人だけ(死因は食中毒)
メガネパイロットが、土方野郎系中年ワイルドマッチョパイロットの部屋の前に立った。 「・・・何だ、メガネPか」 「入ります」 部屋の中は真っ暗だった。足元から、ターキーの空き瓶の感触が伝わった。 「ファックしに来たのか?」 「違います! 変なこと言わないで下さい!」 「じゃあ何だ」 「昨日の重防備拠点への攻撃ですけど、私のアベンジャーがなかなか当たらないから、 リーダーはその間ずっと超低高度で囮になってたって聞きました」 「・・・」 「200発以上被弾して、油圧全部駄目にして、残ったワイヤー一系統だけで帰還したって」 薄暗い部屋の奥からふぅー、と溜息が聞こえた。 「・・・私のせいで、これ以上リーダーや皆を危険に晒すのは・・・もう・・・」 暗闇から突然、熊のような図体がメガネPの目前を塞ぎ、彼女の眉間を刺すかのように指を突き立てた。 「お前は女だ! デカマラをハメられることはあってもハメたのは今回が初めてだな? 最初は皆童貞だ! だが、次からはイカせられるようになる。お前もだ!」 「・・・イエス、サー」 「A-10は片翼でも飛べる、被弾200発は問題ない!」 「イエス、サー」 「明日は0800に、お前のデカマラを奴等へハメに行く! どうだ、奴等をイカせたいか!」 「イエッサー!!」 「それと、ファックする気が無いなら今すぐ出て行け!」 「サンキューサー!、リーダー!」メガネPの涙声が暗闇に響いた。 「あのう、リーダー」 「何だ?」ベッドに戻るリーダーの足が止まった。 「・・・またがる勇気があれば、リーダーの部屋へ来てもいいのですか?」 「・・・この・・・ガキはとっとと出て行け!」
一般人の認識
B-29:爆撃機、火垂るの墓、はだしのゲン
F-14:トムキャット、バルキリー
F-22:ラ・・・ラプ・・・、なんだっけ?
F-15:えーっと、イーグル?だったかな・・・
F-2 :何それ
A-10:フェアチャイルド・リパブリック社の開発した単座、双発、直線翼を持つアメリカ空軍初の近接航空支 援(CAS)専用機。 戦車、装甲車その他の地上目標の攻撃と若干の航空阻止により地上軍を支援す る任務を担う。 公式な愛称は第二次世界大戦中に対地攻撃で活躍したリパブリックP-47に由来す るサンダーボルトII(Thunderbolt II)だが、 一般にはウォートホッグ(イボイノシシ)やホッグという渾 名で広く知られている。 A-10は非常に頑丈に作られており23mm口径の徹甲弾や榴弾の直撃に耐 える。 二重化された油圧系と予備の機械系による操縦系統により油圧系や翼の一部を失っても帰 投・着陸を可能としている。 油圧を喪失した場合、上下左右動は自動的に、ロール制御はパイロッ トによる手動切り替えスイッチの操作により、人力操舵へと切り替わる。この時は通常よりも大きな操 舵力が必要となるものの、基地に帰還し着陸するのに は充分な制御を維持できる。 機体自体もエン ジン一基、垂直尾翼1枚、昇降舵1枚、片方の外翼を失っても飛行可能な設計となっている。 A-10は 7tを超えるペイロードを発揮し11ヶ所のハードポイントに様々な外部武装を装備できるが、劣化ウラ ンを弾芯とした30mm 徹甲弾を使用するGAU-8 Avengerガトリング砲を主要武器として内蔵して いる。 GAU-8 Avenger(アヴェンジャー)は、ゼネラル・エレクトリック製の30mmガトリング砲であ る。アメリカ空軍のA-10 サンダーボルトII 等に搭載され、アメリカ軍の航空機搭載機関砲のなかで 最大、最重そして攻撃力の点で最強を誇る。主に対戦車攻撃に利用され、 強力な30mm弾を高初 速、高サイクルで発射する。なおAvengerとは復讐者を意味する。 GAU-8に関する伝説として銃の 反動が機体の推進力に匹敵し、飛行速度が機関砲の発射によって 落ち、撃ち続けると機体が失速 して 墜落してしまうというものである。中には機体が後方に進みだすといった滑稽な伝説もある。
ゲームではエースコンバットシリーズ等に登場する。無論対地攻撃で燃料気化爆弾やらロケット弾やらアヴェンジャーで対地目標をフルボッコにするとか、どう言うワケか対空攻撃にA-10とか言う事も・・・ガクブル
因みにエースコンバット6のDLCとして、アイドルマスターの音無小鳥、高木順一郎(765プロの社長)他審査員3名などが描かれた「A-10A -THE IDOLMASTER SP -」が販売されている。(→A-ティン)
その他、漫画エリア88のグレッグ・ゲイツの愛機として登場し、戦闘機顔負けの機動を見せ付けたり、タイトーのエナジーエアフォース エイムストライク(PS2)/OverG(Xbox 360)やLOMACなどのゲームにも登場する。
ニコニコ動画でもA-10と言ったらアヴェンジャーという風な感じで、アヴェンジャーを使ったネタも多い。
掲示板
1482 ななしのよっしん
2025/07/17(木) 15:04:05 ID: SbcXgmbW8S
おおむね同意だ。
ただ、実際の安価な迎撃は
練習機のYak-52(失速速度約54kt)+人力で自動小銃(!?)が使われているので
却下する理由が違う
https://
安価な案は先のレーザー誘導ロケットAPKWS2+50kt前後で低速でも短時間で旋回可能な機体、
つまり落とされる人命+ランニングコスト+ドローン1機あたりの撃墜にかかる時間+最高速の遅さ
以上4点を許容できるなら
本来ならばありふれたヘリが最適(APKWS2自体はヘリから発射済み)、
もしくは
戦闘機の歴史同様にドローン同士で撃墜が最適だろう。
A-10だと被撃墜こそ無いけど不利になる。
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
1483 ななしのよっしん
2025/07/18(金) 15:04:08 ID: SbcXgmbW8S
最適解は無いかもしれない。
搭載量の比較として、目標の数は750個にしてみたが、
被撃墜によって必要な機体数は変わる。
A-10: 100~120発(LAU-61ポッド×6~7)、理論上は最大152発(LAU-61×8)、狭域向け
出撃6回、コスト24万ドル、累計12時間
(基地を往復する時間を含めたら更に伸びる)
6機生き残れば一度に対処可能
F-16: 50~70発(LAU-61ポッド×3~4)、最大76発(LAU-61×4)、広域向け
出撃12回、コスト48.6万ドル、累計18時間
12機生き残れば一度に対処可能
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
1484 ななしのよっしん
2025/07/29(火) 03:11:24 ID: mMoHyA+qs5
A-10が頑丈ってのがまず勘違い
ゲリラが機関銃で悪あがきする程度なら耐えられるってだけで正規軍のSAM相手には他機と変わらず即死だから
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/25(木) 10:00
最終更新:2025/12/25(木) 10:00
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